登戸駅
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登戸駅(のぼりとえき)は、神奈川県川崎市多摩区登戸にある東日本旅客鉄道(JR東日本)及び小田急電鉄の駅である。
小田急電鉄の駅長所在駅。町田管区登戸管内として登戸~百合ヶ丘間を管理している。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 南武線
下りは片面ホーム、上りは島式1面2線の、計2面3線を持つ橋上駅である。駅舎は2006年6月17日に橋上に移転した。
- のりば
多摩川口側(北側)から
1 | ■南武線(下り) | 府中本町・立川方面 |
2 | ■南武線(当駅折り返し・待避線) | 武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎方面 府中本町・立川方面(4:39発(登戸始発)のみ) ※基本的にラッシュ時の、当駅折り返しの電車が入線する。 |
3 | ■南武線(上り) | 武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎方面 |
2006年3月に、南武線に東京圏輸送管理システム(通称ATOS)が導入され、放送方式が変更された。加えて、同年6月15日には発車ベルもオリジナルからテイチクに変更された。
川崎方面から登戸駅で折り返す電車は島式ホーム側に到着し、この電車から当駅で稲城長沼、立川方面の電車への乗り継ぎには橋上通路を渡らなければならないため、宿河原到着時の車内アナウンスにて、宿河原で登戸以遠の乗り継ぎを行う方が便利であると案内している。(さらに宿河原駅にはホームの屋根が全面かかっていないことを理由に、雨天時にはホーム全面に屋根のある、もう一駅手前の久地駅で待つように案内している) その他朝ラッシュ時は下り電車で当駅まで乗ってきて折り返し乗車をするにはそのまま乗っていることはできなく、ホームに降りて一旦列の後に並んでから乗るようにすることの案内もされている。
- 出入口・改札口
改札口は2階にあり、ペデストリアンデッキと接続する。また、出口は以下の2ヶ所があり、自由通路を兼ねている。
- 生田緑地口(南口、ペデストリアンデッキに接続。橋上駅舎化以前の出口に相当)
- 多摩川口(北口、橋上駅舎化と同時に開設)
- 駅設備
- レッツキヨスク登戸1号店は改札内通路にある。
- トイレは改札内通路にある。
- みどりの窓口
- 自動改札機
- 指定席券売機が改札外に設置されている(橋上駅舎移転時に設置)。
- ビューアルッテ(ビューカードATMコーナー)は改札外改札口横にある。
- 改札正面に駅ビルを建設、「味の食彩館のぼりと」として2006年12月1日にオープンした。
参考までに、橋上駅舎化前には1番線の改札口横にレッツキヨスクがあり、トイレは1番線ホーム川崎寄りに仮設されていた。橋上駅舎化工事着手前は、キヨスクの南隣にコーヒーショップ、跨線橋の下に立食い蕎麦屋があったが、工事の支障となるため閉店し、撤去された。
- 駅舎改良工事
小田急線の駅舎改築に合わせ、JR登戸駅の駅舎を改良する計画が川崎市から公表された。
改良の内容は、次のとおり。
- 駅舎の橋上化
- 南武線を南北に横断する幅15mの自由通路を新設
- ペデストリアンデッキを新設し、橋上駅、自由通路、小田急登戸駅を接続
- 自由通路は線路を横断するほか、追加工事で線路北側に並行する都市計画道路小杉菅線も横断する。
- 完成は駅舎、自由通路とペデストリアンデッキまでが2006年10月31日、小杉菅線横断部は2007年度を予定
上記のうち、JR登戸駅の橋上駅及び小田急線改札間を結ぶペデストリアンデッキは2006年6月17日から使用が開始されている。
橋上駅舎化工事中は、狭い通路で階段の昇降も多く、加えて仮設階段による迂回などの悪条件が重なり、ラッシュ時は乗降客の混雑がみられ、両線の乗換では最大で5分ほどかかったが、橋上駅舎化後は通路の拡幅、階段の昇降回数の減少により混雑も緩和され、両線の乗り換えは2~3分程度でできるようになった。
なお、細部の駅舎改良が引続き行われた後、駅ビルが2006年12月1日にオープンした。
これまで駅北側からのアクセスは、立川駅側の踏切(下河原踏切)を渡って小田急線の下を回りこまなければならなかったが、2005年11月29日より南北自由通路の一部(幅員5m分)の暫定供用が、現在、南北自由通路の使用が開始され、踏切の面倒は徒歩に限り緩和された。
- (以前は徒歩であれば川崎寄りの臨時跨線人道橋を利用できたが、南北自由通路の暫定供用開始に伴い使用停止され、市立多摩病院へのアクセス通路の建設の支障になるため撤去された。)
[編集] 小田急小田原線
高架ホームを持つ駅で、当初は対向式2面2線ホームの駅であったが、和泉多摩川駅-当駅間の複々線化および当駅-向ヶ丘遊園駅間の3線化のため全面改築工事が進行中、現在は島式の1面2線ホームである。 完成すると上りが島式、下りが島式ホームの片面を用いた2面3線式ホームになる。(2008年頃完成予定)
- のりば
1 | ■小田原線 | 新百合ヶ丘・町田・本厚木・小田原・ 箱根湯本・片瀬江ノ島・唐木田方面 |
---|---|---|
2 | ■小田原線 | 経堂・下北沢・代々木上原・新宿・ ○千代田線 綾瀬・JR線 取手方面 |
2004年10月3日、下りホームが上りホームの対向ホームへ引き上げられ、特に朝ラッシュ時には、乗降客でホームが混雑し、危険な状態が慢性化している。
