大甕駅
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大甕駅(おおみかえき)は、茨城県日立市大みか町2丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。
当駅からは日立電鉄(日立電鉄線)が接続し常北太田駅方面と鮎川駅方面に伸びていたが、2005年4月1日廃止となった。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。かつては単式ホーム・島式ホーム混合の2面3線で駅舎から遠いほうのホームに線路を撤去した跡が残っている。そのさらに駅舎から離れた方には今は廃止となった日立電鉄線の島式ホームがあり、これは鮎川まで路線を延長する前は海側にホームを持っていたが延長時の用地取得の都合などによってこの位置に移されたというものであった。
当駅はJR東日本の社員配置駅(直営駅)。
日立電鉄線のあった当時日立電鉄も社員を配置していたが駅舎にはJR東日本の係員しかおらず、日立電鉄の係員は日立電鉄ホームで改札を行っているのみであった。日立電鉄大甕駅で降りて外へ行くには、この日立電鉄の改札を通ってからまたJRの改札口を通ることになるので、日立電鉄の精算が済んだという証明書を日立電鉄の改札で受け取ることになっており、日立電鉄からJRに乗り換えてほかのJR駅にいく場合にも、着駅の改札口でこの証明を渡してJR線の大甕からの運賃を支払うことになっていた。日立電鉄の切符は駅舎(JRに委託)でも、日立電鉄ホームでも購入できた。 日立電鉄ホームは、平成18年12月中に撤去され、それに伴い日立方の跨線橋が平成19年1月末までに、完全撤去された。 このため、使用可能な跨線橋は、東海駅方面のみとなった。 また日立電鉄ホームの跡地は平成19年3月9日よりパーク&ライドの駐車場となり、それまでのパーク&ライドの駐車場は平成19年3月31日まで使用される。 4月より常磐線区間内を走っている電車の、中吊り広告(パーク&ライド)の風景写真はホーム北側に架かっている歩道橋の上から撮影されたものを基に作成されたものです。
みどりの窓口設置駅である。駅舎には自動券売機や自動改札などが設置されており、売店などもある。
- のりば
1 | ■常磐線 | 水戸・土浦・上野方面 |
2 | ■常磐線 | 日立・高萩・泉・いわき方面 |
特急はスーパーひたち(上下各9本)・フレッシュひたち(いわき・高萩発着の全列車)の利用が可能である。
[編集] 発車メロディー
2005年11月から発車ベルに地元出身の作曲家吉田正のヒット曲を使用している。
[編集] 利用状況
- 2005年度の乗車人員は1日平均9,127人であった。
[編集] 駅周辺
- 大甕駅前郵便局
- 日立製作所大みか事業所
- 日立製作所日立研究所
- 国道6号
- 国道245号
- 久慈浜海水浴場
- 水木海水浴場
- 日立情報制御ソリューションズ(旧 日立エンジニアリング)大甕工場
- 日立市立大みか小学校
- 茨城県立日立商業高等学校
- 茨城キリスト教大学
- 茨城キリスト教学園中学校・高等学校
[編集] 歴史
- 1897年(明治30年)2月25日 - 日本鉄道海岸線の駅として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化される。
- 1928年(昭和3年)12月27日 - 日立電鉄線が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、常磐線はJR東日本に継承。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 日立電鉄線廃止。
- 2007年(平成19年)1月末 - 常陸多賀駅方面の跨線橋完全撤去。