1976年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次 |
[編集] 試合概要
前年、初の日本一に輝いた阪急ブレーブスの上田利治監督が全パ(オールパシフィックリーグ)を率い、感動のセ・リーグ初優勝を飾った広島東洋カープの古葉竹織監督が全セ(オールセントラルリーグ)を率いた1976年のオールスターゲーム。
広島優勝と同時に世間の注目を浴びた「最下位の長嶋巨人」が1976年は開幕から順調に勝ち続け、阪神と優勝争いをするまでに復活。オールスターにも王貞治はじめ9人の選手が出場した(しかし、9人を上回る10人を輩出したのは1970年代を通して黄金時代を築いた阪急である)。
第1戦、全パ・有藤道世(ロッテ)が全セを打ち負かす効果的な先制打を放ち、MVPを獲得。これによって勢いをつけた全パは第2戦、5イニング連続得点の猛攻。4安打の門田博光(南海)がMVPに。全敗を避けたい全セは最終第3戦は「V9」時代、常に正捕手森昌彦の影であり続けた巨人の吉田孝司が代打で2塁打を放ち、ヒーローになった。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月17日 川崎球場 開始18:30(試合時間:2時間29分) 観衆数/25,544人
全パ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(パ) 山田(急)、○東尾(太)、佐藤(南)、S野村収(日)-野村克(南)、有田(近)
(セ) 池谷 (広)、●山本和(神)、奥江(洋)、鈴木孝(中)-田淵(神)、福嶋(広)、吉田孝(巨)
MVP 有藤通世(ロ)
[審判] パ岡田豊(球) セ富沢、パ五十嵐、セ平光(塁) パ藤本、セ柏木(外)
[編集] 第2戦
7月18日 後楽園球場 開始18:30(試合時間:2時間14分) 観衆数/44,864人
全パ | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 1 | 1 | 11 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(パ) ○山口(急)、鈴木啓(近)、山内新(南)、村田(ロ)-河村(急)、有田
(セ) ●小林(巨)、松岡(ヤ)、平松(洋)、新浦(巨)-田淵、吉田孝
MVP 門田博光(南)
[審判] セ谷村(球) パ藤本、セ平光、パ五十嵐(塁) セ柏木、パ加藤(外)
[編集] 第3戦
7月20日 大阪球場 開始18:31(試合時間:2時間31分) 観衆数/27,585人
全セ | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(セ) ○江本(神)、星野仙(中)、佐伯(広)、山本和、加藤初(巨)、鈴木孝-田淵、福嶋
(パ) ●江夏(南)、足立(急)、戸田(急)、東尾、野村、佐藤、山口、村田-野村、有田
MVP 吉田孝司(巨)
[審判] パ加藤(球) セ柏木、パ藤本、セ富沢(塁) パ岡田豊、セ谷村(外)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月17日
- 第2戦:7月18日
- 第3戦:7月20日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月17日
- 第2戦:7月18日
- 第3戦:7月20日
[編集] エピソード
- 第3戦の活躍で巨人の捕手として吉田孝司が初のMVPに輝いた。球宴史上、巨人の捕手が出場したのは広田順、藤尾茂、森昌彦、吉田、山倉和博、中尾孝義、大久保博元、村田真一、阿部慎之助の8人であるが、MVPを受賞したのは吉田と山倉(1981年・第3戦)のみである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
オールスターゲーム (日本プロ野球) 1951 | 1952 | 1953 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |