磯野貴理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
磯野 貴理(いその きり、本名正司 貴理子(しょうじ きりこ)、1964年2月1日 - )は日本の女優・女性タレント。旧姓磯野。三重県度会郡南伊勢町(旧・南勢町)出身、三重県立南勢高等学校卒。血液型はA型。石井光三オフィス所属。
2007年1月1日より、芸名を磯野貴理子(いそのきりこ)から磯野貴理へと改名した。
目次 |
[編集] 来歴
- 銀行員を経て劇団七曜日に入団し、三人組のお笑いグループ「チャイルズ」として1987年の9月にデビュー。
- '80年代後半、「森田一義アワー笑っていいとも!」のいいとも青年隊メンバー(歴代唯一の女性メンバー)として活躍する。「笑っていいとも」出演当時、年齢をさば読みしていた(24歳→19歳)。これは、ある日の放送中に、観客の中に磯野の実の妹がいることが分かり、彼女の年齢を尋ねたところ磯野の公称年齢より年上(20歳)であったため、タモリから「何で年上の妹がいるんだよ?」と突っ込まれたことで公になった。なお、妹の他に2人の姉がいる。
- 2006年に出演したフジテレビ系の番組「脳内エステ IQサプリ超特大生放送」で、「1月1日をもって心機一転。磯野貴理子から子をとって磯野貴理に改名します」と発表した。3人組のお笑い・アイドルグループ「チャイルズ」時代に「きりこ」だった芸名を磯野貴理子にして以来、2度目の改名となる。2007年1月5日に日本テレビ系列で放映された「未来創造堂」にゲスト出演して語ったところによると、改名理由は「キリコよりキリのほうが語呂がよいと思ったから。それ以上に深い理由はない」とのこと。ただ、現在も島田紳助をはじめとする芸能人の多くからは以前と同様に「貴理子」と呼ばれている。
[編集] 女優業
- チャイルズとしてデビューした後には、積極的に多くのドラマに出演し、出演するたびに脇役としての演技力を開花させ、その演技力を評価された。
- チャイルズ解散後もドラマには積極的に出演し、1988年から1997年後半まで連続ドラマから二時間ドラマに数多く出演していた。
- 2004年にテレビ朝日系二時間ドラマ「おばあさんの反乱」で初主演を果たした。
- また、連続ドラマと同じように2時間サスペンスドラマに脇役で出演した経験はあるが、犯人や殺されるような被害者役をやったことは一度もない。
- 1997年後半からバラエティ番組への出演が多くなり、女優業をセーブしている。
- 目標は月9に出演とのことだが、月9への出演経験は未だない。また、「月9」への出演だけではなく、「土曜ワイド劇場」、「金曜エンタテイメント」などで主役をやり、それがシリーズ化して後々は「人間国宝」になることが夢であると言う。
[編集] 森の磯松
森の磯松は磯野貴理、森尾由美、松居直美で結成されているユニット。現在は活動停止中。「おそく起きた朝は…」(現はやく起きた朝は…)のレギュラー3人で結成されている。ユニット名は3人の名前の頭文字(「森」=森尾の森、「磯」=磯野の磯、「松」=松居の松)から取っている。
[編集] キリコる
『行列のできる法律相談所』において、紳助に「キリコる」という造語を作られた。「キリコる」とは、人と人との会話に割って入る、(フリーの)トークがネタ(作り話)っぽい、場の空気を変えるなどの行為を指す。「今、キリコってない?」の様に用いられる。何故か芸能人の間でこの言葉は話題になっているらしく、酒の席などでハメを外しすぎると使われる事がある。日本テレビから飛び火し、他局でも大物女優や俳優がバラエティ番組で「今、キリコっちゃった!」と発言したりしているらしい(「行列のできる法律相談所」の紳助の発言より)。磯野自身、女優・俳優に「キリコってる、貴理子さん!」と言われるのが嬉しいと発言している。『新すぃ日本語』において、これとは別の「貴理子む」という言葉が生まれた。意味は「何でも自分の話にすり替える」こと。なお、改名してどうなるのかは不明(2007年になってから使用されてない)。
[編集] 富士登山騒動
