泉岳寺駅
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泉岳寺駅(せんがくじえき)は、東京都港区高輪2丁目16-34にある、都営地下鉄(東京都交通局)、京浜急行電鉄の駅。東京都交通局の管轄駅である。地下鉄の駅番号はA-07。
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[編集] 駅名の由来
赤穂浪士の墓所として知られる泉岳寺に近接していることから。「泉岳寺前」の意味であり、「泉岳寺」という地名ではない。地元では地名のようにも扱われているが、行政上の区分ではない。このため、開業後に泉岳寺側が、この駅名を使うことについて、不当競争防止法、法人の氏名権、商法21条を根拠に使用差し止めを求めて提訴した。この裁判は、二審で原告の敗訴になっている。この提訴は、泉岳寺に泉岳寺駅関係の問い合わせ(運賃・忘れ物等)が多数寄せられ、通常の寺業務に支障を来たしたからとされている。
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
- 島式2面4線ホームを持つ地下駅である。
- のりば
1 | ■京急本線 | 品川・羽田空港・浦賀・三崎口方面 |
2 | ○都営浅草線 | 西馬込方面 |
3 | ○都営浅草線 | 日本橋・押上・成田空港・印旛日本医大・ 芝山千代田方面(西馬込からの電車) |
4 | ○都営浅草線 | 日本橋・押上・成田空港・印旛日本医大・ 芝山千代田方面(京急線からの電車) |
- 改札口
-
- 西馬込・品川寄り改札口(高輪口)と三田寄り改札口(三田口)の2ヶ所がある。
- ホームの両端が改札口への階段となっている。なお、両改札口を結ぶコンコースはない。
- バリアフリー設備
- エスカレータ[ホーム→改札階のみ](高輪口)、誰でもトイレ(三田口改札外)、車椅子昇降装置(三田口)
- トイレ
- 両口の改札外の改札付近に設置
- その他の設備
- 売店(高輪口改札外)、コインロッカー(高輪口改札外)、公衆電話(両口の改札外)
- 都営の管理駅のため、京浜急行電鉄の定期券や企画乗車券は発売されていない。
- 都営浅草線は、下り方向がこの駅で浅草線(西馬込方面)と京急本線(三崎口方面)とに分岐する。上り方向の押上からは京急本線に直通する列車の方が運転本数が多く、西馬込から来た列車の多くは当駅で折り返す(当駅到着時は3番線に入線する)。西馬込から来る列車の中には、京成電鉄や北総鉄道の車両を使用しているにもかかわらず京成線方面へ向かわずに泉岳寺止まりとなる列車もある(過去には京急の車両による西馬込~泉岳寺間折り返し運転もあった)。
- 当駅では西馬込発着の電車と京急線方面の電車の乗換えがしやすくなっている。
- 2005年(平成17年)3月19日にホームから西馬込寄り改札口(高輪口)へのエスカレータが完成した。但し、車イス対応ではないので車イス使用者は引き続き三田寄り改札口(三田口)のリフトを使用することになる。
- また、高輪口のホームと地上を結ぶエレベータの設置計画があり、2005年(平成17年)度中に用地を確保、2006年(平成18年)度中に着工する予定であったが、用地確保に難航しておりずれ込む見通しである。
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 160,183人(2004年度)
- (京急線、浅草線相互乗り入れ旅客を含む)
[編集] 駅周辺
高輪口にA1・A2出口、三田口にA3・A4出口が設置されている。
- 萬松山泉岳寺(赤穂浪士の墓所、駒澤大学の前身の泉岳寺学寮が置かれた曹洞宗寺院)…A2出口・徒歩2分
- 京浜急行電鉄本社…A1出口直結(地下で京浜急行電鉄本社と直接出入りができるようになっている)
- 田町車両センター
- 国道15号(第一京浜)
- 高松宮邸…A3出口・徒歩8分
- 高輪大木戸跡…A4出口・徒歩1分
- この付近からJRの線路・田町車両センターが跨る「高輪橋架道橋」のガード下をくぐって海側(港南1丁目)へと抜ける道路があり、タクシーなどが抜け道代わりに使っている。但し、車高制限が1.5mで都内有数の低さであり通行には注意を要する。
- ホテル東京
- フジテック東京支社高輪ビル
- 泉岳寺駅前郵便局…A1とA4の中間
- 高輪郵便局…A3出口から三田方向に徒歩5分
- 銀行出張所:三井住友銀行(A2)、みずほ銀行(A2出口から品川方向)、三菱東京UFJ銀行(A2・三菱, A3・UFJ)
- 高輪中学校 高輪高校
[編集] 路線バス
- 泉岳寺前
[編集] その他
- 東日本旅客鉄道は2010年代を目途に、東海道本線が宇都宮線・高崎線・常磐線などに乗り入れることで、品川駅北側の広大な車両基地(田町車両センター)を縮小・再開発する計画を明らかにしている。ただし、平面線形が大きく海側に移設されるため、山手線の新駅は泉岳寺駅と併設にはならない。
- 押上寄りには折り返し可能な留置線があるため当駅止まりの列車は折り返し西馬込・三崎口行きとなる。また、当駅止まりの京急本線の列車(黒幕車を除く)の方向幕には品川駅到着前まで「品川方面泉岳寺」と表示される。
参考
- 京急2100形(2ドア車両・泉岳寺で折り返して快特三崎口行となる)
- このため、1番線ホームには、線路上に、2ドアの乗車位置案内がなされている。
[編集] 歴史
- 1968年6月21日 1号線延長開業に伴い開業し終着駅となる。同時に京浜急行電鉄の駅も開業し、京急と相互乗り入れを開始。
- 1968年11月15日 泉岳寺~西馬込間開業に伴い、1号線の途中駅となる。
- 1978年7月1日 1号線を浅草線に改称
[編集] 未成線
- 都営地下鉄三田線の泉岳寺~三田間と東急泉岳寺線(東急池上線)の泉岳寺~桐ヶ谷を建設する計画もあったが諸般の事情により中止となった。このため、東京急行電鉄の同駅使用は幻となった。詳細は都営地下鉄三田線#建設経緯を参照されたい。
[編集] 隣の駅
- 都営地下鉄
- ○都営浅草線
- 京浜急行電鉄
- ■京急本線
- ■エアポート快特・■快特・■特急・■急行・■普通(「普通」は通常都営浅草線には乗り入れない)
- 品川駅 - 泉岳寺駅(A-07) - 三田駅(A-08)(都営浅草線)
- ■エアポート快特・■快特・■特急・■急行・■普通(「普通」は通常都営浅草線には乗り入れない)