海老名駅
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海老名駅(えびなえき)は、神奈川県海老名市上郷にある小田急電鉄・相模鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。

目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 小田急電鉄
島式ホーム2面4線の橋上駅。駅長所在駅であり、相模大野管区海老名管内として相武台前~厚木間を管理している。
改札内コンコースにAEDを設置している。
[編集] のりば
1 | ■小田原線 | 本厚木・小田原・箱根登山線 箱根湯本方面(待避線) |
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2 | ■小田原線 | 本厚木・小田原・箱根登山線 箱根湯本方面 |
3 | ■小田原線 | 町田・新宿・○千代田線 綾瀬方面 |
4 | ■小田原線 | 町田・新宿・○千代田線 綾瀬方面(待避線) |
- 西側の座間駅寄りに小田急線の車両基地(海老名検車区)があり、1日数本程当駅始発が存在する。
- かつては当駅で主に増解結が行われていたが、2002年3月ダイヤ改正以降は殆どが新松田で行われることが多くなったが、現在でも一部の列車は当駅で増解結を行っている。
[編集] 相模鉄道
- 本線
島式ホーム1面2線の地上駅。小田急電鉄のホームに隣接して設置されている。
東口(駅前広場側)へのエスカレータが2006年12月20日より使用を開始した。
改札内にAEDを設置している。
[編集] のりば
1・2 | ■相鉄線 | 大和・二俣川・横浜方面 |
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- 西側に電留線が存在する。
- 厚木線
[編集] 東日本旅客鉄道
- 島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を持つ。
- 直営駅で、みどりの窓口・自動券売機(乗車券券売機2台と指定席券売機1台)・自動改札機(Suicaオートチャージ対応型・バーレスタイプ・天井進入禁止マークなし4台)・自動精算機設置。
[編集] のりば
1 | ■相模線 | 厚木・茅ヶ崎方面 |
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2 | ■相模線 | 橋本・八王子方面 |
- エレベーターとエスカレーターはない。
- 改札内に飲料販売機が1台設置されていたが、自動改札化の際に撤去されている。
- 店舗は一切設置されていない。
- ホームと駅舎は小田急・相鉄のホーム西側のかなり離れた所に設置されており、小田急・相鉄の駅とJRの駅は自由通路で連絡しているが、自由通路の所要時間はおよそ3分掛かり、小田急・相鉄双方のホームから相模線のホームまでの移動時間は7分前後掛かる。しかも、その通路には屋根もない。そのため、相模線に乗務する車掌は海老名駅では乗り換え案内をしない。
- 2006年11月16日に自動改札化が完了した。
- 相模線のほとんどの駅には安全側線がないが、当駅のみ唯一安全側線を設けている。
- 茅ヶ崎行の始発列車が数本ある。
[編集] 利用状況
- JR東日本
- 1日平均乗車人員 8,001人(2005年度)
- 小田急電鉄
- 1日平均乗降人員 133,132人(2005年度、全線70駅中7位)
- 相模鉄道
- 1日平均乗降人員 117,323人(2005年度)である。
自由通路の混雑が酷く、特に朝ラッシュ時は小田急線と相鉄線の列車が同時に到着すると自由通路の人の行き来が激しくなり、なかなか前に進めない。この事から現在、海老名駅自由通路整備事業を実施している最中である。
[編集] 海老名駅自由通路整備事業
海老名市・小田急電鉄・相模鉄道でこの事業に関する施行協定を2006年1月11日に締結し、現在、小田急と相鉄の駅舎のバリアフリー化の工事が進められている。
小田急の駅舎は、自由通路の幅を現在の7mから12mに拡大し、コンコースを増築し、改札口を東側に新設、ホームの嵩上げとホームの屋根の改修を実施し、多目的トイレの設置、ホームとコンコースを結ぶエスカレータとエレベーターを設置する計画である。また、鉄道警察隊の事務所が設置される。
