山口素弘
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山口 素弘(やまぐち もとひろ、1969年1月29日 - )は、日本のプロサッカー選手。群馬県高崎市出身。ポジションはMF(ミッドフィルダー)、特にボランチを多く務める。
目次 |
[編集] 所属クラブ
- 前橋育英高校 1983年 - 1985年
- 東海大学 1986年 - 1989年
- 全日空/横浜フリューゲルス 1990年 - 1998年
- 名古屋グランパスエイト 1999年 - 2002年
- アルビレックス新潟 2003年 - 2005年8月
- 横浜FC 2005年8月 -
[編集] 個人成績
年度 | チーム | リーグ | 背番号 | リーグ戦 | カップ戦 | 天皇杯 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
J・J1 | J2 | ||||||||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
90/91 | 全日空 | JSL | - | 0試合0得点 | - | - | |||||
91/92 | 全日空 | JSL | - | 22試合1得点 | - | 1? | 0? | ||||
1992年 | 横浜F | J | - | - | - | 6 | 0 | ? | ? | ||
1993年 | 横浜F | J | - | 35 | 3 | - | 6 | 1 | 4 | 0 | |
1994年 | 横浜F | J | - | 34 | 2 | - | 1 | 0 | 2 | 0 | |
1995年 | 横浜F | J | - | 41 | 3 | - | - | 1 | 0 | ||
1996年 | 横浜F | J | - | 28 | 8 | - | 14 | 5 | 1 | 0 | |
1997年 | 横浜F | J | 5 | 19 | 6 | - | 1 | 0 | 5 | 1 | |
1998年 | 横浜F | J | 5 | 34 | 7 | - | 0 | 0 | 5 | 0 | |
1999年 | 名古屋 | J1 | 6 | 29 | 2 | - | 6 | 0 | 5 | 0 | |
2000年 | 名古屋 | J1 | 6 | 28 | 1 | - | 6 | 1 | 2 | 0 | |
2001年 | 名古屋 | J1 | 6 | 28 | 1 | - | 6 | 0 | 0 | 0 | |
2002年 | 名古屋 | J1 | 6 | 25 | 2 | - | 6 | 0 | 0 | 0 | |
2003年 | 新潟 | J2 | 8 | - | 42 | 4 | - | 3 | 0 | ||
2004年 | 新潟 | J1 | 8 | 29 | 2 | - | 5 | 0 | 0 | 0 | |
2005年 | 新潟 | J1 | 8 | 12 | 0 | - | 3 | 0 | - | ||
横浜FC | J2 | 30 | - | 18 | 0 | - | 2 | 0 | |||
2006年 | 横浜FC | J2 | 6 | - | 46 | 0 | - | 0 | 0 | ||
2007年 | 横浜FC | J1 | 6 | - | |||||||
通算 | 342 | 37 | 106 | 4 |
- 2000/2001 アジアカップウィナーズカップ 4試合・0得点
[編集] 経歴
- 1984年、前橋育英高等学校入学。
- 1985年、鳥取国体に群馬県代表として出場。
- 1987年1月、全国高校サッカー選手権大会に出場。4月、東海大学に入学。
- 1988年、全日本大学サッカー選手権大会で優勝(尚、東海大学はこの年が同大会へ初出場であり、この年を含めて6年連続で決勝に進出した)。関東選抜(対関西選抜戦)に選出され、同試合にてMVPに選出される。また、1学年下で礒貝洋光、澤登正朗が加入し、ポジションを守備的ミッドフィルダーに移す。
- 1989年、全日本大学サッカー選手権大会で準優勝。
- 1990年、全日本大学サッカー選手権大会で2度目の優勝。同年、ユニバーシアード(サッカー競技)日本代表に選出される。
- 1991年4月、全日空に入社。全日空クラブの選手となる。当時の監督は加茂周。
- 1992年、Jリーグの前哨戦であったヤマザキナビスコカップに出場。
- 1993年、Jリーグの開幕により、所属を横浜フリューゲルスに移す。8月19日、対浦和戦にてJリーグ初ゴール。
- 1994年1月1日、天皇杯で優勝。
- 1995年1月、インターコンチネンタルカップにおけるナイジェリア戦で日本代表にデビューする。8月、第1回アジアスーパーカップで優勝。
- 1996年、Jリーグベストイレブンに選出される。
- 1997年、フランスW杯アジア最終予選に向けて、日本代表に選出される。同年、Jリーグベストイレブンに選出される。
- 1998年6月、日本代表としてフランスW杯に出場(日本代表は3戦全敗でグループリーグ敗退)。8月16日、Jリーグオールスターに初出場。10月29日、横浜フリューゲルスと横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)の合併が発表されたことにより、12月、名古屋グランパスエイトに移籍発表。