本駅のホーム部分のうち、南武線を跨いで多摩川方面は高架構造であり、向ヶ丘遊園側は工事前には盛土高架であったが、現在は土を除去して高架構造となっている。
- 出入口・改札口
改札口は2階にあり、ペデストリアンデッキと接続する(ただし、改札口とペデストリアンデッキの間は3mほどの段差がある)。また、臨時改札口が1階高架下にある。なお、ペデストリアンデッキの供用開始以前は、臨時改札口が2ヶ所あったため、その名残りで現在の臨時改札口を「臨時改札口①」と記されていることがある。
- 駅設備
- エスカレータは3階(ホーム)~2階(改札口)、3階(ホーム)~1階(臨時改札口)、2階(改札口)~2階(ペデストリアンデッキ)、2階(改札口)~半地下階(上り方向のみ)間を結ぶものが設置されている。
- エレベータは3階(ホーム)~1階(臨時改札口)、1階~2階(改札口)~2階(ペデストリアンデッキ)を結ぶものが各1基設置されている。
- トイレは改札口内に設置されている。なお、2006年11月17日までは半地下階に仮設されていた。
- コインロッカーは半地下階に仮設されている。
- 横浜銀行登戸支店小田急登戸駅出張所(ATM)は臨時改札口前、半地下階入口階段横に仮設されている。
[編集] 利用状況
- 南武線登戸駅の乗車人員は1日平均67,284人(2005年度)である。
- 小田急小田原線登戸駅の乗降者人員は1日平均134,448人(2005年度、全70駅中第6位)である。
[編集] 駅周辺
- 両路線の駅には連絡改札は無いものの、出入り口が近接して並んでいる。
- 登戸駅のバス停は存在するが、南武線南側の宿河原寄りの地点と小田急線東側の向ヶ丘遊園よりの地点の、いずれも改札口から200mほど離れた2個所に分散している(バス停名は前者は「登戸」、後者は「登戸駅」。ただし後者は休日に1本だけ乗り入れる神奈川中央交通バスの停留場名は「登戸」)。
- 小ぶりの商店街が小田急線に沿って線路両側にあり、特に下り線側は向ヶ丘遊園駅まで店舗が続いている。
- 登戸・向ヶ丘遊園地区は川崎市の再開発計画があるものの、具体的な内容は決まっていない。このため、用地買収ができないことから、小田急は自社保有の範囲で可能な暫定3線化工事を行うことにした。
- 2006年2月1日に、JR線の多摩川側、宿河原駅寄りに川崎市立多摩病院が開院した。
[編集] バス路線
[編集] 生田緑地口
- 登戸駅裏
- 川崎市交通局
- <登06,登21> カリタス学園
- <登06> 菅生車庫(新船島橋・神木本町経由)
- <登06> 鷲ヶ峰営業所(新船島橋・神木本町経由) ※土曜2本のみ
- <登21> 新船島橋
- 川崎市交通局
- 登戸駅入口
- 川崎市交通局
- <登06,登20,登21> カリタス学園
- <登06> 菅生車庫(新船島橋・神木本町経由)
- <登06> 鷲ヶ峰営業所(新船島橋・神木本町経由) ※土曜2本のみ
- <登21> 新船島橋
- 川崎市交通局
[編集] 多摩川口
- 登戸駅(市営)、登戸(神奈中)
- 登戸
- 川崎市交通局
- <登05> 菅生車庫(神木本町・向丘出張所経由)
- <登05> 鷲ヶ峰営業所前(神木本町・向丘出張所経由)
- <登05> 向丘出張所(神木本町経由)
- 川崎市交通局
[編集] 歴史
[編集] 南武線
- 1927年3月9日 - 開業。
- 1944年4月1日 - 国有化。
- 1972年4月1日 - 開業時から行われていた貨物取扱が廃止。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化に伴いJR東日本に継承。
- 2006年6月17日 - 新設の橋上駅舎へ移行し、小田急線との連絡橋も供用開始となる。
[編集] 小田急小田原線
- 1927年4月1日 - 稲田多摩川駅として開業。
- 1946年10月1日 - 「準急」が登場し、停車駅となる。
- 1948年9月 - 「桜準急」が登場し、停車駅となる。
- 1949年10月1日 - 「急行」が復活し、停車駅となる。
- 1952年12月 - 「急行」の通過駅となる。(隣の向ヶ丘遊園駅が、停車駅となったため。)
- 1955年4月1日 - 登戸多摩川駅に改称。
- 1955年3月25日 - 「通勤急行」が登場し、停車駅となる。
- 1958年4月1日 - 登戸駅に改称。
- 1960年3月25日 - 「通勤準急」が登場し、停車駅となる。
- 1964年11月5日 - 「快速準急」が登場し、停車駅となる。
- 1970年11月 - 「急行」の停車駅となる。
- 1999年 - 登戸駅~向ヶ丘遊園駅間3線化工事着手。
- 2002年3月23日 - 「湘南急行」、「多摩急行」が登場し、停車駅となる。
- 2003年1月26日 - 上り線を新ホームに移設。
- 2004年12月11日 - 「区間準急」が登場し、停車駅となる。
[編集] 駅名の由来
[編集] 小田急線
駅開設当時の「稲田多摩川」は、「稲田」という地名と「多摩川」の河原にちかいことから名づけられた。1955年に、隣の「稲田登戸駅」が「向ヶ丘遊園駅」に改称されたことを受け、古い地名である「登戸」という名前を残すために、「登戸多摩川」と改称され、1958年に隣の駅である「和泉多摩川駅」にも「多摩川」と付いていたことから混同防止の為、「登戸」と改称された。
[編集] 隣の駅
- 小田急電鉄
- ■小田原線