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仮面ライダーSPIRITS

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この「仮面ライダーSPIRITS」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。
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仮面ライダーSPIRITS』(かめんライダースピリッツ)は、原作:石ノ森章太郎、漫画:村枝賢一漫画作品。

目次

[編集] 概要

雑誌『マガジンZ』にて2001年1月号より連載中の『仮面ライダー』から『仮面ライダーZX(ゼクロス)』までの仮面ライダーシリーズモチーフにしたアクション漫画である。

正式タイトルは『仮面ライダーSPIRITS The Legend of Masked Riders』。 単行本は現在までに第11巻までが講談社より発行されている。ちなみに、一巻あたりの売上部数は20万部近い。単行本は2006年11月時点で(公式ファンブックも含めると)累計200万部を超える大ヒット作。以下続刊。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] エピソード一覧

内容はテレビシリーズ化されなかった『仮面ライダーZX』を中心としており、第1部最終話でそれが明らかになる。 第2部以降は『仮面ライダーZX』の雑誌展開やテレビスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』に沿って進行している。 第2部と第3部の題名は、『仮面ライダーZX』のイメージソングである『FORGET MEMORIE'S』と『ドラゴン・ロード』から来ていると思われる。

[編集] 第1部『仮面ライダーSPIRITS』

ジンドグマ壊滅から数年後、世界各地で正体不明の怪人に遭遇する9人の仮面ライダー(ただし、ライダーマンのみはテレビシリーズで死亡したと思われていた時期の補完。)を描くエピソード。やがて、新たな敵組織『BADAN』(バダン)の存在が明らかになっていく…。

第一話 摩天楼の疾風(かぜ) ・・・ 主役ライダーは滝ライダー・仮面ライダー1号(1号)
第二話・第三話 たった一人の戦場(前編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダー2号(2号)
第四話・第五話 熱砂のプライド(前編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダーV3(V3)。サイボーグ009の『風の都』が元になっている。
第六話 右腕の記憶 ・・・ 主役ライダーはライダーマン
第七話・第八話 機鎧(きかい)の海(前編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダーX(Xライダー)
第九話・第十話 密林の破壊神(前編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダーアマゾン(アマゾン)
第十一話・第十二話 彷徨(さすらい)の雷鳴(前編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダーストロンガー(ストロンガー)
※マガジンZ掲載時のタイトルは『流浪(さすらい)の雷鳴』だった。
第十三話・第十四話 約束の蒼空(そら)(前編・後編) ・・・ 主役ライダーはスカイライダー(スカイ)。サイボーグ009の『雪のカーニバル』を元にしている。
第十五話・第十六話・第十七話 流星(ほし)の神話(前編・中編・後編) ・・・ 主役ライダーは仮面ライダースーパー1(スーパー1)

[編集] 第2部『仮面ライダーZX Forget Memories』

バダンから脱走した記憶喪失の男・村雨良ことZX(ゼクロス)が、追っ手と戦う中で失われた記憶を取り戻し、復讐の為ではなく人々を守る為に戦う戦士・仮面ライダーとして生きる事を決意するまでの物語。仮面ライダーZX誕生編。

第一話 強襲
第二話 遭遇
第三話 暗闇
第四話 逃走
第五話 怒り
第六話 ルミ
第七話 襲撃
第八話 死棘
第九話 魔渦
第十話 接触
第十一話 償い
第十二話 標的
第十三話 閃光
第十四話 変身
第十五話 秘密
第十六話 死闘
第十七話 JUDO
第十八話 覚醒
第十九話 決別
第二十話 
第二十一話 復讐
第二十二話 魔宮
第二十三話 救出
第二十四話 征服
第二十五話 侵攻
第二十六話 占領
第二十七話 新宿
第二十八話 大首領
第二十九話 出現
第三十話 生贄
第三十一話 激突
第三十二話 称号

[編集] 第3部『仮面ライダーZX DRAGON ROAD』

ショッカーを初めとする歴代組織を復活させ、日本に総攻撃を開始したBADAN。仮面ライダーとして生きる決意をしたZXは、9人の仮面ライダーと共に戦う。

序章
第一話 症候群
第二話 参戦(前編)
第三話 参戦(後編)
第四話 共闘
第五話 旅立ち
第六話 部隊
第七話 魔京
第八話 
第九話 魂の結成
第十話 四号
第十一話 突入
第十二話 氷牙
第十三話 墓場
第十四話 光牙
第十五話 迷宮
第十六話 地獄車
第十七話 師弟
第十八話 特訓