- 1999年1月1日、横浜フリューゲルスとして最後の試合となった天皇杯にて優勝。同年、JリーグアウォーズでJリーグ優秀選手賞に選出される。
- 2000年1月1日、移籍後の名古屋においても天皇杯優勝。山口はこの試合でもキャプテンとして戦い、表彰式で天皇杯を掲げる姿に日本中が感動に包まれた。
- 2002年12月、戦力外通告を受けて、アルビレックス新潟に移籍。
- 2003年11月23日、アルビレックス新潟がJ2で優勝し、J1昇格を果たす。
- 2004年7月3日、Jリーグオールスターに出場。12月4日、新潟県中越地震チャリティーマッチにジーコジャパンドリームチームの一員として出場。
- 2005年8月16日、アルビレックス新潟からJ2横浜FCに2006年1月31日までレンタル移籍
- 2005年12月、横浜FCに完全移籍
[編集] プレースタイル
- 運動量は多いわけではないが、非常にクレバーで、巧みに相手のパスの出し所を消していき相手の攻撃の芽を摘む。また攻撃の起点となってパスをフィールド全体に散らすとともに、ミドルシュートなどで自身も積極的にゴールを狙う。近年は攻めあがる回数は少なくなったが、1997年の鹿島アントラーズ戦ではボランチとしては珍しいハットトリックを達成した。
- ポジション柄、ゲームメーカータイプの選手(日本代表では名波浩、中田英寿、横浜フリューゲルスではエドゥー、ジーニョ)らを下支えする役割を得意としている。
[編集] アラカルト
- 1997年のフランスW杯アジア最終予選第3戦、国立霞ヶ丘陸上競技場で行われた韓国戦でのループシュートは、1985年の木村和司のメキシコW杯アジア最終予選対韓国戦のフリーキックと並び、伝説と称されている。
- W杯で史上初めてシュートを放った日本人であり、また、横浜FCのJ1での初戦で初めてシュートを放ったのも山口である。
[編集] 代表歴
[編集] 出場大会など
- 1990年 ユニバーシアード
- 1995年 インターコンチネンタルカップ、ダイナスティカップ、キリンカップ、アンブロカップ
- 1996年 カールスバーグカップ、キリンカップ、AFCアジアカップ
- 1997年 フランスW杯アジア予選(一次・最終)、キングスカップ、キリンカップ、JOMOCUP
- 1998年 フランスW杯、ダイナスティカップ、キリンカップ
[編集] 試合数
- 国際Aマッチ 59試合 4得点(1995-1998)
年度 | 試合 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|---|
出場 | 得点 | ||
1995年 | (16) | 14 | 1 |
1996年 | (13) | 13 | 2 |
1997年 | (24) | 23 | 1 |
1998年 | (11) | 9 | 0 |
通算 | 59 | 4 |
[編集] 受賞歴
[編集] 大学
- 1988年 MVP(関西選抜vs関東選抜)
[編集] Jリーグ
- 1996年 Jリーグベストイレブン
- 1997年 Jリーグベストイレブン
- 1998年 Jリーグオールスターサッカー
- 1999年 Jリーグ優秀選手賞
- 2004年 Jリーグオールスターサッカー
[編集] 著書
- 『横浜フリューゲルス消滅の軌跡―キャプテン山口素弘が語るチーム消滅と天皇杯優勝までのドラマ』日本文芸社刊
[編集] 外部リンク
横浜FC - 2007 |
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1 小山健二 | 2 早川知伸 | 3 アンデルソン | 4 和田拓三 | 5 室井市衛 | 6 山口素弘 | 7 吉野智行 | 8 アドリアーノ | 9 久保竜彦 | 10 内田智也 | 11 カズ | 12 滝澤邦彦 | 13 鄭容臺 | 14 奥大介 | 15 坂井洋平 | 16 薮田光教 | 17 シウバ | 18 小野智吉 | 19 難波宏明 | 20 玉乃淳 | 21 菅野孝憲 | 22 秋葉陽一 | 23 岩倉一弥 | 24 根占真伍 | 26 太田宏介 | 27 中島崇典 | 30 小村徳男 | 31 岩丸史也 | 監督 高木琢也 | クラブ | |
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日本代表 - 1998 FIFAワールドカップ | ![]() |
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1 小島伸幸 | 2 名良橋晃 | 3 相馬直樹 | 4 井原正巳 | 5 小村徳男 | 6 山口素弘 | 7 伊東輝悦 | 8 中田英寿 | 9 中山雅史 | 10 名波浩 | 11 小野伸二 | 12 呂比須ワグナー | 13 服部年宏 | 14 岡野雅行 | 15 森島寛晃 | 16 斉藤俊秀 | 17 秋田豊 | 18 城彰二 | 19 中西永輔 | 20 川口能活 | 21 楢崎正剛 | 22 平野孝 | 監督 岡田武史 |
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