なお、相鉄の駅舎は有人改札のカウンター化、東口駅前広場とを結ぶエスカレータの設置が完了している。今後は多目的トイレを設置する。
なお、小田急~相鉄を結ぶ乗り換え通路も新設され、エスカレータとエレベーターも設置される。
いずれも、完成予定は2010年(平成22年)8月となっている。
2006年9月6日より小田急線ホームでのエスカレータ・エレベーター設置工事が始まっている。
2007年1月13日から、小田急線東口階段(駅前広場側)が一部閉鎖されたため、バス・タクシーを利用する場合は、相鉄の階段またはペデストリアンデッキを経由しなければならない。
[編集] 駅周辺
小田急・相鉄海老名駅の東口は1980年代から急速に発展し、駅前には巨大ショッピングモールのViNA WALKがあり、そのショッピングモール内にはマルイファミリー海老名など130以上の専門店が揃っていて、少し離れると海老名サティやショッパーズプラザ海老名などの商業施設、さらにヤマダ電機や駅からかなり離れているがコジマなどの家電量販店があり、オークラフロンティアホテル海老名、隣にはプライムタワーがあり、市街地となっている。駅周辺にはにはかなりのマンションが立ち並んでおり、駅前には23階建ての高層マンションが2棟ある。
小田急・相鉄の駅とJRの駅の間は、小田急電鉄の海老名電車基地や海老名市文化会館、総合福祉会館、市立図書館などがあるが、JR海老名駅の北口はリコーテクノロジーセンターや日立ビアメカニクスなどの工場や田圃が中心で、東口と西口では大きく異なっている。
将来は、西口も再開発が見込まれる可能性がある。
[編集] 路線バス
東口1番のりば
- [急行バス] 海老名駅 - 富士ゼロックス(関係者用特定輸送)
東口2番のりば
- [綾31] 海老名駅 - 厚木ナイロン - 杉久保 - 農大前
- 海老名市コミュニティバス:海老名駅東口 - やまに平 - かしわ台駅(国分ルート)
東口3番のりば
- [綾11] 海老名駅 - 国分寺台第12
- [綾11] 海老名駅 - 国分寺台第12- 吉岡芝原
- [綾12] 海老名駅 - 国分寺台第12 - 綾瀬市役所
- [綾13] 海老名駅 - 国分寺台第4 - 杉久保入口 - 農大前
- [綾21] 海老名駅 - 大谷小学校 - 国分寺台第12
東口4番のりば
- [綾41] 海老名駅 - 小園団地 - 綾瀬車庫 - 綾瀬市役所
- [綾43] 海老名駅 - 小園団地入口 - 早川 - 綾瀬市役所
- [綾44] 海老名駅 - 小園団地入口 - 用田橋 - 本郷工業団地
東口5番のりば
西口
- 海老名市コミュニティバス:海老名駅西口 - 上今泉二丁目 - 上今泉五丁目 - かしわ台駅(上今泉ルート・2008年9月30日まで試験運行)
なお、毎年大晦日より正月三が日までの期間には東口から寒川神社への初詣客向けに臨時バスが運行されている(1999年10月11日までは定期路線であったが、翌2000年から臨時便に扱いが変更された)。
西口2番のりば
- [海01] 海老名駅西口 - 昭和音楽大学前 - 内陸工業団地入口 - 愛川町役場
- [海02] 海老名駅西口 - (ノンストップ・急行) - 昭和音楽大学前 - 内陸工業団地入口 - 愛川町役場
- [海09]海老名駅西口 - 昭和音楽大学前 - 桜台 - 愛川町役場
東口6番のりば
- [海03] 海老名駅東口 - 県営団地入口 - かしわ台駅
- [海08] 海老名駅東口 - 大塚本町 - 鶴間駅(平日1本のみ)
- [海10] 海老名駅東口 - 座間駅 - 立野台 - 相武台前駅
- [長16] 海老名駅東口 - 厚木ナイロン - 長後駅西口(平日1本のみ)
- [長16] 海老名駅東口 - 南今里 - 用田 - 葛原 - 長後駅西口
[編集] 過去に海老名駅を走っていたバス路線
- [海02] 海老名駅東口 - 座間駅 - 相武台前駅 - 相武台団地
- [海04] かしわ台駅 - 海老名駅東口 - 社家駅 - 有馬高校
- [海04] かしわ台駅 - 海老名駅東口 - 蚕業センター前 - 有馬高校
- [海05] 海老名駅東口 - 社家駅 - 有馬高校
- [海06] 海老名駅東口 - ロックラー前 - 座間四ッ谷
