バトルフィーバーJ
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『バトルフィーバーJ』(バトルフィーバージェイ)は、1979年(昭和54年)2月3日から1980年(昭和55年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:30に全52話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第3作であり、番組中に登場するヒーローの呼称である。現在のスーパー戦隊シリーズに直接繋がる最初の作品であり、昭和から平成にかけての数年間、シリーズの第1作として扱われていたが、これは『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』が本作以降と原作者が異なる都合で戦隊シリーズから外されていたためである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第2作 | ジャッカー 電撃隊 |
1977年4月 ~1977年12月 |
第3作 | バトル フィーバーJ |
1979年2月 ~1980年1月 |
第4作 | 電子戦隊 デンジマン |
1980年2月 ~1981年1月 |
目次 |
[編集] あらすじ
世界各地に様々な怪奇現象が起こる中、謎のこうもり傘の美女の手により国防省の重要人物が次々と殺されていった。それを知った倉間鉄山将軍は、世界各地から4人の若者を結集した。4人は、捜査途中に謎のこうもり傘の美女そっくりの女性捜査官ダイアンと出会い、メンバー5人戦士が集結した。父を殺されたダイアンは、鉄山将軍の指揮の下5人に各自にバトルスーツを与え、バトルフィーバー隊を結成。巨大ロボット・バトルフィーバーロボの設計図の争奪戦が繰り広げられる中、エゴスも悪魔ロボットを完成させる。その第1号・バッファローロボをバトルフィーバー隊は完成したばかりのバトルフィーバーロボで迎え撃ち、勝利した。戦士たちの戦いは、始まったばかりである。
[編集] 概要
[編集] 特徴
東映がマーベル・コミックとの提携のもと、前年に制作した日本版『スパイダーマン』のヒットを受けて企画された作品である。同時に「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」まで放送されていた東映実写放送枠を19:30分から移動し、前番組の「闘将ダイモス」を放送してきた東映アニメ枠を転換した形となっている。
放映当時は『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』とリンクした長期シリーズとして意識されていなかった。しかし、五人組のグループヒーローという骨子に加えて、巨大ロボット「バトルフィーバーロボ」、ロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場など、のちのスーパー戦隊シリーズの基本的なスタイルは本作で確立された。そして、それらを引き継いだ後発の『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』によってスーパー戦隊シリーズの流れが定着したため、本作もシリーズに組み込まれ第3作として扱われるようになった。なお、1990年前後の数年間、石ノ森章太郎原作の『ゴレンジャー』『ジャッカー』がスーパー戦隊シリーズとは別に商品展開されていた時期があり、その間のみ本作がシリーズ第1作として扱われていた。
今作に登場するキャラクターは、ミスアメリカをのぞいて、すべて東映のオリジナルキャラクターである点が、日本版『スパイダーマン』とは異なる。マーベル作品に登場するミス・アメリカ (Miss America) を参考にデザインが行われ、各キャラクターの胸に国旗がデザインされるという形で反映されているという。
『スパイダーマン』で好評であった、日本独自設定の巨大ロボットが引き続き採用された。スーパー戦隊の流れが意識されていなかったため、デザインも他の戦隊とはかなり趣が異なっている。マスクはその後のスーパー戦隊シリーズで一般的なゴーグル調のデザインとは異なり、アメリカン・コミックスのヒーローのような「目」を持つデザインである。『ジャッカー電撃隊』までのマントに代わり、全員が白いマフラーをなびかせている。また、放映時は「五色の戦士」というパターンも前面に出てはいなかったが、後年になって他のスーパー戦隊と設定を揃える意味で各員の「色」が設定されている。
今作の作品タイトルのネーミングは、前年の1978年に公開されたアメリカ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒットし、1979年日本で「フィーバー」が流行語となっていたことの反映である。
また、今作に登場するバトルジャパンはキャプテン・アメリカ (Captain America) を日本風にアレンジしたものであるという説があるが、これは誤りであるという。
[編集] キャスティング
当初、仮面ライダーの地獄大使で知られる潮建志が敵幹部、ヘッダー指揮官を演じていたが、覚醒剤所持容疑により逮捕されたため番組初期で降板。石橋雅史へと途中でキャスティングが変更された。なお、潮の降板は番組初期であったことから、後の再放送や遅れて放送される地域を考慮して、潮が演じた部分を極力石橋で撮りなおすといった作業が行われている。
初代バトルコサックには秘密戦隊ゴレンジャーのミドレンジャー/明日香健二、2代目バトルコサックには今までにもヒーローを演じてきた伴直哉を起用。どちらも一度ヒーローを経験してきた役者である。バトルケニア・曙四郎役にはJACの大葉健二が起用された。彼はそれまでスタントマンとして活躍してきたアクション面(生身のアクションだけでなく、大葉はバトルケニアのスーツアクターも務めていた)だけでなく、四郎の明るく楽しいキャラクターを特徴付けるコミカルな演技が視聴者にも人気を集め(大葉は「母親層からまでファンレターが来た」と回想している)、後楽園ゆうえんちで行われていたショーにもスーツアクター兼任ならではの「マスクのみを外したバトルケニア」として特別出演したこともある。実力を認められた大葉は翌年の『電子戦隊デンジマン』でもレギュラー、そして単独主人公を務める『宇宙刑事ギャバン』へと繋がって行く。また戦士達の年令も谷岡弘規が当時29歳、倉地雄平が当時27歳、伴直哉は当時32歳とかなり高くなっている。
