加古川市
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加古川市(かこがわし)は、兵庫県の市。特例市に指定されており、東播磨地方の中核都市として機能している。
毎年11月には市内を練り歩き、散歩することの楽しさの発見、人的交流や健康促進を意図した企画「加古川ツーデーマーチ」が開催され、最大40kmの道程を踏破せんと県内外からの多数の参加者がやって来る。同様の行事を実施している自治体は現在のところ全国に10数ヶ所しかない。
加古川の名物に「かつめし」と「鹿児のもち」がある。
気候は温暖で、比較的雨が少ない。冬には雪が降ることがあるものの積雪することはごく稀である。気象注意報・警報の際には「兵庫県南部」、「兵庫県南東部」、「播磨南東部」に含まれる。
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[編集] 地理
兵庫県の南部に位置し、市内を一級河川加古川が貫流している。JR西日本の山陽本線(JR神戸線)と加古川線、そして山陽電鉄の本線が通っている。市街地は加古川町一帯(JR加古川駅周辺)、平岡町一帯(JR東加古川駅周辺)、別府町一帯(山陽別府駅周辺)に発展しており、人口も主として3町に集中。マンションが林立し、重化学工業地帯や大型量販店の激戦区となっている南部と、農村風景が残るのどかな雰囲気の北部とで全く違う景観が楽しめる二面性のある都市。また臨海部の金沢町は全域が神戸製鋼加古川製鉄所の敷地であるため、人口0人の町になっている。播磨平野の東部に位置し市域は全体的に平坦である。隣接する高砂市、加古郡播磨町、稲美町とは旧加古郡・印南郡内の市町としてつながりが深く、一体の都市圏を構成している。また、交通の便がよく、神戸市、姫路市のベッドタウンとして発展してきた。ちなみに大阪市までは電車でおよそ1時間の距離にある。
[編集] 歴史
- 嘗ては一地方豪族の領地であったと思われ、今も市内の各所に古墳・廃寺等の歴史遺物が残る
- 5世紀初頭、西条古墳群(行者塚古墳、人塚古墳、尼塚古墳等)が築造される
- 589年、聖徳太子により刀田山四天王寺聖霊院(鶴林寺)が創建され、門前町ができる
- 718年、鶴林寺の七堂伽藍が整う
- 749年、孝謙天皇の勅願所として宗佐厄神八幡神社が創建される
- 1184年、糟屋有数が加古川城を築城
- 1577年、羽柴秀吉が加古川城を三木城攻め(三木合戦)の基地にする
- 1593年、糟屋武則が加古川城城主になる
- 江戸時代、加古川宿が置かれ西国街道の宿場町として発展
- 1885年、多木化学が操業開始
- 1899年、日本毛織が操業開始
- 1933年、多木浜洋館竣工
- 1950年、旧加古郡の町村が合併し市制施行
- 1965年、人口が10万人を突破
- 1967年、臨海部埋め立て開始
- 1968年、神戸製鋼が操業開始
- 1970年代、高い人口増加率を記録し、全国一の人口増加率を誇る
- 1979年、人口が20万人を突破
- 1985年、加古川総合文化センター開館
- 2000年、加古川海洋文化センター開館
- 2001年、ヤマトヤシキ加古川店オープン
- 2002年4月1日、特例市に移行
- 2005年、人口26万人
[編集] 行政
[編集] 経済
[編集] 産業
靴下の生産量は日本一を誇る。有名メーカーの靴下で日本製とあるものは大方、加古川で形を作られ、メーカーによって刺繍等が入れられている。臨海部には銑鋼量国内上位の神戸製鋼所加古川製鉄所と技術開発センターがある。その他には世界的に有名な神戸牛の産地でもある。また、多くの有名牛肉のもととなる仔牛の育成をしている。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 私立
[編集] 県立(兵庫県教育委員会参考)
[編集] 市立(加古川市教育委員会を参考)
中学校(12校)
小学校(28校)
養護学校(1校)
- 加古川養護学校
幼稚園(20園)
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[編集] 組合立