- [海07] 海老名駅東口 - 河原口 - 西鶴寺前 - 鶴間駅西口
- [海11] 海老名駅東口 - 海源寺 - 海老名運動公園
- [海12] 海老名駅東口 - 用田辻 - 綾瀬車庫
- [海13] 海老名駅東口 - 国分 - 座間駅入口 - 座間中宿 - 相武台下駅
- [海14] 海老名駅東口 - 座間四ッ谷 - 入谷駅入口 - 座間キャンプ前 - 相武台前駅
- [厚51] 海老名駅東口 - 中新田小学校 - 門沢橋 - 市役所入口 - 本厚木駅
- [厚82] 海老名駅西口 - 河原口 - 相模大橋 - 小田急通り - 本厚木駅
- [厚84] 海老名駅東口 - 厚木駅 - 相模大橋 - 本厚木駅
- [厚98] 海老名駅東口 - 二大縄 - 相模大橋 - 小田急通り - 本厚木駅
- [茅30] 海老名駅 - 中新田小学校 - 寒川十字路 - 円蔵 - 茅ヶ崎駅
- 海老名駅 - 大谷小学校 - 国分寺台第8 - 変電所前
- 二俣川駅 - 二ツ橋 - 相模大塚 - 大塚本町 - 海老名駅東口 - 河原口 - 本厚木駅
[編集] 歴史
[編集] 小田急小田原線
- 1941年(昭和16年)11月25日 - 開業(当分の間神中鉄道のみ停車)。
- 1943年(昭和18年)3月31日 - 海老名国分駅廃止。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 小田原線の旅客営業開始。「直通」の停車駅となる。
- (なお、「各駅停車」は新宿駅~現在の向ヶ丘遊園駅である稲田登戸駅間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。)
- 1945年(昭和20年)6月 - 従来、新宿駅~稲田登戸駅(現・向ヶ丘遊園駅)間のみの運行の「各駅停車」が全線で運行される事となり、「各駅停車」の停車駅となる(同時に「直通」は廃止される)。
- 1946年(昭和21年)10月1日 - 「準急」が登場し、停車駅となる。
- 1960年(昭和35年)3月25日 - 「通勤準急」が登場し、停車駅となる。
- 1972年(昭和47年)3月14日 - 夕方ラッシュ時の下り「急行」に限り、停車駅となる。
- 1972年(昭和47年)12月18日 - すべての「急行」の停車駅となる。海老名電車基地使用開始。
- 1973年(昭和48年)12月21日 - 移設開業(小田原方面に約400m)。
- 2004年(平成16年)12月11日 - 「快速急行」「区間準急」が登場し、停車駅となる。
- 2007年(平成19年)1月13日 - 東口階段を一部閉鎖。
[編集] 相鉄本線
- 1941年(昭和16年)11月25日 - 開業。同時に小田急線相模厚木駅(現・本厚木駅)までの乗り入れ開始。
- 1964年(昭和39年)11月5日 - 小田急線本厚木駅までの乗り入れを中止。
- 1973年(昭和48年)12月21日 - 移設開業。
[編集] JR相模線
- 1987年(昭和62年)3月21日 - 開業。建設費などすべて海老名市が負担した。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴いJR東日本に継承。
- 1991年(平成3年)3月16日 - 全線電化。205系500番台運転開始。
- 2006年(平成18年)11月16日 - 自動改札化完了。
[編集] 駅名の由来
駅所在地の地名が「海老名」であるから。なお、「海老名」の名の由来には様々な説がある。[1]
[編集] その他
[編集] 乗降人員数
- 小田急電鉄
- 133132人(2005年度)
- 128427人(2000年度)
- 142018人(1995年度・当駅の乗降人員数最高値年度)
- 130530人(1990年度)
- 105741人(1985年度)
- 81674人(1980年度)
- 55568人(1975年度)
- 36199人(1970年度)
- 21832人(1965年度)
- 11917人(1960年度)
- 8095人(1955年度)
- 6448人(1950年度)
- 4320人(1946年度・<1945年度は資料なし>)
- 736人(1943年度・駅開設年度)
1995年度以降、乗降人員数は減少傾向にある。
[編集] 隣の駅
[編集] 脚注
- ^ 様々な説には、 などがある。