上野樹里
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上野 樹里(うえの じゅり、本名同じ、1986年5月25日 - )は、日本の女優。兵庫県加古川市出身。アミューズ所属(前所属はウィルコーポレーション)。身長167cm。血液型A型。愛称は”じゅりっぺ”
目次 |
[編集] 略歴
- 2000年、小学館のファッション誌の専属オーディションに応募。落選はしたものの、モデル事務所に所属することになる。
- 2001年、当時P&Gヘルスケアから発売されていた「クレアラシル」の3代目イメージガールに選ばれ芸能界デビュー。
- 2002年、NHK月曜ドラマ「生存~愛する娘のために~」で女優デビュー。
- 2003年、NHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』で三女秋子役を演じ注目される。
- 2004年、大ヒット映画『スウィングガールズ』の主人公鈴木友子を演じ、第28回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後一気に知名度が上がり、以降の出演作でも数々の映画賞を受賞する。
- 2006年、月9ドラマ『のだめカンタービレ』の主人公野田 恵を演じ、再び注目を集める。
- 2007年、映画やドラマで活躍したプロデューサーや俳優、作品を表彰する「エランドール賞」(日本映画テレビプロデューサー協会主催)の新人賞に選ばれる。
[編集] 人物
- 家族構成は、父親と姉が二人。6歳上の長姉は元陸上自衛官で、今は姫路市でDJをし、3歳上の次姉は東京でストリートミュージシャンをしている。
- 幼稚園から小学校6年生までピアノを習っていた。
- 日出高等学校を卒業(途中、全日制から通信制に変わる)。
- 特技は『スウィングガールズ』で特訓したテナーサックスと、陸上短距離。小学校・中学校と陸上部に所属し、小学6年の時に兵庫県大会で100メートル走4位の経歴を持つ。
- 趣味はアクリル絵の具で絵を描くこと、音楽鑑賞、料理。和食をよく作り、肉より魚が好物。
[編集] 出演
[編集] 映画
- ジョゼと虎と魚たち(2003年、犬童一心監督) - 主人公の同級生 香苗役
- チルソクの夏(2004年、佐々部清監督) - 陸上部員 杉山真理役
- スウィングガールズ(2004年、矢口史靖監督) - 主人公 鈴木友子役
- 亀は意外と速く泳ぐ(2005年、三木聡監督) - 主人公 片倉スズメ役
- サマータイムマシン・ブルース(2005年、本広克行監督) - 写真部員 柴田春華役
- 笑う大天使(ミカエル)(2006年、小田一生監督) - 主人公 司城史緒役
- 出口のない海(2006年、佐々部清監督) - 主人公の幼なじみ 鳴海美奈子役
- 幸福(しあわせ)のスイッチ(2006年、安田真奈監督) - 主人公 稲田 怜 役
- 虹の女神 Rainbow Song(2006年、熊澤尚人監督) - 主人公の友人 佐藤あおい役
- 7月24日通りのクリスマス(2006年、村上正典監督) - 主人公の弟のガールフレンド 神林メグミ役
[編集] テレビドラマ
- 生存~愛する娘のために~(2002年、NHK) - 武田佐和子役
- お義母さんといっしょ(2003年、フジテレビ系) - 松井香織役
- てるてる家族(2003年 - 2004年、NHK) - 岩田秋子役
- ほんとにあった怖い話~『行きずりの紊乱者』(2004年、フジテレビ系) - 内山絵理役
- オレンジデイズ(2004年、TBS系) - 桐島あゆみ役
- 金曜エンタテイメントドラマスペシャル『さよなら、小津先生』(2004年、フジテレビ系) - 小山サヤカ役
- 金曜エンタテイメント山田太一ドラマSP『やがて来る日のために』(2005年、フジテレビ系) - 秋月恵美役
- エンジン(2005年、フジテレビ系) - 星野美冴役
- 金田一少年の事件簿 ~吸血鬼伝説殺人事件~(2005年、日本テレビ系) - 七瀬美雪役
- 翼の折れた天使たち 第四夜 「スロット」(2006年、フジテレビ系) - 下条涼子役
- 僕たちの戦争(2006年、TBS系) - 鴨志田ミナミ役
- のだめカンタービレ(2006年、フジテレビ系) - 野田 恵 役
- 冗談じゃない!(2007年、TBS系)- 高村絵恋 役
[編集] CM
- P&Gヘルスケア「クレアラシル・薬用フェイスウォッシュ」(2001年)
- ダノン「ダノンヨーグルト」(2002年)
- コロナ「ファンヒーターSPACE21」(2002年)
- JT 「MEET YOUR DELIGHT」(2002年)
- J-PHONE(現・ソフトバンクモバイル)「写メールクリスマスキャンペーン」(2002年)
- カルビー「夏ポテト」(2004年)※共演:瑛太
- ブリヂストンサイクル「アルベルト」(2004年、2005年、2006年)
- ハウス食品「フルーチェ」(2005年、2006年)※共演:みかんぼうや
- ハウス食品「夏に効くカレー」(2005年)※共演:ケイン・コスギ、森山未來
- 任天堂「ニンテンドーDS・おいでよ どうぶつの森」(2005年)
- 花王「クリアクリーン」(2005年、2006年)
- ユニクロ「UNIQLO MIX SKINNY」(2006年)※共演:黒木メイサ
- NEC「LaVie L」「VALUESTAR W」(2006年)※共演:玉木宏、山本太郎
- オリックス生命「医療保険CURE(キュア)」(2007年)
[編集] ポスター
- 図書カード(2002年)