倉間鉄山将軍を演じる東映チャンバラ時代の名優・東千代之介の存在感ある演技も印象的。
[編集] 登場人物
[編集] バトルフィーバー隊
狂信的秘密結社「エゴス」に対抗するため、国防省や FBI などから選りすぐりの精鋭を集めて結成されたのがバトルフィーバー隊である。メンバーは、世界各地のダンスを基礎とした戦闘術を習得している。
通信機である「バトルシーバー」の内部より強化服が射出されるという設定だが、それが劇中で描写されているのは第24話での2代目ミスアメリカの変身シーン(初代のダイアン・マーチンが射出した強化服を、2代目の汀マリアが手にし、着用する)のみ。通常は「フィーバー!」の掛け声と共に、ダンスのようにくるっとターンすることで変身する(本作では変身の描写がさほど重視されておらず、場合によっては掛け声やターンも省略されることがある)。決め技は、5人の武器を組み合わせて放つ「ペンタフォース」。なお、戦隊シリーズでメンバーが2人交代しているのは、2007年4月現在、本作のみである。
- 伝 正夫(でん まさお) / バトルジャパン
- アジア代表の戦士。バトルフィーバー隊のリーダー。性格は真面目で一直線であるが、大人のユーモアも解する粋な男。空手や功夫などの格闘技を身に付けており、戦闘時にはそれらを駆使した「カンフーダンス」を取り入れている。単身でバトルフィーバーロボを操縦したこともあった。高校時代は、野球部で甲子園を目指していた。後年の公式設定では、レッド戦士扱いとなっている。レッド戦士では最年長(30歳)。専用武器は槍。
- 白石 謙作(しらいし けんさく) / バトルコサック(初代)
- ユーラシア代表の戦士。バトルフィーバー隊の初代サブリーダー。中央アジアで生まれた孤児であったが、鉄山将軍に拾われ育てられた。若き科学者である。性格は心優しいが、パチンコが大好きで、無茶をし過ぎるのが欠点。戦闘時には、帝政ロシア時代の勇敢な騎兵「コサック」の流れを組むパワフルな戦法「コサックダンス」で敵を蹴散らす。第33話で、戦いを憎む少女(エゴスに父を殺されたため)の心を開こうとして「血の臭いがする」と言われた戦闘服を持たずに外出したところ、エゴスの凶弾に倒れた。スーパー戦隊シリーズで2人目の殉職戦士。
- なお、バトルコサックの交代劇は、白石役の伊藤武史が結婚(一部では谷岡との不仲説あり)を理由に降板したためで、当初は予定されていなかった(交代劇に関する特記事項は後述参照)。
- 神 誠(じん まこと) / バトルコサック(二代目)
- 白石の先輩(国防省時代の)で、射撃の名手。白石の戦死によりバトルコサックとなり、サブリーダーも引き継いだ。伝正夫の上を行く冷静さを持っている。その性格故か、当初は他のメンバーと距離を置く場面も見られた。後年の公式設定では、イエロー系戦士扱いとなっている(しかし、竹書房刊の『スーパー戦隊画報 第1巻』によるとコサック自体はイエロー系ではないなめ除外されていると書かれていた)。なお、イエロー系サブリーダーは、戦隊シリーズでは珍しい(本作以外では『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオイエローが挙げられる)。この役を急遽演じる事となった伴直弥の年齢も考慮され、レギュラー戦士では最年長の設定(32歳)となった。
- 白石・神の両者とも、変身後の専用武器は釵という、沖縄伝来の三つ又の剣状の武器。
- 第45話では、『キカイダー01』の主人公であるイチローの(トランペットでの)登場シーンを再現してみせたが(音楽も流用された)、伴がかつて演じていたのは、イチローではなく弟のジロー(『人造人間キカイダー』の主人公。使用する楽器はギター)の方である。
- 志田 京介(しだ きょうすけ) / バトルフランス
- ヨーロッパ代表の戦士。性格はキザで、それを直すために国防省に入った。魚の生臭さが嫌いで、オシャレにも気を遣っている。美容師でもあり、ヘアデザイナーとしての腕前は超一流。戦闘時には、得意のフェンシングと、フラメンコを基本とした「スパニッシュダンス」を用いる。名乗りの際は、手拍子(カスタネットの音?)がけたたましく鳴る。女性にはめっぽう弱い。温厚ではあるが、意地っ張りな性格でもある。後年の公式設定では、ブルー戦士扱いとなっている。専用武器はサーベル。
- 曙 四郎(あけぼの しろう) / バトルケニア
- アフリカ代表の戦士。やや日本人離れした風貌をしている。たくましい野生児で、非常に明るく楽しい性格、かつ図太い神経の持ち主。何でも食べる大食漢だが、決して太らない体質の持ち主。動物と会話が出来る特殊技能を持つ。第26話では、ホウタイ怪人に「若いうちに禿げる」と宣告されてしまった。戦闘時には、俊敏な動きを得意とした「トロピカルダンス」で敵を翻弄し、蹴散らす。崖を駆け上り、身軽に回転しながら敵を倒す「アニマルアクション」も得意。悪魔ロボットが登場するたびに「また出やがった!」という決まり文句を叫ぶことが多い。スーツアクター兼任の大葉が演じたため、変身前のアクションシーンも他のメンバーより激しいものが多くなっている。専用武器は鞭。後年の公式設定では、ブラック系戦士として扱われている。
- ダイアン・マーチン / ミスアメリカ(初代)
- アメリカ・オセアニア代表の戦士。バトルフィーバー隊の紅一点で、FBI秘密捜査官のアメリカ人。日本語も達者で、相当な潔癖症でもある。性格は冷静沈着だが、気が強い。戦闘時には「ディスコダンス」で敵を蹴散らす。専用武器は手裏剣。第24話で、来日していた妹のキャサリンをエゴスの手から救い出すも、ドラキュラ怪人の吸血牙攻撃により傷つき、妹の護衛役である汀マリアにスーツを託した。その後、体調は回復したが、エゴスに正体が露見したこともあり(妹が誘拐された時、妹のペンダントにダイアンの写真があったため)、妹と安全に暮らすためバトルフィーバー隊を脱退し、アメリカへ帰国した。
