プロ野球中継
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プロ野球中継(プロやきゅうちゅうけい)とは、プロ野球の試合をテレビやラジオで中継する番組のことである。
ここでは、日本の社団法人日本野球機構(NPB)によるプロ野球の試合中継について記述する。メジャーリーグベースボール(MLB)の中継についてはメジャーリーグベースボール#テレビ放映権を参照。
戦後から90年代まで読売ジャイアンツ戦の中継が高視聴率を獲得していたが(例えば、89年の平均視聴率は23%)、他の球団(特にパシフィック・リーグに所属する球団)やMLB、野球以外のスポーツの人気上昇で嗜好の多様化が進み、2005年の平均視聴率は10.2%、06年は9.6%と視聴率は低下している。
目次 |
[編集] 日本のプロ野球中継の歴史
- 日本のプロ野球中継の基点は1936年7月に開かれた「日本職業野球連盟結成記念大会」(東京・早稲田大学戸塚球場=のちに安部球場、現・閉鎖)のラジオ中継だった。東京中央放送局(現・NHK)が大会期間中の全試合を生中継し、特に初日と決勝戦には「神宮球場に鳥が2羽、3羽」の名調子としてしられた松内則三と和田信賢の両アナウンサーが実況を担当した。
- 民間放送の第1回は1951年に新日本放送(現・毎日放送)が行い、中澤不二雄(野球評論家)がアメリカ・メジャーリーグ中継のように解説だけで中継を行う体裁をとったが、リスナーの反響は今ひとつで、番組後半からNHK同様アナウンサー主導の実況中継になった。
- 以降ラジオ放送での中継は、スポンサーの付いた他の人気番組が多く編成されていた中波ではなかなか放送されず、僅かに特番枠でナイターが一時間放送される程度であった。1956年に日本短波放送(→ラジオたんぱ→ラジオNIKKEI)が連日ナイター中継の放送を開始。1959年には中波でもラジオ関東(→RFラジオ日本)が連日ナイター中継の放送を開始。これらの局はゴールデンタイムでも余りスポンサーが付いていなかったためこのような思い切った編成が出来た。1960年代以後はテレビに押された中波各局でも連日放送に入る局が増えた。なお現在のラジオNIKKEIではプロ野球中継を行っていない。
- テレビ放送の第1回は1953年8月29日、日本テレビの製作により後楽園球場で開かれた巨人軍対大阪タイガースのナイター。
- テレビ中継は主として巨人軍の試合を全国中継しているが、1964年まではそれ以外の試合も全国中継で頻繁に放送されていた。
- なお、フランチャイズのチームがある道府県ではそのチームの試合を中心に編成することがある。(ビジターゲームでも自社製作、ないしは対戦相手のホームチームの地元局製作協力による「裏送り」で放送されることがある)
- テレビ・ラジオの中継放送は1軍の試合のみの放送だが、一部のCS放送局や地方局では少数ながら2軍の試合の中継放送も行われている。(読売ジャイアンツ戦を日テレG+で、阪神タイガース戦をGAORAとスカイ・Aで、また西武ライオンズの2軍・インボイスの試合をJ Sportsで放映する例がある。また、広島県内の民放がローカル枠で広島東洋カープの試合を放送する場合がある)
- ラジオナイターの場合、通常月曜日は試合なしなので中継もお休み(2005年まで「マンデー・パ・リーグ」が行われていたため、その試合がある時一部のローカル局が中継した)となるが、一部局では日曜ナイターの放送も行われない局(一部火曜日、土曜日も)も近年ある。
- 地上波テレビの中継でも前述のように視聴率が1桁になったことも多かったことから中継そのものが行われない日も多い傾向となった。
[編集] 放送時間
[編集] デーゲーム
- テレビの場合、基本的には14時~15時頃から90分ないし120分放送するケースが多い。一部の放送では、試合の録画を編集して、枠内に収まるように放送する番組も見られる。オープン戦の中継もほぼ同じ。試合進行中であっても、撮って出しなどで試合開始から録画放送する場合(テレビ朝日、サンテレビジョンなど)もある。
[編集] ナイトゲーム
- ラジオの場合、キー局や球団本拠地に存在する局は基本的に17時台から放送を開始し、試合終了まで放送する。ほかの地方局は18時台からの中継になり、一定の時間が来ると(22:00が多い)試合途中で中継を終了することもある。土・日は開始時間が早まる局も多い。2006年頃から、地方局において放送開始時間が以前より遅くなる局が出始めている。また、最近では局によって平日あるいは土日のナイトゲームの中継放送を行わず、情報生ワイド番組やバラエティー番組などプロ野球シーズンオフと同様の編成をとっている放送局もある。
- テレビの場合は18時30分から放送する地域もあるが、19時から放送するのが基本である。日本シリーズは17~18時に放送開始をする場合が多い。またローカル中継がある場合、試合によっては深夜放送で録画中継をすることがある。
- なお日本テレビでは読売ジャイアンツの日曜日ホームゲームで一部17時から試合開始となる薄暮(はくぼ)開催(形式上はデーゲーム扱い)で行われる時は18:30~19:58を基準として中継本編を行うが、それに先立って真相報道 バンキシャ!の枠内に随時野球速報中継を挿入する(2006年度は主催試合に於けるデーゲームや薄暮開催はなし)。
- また編成の都合上生中継できない試合は深夜ローカル枠で中継することが多いが、デーゲームとほぼ同じように60分-90分程度にまとめて編集して中継することが一般的である。撮って出し完全版は北海道テレビ放送のフィラーで行われる「朝までファイターズ」ぐらいしかない。
[編集] 延長について
- 巨人戦や阪神戦、セ・リーグ優勝決定試合、パ・リーグプレーオフ、日本シリーズ、日米野球などの大きな試合、NHKが中継する試合では延長放送される事が多い(ただし、消化試合や大差のついた試合など延長放送する価値が少ないと判断された場合は、延長せず時間通りに終了したり、最初から延長を設定しない場合もある)。
- 延長時間は、巨人戦は30分(日本テレビやフジテレビで60分延長したことがあった。ちなみに日テレの60分延長は初めは全試合だったが、後に土・日のみになった)。NHK、サンテレビジョン、民放系列のBS放送、CS放送の殆ど、セ・リーグ優勝決定試合、日本シリーズの中継は試合終了まで。その一方で、フジテレビでは、巨人戦の低視聴率を理由に2005年8月4日の広島戦から最大15分延長に変更されたが、それからわずか1ヶ月を満たずして同年9月以後は優勝争いに絡む試合以外延長なしになる。その後フジテレビは、ゴールデンタイムの野球中継を中止する。NHK総合の場合、デーゲームの中継は18時で放送を打ち切る場合もある。
- また、TBSもフジテレビに追随する形で同年8月17日の対中日戦から最大延長時間が15分に短縮される。その波に押され、巨人の兄弟会社である日テレも8月9日の横浜戦から「試合の展開によって延長なし」になる。(ただし、阪神タイガースの優勝決定試合は試合終了まで放送した。)
- また巨人の優勝が完全に消滅した同年9月以後、当初全国放送が予定されていた一部のビジターゲームの試合(雨天中止の予備日程が入った試合)のゴールデン枠での中継が中止され、広島戦と中日戦はそれぞれのホームタウンとなる広島県と中京広域圏では生中継されたが、関東広域圏では深夜の録画(ディレイ)中継に追いやられた。
- 2006年になってからは4月27日の広島東洋カープ戦を皮切りにオリックス・バファローズ、西武ライオンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス戦が放送されなかった(CSでは放送された)。こういった流れになると、延長はおろか、中継自体が優勝決定に絡む試合など、ごく限られた機会になる可能性が高い。
- 実際、フジテレビは7月の巨人戦の3試合の中継の延長放送、更に8月以後の5試合の地上波での中継放送そのものの取りやめを決めた。
- また、巨人戦の老舗局であり巨人の兄弟会社であるはずの日テレも8月1日から、視聴率低迷と、21時以降の番組を楽しみにしている視聴者配慮のため、延長を取りやめたほか、巨人のビジターゲーム〈阪神・巨人戦、広島・巨人戦〉の地上波での全国放送を取りやめ、ローカル中継と日テレG+の完全中継放送に変更となった。
