タイ国際航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| Thai Airways International | ||
|---|---|---|
| IATA TG |
ICAO THA |
コールサイン Thai |
| 設立日 | 1960年 | |
| ハブ空港 | スワンナプーム国際空港 | |
| 焦点都市 / 準ハブ空港 |
ドンムアン空港 プーケット国際空港 チェンマイ国際空港 |
|
| マイレージサービス | Royal Orchid Plus | |
| 会員ラウンジ | Royal Orchid Lounge | |
| 同盟 | スターアライアンス | |
| 保有機材数 | 92機 | |
| 目的地 | 74都市 | |
| 親会社 | Thai Airways International | |
| 本拠地 | タイ王国バンコク | |
| 代表者 | Somchainuk Engtrakul (社長代理), Wanchai Sarathulthat (会長) | |
| ウエブ： http://www.thaiair.co.jp/ | ||
タイ国際航空（ -こくさいこうくう、Thai Airways International、タイ語：บริษัท การบินไทย จำกัด）はタイの航空会社である。
目次 |
[編集] 歴史
株主のほとんどは王室か政府であるが、民間企業と言うことになっている。設立は1959年（タイ仏暦2503年）国内航空会社「タイ航空（Thai Airways Company）」と「スカンジナビア航空（SAS）」の合弁事業として設立。1977年にタイ政府が全株式を取得。1988年に国内航空会社「タイ航空（Thai Airways Company）」と合併。その後株式を一部公開し半官半民事業会社となる。タイのいわゆる「フラッグ・キャリア」である。
タイを代表する優良企業の一つで、スワンナプーム国際空港がハブ空港であることから、世界でも有数の航空会社になった。航空会社の安全度ランキングではAをマークする。スター・アライアンス・グループに発足当初からのスターティング・メンバーとして加盟している。
[編集] 沿革
- 1959年 設立
- 1960年 運航開始、東京(羽田)へ初就航。
- 1971年 オーストラリアへ就航。
- 1972年 ヨーロッパ(コペンハーゲン)へ就航。
- 1980年 北米路線開設。就航当時の路線はバンコク - 成田 - シアトル - ロサンゼルス。最終目的地をロサンゼルスからダラスへ変更。ダラスへ就航していた当時は、タイ国際航空しか飛んでおらず好調だった。ところが、1987年にアメリカン航空がボーイング747SPでダラスからノンストップで成田へ乗り入れを開始すると、客足がアメリカン航空へ流れるようになり、目的地をトロントに変更したが、カナディアン航空がDC10-30ERでトロントから成田へ直行便を飛ばしており、ここでも客足が伸びず、1993年に北米線の運行を一旦休止する。
- 1997年 エアカナダ、スカンジナビア航空、ルフトハンザ航空、ユナイテッド航空と共にスターアライアンスを立ち上げ。
- 2005年 5月1日ニューヨーク(JFK)直行便を開設。所要時間は17時間。使用機材はA340-500。
- 2005年 11月1日モスクワ(ドモジェドヴォ空港)へ就航。当時の使用機材はMD-11で、現在はBoeing777-200ER。
- 2005年 11月7日バンコク～関西空港～ロサンゼルス線を直行便に切り替え。使用機材はA340-500。なお、A340-500が検査等でA340-600が運行に入るときは関西空港やソウルに寄航し、給油する。
- 2006年 9月28日バンコク・スワンナプーム国際空港が開港、移転。
- 2006年 10月29日ヨハネスブルグへ就航。使用機材はA340-600。
- 2006年 10月30日ハイデラバードへ就航。使用機材はA300-600R。また、バンコク発成田空港行のTG640を昼行便から夜行便にシフト。使用機材は現行と同じボーイング777-300。
- 2007年 1月1日バンコク発関西空港行のTG672を昼行便から夜行便にシフト。使用機材は現行と同じボーイング777-200。
- 2007年 3月25日国内線の多くをドンムアン空港に再移転。チェンマイ、チェンライ、プーケット、クラビ便の一部はスワンナプーム空港を継続利用。
- 2007年 4月27日からバンコク～ロサンゼルス線が、5月1日からバンコク～ニューヨーク線がそれぞれ週5便から毎日運行に増便する予定。使用機材は現行と同じA340-500。
[編集] 就航路線
[編集] 日本発着路線
国際線はタイ各地やアセアン諸国を中心に、一部の国を除くアジア全域、ヨーロッパ、中東、オセアニアとアメリカのロサンゼルスとニューヨークへ就航。
(一部、共同運航便を含む。共同運航便の成田発はスターアライアンスメンバーのANA、エアカナダとのコードシェア便。ただし、エアカナダとのコードシェア便は成田夕方発のTG677とバンコク朝発のTG676のみ。TG677/676においてエアカナダとは毎日共同運航をしているが、ANAとは成田発、バンコク発共に火水金日のみ共同運行。JALとの共同運航も残っているものの、縮小傾向にある。)
ちなみに大阪（関西空港） - タイ・バンコクの航路のうち1往復は伊丹空港時代からフィリピンのマニラ経由の設定がある。また、関西空港の主要機能の一つである24時間空港の特性を活かし、午前1時頃に出発する直行便も毎日1便設定されている。
[編集] その他の国際線
- アジア： ソウル/仁川、釜山、北京、上海、広州、成都、昆明、アモイ、香港、台北、ハノイ、ホーチミン、プノンペン、ヴィエンチャン、ヤンゴン、ルアンプラバン、クアラルンプール、ペナン、シンガポール、ジャカルタ、デンパサール、マニラ、バンダルスリブガワン、ダッカ、チッタゴン、カトマンズ、デリー、コルカタ、バンガロール、ムンバイ、チェンナイ、コロンボ、イスラマバード、カラチ、ラホール、ドバイ、クウェート