- 初代ミスアメリカ役のダイアン・マーチン(役名同じ。オープニングでは「D.マーチン」と表記)は、当時の人気モデル。それがためにスケジュールの都合が次第につかなくなり、交代を余儀なくされた。なお、彼女は英語しか話せないため、小牧リサ(変身後のスーツアクトレスであり、『秘密戦隊ゴレンジャー』のペギー松山役だった)が、アフレコを担当した。
- 汀 マリア(なぎさ マリア) / ミスアメリカ(二代目)
- ダイアンの代わりに二代目ミスアメリカとなった、元FBI捜査官。第24話より登場。ダイアンの妹・キャサリンの護衛役として来日した縁でバトルフィーバー隊と知り合い、戦闘中に負傷したダイアンからスーツを託された。アクティブな性格でバトルフィーバー隊のムードメーカーとなり、ダイアン以上の行動力でチームの戦力を引き上げた。水泳と新体操を中心としたスポーツが得意で、変身後も水中戦と柔軟な体を生かした身体能力を武器にしている。第47話では、剣道を応用したバッティング技「唐竹割り打ち」を身につけ、ヒダリテ怪人の時速200キロの剛速球をコマンドバットで打ち返した。
- 仲間内での金銭の貸し借り等は、あまり好まない性格だった。
- 後年の公式設定では、ピンク戦士扱いとなっている。
- 倉間 鉄山(くらま てつざん)将軍
- バトルフィーバー隊の最高司令官。国防省の重鎮であり、バトルフィーバー隊の創設者。藤波白雲斎の許で剣術・一光流を学んだ剣術の達人。その腕前は、バトルフィーバー隊の必殺技「ペンタフォース」が効かないエゴス怪人「四面怪人」を一刀両断し、またヘッダー司令官との一騎打ちに勝ってしまう程。厳格かつ冷静な思考回路の持ち主で、その優れた思考力と行動力については、敵であるサタンエゴスでさえ高く評価した程である。初期においては、バトルフィーバー隊がマイペースで緊張感に欠けたていたため、彼らを厳しく叱責する場面もしばしば見られた。
- 中原 ケイコ(なかはら けいこ)
- バトルフィーバー隊の連絡員。主な任務は、基地内での通信業務や、バトルシャークの発進準備。ロボ開発中は、鉄山将軍のアシスタント的な業務もこなした。素性を隠して街で諜報活動を行う場合もあり、その際にレンタカー社やスナックケニヤに勤務して、隠れみのにしている。隊員たちやマサル(ケイコの弟)とともに遊びに出かけることも多く、マスコット的な存在でもある。
- 青葉 ミドリ(あおば みどり)
- バトルフィーバー隊の連絡員。普段はレコード店に務めている。得意の変装を生かして諜報活動を行う。
- 上野 トモコ(うえの ともこ)
- ミドリに代わり、バトルフィーバー隊に配属された連絡員。
- 中原 マサル(なかはら まさる)
- ケイコの弟。
- 上野 ユキ(うえの ゆき)
- トモコの妹。
- 浜村 昭夫(はまむら あきお)
- ケイコが「表向きの職業」として勤めているレンタカー会社の主任。彼女の正体には気付いていない。
- 青木 茂雄(あおき しげお)
- スナック「ケニヤ」のマスター。自分の店のトイレにバトルフィーバー隊の秘密の連絡通路があることを知らず、四郎がトイレから出てこないことを不思議に思うことがあった。
- 逗子マリーナの会員券を所有しているが、第28話でそれを四郎に無断使用されてしまった。
- 九太郎(きゅうたろう)
- 鉄山将軍が作ったロボット九官鳥。名目上はマスコットだが、実質的にはお目付け役。初期のバトルフィーバー隊は仕事とは無関係の方向に暴走することが多かったため、頻繁に叱責を繰り返していた。口が悪く、何かにつけてメンバーの神経を逆撫でしている。そのためメンバー(特に謙作)との折り合いは悪く、激怒した謙作に一刀両断にされた事が一度ある。
[編集] 秘密結社エゴス
サタンエゴスを神とみなすエゴス教を母体とした秘密結社。首領であるサタンエゴスの言葉は、神官を務めるヘッダー指揮官を通して一般構成員に伝えられる。現代科学の枠組みを超えた「原始科学」を使い、様々な怪人を生み出す。
[編集] 首領・幹部
- サタンエゴス
- 神として崇められる正体不明の人物で、エゴスの首領。黒い頭巾とローブで、手も顔も見えない。怪人製造カプセルに遺伝子伝達光線を発することで怪人を誕生させる。
- 最終回では巨大化してバトルフィーバーロボを苦しめるが電光剣ロケッターに敗れた。
- ヘッダー指揮官
- サタンエゴスに絶対の忠誠を誓う神官にして剣術「邪神流」の達人。「邪神流」は、倉間鉄山将軍の「一光流」と対立関係にある流派。度重なる失敗のため、謹慎処分を受けたこともある。鉄山に敗れ怪人に改造され倒された。
- なお、潮建志版と石橋雅史版では頭部の装飾の形状が異なっている。
- サロメ
- ヘッダー指揮官の弟子で、レスリングを主体とした格闘術で戦う。変装の名手で、ペンタフォースに耐える強靭な身体の持ち主。「世界最強の美女」の異名を持つ。なお、スーパー戦隊史上初の悪の女性幹部である。
[編集] その他
- エゴス怪人
コウモリ怪人、スポーツ怪人など。サタンエゴスが作り出す彼らはその子供として扱われ、ヘッダー達から「御子(みこ)」と呼ばれる。つまり、ヘッダーやサロメより地位が高いことになっている。 ※怪人バラリンカはスーツではなく衣装を着た女性が演じており、ロボも同様だったために必殺技が決まる部分が存在しない。
- 悪魔ロボ
- 怪人の弟や妹(それぞれの性別と同一)と称される、基本的に怪人と同型の巨大ロボットで、頭部にエゴスのシンボルが付加されている。怪人が死ぬ時「弟(或いは妹)よー!」と絶叫して呼び寄せられることもあるが、怪人が悪魔ロボを呼んだ後にバトルフィーバー隊が怪人を倒すという展開も多い。また、ジャパンが単独でバトルフィーバーロボに搭乗し、怪人を倒す前に悪魔ロボとの戦闘を開始することもあった。
- カットマン
- 一般戦闘員。黒とグレーに彩られた覆面と服を着ている。分子細胞を振動させ壁などを通り抜ける特殊能力を持つ。主な武器は剣とマシンガン。
- エゴス戦闘機
- 一人乗りの小型戦闘機。機体色は黒。武器は機体側面の2門の機銃。三機編成で攻撃を行なう。
[編集] バトルフィーバー隊の戦力
[編集] 装備・能力
- コマンドバット