- TBSもその後延長放送なしにしたり、放送権を持っていても地上波での全国中継を行わず(地元地域のみのローカル放送の場合あり)、BS・CSの衛星放送のみで完全中継の放送を行う形となった。
- テレビ朝日系列でも延長放送なしになり、BS朝日のみの単独放送になっている。
- オールスター戦や日本シリーズの延長の場合、中継の次の番組は放送時間を繰り下げることになっているが、テレビ朝日に限っては一定時間以上延長(21:30以降も中継が続いている場合)すると次の番組は中止となる(平日に多いが、これは「報道ステーション」の放送が優先されるため)。
- 2007年になってはフジテレビ・テレビ朝日各系列の試合展開によっての最大15分の調整、TBS系列は3月30日の開幕戦のみ試合終了までの調整、日本テレビ系列は4月3日~5日の東京ドームでの開幕3連戦のみそれぞれ延長をするが、以降の日本テレビ・TBS各系列は基本的に延長しないことになった。また、巨人戦の一部ナイターは自局系BSデジタル放送などに振り替え、地上波では放送されない(相手チームの地元ローカルで延長なしの生中継もしくは深夜に録画中継の場合あり)。
[編集] 差し替え放送
[編集] ローカル局が実施する差し替え
全国ネットのキー局がプロ野球中継を放送している時に、系列のローカル局が地元チームの試合の中継と差し替える場合がある(差し替えの場合でも他のBS・CSの放送で視聴できる場合がある)。また、キー局がバラエティーやドラマ番組を放送時でも系列のローカル局がプロ野球中継を放送する場合もある。なお、この中継で本来放送される予定の番組は主に土曜の午後などに振替放送されることが多い。
しかし、JNN系列局(CBC中部日本放送、RCC中国放送など)が通常番組を差し替えてプロ野球中継を放送する場合はキー局が通常番組を流しても振り替え放送されない(事実上の未放送〈番組返上〉扱い 一部の単発特番は例外的に放送される場合がある。また、JNN報道特別番組が放送される場合はJNN協定で同時ネット放送しなければならない規定があるため、JNN報道特別番組の放送が最優先され、ローカルのプロ野球中継の放送は中止される。)ため一部視聴者からは不満の声も少なくない。そのためHBC北海道放送、TBC東北放送、MBS毎日放送(金曜日のごく一部の日程を除く)、RKB毎日放送では、TBSが対巨人戦の放送または関東ローカル枠の番組や再放送(デーゲーム実施の場合)の時に限り差し替え放送を行っている(RKBは以前は通常のゴールデン番組も差替えていた。おそらく西鉄時代に中継していた名残であろう)。また、毎日放送ではJNN系の全国ネット番組(バラエティー)の同時ネット放送の関係で差し替え放送(生中継)ができない代わりとして深夜に1時間程度の録画中継放送を行っている。しかし、最近になってCBCでも通常番組やサッカー日本代表の試合中継の放送の確保の理由でローカルのナイトゲーム中継放送ができないときはCBCと同じく中日主催試合の放映権を持つ東海テレビまたは三重テレビ放送に放映権を譲ることがある(RCCも同様に広島テレビ・広島ホームテレビ=但し、2005年以降は放送縮小のためテレビ朝日系の巨人戦差替時のみ・テレビ新広島に譲るケースも)。 2006年度は放送権を持っていても地上波での中継を行わないことが多くなったため、HBC、TBC、MBS、RKBの4局はゴールデン枠での差し替えが事実上不可能になったり、深夜の録画中継になることが多くなった。
[編集] 優勝決定試合の差し替え
セ・リーグの場合、優勝決定の可能性がある試合は、急遽、通常番組を中止して試合終了まで放送する。 ただし巨人主催試合の場合は、もともと日本テレビがほとんどの主催試合を放送しているため、差し替えという形には事実上ならない。差し替え放送で圧倒的に多かったのがフジテレビ系列で、特にヤクルトの主催試合に関しては全国ネットで差し替え放送していた。
パ・リーグの場合は、プレーオフの日程が前もって決まっているため、差し替え放送には事実上ならない。しかし、プレーオフ導入以前は前述のセ・リーグ同様の不公平ぶりは一層際立っており、優勝決定試合の全国送出は1999年のダイエー(テレビ東京系列・TVQの『土曜スペシャル』差し替え中継を全国ネットで放送。)を最後に、一度も行われなかった。2000年のダイエーと2001年の大阪近鉄は地元民放のみで放送され(2001年の大阪近鉄は、試合が後半に押し迫った段階でテレビ朝日系列が急遽差し替えた)、2003年のダイエーにいたっては地元局ですら放送枠の関係で胴上げシーンを流せず、胴上げシーンは相手(千葉ロッテ)の地元であるチバテレビでしか放送されないという異常な事態となっていた。ちなみに、2002年の西武については他球団の結果を待って祝勝会場で胴上げしたために、優勝決定試合はなかった。
[編集] 最近のリーグ優勝・日本一での中継事例
神宮球場で行なわれた阪神タイガースのリーグ優勝決定試合は関西テレビのみローカル中継されたが、放送時間内で優勝が決まらなかったため、当時の関西テレビ社長の独断で当時放送された夜のヒットスタジオを中断して放送された。
- 2000年読売ジャイアンツリーグ優勝&日本一
2000年、読売ジャイアンツが本拠地・東京ドームでリーグ優勝と日本一を決めた時はいずれも日本テレビが全国ネット(地上波では沖縄県など一部地域を除いての放送だが、当時、スカイパーフェクTV!のCS★日テレでも放送されていたので事実上、沖縄県などの一部地域も含め全国あまねく視聴することができた)で中継を担当した。その時は試合終了まで中継した後、優勝監督(長嶋茂雄) インタビュー(日本シリーズの時は優勝監督の後にシリーズMVPを獲得した松井秀喜のインタビューもあった)、表彰式、場内一周、記念撮影、さらには共同記者会見と祝勝会(ビールかけ)までフォローした。このため、その後の番組(リーグ優勝時はサイコメトラーEIJIスペシャル、日本シリーズ優勝時は新宿暴走救急隊)は時間を大幅に繰り下げて放送した。ドラマを見たかった一部のファンからは苦情の電話があった。
- 2003年阪神タイガースリーグ優勝
2003年9月に甲子園球場で行われた阪神の優勝決定試合(正確に言えば優勝に王手をかけた試合)はサンテレビがローカルで中継。そして関西テレビが当時放送されていた自社制作のブロックネット情報番組を休止し14:05から17:54まで中継された。ちなみに関西テレビ以外にも当時の星野仙一監督の出身地倉敷の地元局・岡山放送や対戦相手の広島東洋カープの地元局・テレビ新広島が試合終了まで同時ネットされ、当時のブロックネット情報番組をネットしていた3局以外の西日本フジテレビ系列局でも同時ネット(一部局は途中飛び降り)されたが、フジテレビを中心に東日本のフジテレビ系列局は胴上げの瞬間のみ、「世界柔道」を中断して全国ネットで放送した。
- 2004年中日ドラゴンズリーグ優勝
2004年にナゴヤドームで行なわれた中日の優勝決定試合を完全放送したのは中部日本放送だけでTBS製作の全国ネットバラエティ番組との2画面同時放送(休止まで踏み切れなかったのは[[[JNN協定|JNN排他協定]]の関係もあった)。実況音声は副音声で聞くことができ、中継の一部分しか全国ネットにならなかった。このためこうした露骨すぎる偏向ぶりを非難する声は多い。
- 2006年中日ドラゴンズリーグ優勝
2006年10月10日、中日ドラゴンズがリーグ優勝を決めたこの日は、ローカルも含めて地上波での試合中継はおろか胴上げの瞬間も生中継がなかった。原因は・・・
- 対戦相手の読売ジャイアンツのホームゲームのため、中継権が日本テレビにあり、系列の中京テレビには中継権がなかった。もともと中京テレビは資本関係の影響でホームゲームの中継権さえ持てていなかった。
- 日本テレビは3時間のバラエティ特番を優先するためその日の中継は自前のCS放送・日テレG+に振り替えた。
- 中京テレビ(以下CTV)側は3時間の枠を使ってG+の中継映像をそのままあるいは独自実況に差し替えてでの放送ができないか説得したが、日本テレビはCTVの要望を拒否。2004年にCBCが行なったような二画面中継や地上デジタル放送のマルチ編成もできず、CTVは18時台のローカルニュース枠と21:55のNNNニューススポットの時間で日テレG+の映像を使用しての中継のみ、後はバラエティ特番の放送中に随時字幕スーパーで試合経過を流して対応した。