- ブリヂストンサイクル(2002年)
- 日本損害保険協会 防火ポスター(2003年)
- 国民生活金融公庫(2004年)
- 国土交通省 自賠責保険(2005年)
- 名古屋市選挙管理委員会 名古屋市長選挙(2005年)
[編集] その他
[編集] 受賞
- 第28回(2004年度)日本アカデミー賞 新人俳優賞(スウィングガールズ)
- 第59回(2004年度)毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞(チルソクの夏、スウィングガールズ)
- 第26回(2004年度)ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞(スウィングガールズ、ジョゼと虎と魚たち、チルソクの夏)
- 2007年エランドール賞 新人賞
[編集] 書籍
[編集] 写真集
- JURI first―上野樹里写真集(2004年、講談社)木村晴撮影 ISBN 4063646033
- PHOTO BOOK『A PIACERE(ピアチェーレ)』(2006年、ワニブックス)渋谷健太郎撮影
[編集] 連載
- あなたへ(オーディション雑誌・月刊デビュー)終了
- ワニブックス@モバイル
[編集] エピソード
[編集] ドラマ・映画にて
- 『てるてる家族』で共演した上原多香子によると「私もみんなから良く天然だといわれるんですけど、樹里ちゃんの方がすごい」という。普通に話していたら上野が真剣な顔で「ウン、ウン」としきりにうなずいていたので話を振ったら、それまでの会話を全く聞いていなかったという事がしょっちゅうだったらしい。また、秋子は原作ではマジメな優等生役だったのだが製作者が上野を面白がって煮詰まると突然マンボを踊り出す役にしてしまったそうだ。
- 『スウィングガールズ』撮影中も演技が上手く行かず悔しくて泣いていた上野を、しばらくして監督が慰めようしたらゲラゲラ大笑いしていたという。また、主人公が鼻をほじるシーンで女性タレントとして超えていいラインなのか悩んだ上野は、所属事務所に電話確認をし「そんなにやりたいなら好きにしなさい」と言われる。その後監督に「君はアイドルになりたいの?女優になりたいの?」と訊かれると、すかさず「コッチです!」と鼻の穴に指を突っ込んだ。同作品は音楽を演奏する役なのに、何故か光るピアノしか出来ない事を必死にアピールして逆に監督に気に入られた。
- 『エンジン』の撮影中、誕生日に木村拓哉と小雪から大人っぽい黒下着をプレゼントされて「すげ!」と絶句。打ち上げでは特技のサックスを生かして木村拓哉、泉谷しげると臨時バンドを組んだ。
- 『虹の女神』では主人公の言動に納得が行かず、撮影を中断して監督や出演者とディスカッションした。プロデューサーの岩井俊二に自分の演技論を熱くぶつけたが、一蹴されたため泣き出してしまう。しかし岩井は上野の演技に対する熱意に一目置くようになった。
- 『スウィングガールズ』撮影中は友子のままだと言われ『のだめカンタービレ』では素がのだめだと皆から言われていた。本人はどうやら不服らしい。
- 映画試写会の舞台挨拶の際、試写が終わった後なのにも関わらず、「ではこの後映画を楽しんでください!」と言ってしまう失敗を何度もやっている。
[編集] その他
- 以前は小さな事務所に所属していたために、『スウィングガールズ』まではほとんどの役をオーディションで得ていた。『てるてる家族』の最終オーディションでは、なんと尻文字をやったという。
- 普段は関西弁なせいで、標準語を話す時は敬語が抜けたり時々会話が変になってしまう。
- 感情の起伏が激しいのか、しばしば大泣きしている。NHK の『土曜スタジオパーク』に出演した時は、父親からの手紙を突然朗読されて泣き出してしまった。
- レアルマドリードを招いてのパーティーの席上、スウィングガールズのメンバーとして、曲を披露することになり、ソロの場面があった上野は、必死で練習したが、本番では少しミスがあったため、終了後、舞台袖で悔し泣きし、負けず嫌いな一面をのぞかせた。
- 『のだめカンタービレ』の番宣で『笑っていいとも!』でクイズに出演中、頭上のパネルの開く音に驚き書かれていたクイズの答えを堂々と見てしまう。
- 『SMAP×SMAP』のビストロスマップでは、栗とトリュフを、またキンメダイの肝とフォアグラを間違えてしまう。また、同番組では天然っぷりを披露したため、SMAPの中居に「将来マラソンの松野明美さんみたいになる」と言われるが、上野は松野明美がわからなかったようだ。
- 『ハイビジョン特集 輝く女』 (NHK BS hi) にて、2007年1月にイギリス訪問。農場でのホームステイを体験。ブリストルの大聖堂に涙し、愛読書『青空のむこう』の作者アレックス・シアラーに会いに行く。挨拶のキスに顔を真っ赤にして「はずかしー」と言いながら照れる。
- 『のだめカンタービレ』で共演した、玉木宏とは、NECのCMでも共演している。
- 2007年4月11日TBS『はなまるマーケット』に出演時、イギリスのブリストル大聖堂でオルガンを聴かせてもらったことを話したが、「その曲が“運命”だったんですよー」と言って、口ぐさんだ曲は明らかにバッハ作曲の「トッカータとフーガニ短調」であった。
[編集] 外部リンク
- ueno-juri.com - 上野樹里 公式サイト
- AMUSE - 所属事務所アミューズによるプロフィール
- 上野樹里 スペシャルサイト muute by アミューズ - スペシャルサイトの内容紹介
- 上野樹里スペシャルサイト muute by アミューズ