- 5人の標準武器で5つの個人武器に変形する万能棒である。単体で投擲し「バトルファイアー」として爆発させることが可能。合体させて「ペンタフォース」として威力を発揮する。敵の光線を反射するアークミラー(ドグウ怪人の光線を跳ね返した)、ロープ、ヌンチャク(36話と45話で使用)にも変形可能。
- バトルファイヤー
- コマンドバットをクロスさせて高エネルギーを発生させる。
- バトルショット5
- 5人が持つ、ナイフ付きの銃。変身前に使用することもある。
- ジェットオン
- ジェットシューズ(ブーツ)からのジェット噴射で大きくジャンプする。主にロボ搭乗時に使用する。
- バトルシーバー
- 5人が左手に装着している通信機。
- 熱戦銃
- 51話でコサックがヘッダー怪人を焼き尽くすために使用した、熱線を発射する銃。
- 精神統一
- ゴースト怪人の分身攻撃を見破った。
- ペンタフォース
- コマンドバットを合体させた必殺武器。五角形状に合体させて敵に向かって飛ばすブーメランタイプと、砲台状に合体させて破壊ミサイルを発射するバズーカタイプがある。いずれの場合も、頭上に投げられたコマンドバットが空中で自動的に合体する(5人は正面を向いたまま、放り投げるような形でコマンドバットを投げている)。
- バズーカタイプは主に初期で使用された。4話までは、5人がジャンプして空中で「BF」の人文字を作ってからコマンドバットを合体させていた。
- ブーメランタイプは15話から使用された。空中で合体したコマンドバットがそのまま怪人に向かって飛んでゆく。なお、5人が一定の範囲内にいれば必ずしも集合する必要は無いらしく、ジャパンがバトルフィーバーロボの操縦席から、他の4人が地上からコマンドバットを投げるという描写も見られる。
[編集] メカニック
- バトルシャーク
- 万能戦闘母艦。バトルフィーバーロボを戦地まで輸送する。ロボの各種武器を収納しており、必要に応じて射出してもいる。ナバロン砲、爆雷、後部・側面ミサイル、マジックハンド等を装備。全長150メートル、重量はロボ収納時に8千トン、最高速度マッハ5。
- ビッグベイザー
- 海底移動基地。バトルシャークを収容して海底に潜む巨大要塞である。
- バトルフィーバーカー
- バトルジャパン、ミスアメリカ専用のスーパーカーである。最高時速400km。ベースはマツダ・RX-7 (SA22C)。普段は浜村のレンタカー会社に置かれているため、正夫は浜村から「車をツケで乗り回している」と思われている。
- スリーマシーン
- バトルフランス、バトルコサック、バトルケニア専用のスーパーバイクである。ミサイルにも耐えられる装甲を誇る。最高時速350km。
[編集] バトルフィーバーロボ
倉間鉄山将軍の指揮の下で建造された、ISO合金製の巨大ロボット。日本の鎧武者をモチーフとした意匠を持つ。変形・合体などの機能は持っていない。5話で初登場(バトルフィーバーロボがなぜ1話から登場しなかったかはデザイン決定および着ぐるみの製作に時間を要したため。そこであらかじめロボットの登場しない展開を1~4話で作ることにして、5話で大々的に売り出そうという考えから、1~4話には各1カットずつロボット建造中のカットが挿入されていた)。バトルフィーバー隊全員が乗り込むが、操縦だけならば1人でも可能らしく、バトルジャパン1人で操縦したこともあった。当初はシートベルトがなかったため、バトルフィーバーロボが転んだりすると中のバトルフィーバー隊がシートから投げ出されるなどの描写があったが、後に4点式シートベルトが装備される。コクピットは腰のバックルに相当する箇所にあり、各員は「ジェットオン!」の掛け声と共にジャンプして乗り込む。なお、後述する装備の殆どはバトルシャークに搭載され、使用の度に射出されている。
前述のように「スーパー戦隊シリーズ」で初のロボットバトルが登場した本作であるが、初めてゆえのノウハウ不足か、それとも時間枠の制約からか、ロボットバトルの展開には多少の淡泊さが見られ、あまりにも唐突に「電光剣」でケリをつけてしまう印象が否めない。他方、変形や合体というその後の作品では必須となった要素が当時はまだ存在していなかった事もあって、デザイン自体は極めて洗練された無駄の無い造形に仕上がっており、スーパー戦隊シリーズ黎明期の作品とはいえこのロボットをデザイン的にはシリーズ歴代の最高傑作と評する者もシリーズの古参ファンには見られている。
- データ
- 身長:58メートル
- 重量:3千トン
- 飛行速度:マッハ10
- 出力:500万馬力
- 装備
- ソードフィーバー
- 両足の脇に装備されているダガー。必殺技「クロスフィーバー」の際に使用する。
- 電光剣
- 刀身に「電光剣」と刻まれた日本刀。当初から斬り合いの際に使用されていたが、第2クールからは必殺技に使用されるようになった。当初使用されていたものは刀身が真っ直ぐで、文字が刻まれていない。
- フィーバーアックス
- 巨大な斧。投げて使う事も多い。
- スティックアタッカー
- オーソドックスな槍。柄の端にトゲ付きの円環が付いている。必殺武器以外では最も多用された武器。
- チェーンクラッシャー
- 両手首から出す、ISO合金製の鎖。
- アタックランサー
- 三つ又の槍。厚さ12メートルの鉄板も貫く。チェーンクラッシャーにつなげて振り回すことも可能。
- バトルシールド
- バトルフィーバー隊のロゴと赤い円が描かれた盾。ISO合金製で2万8千度の耐熱温度を誇る。
- ケーンノッカー
- 先端にリングの付いた錫杖。ドラキュラロボに使用。
- ナックルパンチャー(本編未使用)
- 両手に装備する、突起のついたメリケンサック。
- クロスターン(本編未使用)
- 角をブーメランのように飛ばす攻撃。
- ソードフィーバー
- 必殺技
- クロスフィーバー
- ソードフィーバーを交差して敵に投げつける必殺技。第1クールではこの技がフィニッシュとなっていた。
- 電光剣・唐竹割り
- 第2クールになってから登場。電光剣を眠狂四郎の円月殺法ばりに回転させて宇宙エネルギーを集め、上段から敵を一刀両断にするバトルフィーバーロボの必殺技。鉄山将軍の得意技を基にしたもの。
- バトルフィーバーパワー
- ロボの全エネルギーを電光剣に集め、敵の胴体を斬る。電光剣唐竹割りが効かないヘッダー怪人を倒した。
- 電光剣ロケッター