- オセアニア： オークランド、ブリスベン、メルボルン、パース、シドニー
- ヨーロッパ： アテネ、コペンハーゲン、フランクフルト、ロンドン、マドリード、ミラノ、モスクワ、ミュンヘン、パリ、ストックホルム、チューリッヒ
- アフリカ： ヨハネスブルグ
- アメリカ： ロサンゼルス、ニューヨーク
[編集] タイ国内線
- 北部： チェンマイ、チェンライ、ピッサヌローク
- 東北部： コーンケーン、ウボンラーチャターニー、ウドーンターニー
- 南部： クラビー、プーケット、ナコーンシータンマラート、ハートヤイ、スラートターニー、トラン
- (バンコク発チェンマイ、チェンライ、プーケット、クラビ便の一部はスワンナプーム空港を継続利用。)
[編集] 使用機材
[編集] 国際線
[編集] 国内線
[編集] サービス
[編集] 運賃
正規割引運賃（PEX）として、「TG前売り」がある。バンコクをはじめとするタイ各都市、東南アジアの一部都市、デリー、ドバイ、ヨーロッパへの設定がある。
ちなみに、日本発着の運賃では日本国内での往復乗り継ぎも認められているため、羽田空港からコードシェア便を利用し、関西空港を経由して出国することも可能。
クラスはロイヤルファーストクラス、ロイヤルシルククラス（ビジネスクラス）、エコノミークラスに分かれている。客室乗務員は紫を基調とした衣装に身を包み、ワイ（タイの伝統的な合掌する挨拶）で乗客を迎える。機内食は鶏肉や豚肉をメインとしたタイ料理が主流であるが、便に合わせて各国の料理が提供される。
[編集] 共同運航パートナー
スターアライアンス加盟航空会社との共同運航も多いが、スターアライアンスに加盟していない航空会社との共同運航も多い。
[編集] スターアライアンス加盟航空会社
- アシアナ航空：ソウル - バンコク、ソウル - プーケット、ソウル - プサン
- エアカナダ：成田 - バンクーバー、香港 - バンクーバー、香港 - トロント、フランクフルト - モントリオール、ロンドン - トロント、チューリヒ - トロント
- オーストリア航空：バンコク - ウィーン、ウィーン - インスブルグ
- スイスエアラインズ：バンコク - チューリヒ、バンコク - シンガポール
- スカンジナビア航空：バンコク - コペンハーゲン、コペンハーゲン - ストックホルム、コペンハーゲン - オスロ
- スパンエアー：マドリード - バルセロナ、マドリード - マラガ
- 全日空：成田 - バンコク、成田 - サンフランシスコ、成田 - ロサンゼルス、成田 - ニューヨーク、成田 - ワシントン、成田 - 札幌、羽田 - 関西
- TAPポルトガル航空
- ニュージーランド航空：シドニー - オークランド、オークランド - クライストチャーチ
- bmi：ロンドン - マンチェスター、ロンドン - グラスゴー、ロンドン - エジンバラ
- ユナイテッド航空：成田 - サンフランシスコ、成田 - シカゴ、関西 - シカゴ、関西 - ホノルル、ロンドン - シカゴ、ロサンゼルス - ワシントン、ロサンゼルス - デンバー、ロサンゼルス - シアトル、ロサンゼルス - ニューヨーク
- ルフトハンザドイツ航空：バンコク - フランクフルト、バンコク - ミュンヘン、バンコク - クアラルンプール、フランクフルト - コペンハーゲン、フランクフルト - アムステルダム、フランクフルト - ミュンヘン、フランクフルト - デュッセルドルフ、フランクフルト - ニューヨーク、フランクフルト - ボストン、フランクフルト - ワシントン、フランクフルト - マイアミ、フランクフルト - アトランタ、フランクフルト - シカゴ、フランクフルト - ダラス、フランクフルト - ヒューストン等
[編集] スターアライアンス非加盟航空会社
- アエロソビット：バンコク - キエフ
- エアインディア
- エアマカオ：バンコク - マカオ
- マダガスカル航空：バンコク - アンタナナリボ
- エジプト航空：バンコク - カイロ
- エミレーツ航空：バンコク - ドバイ
- エルアル・イスラエル航空：バンコク - テルアビブ
- カタール航空：バンコク - ドーハ
- ガルフエア：バンコク - アブダビ、バンコク - 香港
- シベリア航空
- チャイナエアライン：バンコク - 高雄
- 中国東方航空：バンコク - 上海
- 日本航空：バンコク～関西、バンコク ～ 名古屋、バンコク～福岡、名古屋・関西空港発着国内線
- マレーシア航空：バンコク - クアラルンプール
- ロイヤルヨルダン航空：バンコク - アンマン
[編集] グループ企業
- ノックエア（Nok Air）
主にタイ国内線に就航する格安航空会社。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Thai Airways International（タイ語版、英語版）
- タイ国際航空（日本語版）
- Thai Airways International Jet Fleet Detail（英語版）
- Thai Airways International Passenger Opinions（英語版）
| スターアライアンス加盟航空会社 |
| アジア・オセアニア：全日本空輸 | アシアナ航空 | タイ国際航空 | シンガポール航空 | ニュージーランド航空 |
| 北アメリカ：ユナイテッド航空 | USエアウェイズ | エア・カナダ |
| ヨーロッパ：ルフトハンザドイツ航空 | スカンジナビア航空 | オーストリア航空 | bmi LOTポーランド航空 | スパンエアー | TAP ポルトガル航空 | スイスエアラインズ |
| アフリカ：南アフリカ航空 |
| リージョナル・メンバー：アドリア航空 | クロアチア航空 | ブルーワン |
| 加盟予定：上海航空 | 中国国際航空 | トルコ航空 |