- 加古川市・高砂市組合立宝殿中学校(所在地は高砂市米田町。2008年に組合を解消予定)
[編集] 防災
[編集] 自主防災組織
[編集] 隣接している自治体
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
[編集] 路線バス
[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡
- 鶴林寺 - 新西国三十三箇所観音霊場第27番
- 横蔵寺 - 播磨西国三十三箇所第29番札所
- 称名寺(加古川城跡)
- 教信寺
- 常楽寺(神吉城跡)
- 志方八幡神社
- 尾上神社
- 泊神社
- 平荘湖
- 平荘湖古墳群 (5世紀後半から7世紀築造の古墳が100基以上)
- 西条廃寺跡(北山公園)
- 西条古墳群 (国指定史跡)
- 行者塚古墳 (国指定史跡)
- 尼塚古墳 (国指定史跡)
- 人塚古墳 (国指定史跡)
- 城山
- 西条八幡神社
- 愛宕神社
- 稲根神社(二塚古墳)
- 宮山遺跡
- 日岡山公園
- 宗佐厄神八幡神社(宗佐の厄神さん)
[編集] 観光スポット
[編集] 祭事・催事
- 宗佐の厄神さん(八幡神社)の鬼追い式
- 加古川踊っ子祭り
- 加古川ツーデーマーチ
[編集] ケーブルテレビ
[編集] 出身有名人
- 前田綾花(女優)
- 荒木スミシ (作家・脚本家)
- 上野樹里 (女優)
- 大路恵美 (女優)
- 坂本真衣 (女優)
- 糟屋武則 (賤ヶ岳の七本槍の一人、安土桃山時代の大名、加古川城主)
- 角岡伸彦 (元神戸新聞記者・作家)
- 七野智秀(プロ野球選手)
- 陣内智則 (お笑い芸人)
- 塩田晋 (政治家)
- 菅野松男 (アマチュア天文家)
- 菅原洋一 (歌手)
- 杉尾秀哉 (TBS記者)
- 住田裕子 (弁護士)
- タイナカサチ (歌手)
- 多木久米次郎 (多木製肥所創設者)
- 橘弦一郎 (作家)
- 手塚大貴 (ジャニーズJr)
- 二代豊澤団平 (太夫・三味線名人)
- 道摩法師 (蘆屋道満・平安時代の陰陽師で安倍晴明のライバル)
- 西岡利晃 (ボクシング)
- 長谷川滋利 (野球選手・大リーガー・元シアトル・マリナーズ)
- 速水奨(声優)
- 春名亜美 (ファッションモデル)
- 播磨稲日大郎姫(神話伝説・第12代景行天皇の皇后・日本武尊の母)
- 姫田真佐久 (大映・日活撮影監督)
- 平岡定太郎 (3代目樺太庁長官・三島由紀夫の祖父)
- 藤村幸司 (長崎国際テレビアナウンサー・キャスター)
- 船原長生 (映画プロデューサー・映画監督・プラズマティックス)
- ほうらいたけし (似顔絵作家)
- 三宅周太郎 (毎日新聞の劇評専門家)
- 宮崎奕保 (曹洞宗大本山・永平寺第78代貫主)
- 三村仁司 (アシックス)
[編集] ゆかりの人物
- 司馬遼太郎
- 野坂昭如
- 平岡公威 (本籍は印南郡志方町、後に転籍・ペンネーム 三島由紀夫)
- 宮本武蔵
- 日本武尊命(神話伝説)
- 福本豊(野球中継で長時間にわたったため「加古川の人帰られへん」と発言し、この発言が野球ファンの中で有名になる。)
[編集] 外部リンク
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- 兵庫県の自治体等
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東北地方: | 八戸市 | 盛岡市 | 山形市 |
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近畿地方: | 四日市市 | 大津市 | 茨木市 | 吹田市 | 豊中市 | 寝屋川市 | 枚方市 | 八尾市 | 岸和田市 | 尼崎市 | 宝塚市 | 明石市 | 加古川市 |
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九州地方: | 久留米市 | 佐世保市 |