※第2部以降のサブタイトルは連載時には存在せず、単行本化の際に付けられている。

[編集] 公式ファンブック

  • 受け継がれる魂 ISBN 4063345513 (監修:石森章太郎プロ・村枝賢一)
  • 受け継がれる魂II ISBN 4063347710 (監修:石森章太郎プロ・村枝賢一)


[編集] 登場人物

[編集] 村雨 良 / 仮面ライダーZX

第2部以降の主人公。失われた記憶を求めて彷徨い、記憶を取り戻してからは、殺された姉・しずかと改造された自身の復讐の為にBADANと戦っていた(手段は選ばず、第二十一話では姉の敵でもあるニードルをやがては自身が倒す為に血迷い、彼を守ってV3と対決すらしたこともある)が、第3部以降は仮面ライダーZXとして戦うようになる。
ZXとなる前には、第1部第十一話にて完全に記憶を消された状態で改造人間部隊の隊長・コマンダーとして登場し、ストロンガーと対決。まだZXとしての完全な身体でないにもかかわらず、既にチャージアップ状態だった彼を圧倒するが、最後は超電子ウルトラサイクロンで首から下を吹き飛ばされた。三影によってBADANにもたらされたその首(というよりは脳)はZXとしての新たな身体を与えられるが、その為にしばしば姉の幻を見るようになり、それが切欠で伊藤博士の手引きでBADANを裏切る。そして紆余曲折の後にプロテクトキューブの機能により記憶が戻った。
脳以外のほぼ全てが機械化されたその身体は、JUDOがこの世界に甦るための器として作られたものである。現在は、かつてその身体と共に一条博士が作り上げ、海堂博士と一条ルミにより填め込まれたプロテクトキューブにより、魂がJUDOと入れ替わるのを防いでいる。
『最後の者』を意味する『ZX』の名が示すとおりそのスペックは凄まじく、第2部第二話のガモン共和国においては、1号に半壊させられてもフルパワー開放と同時に一瞬で自己再生を果たしたり、その直後には強大な威力のZXキックを放って、1号と2号の腕を焼け焦げさせて動きを封じるほどの大ダメージを与えた。ちなみに、後にジゴクロイドやヤモリジンに放つことになるライダーきりもみシュートは、この1号との初対峙の際に食らったことがきっかけとなって会得した模様。
第3部では北海道でスカイライダーとの共闘を皮切りに、全国各所にて再生怪人と奮戦している先輩ライダーの元へ駆け付け、共に戦っている最中。四国での戦いでツクヨミとともに何処かへ消え去った。
特徴的な天然パーマ(TVスペシャルで村雨を演じた菅田俊パンチパーマのヘアスタイルをしていたことによるもの)。ルポライターの姉と同行していたところから、元はセスナ機の操縦士だったらしい(第1部第九話で話の中で登場する行方不明になったセスナとそれに乗っていたルポライターは村雨姉弟で間違いないと思われる)。BADANに記憶を奪われてしまったことにより冷徹な印象を与えていたが、記憶が戻った後は別人のように明るくなり、本来の陽気な性格を取り戻した(滝曰く、記憶が戻る前が本郷に似ているらしく、記憶が戻った後は「気持ち悪いくらいに明るい」とのこと)。だが短気は相変わらずで、後先を考えずに突っ込んでいくことも。姉・しずかの幻を初めて見た際に彼女が泣いていた事からか、「俺は女の哀しむ顔が嫌いだ」と発言している。幼少に両親を(事故によって?)亡くしてしまっている。また、幼い頃は小柄なイジメられっ子であった模様。

[編集] 本作オリジナルの必殺技

ライダーきりもみシュート
本来は仮面ライダー1号の必殺技。第2部第二話で1号からこの技を受けた際に会得したらしく、何度か使用している。
ライダー車輪
本来は仮面ライダーの合体技。第3部で2号の脳波誘導の下1号と共に使用、再生ショッカーライダー達を倒した。
ライダーダブルキック
ライダー車輪同様、本来は1号・2号の合体技。第3部で2号と共に使用、再生ヒルカメレオンを倒した。
ZX穿孔キック
全域を包む特殊な電磁波の為に本来のZXキックを出せない四国でツバサ一族に敗れた後、立花藤兵衛の特訓によって開眼した技。怪人を抱えずにライダーきりもみシュートを放つことで凄まじい竜巻を発生させ、渦の中心に巻き込まれた何体もの怪人に向かって上昇しながら、更なる回転を加えたキックを放ち、全員を一気に破壊する。ツバサ大僧正を除き、対戦していたツバサ一族の全怪人を撃破した。その後も、キバ男爵・ツバサ大僧正・ヨロイ元帥のデストロン三大幹部を撃破した。