磯野のレギュラー番組「はやく起きた朝は…」で何を思ったのかいきなり「富士山に三人で登ろう!!」と言い出した、それを聞いた松居直美、森尾由美は愕然とし「どうしたの?」と貴理に問いかけた、貴理は「まだ一度も登ってないのよ、日本に生まれたんだから日本一高い山に登ってみようよ!!」と発言。その二週間後に貴理は「登山用品すべて買い揃えました!!」と番組内で登山用品を並べ、本当に登る意欲を見せた。松居、森尾も買い揃えたが「来年にしようよ、もう寒くなるから」と難色を示し、結局一人で登ることになりその登山映像が「はやく起きた朝は…」で二回分に分けて放送された。登山前日は早く就寝しようとしたが焼肉を食べ寝たために登山当日の朝は「顔が浮腫んでしまいました」と自ら公表した。登山日はいつもの磯野貴理のハイテンションが見られないほど静かに登山していた。頂上に着いた途端に磯野貴理が泣き出してしまった。そのあと松居直美の携帯に電話したが、生放送中のために留守電に「貴理子ちゃんおめでとう!!」と入っていたため、また泣き出してしまった。下山中に「私はすぐ調子に乗っちゃうから・・・」と発言。締めくくりはゆずの曲が流れたため、松居直美に「何、この感動的な終わりは!!」と発言、その映像を見た森尾由美は「絶対行きたくない!!」と発言したが松居直美は「来年は行きたい!!由美ちゃんのテンションの低さが見てみたい。」と行く意欲を見せ、磯野貴理は「2007年は三人で!!」と発言した。また磯野貴理は「行列のできる法律相談所」で富士山に登ったことを自慢したために島田紳助に「お前は変人やわー!!」と言われた。「山に対する冒とく!!」とも言われ、その場にいた野口健に「今度一緒に山に連れてって!!」とも発言した。
[編集] 磯野貴理の公約宣言
磯野貴理が松居直美、森尾由美に「ダイエット」「聞き上手になる」「携帯電話を持つ」を番組内で公約したが磯野自身が守らないために視聴者から「貴理子さん、色々な公約を言われていますが、殆ど守られていません。今時の政治家じゃないんだから言った事には責任を持ってください。」と言われてしまった。そのためにまた公約した。が、数週間後に松居直美に「あの・・・公約の一つ、ダイエット成功した?」と聞かれると磯野貴理は「3キロ太った」とリバウンドが発覚。また携帯電話も「買いに行くのが面倒!!」と言ったために全てがまだ守られていないことが分かった。(今現在は携帯を持っている。)
[編集] 貴理の入院
2000年の11月、磯野貴理が虫垂炎で入院したためにおそ朝の収録2回ほど休んでいた。それを知らせるために松居直美が「今日はですね磯野貴理子さん・・え・・・36歳が盲腸で入院したため、貴理子さんはお休みです。由美ちゃんと二人静かなトークをさせていただきます。」と笑いを交えながら発言した。その後、森尾由美が「貴理子さんに電話します。」と入院中の磯野貴理に電話した、いつものテンションで「私盲腸!盲腸!盲腸になったのよ。」と喜んでいた、電話での会話が5分続いたために松居直美が「番組進行させていただきます」と電話を切った。松居と森尾は「あの元気さ・・・本当に盲腸」と口を合わせて言った。次の週に磯野貴理は入院生活をずっと喋り続けていた。
[編集] その他エピソード
- 「貴理子」の由来は、貴理子の前に二人娘がいて、父親が三人目も女だと知り「女はこれっきりだ」と言い「貴理子(きり子)」になったらしい(真偽は不明だが本人がそう口にしていた)。島田紳助に「悲しいつけ方やな~」と言われていた。
- 2歳にして「神童」と呼ばれていたらしい。
- 4歳にしてイタコを目指していたらしい。
- 1989年ごろ、ゲスト出演していた「オールナイトフジ」(フジテレビ)で「コックリさん」をネタにしたコントを演じている最中、本当にコックリさんにかかってしまうというハプニングがあった。
- 1980年代後半から1990年代にドラマでその美しいプロモーションやファションで人気を博していたトレンディードラマの女王浅野ゆう子を意識して、いわゆる「なんちゃって浅野」ファッションで歩いていたら上沼恵美子に間違えられた。
- 「七五三」にはトラウマがある。その理由は「不機嫌な顔で写っているために本人もその写真が嫌いなため」である。
- 15歳にしてクラブのママと間違えられた。
- 「トークがネタっぽい」と言われていたが、2006年4月9日オンエアの「行列のできる法律相談所」で、様々な証拠を挙げられた末、正式に「トークは全てネタである」という判決が下された。
- 「謎を解け!まさかのミステリー」で流れたVTRで、あんパンを食べるのが異常に速い(5秒かからない)事が分かった。
- 「愛のエプロン」には深夜放送の頃から頻繁に出演し、2005年11月2日オンエアで出場50回目となった。「50回目までに『特エプ』を取れなければ引退」という「鉄の掟」により、この回を最後に「エプロンガールズ」としての出演はなくなり、以後は司会に回っている。しかし2007年1月17日に抜き打ちでエプロンガールズに復帰、82点と高得点をたたき出したものの、他のガールズも同様にハイレベルな為に、結局罰ゲームの皿洗いを行う結果に。
