1975年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
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[編集] 試合概要
前年、24年ぶりの日本一に輝いたロッテオリオンズの金田正一監督が全パ(オールパシフィックリーグ)を率い、V9巨人を倒してセ・リーグを制覇した中日ドラゴンズの与那嶺要監督が全セ(オールセントラルリーグ)を率いた1975年のオールスターゲーム。
巨人・長嶋茂雄の引退・電撃的な監督就任で「長嶋ジャイアンツフィーバー」が巻き起こったものの開幕当初からぶっちぎりの最下位独走。代わって万年最下位の広島が快進撃を続ける中の球宴とあって、広島の主力山本浩二、衣笠祥雄が活躍した。
第1戦、いきなり全セの山本・衣笠のバットが火を噴いた。2人揃って2打席連続本塁打。最下位独走で頭の痛い巨人・長嶋監督も3塁コーチとしてこの時ばかりは大はしゃぎだった。この4発によって全プロ野球ファンにカープは変わったことを強く印象付けた。続く第2戦で山本は無安打、衣笠は1安打だったものの全セが4対3の逆転勝利で早くも勝ち越しを決めた。最終第3戦は3回裏、近鉄から太平洋クラブに移籍したばかりの「お祭り男」土井正博の1振りで勝利をもぎ取った。土井はこの年からライオンズの背番号3を背負い、チームがクラウンライター→西武に代わってからも主力として活躍。ちなみにその背番号3を受け継いだ清原和博が「お祭り男」を襲名している。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月19日 阪神甲子園球場 開始18:30(試合時間:2時間12分) 観衆数/42,637人
全パ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 4 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 |
(パ) ●太田(近)、山田(急)、鈴木啓、(近)、山口(急)-野村(南)、村上(ロ)
(セ) ○江夏(神)、外木場(広)、S安仁屋(神)-田淵(神)、大矢(ヤ)
MVP 山本浩二(広)
審判 セ谷村(球) パ斎田、セ山本文、パ村田(塁) セ前川、パ久保田(外)
[編集] 第2戦
7月20日 中日球場 開始18:31(試合時間:2時間5分) 観衆数/29,105人
全パ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 4 |
(パ) 水谷則(ロ)、東尾(太)、神部(近)、高橋直(日)、●村田(ロ)-野村、中沢(急)
(セ) 星野仙(中)、松岡(ヤ)、○鈴木孝(中)、松本幸(中)、S堀内(巨)-田淵、木俣(中)
MVP 松原誠(洋)
[審判] パ大野(球) セ岡田和、パ村田、セ山本文(塁) パ前川、セ久保田(外)
[編集] 第3戦
7月22日 明治神宮野球場 開始18:30(試合時間:2時間4分) 観衆数/37,347人
全パ | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(セ) 山内新(南)、○水谷則、鈴木啓(近)S山口-野村、中沢
(パ) ●安田(ヤ)、池谷(広)、鈴木孝、堀内、松岡-田淵、大矢
MVP 土井正博(太)
[審判] セ久保田(球) パ前川、セ岡田和、パ斎田(塁) セ谷村、パ大野(外)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月19日
- 第2戦:7月20日
- 第3戦:7月22日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月19日
- 第2戦:7月20日
- 第3戦:7月22日
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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