[編集] 本郷 猛 / 仮面ライダー1号

本郷猛に詳しく記載。

[編集] 一文字 隼人 / 仮面ライダー2号

本郷や滝と共にショッカーと戦った改造人間。本業はフリーのカメラマン。本作では、ガモン共和国でいまだ止まない軍人達の戦闘を懸念しながら、戦場カメラマンとして活動していたが、BADANの侵攻により、再び仮面ライダーとして一線で戦うことを決意。
「力の2号」としての一面だけではなく、明るい性格で子供好きの一面も色濃く現れているのが本作での特徴。また、激しく怒るなどして感情が高まった際には顔に改造手術の痕が浮かび上がるという、石ノ森章太郎による萬画版『仮面ライダー』での設定が用いられている(第2部以降は明確な描写はされず、第3部で滝視点のイメージで描写されるだけに留まっている)。
第2部第一話ではBADANに再び襲われたガモン共和国の真美の元へ駆け付け、強敵である筈のタイガーロイドを「トラさん」呼ばわりする痩せ我慢ぶりを見せながらも、翻弄。その後、1号と共にZXへライダーダブルキックを放つが、身を呈したタイガーロイドによって阻まれた。
第3部では京都府において再生ゲルショッカー怪人たちに苦戦するが、ここでも子供好きな一面を披露。また、再生ヒルカメレオンによって失血と重傷を負うも、滝との熱い友情を象徴するかのように彼と肩を組んでライダーダブルパンチを放ったりと大活躍。村枝賢一の2号贔屓が伺える。その後はZXとのライダーダブルキックで再生ヒルカメレオンを撃破したが、重傷のため一時戦線離脱する事になった。

[編集] 風見 志郎 / 仮面ライダーV3

本郷の大学時代の後輩であり、家族の仇でもあるデストロンと戦った改造人間。エジプトで行方不明になった発掘調査隊を調査していた。本作では豊富な資金力と、クールで冷徹な一面が強調されている。本郷や藤兵衛に対しては敬語を使い、結城とは短い場面ではあるが気心が知れた仲である事が強調されている。第1部第四話で登場した際の服装と風貌は、テレビシリーズで風見を演じた宮内洋演ずる新命明そのものであるが、これはテレビスペシャルでの服装の再現。第五話でのV3マッハキックは、1号のライダーきりもみシュートと同じく新解釈がされており、愛車ハリケーンとの連携技となっている。
第2部第三話では暗闇大使によって金縛りにされた1号と2号を、間一髪で救出。第二十一話では血迷ったZXと対決、互いの必殺キックをぶつけ合って大ダメージを負った。この時は復讐にかられている村雨良を仲間として拒否するが、風見自身とその場に居合わせた結城、一也の過去の経緯や去り際の台詞から、その真意は村雨に自分たち同様に復讐の念を断ち切ってほしかったのだと思われる。
第3部では時空魔法陣と黒雲により孤立した四国でサザンクロスに遭遇、果敢に挑むもダブルタイフーンの片方を損傷。変身不能に陥る大ダメージを負って氷中に捕われの身となったが、ZXを伴って駆け付けたライダーマンによって窮地を救われ、応急修理を受ける。四国孤立の影響でフルパワーを出せない(本来の力の20%未満が限界らしい)ZXに、仮面ライダーとは何なのか、改造人間とは何なのかを提示する意味でも、まだダメージの残る身体を押して単身、高知県へと向かったが、未だに変身不能の状態であることが立花藤兵衛の口から判明するが、デストロン再生怪人軍団とドクトルGに対峙した際にダメージを負いながらも、無理やり変身。26の技を使い、怒涛の猛攻でドクトルGとその再生怪人軍団を一撃粉砕した。その後に、キバ男爵・ツバサ大僧正・ヨロイ元帥達に囲まれるが、ライダーマンとZXが到着し、ZXに「こいつらを一人で倒してみろ」と課題を出し、その結果を見てからサザンクロスへ飛び込み、自分の命と引き換えにV3火柱キックを大首領の元へ向かうアマテラスと大首領に使い、ダブルタイフーンが破壊し、変身が解けながら何処かへ落ちていった。

