1970年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
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[編集] 試合概要
前年、連続5回目の日本一に輝いた読売ジャイアンツ(巨人)の川上哲治監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグ3連覇を達成した阪急ブレーブスの西本幸雄監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いたオールスターゲーム。 前年夏の甲子園の決勝再試合を一人で投げぬき一躍アイドルになった太田幸司(近鉄)が早くもファン投票1位でオールスターに初出場。第1戦全パの3番手で登場し、0回1/3を投げたが2安打2四球という散々な内容だった。第2戦は全セ・江夏豊(阪神)の8奪三振が光った。この8奪三振を越える不滅の球宴9者連続奪三振は翌年誕生する。第3戦、同じ阪神の「仏のゴロー」こと遠井吾郎がランニングホームランを打ち、ファンを大いに喜ばせた。1970年代前半の阪神選手は遠井を始め、江夏・田淵幸一らお腹の突き出た選手が多く大相撲に倣って「阪神部屋」と揶揄された。それだけに遠井のお世辞にも俊足とは言えない足で本塁突入をやってのけるのだからなおのこと「快挙」として扱われると思われる。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月18日 明治神宮野球場 開始19:01(試合時間:2時間15分) 観衆数/38,887人
全パ | 8 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 3 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 9 |
(パ) 成田(ロ)、○鈴木啓(近)、太田(近)、金田(映)、佐藤(南)-野村(南)、辻佳(近)
(セ) ●渡辺秀(巨)、鬼頭(洋)、大石(広)、上田二(神)、高橋一(巨)、外木場(広)、堀内(巨)-田淵(神)
MVP 長池徳士(急)
[審判] パ大野(球) セ松橋、パ斎田、セ原田(塁) パ露崎、セ丸山(外)
[編集] 第2戦
7月19日 大阪球場 開始19:03(試合時間:2時間9分) 観衆数/28,740人
全セ | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(セ) ○江夏(神)、平松(洋)、小野(中)-田淵、森(巨)
(パ) ●皆川(南)、米田(急)、小山(ロ)、太田、佐藤-野村
MVP 江夏豊(神)
[審判] パ砂川(球) セ山本文、パ久喜、セ大里(塁) パ加藤、セ福井(外)
[編集] 第3戦
7月21日 広島市民球場 開始19:03 (試合時間:2時間3分) 観衆数/25,878人
全パ | 0 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
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全セ | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | X | 8 |
(セ) 木樽(ロ)、清(近)、●佐藤、太田、三輪(西)-野村、岡村浩(急)
(パ) 外木場、白石(広)、渡辺秀、○高橋一、上田二-木俣(中)、森、田淵
MVP 遠井吾郎(神)
[審判] パ斎田(球) セ丸山、パ道仏、セ竹元(塁) パ大野、セ原田(外)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月18日
- 第2戦:7月19日
- 第3戦:7月21日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月18日
- 第2戦:7月19日
- 第3戦:7月21日
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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