その結果、ドラゴンズの親会社・中日新聞社と中継権のある日本テレビ、系列の中京テレビには地元ファンをはじめとする全国のプロ野球ファンから抗議や苦情の電話・メールが殺到した([[1]])。ちなみに当日は急遽NHKが衛星第1テレビとラジオ第1での全国中継を行なった(CBCラジオ・東海ラジオとも中京ローカルで中継していた)ためにNHKへの感謝の声があがった。
- この試合が地元・中京圏ですら放送されなかったことについては、試合前の東京ドームでも当のドラゴンズの選手から疑問の声があがっていたという。この件で中京テレビ社内では「視聴者のみならず、ドラゴンズ選手の信頼すら失った。」という声も挙がった。またキー局とのパワーバランスも露呈した格好になった。ただ、CTVの資本関係や中継権について熟知していた一部のファンからは「あれが精一杯、現場スタッフは可哀想」と同情もあった。
もしこの日の試合で優勝を決められなかった場合、2日後の甲子園球場での阪神戦に持ち越しということになっていたが、この試合の中継権を持っていたのは朝日放送だった。だが同局も改編シーズンに伴う特番の放送が決まっており、地元系列局のメ~テレが差し替え放送をすることは中京テレビ同様に不可能な状況だった。このため抗議の電話やメールが殺到することが懸念されたが、結果は前日の東京ドームでの胴上げとなったため、同局関係者は胸をなでおろしたという。
- 2006年北海道日本ハムファイターズリーグ優勝
そして中日リーグ優勝から2日後の2006年10月12日、日本ハムがリーグ優勝を決めたパ・リーグのプレーオフ第2戦がテレビ東京系列で全国放送された。したがって、この年はセリーグの地上波胴上げ中継がなく、パ・リーグの方は大都市圏のみとはいえ、全国放送されたという前代未聞の事態となった(もっとも、第3戦以降がテレビ朝日系列で放送される予定であったため、第3戦以降までもつれればもっと多くの地域で見られたのであるが。)。しかしながら、日本ハムの地元・北海道にある系列局のテレビ北海道(TVh)は札幌・旭川・函館・室蘭を中心にした北海道中央部と南部、北部の一部地域でしか見ることが出来ず、帯広・北見・釧路を中心にした北海道東部と稚内を中心にした北海道北部の一部地域では見られないため、これらの地域の視聴者からTVhは「全道で見られない以上、二度と放送権を取るな!」という苦情が殺到したという。
[編集] 放映権料
- 球団が放送局と個別に契約を交わし、放映権料の全額が個別球団に入る。
- 野球協約第44条で、(放送許可権)球団はそれぞれ年度連盟選手権試合のホーム・ゲームにつき、ラジオ放送およびテレビジョン放送(再生放送および放送網使用の放送を含む)を自由に許可する権利をもつと規定されている。
- アメリカのメジャーリーグでは、全国放映権は機構が一括管理して全球団に均等配分される仕組みになっている。ローカル放映に関しては日本とほぼ同じ。
- 巨人戦の試合のテレビ放映権料は1試合につき1億円以上とも言われており、全球団の中で圧倒的な放映権料の高さを誇る。しかし、近年は巨人戦の視聴率が低迷しており、更に1試合数千万円と言う番組作成費も関係し、他のコンテンツと比較し採算性の悪さが指摘されている。
- 一方、パ・リーグの場合は、全国ネットのテレビ放映でも1試合1500万円ぐらいで、ローカル放映だと数百万円ぐらいにまで安くなってしまうといわれている。中には1試合10数万円という球団もあるという。
[編集] 関連項目
[編集] 日本シリーズのテレビ中継
プロ野球日本選手権シリーズのテレビ中継は、出場各球団が主催試合のテレビ中継を多く放送する実績を持つテレビ局を日本プロ野球組織コミッショナーに推薦し、厳正な審査をしたうえで放送を担当する局を決定する。
シーズンオフのため各局とも現役選手・監督・コーチを中継ゲストに招いている。近年はフリーエージェントの権利を獲得して去就の注目される選手が登場するケースが多い。
1991年までは民放局同士の並列中継が行なわれていた。
[編集] 12球団主催試合放映放送局一覧
各球団の主催試合で特に放送される機会の多い民間テレビ放送局は以下のとおりである。放映権の詳細は放映権 (プロ野球)を参照されたい。
- 北海道日本ハムファイターズ:札幌の民放5局で放送/北海道放送、札幌テレビ放送、北海道テレビ放送、北海道文化放送、テレビ北海道(不定期でテレ玉=GAORA配給=からも放送されることがある)
- 東北楽天ゴールデンイーグルス:仙台の民放4局が放送/東北放送、仙台放送、宮城テレビ放送、東日本放送
- 西武ライオンズ:TBS、テレビ朝日、テレビ東京、テレ玉
- 千葉ロッテマリーンズ:日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京、チバテレビ
- 読売ジャイアンツ:日本テレビ(巨人と同じ読売グループ)、テレビ朝日、テレビ東京
- 東京ヤクルトスワローズ:フジテレビ 、テレビ朝日、テレビ東京、MXテレビ
- 横浜ベイスターズ:TBS(親会社)、テレビ神奈川
- 中日ドラゴンズ:中日新聞社系列の4局が放送/中部日本放送、東海テレビ、テレビ愛知、三重テレビ
- 阪神タイガース:毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪、サンテレビ
- オリックス・バファローズ:毎日放送、朝日放送、関西テレビ、ytv、テレビ大阪、サンテレビ
- 広島東洋カープ:在広4局が放送/中国放送、広島テレビ放送、広島ホームテレビ、テレビ新広島
- 福岡ソフトバンクホークス:在福5局が放送/RKB毎日放送、九州朝日放送、テレビ西日本、福岡放送、TVQ九州放送
[編集] プロ野球中継の番組タイトル名
[編集] テレビ・ラジオ
[編集] テレビ
地上波・BSデジタル(注:全国向け放送のタイトル) 系列局の(;)の;の後は最大延長時刻<地上波のみ>
- PRIDE&SPIRIT 日本プロ野球(日本テレビ系・BS日テレ;30分)
- BS日テレは2007年シーズンより日本テレビ地上波中継を行わない32試合のうち22試合を放送予定。
- ザ・プロ野球(東京放送系・BS-i;15分)
- ※TBS系列局のローカル枠中継
- スーパーベースボール(テレビ朝日系・BS朝日;30分)
- ※BS朝日の独自編成中継
- プロ野球熱闘ライオンズ(西武戦)
- マリーンズライブ(千葉ロッテ戦)
- ※テレビ東京系列局のローカル枠中継
- YOKOHAMAベイスターズナイター(テレビ神奈川)
- TVSライオンズアワー/TVSヒットナイター(テレビ埼玉)
- CTCマリーンズナイター(千葉テレビ放送)
- MXスタジアム(東京メトロポリタンテレビジョン)
- 三重テレビナイター(三重テレビ放送)
- サンテレビボックス席(サンテレビジョン)
- KBS京都エキサイトナイター(京都放送)
- それ以外の各地域の独立U局中継番組名は次の通り
- 群馬テレビ-ダッシュ60ジャイアンツナイター(巨人戦トップナイター)
- GTVパワフルナイター(その他の試合)
- とちぎテレビ-フライデーナイター(月1回、金曜日の夜に中継あり)
- 岐阜放送-岐阜テレビ ダイナミックナイター
- びわ湖放送-BBCライオンズアワー(西武戦)
- 奈良テレビ放送-タイムリーナイター
- テレビ和歌山-WTVナイター
- J SPORTS STADIUM(J sports1・2・Plus・ESPN 横浜、中日、広島、西武、ロッテ、オリックス、ソフトバンクの各ホームゲームが中心)
- sky・A STADIUM(skyAsports+ 阪神、楽天戦のホームゲームが中心。阪神-巨人戦はANN系列で中継する試合はトップ&リレーナイター+ノーカット録画中継)ただし、両方ホームゲームの場合は、片方生中継で、片方深夜放送に回る(主に楽天が生中継で、阪神が深夜放送に回ることが多い)。
- 阪神猛虎V劇場(阪神戦で使われるタイトル ABC・サンテレビからの配信あり)
- LIVE RAKUTEN わしづかみ(楽天戦で使われるタイトル 楽天ティービーからの配信)