[編集] 結城 丈二 / ライダーマン

風見と共にデストロンと戦った、元デストロンの科学者。本作では、まず第1部第六話でテレビシリーズでの空白の時間における生還劇とアンリとの出会いを描く一方、改造部分はあくまで右腕のみで、スーツは通常の人間の10倍の身体能力を発揮させる高性能強化服であるということが強調されている(しかし第2部では一文字からのテレパシーを生身で受け取る場面が存在する)。ライダーマンの特徴とも言える右腕のカセットアームは、ベルトの左腰に収納されている数種類のマガジンを右肘のスロットに装填することで、右腕自体が様々なアームに変形するようにアレンジされている。TV未登場だったマシンガンアームもオリジナルデザインながら登場し、因縁の相手であるヨロイ元帥(クローン体)へのとどめの一撃となった。科学者らしい一面も強調されており、風見はエジプトでの調査結果について、現地に結城を呼び寄せて科学者としての視点からアドバイスを求めた。またタイガーロイドに切断されたXライダーの左腕や、サザンクロスに破壊されたV3のダブルタイフーンの修復も行なっている。
前述のアンリとの縁から、インターポールと仮面ライダーとの橋渡しを行うことも多い。また、彼女の想いには気付きながらも、自らがかつてデストロンの素性を知らずに組織の一員として働いていたことからあえて突き放している節がある。かつてタヒチで出会った少女・ヒナウには「ジョージ」と呼ばれ、アンリ共々「パパ、ママ」と慕われているが、第2部第十七話で美しく成長した姿が出てきた以降、一切は不明。
友情や恩義にも厚く、第3部では四国で窮地に陥っている風見や藤兵衛の元へ駆け付けるべく、無理にオーバースペック改造を施させた愛車・ライダーマンマシンで単身瀬戸大橋を超えようとしたが、突如現れた再生オニビセイウチの妨害に遭う(しかしオニビセイウチ自体はマシンガンアームで瞬殺し、実力を見せ付けた)。高速走行の中で焼け崩れていくマシンから落下しそうになった瞬間、ヘルダイバーに乗って駆け付けたZXに助けられ、四国突入に成功。その後はZXと共に、捕らわれの身となっていた風見を救出し、愛媛県へと向かい、因縁あるヨロイ元帥と三度対峙する(その他のヨロイ軍団は硬化ムースを打ちこみ凍らせることにより処理した)。その後、ZXと共にV3のいる高知県に現れる。

[編集] 神 敬介 / 仮面ライダーX

GOD機関と戦った改造人間。海洋学者の息子であり、彼自身も戦いの後は、深海開発用改造人間である自身の能力を生かせる海を舞台に仕事をしてきた描写がされている。第1部第七話でスペインにて海難事故の調査中、銀のドクロに遭遇。そこでかつて自らが闘ったGOD機関最大最強最後の敵、キングダーク(銀のドクロがXライダーの恐怖から擬態した姿)と対峙する。得意とする海中でまさかの苦戦を強いられるも、グレコや滝の協力を得て撃破に成功する。
第2部第二十話では海底に沈んでいた銀のドクロを回収に現れたコマンドロイド部隊を調査中、タイガーロイドに左腕を切り落とされる大ダメージを負い、要塞サザンクロスに捕らわれの身となった。更には、他のライダーたちが救出しに来ることを見越した暗闇大使によって胸部に肉の種を植え付けられ、操り人形と化してアマゾンの前に立ち塞がる。激突の末、肉の種はアマゾンが摘出。その後、無事に救出されている。なお、切り落とされた左腕は後日アマゾンに回収され、結城によって敬介の身体へと戻った。
第3部では山口県秋芳洞にて再生GOD機関と戦っている最中、三度目の強化改造を施され肉声までも失ったタイガーロイドと再び相まみえた。その圧倒的な力の前に満身創痍になるが決して心は折れず(タイガーロイドが彼の創造主=父・神啓太郎を罵る発言をしていることから表に出していないものの激しい怒りに燃えていたとも思える)、ボロボロの身体で真空地獄車を放つ。倒せこそしなかったものの、タイガーロイドが無理な改造による限界を迎えた事も相まって、撃退には成功した。その後、満身創痍の体ながらコンラッド・ゲーレンと共に島根県へ向かったキングダークを追っている。

[編集] 山本 大介 / アマゾン / 仮面ライダーアマゾン

ゲドンやガランダーと戦った改造人間。ブラジルに帰国後は現地ガイドを営んでいた。テレビシリーズ同様、「山本大介」の名前は本編中には登場せず、一貫して「アマゾン」と呼ばれている。言葉遣いもTV後半で見せたような流暢なものではなく片言混じりに統一されており、子供っぽい印象を与えている。テレビシリーズ最終話で入手したガガの腕輪は愛車・ジャングラーのカウル内に収納されている。
第1部第九話・第十話ではギアナ高地での戦いの中、かつてテレビシリーズでマサヒコとそうしたように、ビクトルとの友情を育んだ。ニードルによって巨大怪獣化させられたトカゲロイドを撃破した超必殺技・スーパー大切断の描写は、テレビシリーズ以上の威力もさながら、漫画という表現媒体を最大限に活かされている。また、愛車・ジャングラーはやや擬人化描写がされており、コミカルな印象を読者に与えた。
第2部では一文字の台詞によれば単独行動が多いらしいが、Xライダーを救出した後日、彼の左腕を海底から回収するといった離れ業を披露。先の肉の種を摘出する際には謝罪の涙を浮かべた様といい、友情や肉親間の繋がりを大事にする彼の想いが強調されている。

