東北沢駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東北沢駅(ひがしきたざわえき)は、東京都世田谷区北沢にある小田急電鉄小田原線の駅。
各駅停車のみ停車。
この駅と隣の代々木上原駅の間は複々線となっていたが、後述の梅ヶ丘駅までの地下複々線化工事に伴い、急行線が撤去された。
2006年現在、地下化の工事が始まっている。
目次 |
[編集] 駅構造
2面2線の相対式ホームである。
2006年11月24日までは、上りホームに駅舎と北口改札があった。2面のホームは跨線橋で結ばれ、跨線橋上に南口改札があった。かつては貨物駅が新宿方(渋谷区内)にあり、代々木上原から当駅までの高架化までは痕跡が見られていた。高架化後は当駅の小田原寄りで上り線と下り線がそれぞれ分岐し(下り線から見ると合流)、内側2線が本線格で急行線、外側2線が側線格で緩行線となり、急行線にホームがない構造だったが、地下複々線化工事のため内側2線が廃止された。
翌25日からは、仮設扱いで橋上駅舎の使用を開始し、新たにエレベーターが出入口~コンコースとコンコース~ホームにそれぞれ2基ずつ、計4基設置された。これにより従来の北口改札は橋上に移された。同時に南口改札も臨時改札口として使用を開始した。
ちなみに現在撤去中の通過線は、ホームの設置がない通過専用線としては東海道新幹線開業の37年前の1927年開業時から存在し、その後、通過線を持つ新幹線の駅設計に際してのモデルケースにもなった、とも言われている。
[編集] のりば
1 | ■小田原線 | 町田・本厚木・小田原・片瀬江ノ島・唐木田方面 |
---|---|---|
2 | ■小田原線 | 代々木上原・新宿方面 |
[編集] 複々線化工事
小田急電鉄では、代々木上原駅~梅ヶ丘駅の間で地下複々線化工事を行っている。これに伴い、当駅も地下化工事が行われる。
これまでに用地捻出のために複々線の内側2線を撤去し、内側線跡に上り仮設ホームと仮設橋上駅舎を建設し、上り線路の切り替えを行った。現在は旧上りホームと旧駅舎の撤去を行っている。
今後は、跡地に上りトンネルと駅を建設する。上りトンネルと駅の完成により、上り線路を地下へ切り替え、地上に下りホームと線路を移設、下りホームを撤去し、跡地に下りトンネルと地下ホームを建設する。下りトンネルと駅の完成により、下り線路を地下へ切り替え、地上のホームと橋上駅舎を撤去する。以上の工程で緩行線(地下複線)が完成する。複々線は二層地下トンネルで、急行線(複線)は緩行線の真下にシールド工法で建設されるが、当駅は緩行線に隣接して急行線を建設する。全区間の完成は2014年を予定している。
[編集] 駅周辺
- 渋谷川の流域と北沢川の流域の境にあたる台地上に位置し、地形的には両隣の駅(代々木上原・下北沢)へ向けて下り勾配となる。
- 駅東側で東京都道420号鮫洲大山線と平面交差し、ほぼ渋谷区と世田谷区の境界にあたる。
- 北口から鮫洲大山線の沿道にかけて商店街になっている。世田谷区北沢と渋谷区大山町などの境界に跨るこの商店街周辺では、北沢八幡宮と代々木八幡宮の「睦会」があり、特に秋祭りの時季は「境目」の様相を見せる。
- 駅周辺は戸建住宅の多い住宅地である。
[編集] 路線バス
- 駅近くの東北沢停留所に東急バスの路線が乗り入れる。
- 東急バス
[編集] 歴史
[編集] 駅名の由来
開業時に、駅の所在地が「荏原郡世田ヶ谷町下北沢」の東の外れに位置していたことから、下北沢の東側という意味で「東北沢」と名付けられる。
なお、旧版地図によると開業当時の字は「下山谷」といった。ただ山谷駅があった付近(現・渋谷区内)との関連は特に見られず、紛らわしかった、ということも窺える。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 東京23区の鉄道駅 | 日本の鉄道駅 ひ | 小田急電鉄 | 鉄道駅関連のスタブ項目