- 檄! 阪神タイガース中継/なまら! 北海道日本ハムファイターズ中継、真剣勝負!プロ野球交流戦(GAORA 1番目は阪神戦=巨人戦はJNN系列で中継する試合のトップ&リレーナイター+ノーカット録画中継=、2つ目は北海道日本ハム戦、3つ目は両チームの交流戦)
- アクティブ!ベースボール(上記CS 6チャンネルで放送権を交換する試合のタイトル)
- SWALLOWS BASEBALL L!VE(フジテレビ739 ヤクルト戦ホームゲーム。なおこれまでどおり巨人戦ビジターゲームトップ&リレーナイター=FNS系列で放送する広島戦を含む全試合=もフジテレビ721,739で実施する)
- この他に以下の各局でも中継が行われる
- 日テレG+(巨人戦ホーム全試合完全放送、NNS系列で放送する甲子園での阪神戦、広島市民球場の広島戦トップ&リレーナイター)
- TBSニュースバード(JNN系列で放送される巨人戦ビジターゲーム=横浜戦、中日戦、広島戦=トップ&リレーナイター)
[編集] ラジオ
- HBCスーパーベースボール(ファイターズナイター)&サタデー・サンデーファイターズ(北海道放送)☆
- STVアタックナイター(ファイターズスタジアム)(STVラジオ)★
- TBCイーグルスナイター&イーグルスベースボール(東北放送)
- TBSラジオ エキサイトベースボール(TBSラジオ)☆
- 文化放送ライオンズナイター(文化放送)◇
- 文化放送ホームランナイター(同上)★
- ニッポン放送ショウアップナイター(ニッポン放送)★
- ラジオ日本ジャイアンツナイター(RFラジオ日本)◆
- ラジオ日本マリーンズナイター(同上)◆
- NACK5 SATURDAY&SUNDAY LIONS(NACK5)◇
- CBCドラゴンズナイター&ドラゴンズスペシャル(中部日本放送)☆
- 東海ラジオ ガッツナイター&ガッツナイタースペシャル(東海ラジオ放送)★
- MBSタイガースナイター(毎日放送)
- ABCフレッシュアップベースボール(朝日放送)
- ABCスポーツJAM(同上)☆
- サンデーエクスプレス(同上)☆
- ラジオ大阪ドラマティックナイター(ラジオ大阪)★
- RCCカープナイター(中国放送)
- RKBエキサイトナイター(RKB毎日放送)☆
- KBCホークスナイター(九州朝日放送)★
- 上記以外の地域については地方ラジオ局のナイター中継タイトル一覧の項参照
- 凡例
- ☆JRN単独(TBS受け持ち)
- ★NRN単独(平日:ニッポン放送、週末:文化放送受け持ち)
- ◆RFラジオ日本単独受け持ち
- ◇独自内容
- その他はJRNとNRNの中継を併用。TBCとRCCは火、土、日はJRN、水~金はNRNのネットを受ける。また、大阪に関しては以下参照。
- JRNナイター=月、金→MBS、他の曜日→ABC
- NRNナイター=月、金→ABC、火~木→MBS、土・日→ラジオ大阪(なおMBSは土・日は自社製作だが、阪神タイガース戦がデーゲーム開催や試合中止となった場合ニッポン放送の音源を中継する)
- 地方球団のネット中継については以下参照。
- JRNナイター=日本ハム→HBC 楽天→TBC 中日→CBC 広島→RCC ソフトバンク→RKB
- NRNナイター=日本ハム→STV 楽天→TBC 中日→東海ラジオ 広島→RCC ソフトバンク→KBC
- 月曜日の放送は原則として当該地域のチームの試合が開催される場合のみに行う。ABCとMBSは阪神戦のある時のみ生中継で、オリックス戦の主催ゲームは対戦相手チームによってビジターチームのフランチャイズ地域向けに裏送りとなる。
なお月曜にナイターがある場合で、RCCの場合はカープのビジターゲームを放送するときのヤクルト戦はニッポン放送、阪神戦は朝日放送のNRNライン、その他およびホームゲームはJRNラインとなる。TBCの場合はNRNラインをとるが、月曜のイーグルスのビジターゲームの西武戦やロッテ戦を放送する場合は、文化放送からネットする。 - 福岡の2局に関しては、福岡ソフトバンクホークスの試合を、KBCは全試合、RKBもホームゲーム全試合とビジターゲームの大半の試合を中継するため、ホームゲームについてはすべて自社制作、ビジターゲームについては各系列局の協力で放送を行っており、ホークスの試合がない時、または試合中止の時は、NRN、JRNの中継音源をそれぞれ使用する。
[編集] インターネット中継
近年はインターネットを活用した実況中継を行う事例が多くなりつつある。
[編集] 放送局主催事例
- ニッポン放送 2004年のシーズンに読売ジャイアンツ、ヤクルトスワローズそれぞれの主催ゲームをインターネットラジオで生中継する「デジタルショウアップナイター」を実施した。(2005年以後は行わず)
- 文化放送 文化放送ライオンズナイターで放送される西武ライオンズの試合をホーム・ビジター不問で全試合(ごく一部、中継しないこともある)インターネットラジオ中継されている。
- アール・エフ・ラジオ日本 ラジオ日本ジャイアンツナイターで放送される巨人軍の東京ドーム主催ゲームをインターネットラジオ中継されている。また2006年からは後日、収録によるダイジェストも配信される。
- 毎日放送 Tigers-ai提供の映像と同局のラジオ放送番組MBSタイガースナイターの音源を組み合わせて「阪神タイガースLive!」と題してインターネット中継されている。(阪神甲子園球場・読売ジャイアンツ戦以外の阪神タイガース主催ゲーム50試合前後 有料会員制)
- 中国放送 RCCカープナイター等で放送される広島東洋カープ主催ゲームをインターネットラジオ中継されている。
- 九州朝日放送 KBCホークスナイター等で放送される福岡ソフトバンクホークスの試合をホームゲームは全試合を、ビジターゲームは一部のカード(オリックス、横浜、広島戦)を除きインターネットラジオ中継されている。(KBCテレビ中継がある場合は映像配信あり)
- GyaO(USENのインターネットテレビサービス) 2006年より千葉ロッテマリーンズ主催ホームゲーム全試合(一部除く)を無料配信
[編集] 球団主催事例
- 阪神タイガース 球団公認プロバイダー「Tigers-net.com」利用者を対象として甲子園の巨人戦以外の阪神主催ゲーム50試合程度を中継。(実況音源・映像ともTigers-ai製作)
- 西武ライオンズ 2005年まで、無料でインボイスSEIBUドーム主催ゲームの試合を生中継していた。(映像・音声はJ SPORTS製作のものを使用、2006年は行わず)
- 福岡ソフトバンクホークス 無料で福岡ヤフージャパンドーム主催ゲームの試合を生中継。またYahoo!BBの利用者は一般向けの中継映像だけでなくベンチ側、天井など30箇所に設えたカメラの映像を自由に操作可能。
- 北海道日本ハムファイターズ 2006年途中から無料で札幌ドーム主催ゲームの試合を生中継。
- 東北楽天ゴールデンイーグルス 主催ゲーム全試合を楽天が無料で中継を行う。(2005年は楽天球団が有料・会員制で中継していた)
[編集] プロ野球中継に関連する諸問題
[編集] フジテレビのプロ野球中継が原因で起こった事件
- 1985年10月16日の阪神タイガース優勝試合は、神宮球場でのヤクルト戦だったが、19時から21時までの時間帯は、関西テレビでのローカル放送であった(21時以降は「夜のヒットスタジオDX」が生放送であったため全国ネットで放送することが可能になった)。放送当日は水曜日で、阪神21年ぶりの優勝という歴史的瞬間のかかった試合を中継できたのと引き換えに、当時人気絶頂だったDrスランプアラレちゃんとうる星やつらが関西エリアのみ放送されないという事態となった。当初関西テレビは振替放送をしない予定だったが、アニメファンからの抗議に折れる形で、年末にようやく関西で日の目を見ることになった。