- 大気中の宇宙エネルギーを電光剣に集め、ロケット噴射で加速し敵めがけて投げつける文字通りの必殺技。サタンエゴスを倒した最後の技である。
- クロスフィーバー
[編集] キャスト
[編集] レギュラー
- 伝正夫:谷岡弘規
- 白石謙作:伊藤武史
- 神誠:伴直弥
- 志田京介:倉地雄平
- 曙四郎:大葉健二
- ダイアン・マーチン:ダイアン・マーチン
- ダイアン・マーチン(声):小牧リサ(1~14話、17~24話)、横沢啓子(15、16話)
- 汀マリア:萩奈穂美
- 倉間鉄山将軍:東千代之介
- 中原 ケイコ:伊東範子
- 上野 トモコ:菅野啓子
- 中原 マサル:佐藤たくみ
- 青葉 ミドリ:司ゆり
- 上野 ユキ:佐藤三千代
- 浜村 昭夫:吉宮慎一
- 青木 茂雄:鈴木誠司
- 九太郎(声):京田尚子
- サタンエゴス(声):飯塚昭三
- ヘッダー指揮官(※7話まで):潮建志
- ヘッダー指揮官(※8話以降、及び7話までの差し替え分)、ヘッダー怪人(声)、ベンガルの虎 / ネンリキ怪人(第4話):石橋雅史
- サロメ:マキ上田
- ナレーター:大平透
[編集] 準レギュラー
- コウモリ怪人(声)、キバジシ怪人(声)、タマゴ怪人(声)、ギンガ怪人(声)、青スジ怪人(声)、マグネット怪人(声)、ミミズ怪人(声)、イーグル怪人(声)、バクダン怪人(声)、四面怪人(声):大宮悌二
- ツララ怪人(声)、口裂け怪人(声)、ゲンソウ怪人(声):坂井すみ江
- バッファロー怪人(声)、ドグウ怪人(声)、カタツムリ怪人(声)、恐竜怪人(声)、コダイギョ怪人(声)、ハイド怪人(声):渡部猛
- 翻訳機(声)、ナウマン怪人(声)、ドラキュラ怪人(声)、夢野会長(声)、セミキラー怪人(声)、太田黒慎造、オニヒゲ怪人(声)、怪人製造カプセル(声):依田英助
- コブラ怪人(声)、ギザ歯怪人(声)、ノロイ怪人(声):青森伸
- ゴースト怪人(声)、クラゲウニ怪人(声)、ドクロキノコ怪人(声)、ゴロンゴ怪人(声)、大盗賊怪人(声):政宗一成
- 魔術怪人(声)、ゼニゲバ怪人(声):丸山詠二
- ベンキョウ怪人(声)、ハエジゴク怪人(声):滝雅也
[編集] ゲスト
- 鹿沼エリ:謎の女(第1話)、一乗寺綾子(最終話)
- デビット・フリードマン:ボスナー・マーチン(第1話)
- 橘麻紀:天野ひかる(第2話)
- 柿崎澄子:秋山美代子(第2話)
- 曽我町子:東英社編集長 / デスマスク怪人の声(第3話)
- 大宮悌二:瀬川参謀(第4話)
- 勝部演之:坂口情報局長(第5話)
- 蛯名由紀子:坂口陽子(第5話)
- 広瀬容一:坂口健一(第5話)
- 安藤聖一:ケン(第6話)
- 竹内実:豊田英夫(第7話)
- 藤山律子:看護婦(第7話)
- 清川元夢:火の玉怪人の声(第7話)
- 杉義一:ドクター米山 / スポーツ怪人の声(第8話)
- 安藤一人:松井幸司(第8話)
- 土門峻:片山真一郎(第9話)
- 三原順子:片山光子(第9話)
- 森愛:ツララ怪人の人間体(第9話)
- 須永慶:森山先生(第10話)
- 麻志奈純子:女教師(第11話)
- 福田信義:怒りん坊(第11話)
- 木村英幸:抜け作(第11話)
- 原田徹也:弱虫(第11話)
- 潤真理子:野方純子 / 怪人バラリンカ、バラロボット(第12話)
- 滝雅也:鈴本雄三(第13話)
- 大井小町:鈴本八重子(第13話)
- 草鹿宏:大山洋平(第14話)
- 三浦リカ:水沢久美子(第14話)
- 佐藤美千代:水沢美代子(第14話)
- 久地明:カタツムリ怪人の人間体(第15話)
- 梅田智美:カトリーヌ(第15話)
- 大前均:格闘技怪人、格闘技ロボット(第16話)
- ミッチー・ラブ:ブラック・タイガーマリー(第16話)
- 内田直哉:沖山満(第16話)
- 柄沢英二:黒田 / 青スジ怪人(第17話)
- 大泉滉:鳥島太一、鳥島大助(第17話)
- 田畑孝:岩本所長(第18話)
- 中村肇:岩本一樹(第18話)
- 団巌:掃除婦 / キザ歯怪人(第20話)
- 谷本小夜子:寮長(第20話)
- 賀川雪絵:女スパイ・ゼロ1(第21、22話)
- 美川利恵:女スパイ・ゼロ2(第21、22話)
- 河合絃司:有島千造(第21、22話)
- 浅川薫:有島しのぶ(第21、22話)
- 折原啓子:老婆 / ドラキュラ怪人(第24話)
- ルイウ・フィリップ:キャサリン・マーチン(第24話)
- 小牧リサ:栗原小百合(第25話)
- 相馬剛三:監督(第25話)
- 安藤勝明:明(第26話)
- 浦崎真之夫:タケシ(第27話)
- 当銀長太郎:中井信也(第28話)
- 杉本真知子:中井秋子(第28話)
- 中田彩子:香坂静香(第29話)
- 森祐介:秋田良夫(第29話)、矢吹(第41話)
- 佐藤蛾次郎:岩田鉄男(第31話)
- 滝口千浪:岩田幸子(第31話)
- 野川愛:山中美代(第32話)
- 遠藤憲一:村野義雄(第32話)
- 大木史郎:三村教授(第33話)
- 松下実加:三村まゆみ(第33話)
- 飯塚昭三:大富豪(第35話)
- 春田純一:秋山五郎(第36話)
- 里見和香:秋山美子(第36話)
- きくち英一:鬼塚刑事(第36話)
- 黒田努:前田武(第37話)
- 高橋みどり:ミス・フジコ(第38話)
- 香山浩介:関根直人 / ハイド怪人(第39話)
- 七五三木猛明:北条達也(第40話)
- 平井一幸:松野(第41話)
- 細井雅男:カラクリ怪人の声(第41話)
- 阿部健多:関根功(第42話)
- 史織ゆき:関根洋子(第42話)
- 原田潤:関根弘(第42話)
- 島田彰:デンキ怪人の声(第42話)
- 友田僚:竹内剛 / 暗殺者ジャッカル(第43話)
- 鈴木雅美:めぐみ(第43話)
- 田辺進三:片目(第44話)
- 劇団幻想劇場:月影一族(第44話)
- 矢葺義晴:健太(第45話)
- 林孝一:大沢博士(第45話)
- 今西正男:シンゾウ怪人の声(第45話)
- 佐伯貴宏:井川卓郎(第46話)
- 日吉としやす:堀内豊(第47話)
- 中嶋朋子:堀内君子(第47話)
- 増岡弘:ヒダリテ怪人の声(第47話)
- 藤森政義:茂太(第48話)
- 平松慎吾:灯油屋(第48話)
- 花巻五郎:カットマンの人間体(第49話)
- 伊東しず子:村井良子(第49話)