- 銀行員時代は受付業務をしていたが、磯野はこれを芸能人になるためのステップの一つと考えていた。実際、銀行では毎日磯野のカウンターへの長い列ができたらしい。
- 桜田淳子のものまね「ど~も~桜田淳子でぇ~す!!」をやるらしい。
- 松田優作のものまねが大の得意らしい。
- トイレの良し悪しに口うるさく、トイレのことに関しては誰よりも情熱に語る。
- 水野真紀に似ていると言われたことがあるらしい。「スッピンで街を歩いていて、ともさかりえに間違えられた事がある」と本人は語っている。
- FBS制作の「所的蛇足講座」にゲスト出演。レギュラーの上原さくらは以前から母子共に磯野の大ファンで、会うのを楽しみにしていたそう。だが、上原の何でもないようなトークに何故か磯野がキレてしまい、しまいには上原を泣かせてしまった。
- 「日本人が好きな100人の偉人」で、「坂本おりょう」を演じたものの、周囲からは大不評だった。
- 青木さやかから「マルチってんじゃないわよ!!」と言われ「顔でかいんだよ!!」と言い返した。
- 某番組内で「私はグリーンハンド(植物を絶対に枯らさない手)だ」と言いはっていた。切った植物でも水に漬けておけば根っこが生えてきたらしい(個人的にあとで調べたところ、それらの植物は誰が育てても、根っこが生えてくる植物だという事が判明した)。
- 元銀行員ということもあり、そろばん1級の腕前を持っている。
- 自分の車に「ロイ坊」という名前を付けている。(「はやく起きた朝は・・・」より)。
[編集] シングル
- 「Happy Line」
- 「おそく起きた朝は・・・」
[編集] 出演舞台
- 「太閤記」(1993年)寧々役
- 「すったもんだ離婚」(1993年)口うるさいお隣の教育ママ役
- 「母と父への手紙」(1994年)長女・珠子役
- 「女系家族」(1995年)矢島藤代役
- 「零れる果実」(1996年)
[編集] 出演
[編集] テレビバラエティ・レギュラー(現在)
- ライオンのごきげんよう(フジテレビ系、準レギュラー)※2004年7月に小堺一機の司会代行を務めた
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ系、準レギュラー)
- 熱血!平成教育学院(フジテレビ系)
- 平成教育委員会(フジテレビ系)予備校の成績に関係なく出演していた
- おそく起きた朝は… → おそく起きた昼は… → はやく起きた朝は…(フジテレビ系)
- 食べて元気!ほらね(朝日放送系)
- 愛のエプロン(テレビ朝日系、準レギュラー→レギュラー)
- 脳内エステ IQサプリ(フジテレビ系、準レギュラー)
[編集] テレビバラエティ・レギュラー(過去)
- 平成教育予備校(フジテレビ系)
- はぴひる!(TBS系)司会
- 謎を解け!まさかのミステリー(日本テレビ系、準レギュラー)
- スターどっきり(秘)報告(フジテレビ系単発特番、この頃まで「きりこ」名義で出演していた)
- ぴーかんテレビ(東海テレビ、土曜日バージョン)
- レシピの玉手箱(TBS系、「キッチンパトロール」の後続番組、司会)
- 伊東家の食卓(日本テレビ系)レギュラー
[編集] テレビドラマ
- 連続テレビ小説「走らんか!」(1995年、NHK)
- 火曜サスペンス劇場「大奥殺人事件」
- 水曜ドラマ(午後10時枠) 「恋人も濡れる街角」(1988年、NTV)
- 土曜ワイド劇場(午後9時-11時枠)「鏡に映る悪女」(1988年、ANB)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「花嫁の秘密」(1988年、NTV)
- 金曜ドラマ(午後10時枠)「雨よりも優しく」(1989年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠) 「京都花嫁殺人事件」(1989年、NTV)
- 木曜劇場(午後10時枠)「過ぎし日のセレナーデ」(1989年-1990年、フジテレビ)
- 東海テレビ帯ドラマ「ラストダンス」(1990年、フジテレビ)
- 男と女のミステリー(午後9時-11時枠)「あの日、あの時間・・・三菱重工爆破事件」(1990年、フジテレビ)
- 男と女のミステリー(午後9時-11時枠)「偽装新婚」(1990年、フジテレビ)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11枠)「清少納言殺人事件」(1990年、NTV)
- 男と女のミステリー(午後9時-11時枠)「一攫千金!!主婦・小夜子のサバイバル!!」(1990年、フジテレビ)