- 1997年9月にスペシャルが放送される予定だったフジテレビの番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」(当日の新聞テレビ欄には掲載されていた)が急遽、ヤクルトスワローズのセ・リーグ優勝決定試合に差し替えられた。これに野球嫌いの松本人志は激怒し、視聴者からも苦情が殺到した。しかし、フジテレビは差し替え放送の正当性を主張。結局、松本、フジテレビ双方共に折り合いが付かず、1997年11月に番組は終了した。フジ側の連絡不行届きが原因だったとされる。一時、松本が番組の収録をボイコットするなど、松本とフジテレビの関係は悪化したが、吉本興業の必死の説得により、松本が一応折れる形で関係が修復された。2001年にも「HEY!HEY!HEY!スペシャル」が甲子園球場での阪神・巨人戦に急遽差し替えられたが、この経験を踏まえ事前に通告してあった事と、巨人ファンの浜田雅功が「長嶋さんの最後の試合やしね」と納得していたこともあり、ダウンタウンサイドとは何事もなかった。しかし、直後に生放送である「笑っていいとも!秋の祭典スペシャル」が控えており、中継が延長できなかったこともあって、またも視聴者から苦情が殺到した。
- 2001年10月4日にフジテレビのドラマ「世にも奇妙な物語 秋の特別編」の2本目の前半終了した後のCM明けにヤクルトスワローズのセ・リーグ優勝決定試合を急遽割り込ませた。この試合は同点のまま延長に突入したが、結局午後11時過ぎまで競り合った末に同点のまま試合終了という結果になってしまい、その試合で優勝を決めることができなかった。野球中継終了後、CMを挟む等の措置を取らずに挨拶と共にCM明け部分からそのままドラマを再開。本来23時過ぎに終了するはずだった同ドラマは翌1時過ぎにようやく終了した。この日、関東地区の野球中継の視聴率は13.1%だった。15000件に及ぶ苦情がフジテレビ側に届いたため、12月30日に同ドラマを再放送する措置をとった。
- 2002年9月24日に読売ジャイアンツのセ・リーグ優勝決定試合が2時間30分にも及ぶ大幅な延長で、フジテレビのドラマ「ナースのお仕事4」の最終回スペシャルが23:30~25:38の深夜にずれ込む異常事態となった。この日、関東地区の野球中継の視聴率は29.1%だった。これにはフジテレビに14000件もの苦情が殺到した。フジテレビは「延長しなかったらもっと苦情が来る」と正当性を主張したが、結局、その週の土曜日の昼の時間帯に同ドラマの最終回を再放送する措置をとった。
[編集] 日本シリーズ関連
[編集] 毎日放送の変則ネット時代
- 1959年・南海vs巨人
1959年にテレビ開局した毎日放送は南海電気鉄道が主要株主となっている関係で、大阪を本拠とする南海ホークスと独占契約を締結した。当時の南海は福岡の西鉄ライオンズと共にパリーグの強力チームであり、この年も優勝し、日本シリーズに進出した。
対するセリーグの優勝チームは読売ジャイアンツ。この読売ジャイアンツのホームゲームは日本テレビが中継権を得た。一方の南海ホームゲームは毎日放送が獲得。しかしながら当時の毎日放送は日本教育テレビ(現在のテレビ朝日)と九州朝日放送しかフルネット局がなかった。
ここで毎日放送は日本テレビに対し日本シリーズ中継の共同製作を行う事を提案。日本テレビは難色を示したが、結局日本テレビが幹事局となり、巨人ホームゲームは日本テレビ、南海ホームゲームは毎日放送が製作し、よみうりテレビも製作に協力、双方のネット局で同時放送を行った。このため、関西地区では全試合毎日放送とよみうりテレビとのサイマル放送となったが、毎日放送の方が視聴率が高かったという(『南海ホークスがあったころ』より)。東西の4チャンネルが手を握ったのは現在のところこの一件のみである。
- 1960年・大洋vs大毎
1960年は大洋ホエールズと大毎オリオンズの組み合わせとなった。当時、大洋ホエールズはTBSが独占中継権を握っていた。一方の大毎オリオンズは後楽園を本拠とし、毎日新聞社が関係している事から、日本テレビ、TBS、そして東京の球団ながら毎日放送が中継権を持っていた。
ここで毎日放送は前年同様日本テレビ、そしてTBSに働きかけ、シリーズの共同製作を提案したが、TBSに一蹴された。
一方、大毎の永田雅一オーナーはパリーグ優勝決定試合がどのテレビ局からも放送されなかったため、日本シリーズはテレビ中継を一切禁じると息巻いていた。しかしながら、球界関係者の懸命の説得に応じ態度を一転。放送するなら全ての放送局が中継するようにと発言。
これで、大洋ホームゲームはTBS、大毎ホームゲームは日本テレビがそれぞれの系列で放送する事に決定したが、毎日放送だけはこの2局からネット受けをする形で全試合を放送する事が出来た。
[編集] テレビ東京系列のシリーズ中継問題
[編集] 概説
(書きかけです。1974年、2005年、2006年分はその他地域のネットについての詳細を請う)
- テレビ東京(1981年9月まで東京12ch)は、系列局を持たなかった1970年と1974年に、それぞれロッテ主催のホームゲーム(1970年:巨人戦第3戦と第4戦、1974年:中日戦第5戦)を放送した。
- 1970年の場合、たまたま同局運動担当プロデューサーが別件で永田雅一ロッテオーナーを訪ねたときに、本来毎日新聞の繋がりでTBSに渡そうとしていた中継権のうち、二試合分を獲得した。(うち1試合分はNHKとTBSで放送。)
これを聞いたTBSは反撃し、第3戦は東京12チャンネルからの番組販売を受けないように系列各局に通知。これに怒った永田雅一は、東京12チャンネルを締め出すならば、全ての中継権をTBSから剥奪すると抗議。TBSは折れ、1970年のロッテホームゲームのうち東京12チャンネルが独占中継を行った第3戦は、主としてTBS系列で放送された。(但し、北海道はSTV、名古屋地区は日経資本が強くTX発の番組も放送が多かった中京テレビ放送ではなくメ~テレ、関西地区は毎日放送(当時はNETテレビ系列)、福岡県は福岡放送で放送された。また、このことについては、テレビ東京の初の日本シリーズ中継の項目にも詳しく書かれている。)
- 1974年の第5試合もTXによる独占放送だったが、この時も愛知県では中京テレビではなく、メ~テレから行われた。ただNETテレビ発の「13時ショー」とのネットワークの絡みで14時からの途中飛び乗りで放送された。
- TXNが確立した1982年以後はシリーズの中継に恵まれなかったが、1998年に日本ハムが首位を独走していた際、日本ハムが優勝した場合、日本シリーズ第4戦を中継することが検討されたが、西武が逆転優勝したため、テレビ東京では24年ぶり、TXN結成後初めてのシリーズ中継はならなかった。
- 翌1999年に福岡ダイエーが優勝した際、日本シリーズ(中日戦)の福岡ドームでの第7戦の放送をテレビ東京系列のTVQ九州放送(当時のTXN九州)を推薦した。TXN九州は開局した1991年以降、福岡ダイエー主催ゲームを、多い年で30試合以上放送する実績を買われて、コミッショナーへの推薦を行った。
- また、2001年にもダイエーが優勝した場合には第7戦を中継することが検討されたが、この時は近鉄が優勝(シリーズではヤクルトに1勝4敗で敗れる)したためこちらも実現には至らなかった。
- 2003年:ダイエー球団は、第7戦について、再びTVQ九州放送(2000年にTXN九州から局名変更)の中継放送推薦をした。試合そのものが第7戦までもつれ込んだこともあり、テレビ東京では実に29年ぶり、TXN結成後初めてのシリーズ中継を実施することに成功した。
- 実際に地上波生中継を行った地域は北海道(テレビ北海道)・首都圏(テレビ東京)・中京広域圏(岐阜放送・テレビ愛知・三重テレビ放送)・近畿広域圏(びわ湖放送・京都放送・テレビ大阪・サンテレビジョン・奈良テレビ放送・テレビ和歌山)・瀬戸内準広域圏(テレビせとうち)・福岡県(TVQ九州放送)の20都道府県で、18県は番販による録画放送、9県は放送自体がなかった。このため、①系列局自体がないために生中継で見られなかった県が27県にのぼったこと、②テレビ北海道・テレビせとうち、TVQ九州放送がある北海道・岡山県・香川県・福岡県には系列局があるにもかかわらず、送信所や中継局がないために見ることが出来なかった地域もあったことから、抗議電話やメールが殺到、中でも「全国中継出来ない以上、二度と放送権を取るな!」という意見が多かったという。
- フジテレビ系列局のひとつ・テレビ西日本が、キー局・フジテレビのバラエティ番組・ワンナイR&Rでのダイエー監督の王貞治を侮辱する内容の放送によって(「王シュレット」事件)中継推薦から外されるという事態が発生したが、この一件と、第7戦の放映権をTVQが推薦されたことについては関連はないとされている。しかし、第7戦を生中継で見られなかった地域で「王シュレット事件」が関連があると思っていた一部視聴者には「こうなった原因を作ったフジテレビにも責任がある」と抗議の電話やメールが送られた。