- 高杉哲平:鬼一角(第50話)
- 真弓田一夫:藤波白雲(第50話)
[編集] スーツアクター
- 新堀和男:バトルジャパン
- 渥美博:初代バトルコサック(1話~6話)
- 古賀弘文、柴原孝典:初代・2代目バトルコサック
- 橋本春彦、益田哲夫、伊藤久二康:バトルフランス
- 大葉健二、喜多川務:バトルケニア
- 小牧リサ:初代ミスアメリカ(1話~16話)
- 小野寺えい子:初代・2代目ミスアメリカ
- 鈴木弘道:バトルフィーバーロボ
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、おともだち、たのしい幼稚園(両誌のクレジットは本作のみ)、テレビランド、冒険王
- プロデューサー:(東映)吉川進、折田至、(テレビ朝日)落合兼武、菅野哲夫
- 脚本:高久進、上原正三、江連卓、曽田博久
- 監督:竹本弘一、広田茂穂、山田稔、平山公夫
- 特撮監督:矢島信男、佐川和夫
- 撮影:加藤弘章、相原義晴、いのくままさお、石橋英敏
- 助監督:稲垣信明、坂本太郎、服部和史、青木弘司
- アクション監督:(ビッグアクション)高橋一俊、(ジャパンアクションクラブ)金田治、山岡淳二
- 音楽:渡辺宙明
- 演奏:マジカル・スペース・オーケストラ(コロムビア CX-7183)※初期は「コロムビア・オーケストラ」と表記
- ヒーローデザイン原案:開田裕治(ジャパン、ケニア、アメリカ)、久保宗雄(フランス、コサック)
- バトルフィーバーベルトデザイン&メカニックアイテムデザイン:村上克司
- 造型:エキスプロダクション 前澤範
- 怪人デザイン:久保宗雄、野口竜、板橋しゅうほう、増尾隆之
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージェンシー
[編集] 音楽
本作の楽曲は、シリーズでは初めてレコード化が前提となり、ステレオで録音された。楽曲は複数の曲を繋いで1トラックとする組曲形式で録音され、「組曲バトルフィーバーJ」のタイトルで発売された。映像では各トラックを曲ごとにトラックダウンし直し(曲がクロスフェードしている箇所もあるため、単純に曲ごとに切り離しただけでは不都合が生じてしまう)、モノラルに変換したものを使用している。
そのため、楽曲の完成度は高くなっているが、組曲形式で録音する都合、楽曲がトラックごとに一つの流れを作る形で作曲しなければならず、そのため楽曲の絶対数が不足してしまうという事態が発生した。主題歌のインスト版(カラオケへのメロ被せ)やブリッジ(短い曲)など組曲に含めない曲もある程度用意していたが、曲数の不足を補いきれるものではなかった。また、ステレオ録音が予算を圧迫し、不足分を新たに録音して補うことは難しくなってしまった。
そのため、渡辺宙明が過去に作曲した楽曲を流用することで不足分を補っている。こうしたことは当時は珍しくなかったが、本作ではペンタフォースやクロスフィーバー、電光剣・唐竹割りといった必殺技のテーマ曲がことごとく過去作品からの流用である点が大きな特徴になっている。当時の作品が音楽面の予算で苦労していたことを窺わせる出来事である。
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ:『バトルフィーバーJ』
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MOJO、コロムビアゆりかご会、フィーリングフリー
- 当初録音されたものがNGとなり、フィーリングフリーによるスキャットを減らす形で再録音された。但し、NGバージョンは一部のエピソードで挿入歌として使用されたほか、初期の予告編音楽としても使用されている。NGバージョンは音源が行方不明になっていた時期があったが、1997年に音源が発見され商品化された。
- エンディングテーマ:『勇者が行く』
- 作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MOJO
- 当初予定されていた歌『明日の戦士たち』がNGになったため、急遽作られた歌。『明日の戦士たち』が明るい曲なのに対して、本曲は戦いの非情さを象徴するハードな演歌調の曲になっている。
[編集] 挿入歌
- 『バトルフィーバー大出撃』
- 間奏の台詞が無いバージョンも存在し、劇中で使用されている。
- 『バトルフィーバー讃歌』
- 作詞:保富康午 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:水木一郎、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
- 『明日の戦士たち』
- 作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:MOJO、こおろぎ'73
- 上記のように、本来はエンディングテーマとして用意された歌。劇中では挿入歌として使用されたが、放送当時は発売されず、1996年にようやく商品化された。
[編集] 放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 登場悪魔ロボット (弟ロボ、妹ロボ) |
スタッフ |
---|---|---|---|---|---|
1979/2/3 | 1 | 突撃!! 球場へ走れ | コウモリ怪人 | ― | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/2/10 | 2 | エゴス怪人製造法 | キバジシ怪人 | ― | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/2/17 | 3 | スパイを探せ! | デスマスク怪人 | ― | 監督-広田茂穂 脚本-高久進 |