- 金曜ドラマ(午後10時枠)「男について」 1990年、TBS)
- 金曜ドラマ(午後9時枠)「ママってきれい!?」(1991年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「秘密の密会」(1991年、NTV)
- 金曜ドラマシアター(午後9時-11時枠)「娘の結婚式」(1991年、フジテレビ)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「二つの顔をもつ女」(1991年、NTV)
- 金曜ドラマシアター(午後9時-11時枠)「偽りの愛」(1991年、フジテレビ)
- 金曜ドラマ(午後9時枠)「先生のお気に入り」(1991年、TBS)
- 木曜劇場(午後10時)「ヴァンサンカン・結婚」(1991年、フジテレビ)
- 金曜ドラマシアター(午後9時-11時枠)「雪女伝説殺人事件」
- 水曜ドラマ(午後10時枠)「しあわせの決断」(1992年、フジテレビ)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「法廷での復讐」(1992年、NTV)
- 土曜ワイド劇場(午後9時-11時枠)「燃える男女」(1992年、ANB)
- 金曜ドラマ(午後9時枠) 「天使のように生きてみたい」(1992年、フジテレビ)
- 金曜エンタテイメント(午後9時-11時枠)「女検事・片岡麗子」(1992年、フジテレビ)
- 東芝日曜劇場(午後9時枠)「丘の上の向日葵」(1993年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「女の意地」(1993年、NTV)
- 土曜ワイド劇場(午後9時-11時枠)「完全犯罪」(1993、ANB)
- 水曜ドラマ(午後10時枠)「引っ越せますか」(1993年、NTV)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「葵祭殺人事件」(1993年、NTV)
- 金曜エンタテイメント(午後9時-11時枠)「地獄の鎮魂歌」(1994年、フジテレビ)
- 木曜劇場(午後10時枠)「明るい家族計画」 (1995年、フジテレビ)
- 土曜ワイド劇場(午後10時-11時枠)「偽りのハネムーン~花嫁の犯罪~」(1995年、ANB)
- 金曜エンタテイメント(午後9時-11時枠)「夫婦」(1995年、フジテレビ)
- 連続テレビ小説「あぐり」
- 東芝日曜劇場(午後9時)「ふたりのシーソーゲーム」(1996年、TBS)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「母から娘へ」(1996年、NTV)
- 金曜エンタテイメント(午後9時-11時枠)「京都家元殺人事件」(1996年、フジテレビ)
- 火曜ドラマ(午後10時枠)「もう我慢できない!」(1996年、フジテレビ)
- 金曜エンタテイメント(午後9時-11時枠)「妻の二つの嘘」(1996年、フジテレビ)
- 土曜ワイド劇場(午後9時-11時枠)「相続」(1996年、ANB)
- 火曜サスペンス劇場(午後9時-11時枠)「最後に笑う女」(1997年、NTV)
- 土曜ワイド劇場(午後10時-11時枠)「欲望の家」(1997年、ANB)
- 月曜ドラマシリーズ「ねばる女」(NHK)
- 「走れ公務員!」(1998年、フジテレビ)
- 月曜ミステリー劇場「弁護士迫まり子の遺言作成ファイル」(TBS)
- 古畑任三郎(第3シリーズ)「その男、多忙につき(忙しすぎる殺人者)」(1999年、フジテレビ)秘書役
- 「FACE~見知らぬ恋人~」(2001年 NTV)
- 月曜ドラマシリーズ 「結婚泥棒」(2002年、NHK)
- 「ママの遺伝子」(2002年 TBS)
- 水曜劇場(午後9時枠)「天才柳沢教授の生活」(2002年、フジテレビ)
- ドラマコンプレックス(午後9時-11時枠)「私が私であるために」(2006年、NTV)
[編集] テレビゲーム
- ラサール石井のチャイルズクエスト(ファミリーコンピュータ)発売元:ナムコ。1989年6月23日発売。定価5,500円。
- ラサール石井がプロデュースした女性グループ「チャイルズ」が主人公のコンピューターRPGゲーム。磯野貴理自身もチャイルズのメンバーとして作品内に登場する。
[編集] CM
- エスビー食品
- エバラ食品工業
- SKY PerfecTV!
- シャープ(日本一短いクイズショー シャープに答えて!)
[編集] 関連人物
五十音順