- ちなみに、2004年パ・リーグプレーオフ第2ステージ最終戦を放送した時にも同様の苦情が殺到している。
- 2005年:千葉ロッテマリーンズが日本シリーズにコマを進めたことで、第2戦と第7戦の中継権をテレビ東京系列が獲得した。なお、セ・リーグは阪神タイガースが優勝しているため、2003年同様に通常はテレビ東京の番組を同時ネットをしなかったり、時差ネットの番組が多い兵庫・京都・三重の独立UHF放送局も同時生中継する。ただし、日本シリーズは千葉ロッテの4連勝で第5戦以後の開催が消滅したため、ネットワーク確立後史上初のシリーズ2試合中継はお預けとなった。
- また、同年のパ・リーグプレーオフ第2ステージでは、第1戦がRKB毎日放送とBS-i、第2戦がテレビ西日本とBSフジ、第3戦が九州朝日放送とBS朝日で中継されたものの、地上波では全国ネットにはならなかったため、やはり同様の苦情が殺到(特に東京キー局とNHK=ラジオは中継した=、そして千葉ロッテの地元放送局であるちばテレビ)した。
- 第4戦、第5戦はTVQ九州放送がTXN系列局と一部独立UHF放送局に、またBSジャパンが地上波でカバー出来ない地域に全国中継した。この時は抗議こそなく、東京地区(テレビ東京)の地上波での中継があることで放送を歓迎する意見が多かった。但し、「コマーシャルが多いこと」や地元TVQの制作ではなくテレ東制作(TVQは制作協力のみ)で、第4戦についてはテレ東の植草アナウンサー(元RKB)が実況を担当したことから「ロッテの応援放送的な印象で中立的な印象がない」といった苦情が寄せられた(但し第5戦はTVQのアナウンサーが実況を担当。)。
- そして、2006年は北海道日本ハムファイターズが日本シリーズにコマを進めたことで、テレビ東京系列としては21世紀に入って3度目・2005年から2年連続で中継権を獲得した。札幌ドームでの第4戦のため、もし仮に中日・日ハムどちらかが4連勝した場合、自動的に日本一が決まるため2003年のような事態を懸念する声が一部にあったが、第2試合の時点で1勝1敗だったため日本一決定の試合とはならなかった。
- なお、第4戦は9回までの試合で午後10時を大幅に超えてしまったために後続の番組が1時間40分遅れとなった(UHF局の一部は70分遅れだった)。その日の最終ニュースでもある「ワールドビジネスサテライト」は24:52からの放送となった(BSジャパンは中継放送そのものがなかったため「ワールドビジネスサテライト」が開始するまでの1時間40分の延長分は紀行番組など数本のフィラー番組で穴埋めとなった)。
[編集] 2003年第7戦の放送ネットワーク一覧
- 同時刻放送(20都道府県)※2005年・2006年も同様
- 系列局
TVQ九州(制作局) | テレビ北海道 | テレビ東京 | テレビ愛知 |
テレビ大阪 | テレビせとうち |
- 独立UHF放送局
岐阜放送 | 三重テレビ放送 | サンテレビジョン | KBS京都テレビ |
テレビ和歌山 | 奈良テレビ放送 | びわ湖放送 |
- 時差放送(録画ダイジェスト中継、18県)
系列局ごとの内訳は |
NTV系10局(クロスネット局・福井放送含む) |
TBS系8局 |
EX系1局(クロスネット・福井放送のみ) |
ここでもFNS系列局は番販購入できなかった。 |
青森テレビ(TBS系) | IBCテレビ(TBS系) | 東北放送(TBS系) | 秋田放送(NTV系) |
山形放送(NTV系) | 信越放送(TBS系) | テレビ山梨(TBS系) | 静岡第一テレビ(NTV系) |
北日本放送(NTV系) | 福井放送(NTV、EX系) | 広島テレビ放送(NTV系) | 山口放送(NTV系) |
四国放送(NTV系) | 南海放送(NTV系) | 高知放送(NTV系) | 大分放送(TBS系) |
宮崎放送(TBS系) | 南日本放送(TBS系) |
- 放送(同時・時差とも)が無かった県(9県)
福島県・新潟県・石川県・鳥取県・島根県・佐賀県・長崎県・熊本県・沖縄県
- 佐賀県では事実上、TVQ九州で視聴することが出来た。
[編集] テレビ朝日系列の中継でのトラブル
- 2003年10月22日、日本シリーズ「阪神タイガースvs福岡ダイエーホークス」第3戦、阪神・星野仙一監督のインタビュー途中にCMが挿入される事態が発生し、朝日放送に視聴者から苦情の電話やメールなどが殺到した。朝日放送は2日後の10月24日の「わいど!ABC」で、さらにテレビ朝日系列でも10月26日に放送された日本シリーズ第6戦中継の冒頭でテレ朝の中山アナが視聴者に謝罪している。しかも、地上波はテレビ朝日系列で中継の第3・6戦では、BSでNHK衛星第1テレビジョンではなく、BS朝日が放送権を獲得したもののBS朝日は同時放送を行わず、生中継を見られない空白地域(山梨県・富山県・福井県・鳥取県・島根県・高知県・宮崎県のほぼ全域と沖縄県の先島諸島)を生んでしまった。また、この頃はBSデジタル放送の普及がまだ乏しかったため、テレビ朝日系列も地方を無視していると言える。もっとも、日本シリーズがデーゲームだった時代には、テレビ朝日の日本シリーズ中継の系列外民放へのネットも実施されていた。そういう意味では、各局のゴールデンタイムの編成が雁字搦めになっている弊害ともいえる。(朝日放送系列のCSテレビ放送局・スカイ・Aでも録画放送した。)
[編集] テレビ朝日系列の中継延長への対応
テレビ朝日系列では平日に試合中継の放送が長引いた以下のケースで21時台の番組が休止される。
- 21:30以降試合が続いている→21:00~の番組休止
- 21:53以降試合が続いている→21:53~60秒CM、21:54~報道ステーション(旧:ニュースステーション)
- ※CMを入れず、提供クレジットを放送した上で中継を続行する場合もある。
なお、21:30以前に試合が終了した場合には番組休止は行われず、以降の番組が繰り下げて放送される。また土曜日・日曜日にも、22:30以降に試合が続いている場合は、土曜ワイド劇場または日曜洋画劇場の放送を休止する。
- 21時以降の番組を休止したケース
- 火曜21時からの「ロンドンハーツ」・・・2002年10月29日(西武vs巨人第3戦)、2004年10月19日(西武vs中日第3戦)、2005年10月25日(阪神VS千葉ロッテ第3戦)。
- 木曜21時からの木曜ドラマ・・・2004年10月21日(西武vs中日第4戦・「黒革の手帖」が放送休止)、2006年10月26日(北海道日本ハムvs中日第5戦・「だめんず・うぉ~か~」が放送休止)
- その他の平日の21時台の番組を休止・・・1994年10月25、26、27日(西武vs巨人第3・4・5戦)、1995年10月24日(ヤクルトvsオリックス第3戦)、1998年10月24日(西武vs横浜第5戦)、2003年10月22日(阪神vs福岡ダイエー第3戦・「相棒」が放送休止)。
- 平日以外での放送休止・・・「土曜ワイド劇場」が休止(1998年10月24日・西武vs横浜第5戦)、「日曜洋画劇場」が休止(1997年10月19日・西武vsヤクルト第2戦)。
- 1998年10月24日・西武vs横浜第5戦延長で休止となった土曜ワイド劇場の作品は他の作品との兼ね合いもあってかなかなか放送日が決まらず、1999年11月にようやく放送された。
[編集] 地方局の中継の問題
- 2005年の日本シリーズの中継についてこんなエピソードもある。この年ペナントレースで早々と優勝の可能性が消えた読売ジャイアンツはシーズンオフ手前に就任した原辰徳監督が秋季キャンプで「日本シリーズから得るものはたくさんある」と言って選手たちにシリーズ観戦を促したが、巨人のキャンプ地は宮崎。宮崎県は民放がTBS系の宮崎放送とフジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日のクロスネットのテレビ宮崎の2局しかなく、シリーズの中継は第4戦しか放送されなかった。この年、日本シリーズが1試合以下の中継となった地域は9つの県及び沖縄県の先島諸島であるが、うち福井県では、1999年の地上民放テレビ全国128局体制以後、民放1局である徳島県及び佐賀県を除く地域として、1試合も中継が行われない初の事例となった(福井放送にて第5戦のみ放送予定であったが第4戦で日本一決定)。