1979/2/24 | 4 | 超魔力の罠だ! | ネンリキ怪人 | ― | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1979/3/3 | 5 | ロボット大空中戦 | バッファロー怪人 | バッファローロボット | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/3/10 | 6 | 万能戦艦発進せよ | ドグウ怪人 | ドグウロボット | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/3/17 | 7 | お家が燃える!! | 火の玉怪人 | 火の玉ロボット | 監督-広田茂穂 脚本-高久進 |
1979/3/24 | 8 | 鉄腕エースの謎 | スポーツ怪人 | スポーツロボット | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1979/3/31 | 9 | 氷の国の女 | ツララ怪人 | ツララロボット | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/4/7 | 10 | ナウマン象を見た | ナウマン怪人 | ナウマンロボット | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/4/14 | 11 | ペット誘拐大事件 | コブラ怪人 | コブラロボット | 監督-広田茂穂 脚本-高久進 |
1979/4/21 | 12 | 呪い殺法バラ吹雪 | 怪人バラリンカ | バラリンカロボット | 監督-広田茂穂 脚本-江連卓 |
1979/4/28 | 13 | 金の卵と目玉焼き | タマゴ怪人 | タマゴロボット | 監督-山田稔 脚本-上原正三 |
1979/5/5 | 14 | 美女と野獣の結婚 | ギンガ怪人 | ギンガロボット | |
1979/5/12 | 15 | エゴスの地獄料理 | カタツムリ怪人 | カタツムリロボット | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/5/19 | 16 | 格闘技!闇の女王 | 格闘技怪人 | 格闘技ロボット | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1979/5/26 | 17 | 怪物マシンを奪え | 青スジ怪人 | 青スジロボット | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1979/6/2 | 18 | 鳩よ悪の巣へ急げ | マグネット怪人 | マグネットロボット | |
1979/6/9 | 19 | 世界最強の美女!! | サロメ | ― | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/6/16 | 20 | 危険な幽霊狩り | ギザ歯怪人 | ギザ歯ロボット | 監督-竹本弘一 脚本-曽田博久 |
1979/6/23 | 21 | 恐竜半島へ突撃!! | 恐竜怪人 | ― | 監督-山田稔 脚本-上原正三 |
1979/6/30 | 22 | 女スパイ団の逆襲 | 恐竜ロボット | ||
1979/7/7 | 23 | 決戦!! 怪人総登場 | ゴースト怪人 | ゴーストロボット | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/7/14 | 24 | 涙! ダイアン倒る | ドラキュラ怪人 | ドラキュラロボット | |
1979/7/21 | 25 | 撮影所は怪奇魔境 | 魔術怪人 | ― | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/7/28 | 26 | 包帯男の仮面報告 | ホウタイ怪人 | ホウタイロボット | 監督-広田茂穂 脚本-曽田博久 |
1979/8/4 | 27 | 初恋泥棒にご用心 | 黒仮面怪人 | ― | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1979/8/11 | 28 | 謎のボートを追え | クラゲウニ怪人 | クラゲウニロボット | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/8/18 | 29 | 見たか!? 口裂け女 | 口裂け怪人 | 口裂けロボット | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1979/8/25 | 30 | 悪食雑食の料理長 | ヘンショク怪人 | ヘンショクロボット | 監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1979/9/1 | 31 | 激走トラック兄妹 | ゼニゲバ怪人 | ゼニゲバロボット | |
1979/9/8 | 32 | ふるさと殺人村 | ミミズ怪人 | ミミズロボット | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/9/15 | 33 | コサック愛に死す | イーグル怪人 | イーグルロボット | |
1979/9/22 | 34 | 地獄で笑う闇将軍 | セミキラー怪人 | セミキラーロボット | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1979/9/29 | 35 | 腹ペコ大パニック | コダイギョ怪人 | コダイギョロボット | |
1979/10/6 | 36 | 爆破された結婚式 | バクダン怪人 | バクダンロボット | 監督-平山公夫 脚本-上原正三 |
1979/10/13 | 37 | 電光剣対風車剣 | 四面怪人 | 四面ロボット | 監督-平山公夫 脚本-江連卓 |
1979/10/20 | 38 | 怪奇!仮装行列 | ドクロキノコ怪人 | ドクロキノコロボット | 監督-竹本弘一 脚本-曽田博久 |
1979/10/27 | 39 | 悪魔になった友 | ハイド怪人 | ハイドロボット | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1979/11/3 | 40 | 美人先生危機一髪 | ベンキョウ怪人 | ベンキョウロボット | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1979/11/10 | 41 | 爆破寸前の大逆転 | カラクリ怪人 | ― | 監督-広田茂穂 脚本-江連卓 |
