1984年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
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[編集] 試合概要
前年、2年連続日本一を達成した西武ライオンズの広岡達朗監督が全パ(オールパシフィックリーグ)を率い、セ・リーグを制した読売ジャイアンツの王貞治監督が全セ(オールセントラルリーグ)の指揮を執ったオールスターゲーム(全セ監督は藤田元司が率いるべきところであるが、前年、日本シリーズ終了とともに巨人監督を勇退。元々、王に禅譲することが日本一になった場合に於いても規定路線になっていた)。
この年のオールスターゲームは前年同様に全パの打線が開花。第1戦は5回までに12点を叩きだし、第2戦もブーマー・ウェルズ(阪急)の2安打で全パが早くも勝ち越しを決めた。全セは前年来の5連敗を喫した。2年連続全敗を避けたい全セは第3戦の開催地中日ドラゴンズの選手のみで先発オーダーを組んだ。そして2番手の江川卓(巨人)が登板したことで試合の流れが一気に全セに傾く。1971年第1戦の江夏豊の9連続奪三振に並べとばかりの毎回連続奪三振を記録し、迎えた9人目の最終打者大石大二郎に投じた3球目のカーブがバットに当たり2塁ゴロ。江夏の記録を1人越えられなかったものの堂々のMVPに輝いた。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月21日 後楽園球場 開始18:33(試合時間:3時間) 観衆数/34,572人
全パ | 0 | 4 | 3 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 14 |
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全セ | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
(パ) ○松沼雅(西)、深沢(ロ)、田中(日)、川原(日)、鈴木康(近)-伊東(西)、大宮(日)
(セ) ●西本(巨)、鈴木孝(中)、大野(広)、梶間(ヤ)、江川(巨)、牛島(中)-山倉(巨)、中尾(中)、八重樫(ヤ)
MVP 蓑田浩二(急)
[審判] パ村田(球) セ小林毅、パ小林一、セ岡田功(塁) パ永見、セ久保(外)
[編集] 第2戦
7月22日 阪神甲子園球場 開始18:32(試合時間:2時間41分) 観衆数/34,448人
全パ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 5 |
(パ) 鈴木啓(近)、今井急)、○鈴木康、S東尾(西)-大宮、伊東
(セ) 山根(広)、遠藤(洋)、●西本、大野、山本和(神)-中尾、山倉
MVP ブーマー・ウェルズ(急)
[審判] セ久保(球) パ永見、セ福井、パ五十嵐(塁) セ小林毅、パ村田(外)
[編集] 第3戦
7月24日 ナゴヤ球場 開始18:35(試合時間:2時間10分) 観衆数/28,430人
全パ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
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全セ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | x | 4 |
(パ) 山内和(南)、佐藤(急)、●鈴木康、石川(ロ)、川原-伊東、大宮
(セ) 郭(中)、○江川、鈴木孝、梶間、遠藤、S牛島-中尾、山倉
MVP 江川卓(巨)
[審判] パ五十嵐(球) セ福井、パ永見、セ小林毅(塁) パ小林一、セ岡田功(外)
[編集] 記念試合・OBオールスターゲーム
1984年はプロ野球発足50周年の記念年であることから第1戦に先立ち、「OBオールスターゲーム」が開催され、往年の名選手がグラウンドでホームラン競争などに興じた後、5回打ち切りの試合に臨んだ。王貞治(全セ・元巨人)や稲尾和久(全パ・元西鉄)らが本塁打を打ち観客を大いに喜ばせた。なお、特別ゲストとしてハンク・アーロンも登場した。
全パ | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | 8 |
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全セ | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 |
(パ) 稲尾、米田、皆川、足立、杉浦、梶本-醍醐、岡村
(セ) 金田、バッキー、秋山、藤田、小山、村山-土井、木俣、
MVP 藤原満(元南海)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月21日
- 第2戦:7月22日
- 第3戦:7月24日
- OBオールスター:7月21日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月21日
- 第2戦:7月22日
- 第3戦:7月24日
- OBオールスター:7月22日
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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