- 関西地区ではサッカー日本代表の中継を阪神戦に差し替えて放送することが度々ある。特に朝日放送では水曜日に阪神主催試合の放映権を持っているため、こちらが優先となっている。阪神戦に差し替えられた場合、日本代表の中継は報道ステーションの後になり、結果がわかった後の中継となってしまい、苦情が絶えない。最近の事例では未遂ではあるが2005年8月17日、日本-イランの中継をテレビ朝日が放映権を持っていたが、朝日放送では大阪ドームの阪神-横浜戦の放送を組んでいた。しかしサッカー日本代表の中継と後の報道ステーションが連結して放送されることとなったため、結局阪神-横浜はサンテレビジョンが中継することになった。ラジオ番組のパーソナリティ道上洋三はその当日の朝のラジオ番組で、このことに対し「日本代表の消化試合を放送するなら、まだ阪神戦をやったほうがまし」という苦言を呈している。皮肉ながらこの時の視聴率面ではサッカー日本代表のイラン戦が阪神戦のそれよりも大きく上回っていた。
- また2006年8月16日の場合も、ABCではテレビ朝日発の「アジアカップサッカー選手権予選・日本vsイエメン」の試合を中継し、阪神vs横浜の試合はサンテレビで中継された。この時は道上洋三が病気療養中であったことから大きな問題にはならなかった。
- 東海地区のケーブルテレビでは、地上波中継局の放送時間中はJ Sports(1・2)の中日主催ゲームの放送が制限されている(ケーブルテレビでなくスカイパーフェクTV!などのCSおよび110度CSでのアンテナ直接受信で視聴している場合は当然制限を受けていない)。2004年シーズンまでは、試合開始から終了まで一切見ることができなかったが、地元における中日人気の地盤沈下に危機感を抱いたからか、2005年からは地上波がカバーしない時間についてのみ、トップ&リレー形式で放送されるようになった。だが視聴料を払って見るチャンネルだけに、こうした制約を受けることについては、ケーブルユーザーの不満が根強い。しかし、2007年より、一部の局で完全放送可能となった。また地上波についても同様でCBCまたは東海テレビが放映権が持たない限りは中継が放映できず、特に阪神人気の大きい関西地区では不満が大きい。
[編集] プロ野球中継と通常番組
[編集] NHK・民放キー局の場合~プロ野球中継と人気番組~
各局とも、19時~21時台に人気バラエティ番組が放送されている曜日は、野球中継の回数を減らすように務めている。
- NHK(総合テレビ)の場合
- かつては平日(特に火曜と木曜)に巨人戦や巨人戦以外のカードのナイター中継を放送していたが、2006年現在は土曜のみで雨天中止にならないドームの試合(巨人主催試合と中日対巨人戦1試合)をここ数年間に渡って放送している。従って、「ためしてガッテン」や「大河ドラマ」は休止になることは全くない(逆に土曜のみが災いして、同時間帯に放送されている「NHKアニメ劇場・少女チャングムの夢」や「探検ロマン世界遺産」は休止になることがある)が、ごく稀に一部の地方放送局で土曜日以外のナイトゲームの中継が行われることがある。
- 日本テレビの場合
- 1970年代半ばまで、月曜日と金曜日は「11PM」枠での録画放送とする事が多かった。このため、金曜日20時からの日本プロレス中継、後番組の「太陽にほえろ!」は中止になることがなかった。
- 「マジカル頭脳パワー!!」の全盛期は、木曜日は東京ドームの巨人主催試合のみが中継されていて、巨人が敵地で戦う試合はほとんど中継されなかった。
- 1994年以降、同局の時代劇が低調傾向となるにつれ火曜枠に野球中継を放映することが飛躍的に多くなった。その影響で「江戸の用心棒」が1994年度は7~8月にかけて殆ど休止となりまた火曜19時台に放映していた「なんだろう!?大情報!」も同様に休止多発という結果となった。1995年度~1997年度は火曜19時台番組を含め休止多発の事態を見込み、プロ野球シーズンは火曜にプロ野球中継を担当しない日に単発特番枠として「火曜デラックス」を放映した。1997年10月からは火曜19時枠に「伊東家の食卓」(2007年4月からは「ドリームビジョン)、20時枠に「踊る!さんま御殿!!」を放映し事実上日テレの時代劇は撤退となり、両番組は現在も放映を続けているが、やはり他の曜日に比べ火曜に日テレが野球中継を担当する回数が突出しており両番組の休止が多発、「踊る!さんま御殿!!」については最近では週替わりスポンサーが目立ち、秋に「NEWS ZERO」のスポンサー枠確保により今は縮小している。2007年シーズンは地上波での中継が72試合中40試合に削減(削減分は地上波はNHK、テレビ朝日、テレビ東京に中継権を譲渡したり、BS日テレへ中継枠を移動)することを決めたため、この事態も改善される見込み。
- TBSの場合
- 長らく放送日は水曜と日曜に固定されていた(腸捻転解消後の1976年から金曜日も放送可能に)。従って、「8時だョ!全員集合」の全盛期は土曜日にナイター中継が組まれる事がほとんどなかった。最近ではTBSが横浜ベイスターズの親会社になったこともあり、さかんに中継されるようになった。しかし、最近になってプロ野球中継の視聴率低下や通常(定時レギュラー)番組の放送の確保から放送権を持つ試合でも地上波での全国中継を行わず、BS-iやTBSニュースバードの衛星放送のみで中継放送を行うケースも出てきている(火曜日・木曜日の横浜VS巨人戦もその例のひとつである)。
- 1985年8月に発生した日本航空123便墜落事故の影響で日本航空を協賛会社として放送していた「アップダウンクイズ」(毎日放送制作)がJAL宣伝活動自粛の影響を受け、野球中継に差し替え、その後秋の番組改編期に放送打ち切りとなった。
- 1992年度に水曜20時枠で放映されていた「生生生生ダウンタウン」は生放送であったが前述の理由で休止が多発したが雨天の場合「雨雨雨雨ダウンタウン」のタイトルで雨傘番組を放映していた。
- フジテレビの場合
- 「ドラゴンボールZ」の全盛期のは水曜日のナイター中継の数を減らしていた。重要な試合以外は「ドラゴンボールZ」を通常放送し、19時30分から野球中継という時期もあった。また、1993年まで当時木曜夜7時から1時間番組として放送された「クイズ!年の差なんて」も野球中継が組まれた場合は30分の短縮版として放送された。(但し、野球中継中止時は1時間番組として放送した。)
- 1974年までは放送日が火曜・木曜・土曜に固定されていた。翌1975年から全曜日放送対応となった。従って、水曜日は伝統的にナイター中継を編成する事が少なかったものと思われる。土曜日20時に放送されていた「オレたちひょうきん族」はたびたび野球中継のため休止となり、1985年に当時同局の編成局長だった日枝久会長がこのことで懺悔し水を被った。(この事は「ひょうきん懺悔室」に書かれている。)
- 同様の理由で、日曜日放映の「世界名作劇場」も、1978年までナイター中継のために放送されないことがなかった。1980年代末以降になって野球中継のため休止となる回数が増えた。しかし、TBSと同様にプロ野球中継の視聴率低下や通常(定時レギュラー)番組の放送を楽しみにしている視聴者もいることから2006年シーズンは放送権の持つ試合でも地上波での中継放送を行わず、CS放送(フジテレビ721・739)のみで放送されることが多くなった。
- テレビ朝日の場合
- 「ドラえもん」がゴールデンタイムに進出する前は、金曜日を中心に中継していた。これは、腸捻転時代の毎日放送にも当てはまる事で、同局がTBS系に移動した後、TBS系列も金曜日に中継が可能となった。
- 一方、朝日放送は、腸捻転時代の名残から、水曜と日曜の阪神主催ゲームの独占権を維持している。特に水曜日の差し替え率は圧倒的に高く、放送されなかった番組は土曜日の午後に追いやられるために今でも苦情が堪えない。 80年代はアニメ番組(「ハーイあっこです」や「つるピカハゲ丸くん」)などの関係で7:30スタートであったが、現在は6:18スタートにまで繰り上がっている。日曜日は巨人戦以外はあまりなく、サンテレビに回されることが多い。
