日暮里駅
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日暮里駅(にっぽりえき)は、東京都荒川区西日暮里2丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京成電鉄の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
4面8線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。改札は北口と南口の2箇所。北口は、東口と西口という出口がある。他に2つ通路があり、北口と南口の改札に出る通路の間の通路は京成線乗り換え用通路、南口よりさらに南にある通路はJRの乗り換え専用通路で、合計4つの通路がある。JRと京成の間には中間改札があり、中央部の跨線橋と北口の跨線橋で構内乗り換えが可能である。
なお、成田空港への主要な乗換駅であるにも拘わらず、JRのホームにはエスカレータの設置は遅れていた。長い期間、京成本線との乗り換え改札のある跨線橋には唯一北口の跨線橋でJR常磐線ホームから上りのみのエスカレータが伸びているだけであったが、2006年夏には山手線と京浜東北線のホームにそれぞれエレベーターが設置され、ようやく大きな荷物を抱えた旅行客の乗換えの負担が軽減された。
また、当駅を起点として「日暮里・舎人ライナー」の建設が行われており、北口の駅前広場上空に既存駅に対して直角に駅舎が設置される。先のコンコースを介して、3社の駅が連結される予定である。
[編集] JR東日本
2006年12月現在、引き続き大規模な駅改良工事中である。今後駅上部に人工地盤が建設されて北口コンコースが大幅に拡大し、エスカレータや駅ナカ店舗が設置される予定である(駅構内での掲示並びにJR東日本ウェブサイトにて紹介済)。そのうち山手線及び京浜東北線のホーム上部部分のみコンコースの一部が先に建設され、06年11月~12月にかけてエスカレータの共用が開始された。なお駅改良後はコンコース全体の床面が上がることになるため、新しく設置されたエレベーターやエスカレータの設置面は従来の床面よりも高くなっており、現在は段差を解消するためにスロープが付けられている。
- のりば
3 | ■■常磐線(快速) | 上野行 |
4 | ■■常磐線(快速)・成田線 | 北千住・松戸・取手・成田・土浦・水戸方面 |
9 | ■京浜東北線 | 上野・東京・品川・横浜方面 |
10 | ■山手線外回り | 上野・東京方面 |
11 | ■山手線内回り | 池袋・新宿方面 |
12 | ■京浜東北線 | 田端・赤羽・南浦和・大宮方面 |
- 番線は、京成とJRで通し番号になっている。東北新幹線建設が決まると、線路用地確保のために東北本線(宇都宮線、高崎線)のホーム撤去が行われ、5~8番線が欠番(通過線)になった。また、JRの京浜東北線・山手線と常磐線の上野方面は、線路戸籍上の扱いが東北本線名義となっている。現在も宇都宮線・高崎線(上野~尾久~赤羽)と山手線・京浜東北線(上野~日暮里~田端)の分岐点となっていて、尾久駅から田端駅・巣鴨駅などへ向かう場合の運賃は当駅接続で計算される。
- 京浜東北線快速運転時間帯(南行:平日10時22分~15時39分、土曜・休日10時14分~15時35分/北行:平日10時44分~15時54分、土曜・休日10時38分~15時52分)は当駅を通過するため、同線を利用するには快速が停車する上野駅か田端駅に廻る必要がある。特に、常磐線から京浜東北線北行への乗り継ぎについては、山手線で田端駅まで利用した上で乗り換える様に案内される。
- 常磐線は当駅を通る「各駅停車」が一本もなく、上野・北千住間では快速が各駅(除く鶯谷駅)に停車する(常磐快速線、常磐緩行線を参照)。
- 常磐線綾瀬・亀有などの各駅停車のみが停車する駅へは、一旦この駅から常磐線快速松戸・取手・(成田)方面行きに乗り、北千住駅(北松戸・馬橋・新松戸方面へは松戸駅)で各駅停車に乗り換えとなる。特別快速列車は北千住駅に停まらず、次の停車駅は松戸駅であるため注意が必要。
- 常磐線は快速・特別快速の他に一部の特急「フレッシュひたち号」が停車する。
- JRバリアフリー設備
- エスカレータ 南口~山手線ホーム
- エスカレータ 南口~京浜東北線ホーム
- エスカレータ 南口~常磐線ホーム(平日6:30~9:30は上り運転)
- エスカレータ 北口~山手線ホーム
- エスカレータ 北口~京浜東北線ホーム
- エスカレータ 北口~常磐線ホーム(車椅子対応2.5枚板)
- エレベーター 北口~山手線ホーム
- エレベーター 北口~京浜東北線ホーム
- 多機能トイレ
[編集] 京成電鉄
京成側は従来より北口連絡通路、中央連絡通路ともにエスカレータが設置されていたが、2006年8月より新たに北口連絡通路側にエレベーターが設置され、さらに2006年12月からは中央連絡通路側に新駅舎の一部を使用した新しい下り専用エスカレータも共用を開始した。なお、成田方面は将来コンコース上の3階に2面1線の相対式ホームになり(線路を挟んで左右でスカイライナー用ホーム・一般列車(スカイライナー以外)用ホームを分離)、従来のホームは上り専用となる予定である。従って3層式の構造となる。
京成本線のターミナルは隣の京成上野駅だが、同駅の位置がJR・東京メトロの上野駅よりだいぶ南西に離れていて、JR山手線との乗り換えで当駅を利用する旅客は上野駅より多い。そのため、当駅は京成本線の全列車が停車する。日暮里駅と上野駅・京成上野駅との関係は高田馬場駅と新宿駅・西武新宿駅との関係に近い。
- のりば
1 | ■本線 | 京成上野方面 |
2 | ■本線 | 青砥・京成高砂・京成船橋・京成成田・成田空港・東成田・芝山鉄道線(芝山千代田)・京成金町・ちはら台方面 |
- 京成バリアフリー設備
- エスカレータ 中央連絡口コンコース~ホーム
- エスカレータ 北口コンコース~ホーム
- エレベーター 北口コンコース~ホーム
- 多機能トイレ
[編集] 利用状況
- JR東日本
- 1日平均乗車人員 78,921人(2005年度)
- 京成電鉄
- 1日平均乗降人員 85,457人(2005年度)
[編集] 駅周辺
駅の西側は谷中霊園があり、駅の東側では現在駅前再開発が行われている。南東側には繊維問屋街がある。
駅東口付近のバスターミナルの都営バス都08系統「グリーンリバー」錦糸町駅前行きバス乗り場付近には太田道灌の騎馬姿の銅像がある。
かつては駅前に駄菓子問屋が集まった一角があったが、食品流通の変化、日暮里・舎人ライナーの乗り入れに伴う駅前再開発により、近くのビルなどに間借りしている(駄菓子問屋6店舗が駅前ビルに入る予定)。
[編集] バス路線
- 都08 日暮里駅~下谷警察~浅草松屋~押上~錦糸町駅
- 里22 日暮里駅~三河島駅~荒川区役所~泪橋~東向島広小路~亀戸駅
- 南千47 日暮里駅~三河島駅~荒川区役所~南千住駅東口
- 里48 日暮里駅~西日暮里駅~江北六丁目団地~足立流通センター~舎人二ツ橋
[編集] 歴史
- 1905年(明治38年)4月1日 - 日本鉄道の駅として開業。
- 1931年(昭和6年)12月19日 - 京成電鉄の駅が開業。
- 1945年(昭和20年)2月25日 - 太平洋戦争による空襲にあう。
- 戦後、東北・高崎線のホームが撤去される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東北本線(山手線、京浜東北線)・常磐線はJR東日本に継承。
[編集] 今後の予定
- 2010年(平成22年)4月の成田新高速鉄道完工により、成田空港までの所要時間が大幅に短縮される。これにより、都心と成田空港が30分台で結ばれることになる。現在、成田エクスプレスを利用しても51分以上の時間を要するため、空港アクセスが大幅に改善される。
[編集] その他
隣接する西日暮里駅とは駅間が0.5kmと山手線の中で最も短い。加えてカーブもないため、双方の駅のホームが目視できる。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■■常磐線
- ■京浜東北線
- ■山手線
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- 鶯谷駅 - 日暮里駅 - 西日暮里駅
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- 新交通日暮里・舎人ライナー(2008年3月開業予定)
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- 日暮里駅 - 西日暮里駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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