1979/11/17 | 42 | 電気人間愛の花火 | デンキ怪人 | デンキロボット | 監督-広田茂穂 脚本-曽田博久 |
1979/11/24 | 43 | 暗殺者ジャッカル | ゴロンゴ怪人 | ゴロンゴロボット | 監督-竹本弘一 脚本-高久進 |
1979/12/1 | 44 | 地獄谷の月影一族 | ゲンソウ怪人 | ゲンソウロボット | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1979/12/8 | 45 | 心臓停止五分前! | シンゾウ怪人 | シンゾウロボット | |
1979/12/15 | 46 | 呪いのワラ人形 | ノロイ怪人 | ノロイロボット | 監督-広田茂穂 脚本-曽田博久 |
1979/12/22 | 47 | 怪! 謀略の草野球 | ヒダリテ怪人 | ヒダリテロボット | |
1979/12/29 | 48 | 大盗賊と泥棒少年 | 大盗賊怪人 | 大盗賊ロボット | 監督-平山公夫 脚本-高久進 |
1980/1/5 | 49 | 2年5組の反乱軍 | ハエジゴク怪人 | ハエジゴクロボット | 監督-平山公夫 脚本-上原正三 |
1980/1/12 | 50 | 将軍を狙う覆面鬼 | オニヒゲ怪人 | オニヒゲロボット | |
1980/1/19 | 51 | エゴス復活の儀式 | ヘッダー怪人 | ヘッダーロボット 幽霊ロボット |
監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1980/1/26 | 52 | 英雄たちの交響曲 | サタンエゴス | ― |
[編集] 備考
[編集] バトルコサックの交代劇について
33話劇中におけるバトルコサックの交代劇は、戦いで心に傷を負った少女を気遣ったコサック(白石)が、「血の臭いがする」と言われた戦闘服を持たずに少女に会いに行ったところを襲撃され、変身できないまま少女をかばい敵の凶弾に倒れるという悲劇色の強いものであった。しかし、2003年にTBS系で放映されたバラエティ番組『USO!?ジャパン』でこのエピソードが紹介された際に、「強化服はクリーニングセンターに出した」という白石の台詞(実際は、強化服を持たないことについて仲間にとぼけた台詞)を強調した編集がなされ、「強化服をクリーニングに出した隙に殺されたヒーロー」として揶揄的に語られた。その編集意図は不明であるが、この番組をきっかけとした誤情報が主にインターネット上で広まり、また、本作自体が再放送やソフト化の機会にめぐまれないという状況もあって、多くのファンが初代バトルコサックの退場劇をコメディ色の強い話と誤解している。『ファンロード』のシュミの特集『特撮もの特集』でも誤解されたままこの件について投稿され、後の号のハシラ部分でその誤解が指摘されていた。
[編集] DVD化の遅れについて
ゴレンジャーからオーレンジャーまでの全作品の劇場版を収録したDVD「スーパー戦隊 THE MOVIE」には、テレビシリーズで放送されたエピソードのブローアップ版も収録されている。しかし、本作は5話のブローアップ版が劇場公開されたにもかかわらず収録されていない。これについては「マーベル・コミック社との間のキャラクターデザインを巡る著作権問題のため」と言われることが多いが、関連書籍には以前から必ずと言っていいほど写真が掲載されていた。映像自体も1999年には全話収録のLDが発売され、さらに2006年6月5日から東映チャンネルでの再放送も行われている。これらの事実から、特に封印されているというわけではなく、真相は不明である。2007年2月21日にDVDが発売された。
[編集] ヘッダー指揮官の変換
ヘッダー指揮官は、初回放送時は以下のようになっていた(双葉社刊『東映スーパー戦隊大全』より)。
- 1~6話 演・声共に潮建志
- 7話 演:潮建志、声:石橋雅史
- 8話 姿は画面に映らず、石橋雅史が声のみ担当
- 9話~ 演・声共に石橋雅史
なお、再放送や映像ソフトでは、潮建志の映像は4話と6話を除いて石橋雅史の映像に差し替えられている。こうした事情を知らずに本作を見ると「なぜ石橋が4話だけ別の役で出演しているのか」という疑問が発生することになる。
[編集] 外部リンク
- バトルフィーバーJ(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- DVD バトルフィーバーJ特集(東映ビデオ内にあるサイト)
[編集] 放送枠上の前後番組
テレビ朝日系 土曜18時台前半(1979年2月~1980年1月、本番組よりスーパー戦隊シリーズ) | ||
---|---|---|
前番組 | バトルフィーバーJ | 次番組 |
闘将ダイモス ※ここまでロボットアニメ枠 |
電子戦隊デンジマン |
|
|
---|---|
昭和 | ゴレンジャー - ジャッカー - バトルフィーバー - デンジマン - サンバルカン - ゴーグルファイブ - ダイナマン(敵) - バイオマン(敵) - チェンジマン - フラッシュマン(敵) - マスクマン - ライブマン |
平成・20世紀 | ターボレンジャー - ファイブマン - ジェットマン - ジュウレンジャー(TRPG) - ダイレンジャー - カクレンジャー - オーレンジャー - カーレンジャー - メガレンジャー - ギンガマン - ゴーゴーファイブ - タイムレンジャー |
平成・21世紀 | ガオレンジャー - ハリケンジャー - アバレンジャー - デカレンジャー(人物) - マジレンジャー(人物) - ボウケンジャー(人物・装備・用語)- ゲキレンジャー |
劇場版 | JAKQ VS ゴレン - ガオ - ハリケン - アバレ - デカ - マジ - ボウケン |
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