- 「ドラえもん」や「ミュージックステーション」がある関係で最近では金曜日のナイター中継は組まれないことが多い。特にミュージックステーションおよび後番組の「ニュースステーション」→「報道ステーション」は生放送のため、雨天中止時に対応がしづらい。ただし天候に左右されないドーム球場での試合であれば、テレビ朝日が中継することもあるが、2006年から中継自体を取りやめる傾向にある。
- また、1987年10月~1989年3月まで18時~18時50分に「パオパオチャンネル」(ネット局は静岡朝日テレビ、新潟テレビ21のみ。朝日放送など一部の地方局はローカルニュース)、18時50分~19時20分に曜日替わりで子供向け番組、19時20分~20時まで「ニュースシャトル」を放送していたため、ニュース放送を必要とする影響から19時開始の場合(ヤクルト、阪神、広島の対戦相手が巨人の場合など)は「パオパオチャンネル」を30分に短縮、「ニュースシャトル」を18時30分からに前倒しとして放送、19時30分開始の場合(西武ライオンズ主催の試合など)、「ニュースシャトル」を18時50分からに前倒しとし、18時50分枠の番組を休止として放送した。そのため、この時期は前述の西武主催の試合が主に火曜と金曜に定期的に入ることがあったため、「ドラえもん」の放送も休止となることが多かった。この時の朝日放送の阪神戦中継と広島ホームテレビの広島戦中継(ローカルのみ)は20:00スタートだった場合と、「ニュースシャトル」を19:30前で飛び降り(前半のストレートニュース部分を放送後、ネットスポンサーのCM・提供クレジット・エンディングを自局で挿入。後半の特集部分を放送せず)、19:30から中継する場合とがあった。このパターンは1989年4月の放送時間変更で解消されている。
- なお、2000~2001年には日曜日(元々甲子園球場の阪神対巨人の全国放送が多い)にも「週刊ワイドコロシアム」→「スクープ21」といった生放送番組が組まれていたが、こちらはナイター中継が組まれる日の放送自体を完全に休止し、野球が雨天中止となった時には単発の雨傘番組で対応していた。
- テレビ東京の場合
- 2004年までは自局製作のナイター中継を放送していなかったが、2005年シーズンからプロ野球にセ・パ交流戦が導入されたことにより、巨人戦のナイター中継に取り組んでいる。(2006年からは同一リーグ間の巨人主催試合も)2006年まではTVOやTVQのローカル枠中継(火曜と土曜)が被る日を除いて全国向けのナイター中継を放送していたが、2007年より全曜日対応となった。「いい旅・夢気分」や「ポチたま」が休止になることがある。なお、日曜にナイター中継を放送する場合は、「日曜ビッグバラエティ」は休止となるが、「田舎に泊まろう!」はナイター中継の後に放送する。
[編集] 独立U局の場合~プロ野球中継と自社製作番組~
- 独立U局では局により、貴重な自社製作番組を放送する曜日は中継本数を極力減らすか、放送しないことがある。
特に1980年代~1990年代中期まではTVKテレビ(テレビ神奈川)などが金曜日は深夜にSONY MUSIC TVを放送していた関係で、金曜日に自社番組を集中させて中継しない局もあった。また当時金曜日に中継しても延長せず試合途中で終了するケースもあった。
また、土曜日・日曜日のデーゲームの場合、関東地方(TOKYO MXを除く)は中央競馬ワイド中継を放送する関係により短縮して放送する局(チバテレビの千葉ロッテ戦、土曜デーゲーム)があるか、まったく放送しない場合がある。
現在でも、試合のない月曜日の夜は自社製作番組を中心に編成している局が多い。
- 一方関西地区では長年サンテレビが甲子園、京セラドーム大阪の阪神戦(ホーム戦)を中心に地上波で日本国内唯一「プレーボールからゲームセットまで」完全生中継による放送をしている。ホームでの阪神戦(地方でのビジターの場合は中継する)がない場合は希ではあるがオリックス戦を中継することがある。サンテレビでの中継はKBS京都でも同時中継される。(但しデーゲーム開催の時はKBS京都は競馬中継が優先されるので放送されないことが多い)
- tvkの場合
- 1980年代~1990年代までは金曜夜にSONY MUSIC TVを放送する関係で、中継延長に対応できない金曜日を自局の生放送番組に充てていた(「TVグラフィック42番街」⇒「たてながHAMA大国Night」など)。ただし大洋戦(巨人戦以外)に限り差替え中継、延長対応としてYOKOHAMAベイサイドスタジオを編成。延長は21:50までとなっていた。
- 東京MXテレビが開局するまで、東京シティ競馬のナイター開催をたまに放送していたことがあり、その場合は競馬を優先する形で野球中継は編成しなかった(千葉テレビにもネットしていた)。
- 現在の場合は、雨天中止時は通常の編成はせず雨傘番組を準備している。ちなみに2005年度は「九門法律相談所」シリーズ(日テレ火曜サスペンス劇場で放送した作品、山崎努主演)、2006年度はドキュメンタリー数本をそれぞれ放送することになっていたが、いずれも実績が少ないまま終わった。
- チバテレビの場合
- 自局看板番組である千葉テレビカラオケ大賞がある関係でダイナミックナイターを水曜日に中継していなかったが、「カラオケ大賞」が金曜日に移動した後は水曜日に放送可となり、金曜日の放送が消滅、その後、現在の「カラオケ大賞21」となり月曜日へ移動。千葉ロッテのホーム戦中継を開始した後も、マンデー・パ・リーグが実施されていた2001年から2005年中期までも、月曜日の中継が行われなかった。2006年現在も月曜日、木曜日以外は千葉でのロッテ主催試合は必ず中継される(日曜日デーゲームは中央競馬ワイド中継のため中継なし)。
- 木曜日にいたっては、マンデーパ・リーグの名残からか中継を組まず、20:00より自社番組「カラオケトライアルII」を編成しているほか、19:00からは関西テレビ製作の人気バラエティ番組「快傑えみちゃんねる」を放送。同番組は以前は水曜日だったが2006年4月より木曜日に移動、これも人気が高いためナイター回避としてわざわざ木曜日に移動したとの見方が高い。
- テレ玉の場合
- 1984年から1992年まで、金曜日は自社製作の生放送情報番組「テレメディア730」があった関係で、西武ライオンズ戦が金曜日に行われる場合(キー局中継の場合は中継せず)でも本数を減らしていた。ただし西武ホーム戦がキー局で放送しない場合「テレメディア730」を休止して生中継していた。
- 2006年現在、木曜日は自社の人気番組である「カラオケいちばん」が編成される関係上、基本的に中継はしないが、ドーム球場の試合は年数本程度中継する。
- 群馬テレビの場合
- 現在、GTVパワフルナイターは基本的に不定期で火曜日と水曜日に編成される。特に金曜日は長年GTVで根強い人気を誇る「群馬テレビニューカラオケ大賞」を放送している関係でパワフルナイターの中継を編成していない(ただし日テレの巨人戦中継がある場合のダッシュ60ジャイアンツナイターは放送)。
- TOKYO MXの場合
- 不定期で中継を編成(サンテレビボックス席のネット受けが比較的多い他、近隣U局からのネット受け、自局製作の東京ヤクルト戦を放送。2007年からは福岡ソフトバンク戦中継も実施)するが、中継本数が少ない。
- 特に、東京シティ競馬のナイター開催がある日は競馬中継を優先、野球を編成しないことにしている。
- サンテレビ・KBS京都の場合
- ほぼ毎日のように放送されるが、水曜日、日曜日は朝日放送が放映権を持っているため、基本的にリレー中継となる。ただしこれには一部例外があり、巨人戦の場合は全国放送になるためにリレー中継がなくなることが多い。なおKBS京都は土日曜日に中央競馬中継のためにデーゲームのリレー中継を行わない。そのために京滋地区では日曜日は16時以降でないと野球中継が見れないことになる。逆にサンテレビは競馬中継を途中飛び降りして阪神戦を中継する。
- 三重テレビ放送の場合
[編集] 関連項目
[編集] 外部記事・リンク
- プロ野球TVガイド(中継番組情報)
- テレビ東京を彩る数々の伝説(テレビアニメ資料館から)
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