[編集] 城 茂 / 仮面ライダーストロンガー

ブラックサタンやデルザー軍団と戦った改造人間。神奈川県で立花藤兵衛の経営するバイク店で働く傍ら、岬ユリ子の墓を守っていた。『仮面ライダー(スカイライダー)』に客演した際の落ち着いた雰囲気は無く、あくまでテレビシリーズ当初の好戦的な雰囲気をたもっている。
第1部第十一話・第十二話ではコマンダー(村雨良)率いる改造人間部隊に苦戦し満身創痍になる。しかし、再変身後に、かつてのタックルのように命を落とす事を覚悟の上で本作オリジナルの技「超電子ウルトラサイクロン」でコマンダーを部隊ごと破壊した。このときに回収されたコマンダーの頭部が、第2部への伏線になっている。ストロンガー自身も超電子ダイナモによって自爆は抑えられた。このエピソードでは、テレビシリーズで最終回以降に再会することが無かった滝和也と立花藤兵衛との再会が描かれている。さらに滝が藤兵衛から面識のなかったユリ子の存在を聞かされたり、茂のユリ子への想い、そして彼女との約束のために新たな戦いに向かう姿が描かれ、テレビシリーズと本作との橋渡し的なエピソードになっている。
第2部でもコマンダーの一件でZXを敵視しており、第三話ではほぼ同じ顔であるコマンドロイドに対し、必要以上に敵意を剥き出しにして徹底的に破壊。第三十一話ではZXと直接対戦したが、その最中ZXが身を挺して心中を図った一家を救う姿を見て、かつてBADANの尖兵であった彼ではない事を悟り、その場から去っていった。

[編集] 筑波 洋 / スカイライダー

ネオショッカーと戦った改造人間。本作では10人ライダー中最年少という設定を活かした若々しい容姿にデザインされている。
第1部第十三話ではBADANがボーヒネン博士を狙うのではないかと当たりを付け、がんがんじいと共にノルウェーを訪れていた。やがてドクガロイドと遭遇。猛毒の鱗紛攻撃の前に重力低減装置を損傷させられ、中毒症状に陥って一旦は敗退するも、フレイアの解毒能力によって何とか回復。その後、ボーヒネン博士によって再改造させられそうになった彼女を助け出す際、彼女と同じ解毒能力を(偶然かつ一時的ではあるが)得る。その為、ドクガロイドとの再戦の際には鱗紛攻撃をものともしなくなり、ライダーブレイクを敢行。そしてドクガロイドの毒に冒されたがんがんじいの解毒中にドクガロイドが言い放った人間の弱さ、醜さを訴えた言葉を思い返しその現実を認めながらも「それでも俺は人間を信じる・・・・人間のために闘う俺は・・・・それだけでもいい」とTV前期ED「はるかなる愛にかけて」を彷彿とさせる言葉を呟き改造人間=仮面ライダーとして人類のため闘うことを改めて決意する。続いて逃げ去ろうとしたドクガロイドに対しては、まだ自己修復が済んでいない重力低減装置の代わりに、特技のハンググライダーを用いて追撃、上空から大回転スカイキックを放って撃破に成功した。
第3部では北海道に陣取った再生ネオショッカーに立ち向かう。やがて駆け付けたが過去の一件からまだ仮面ライダーを名乗ることに戸惑っているZXに「いいじゃないか、それでも」と優しく、素直に新しい仲間を歓迎する。そしてZXと共に、再生魔神提督と再生ゼネラルモンスターを竹トンボシュートとライダーきりもみシュートの合体技で撃破。村雨を京都へ送り出した後、出現した再生ネオショッカー大首領と単身対決し勝利するが、生死不明になっている。

[編集] 沖 一也 / 仮面ライダースーパー1

ドグマやジンドグマと戦った改造人間。第1部第十五話ではテレビシリーズ最終回の設定を踏まえ、本来の惑星開発計画の仕事に戻って月面基地の建設に従事していた。
アスラの急襲で基地は壊滅、仲間もセルゲイたちのチームを除いて全滅させられる。基地跡でアメンバロイドと化したアスラと対決する一方、セルゲイたちが生き残っていたことを知り、彼らと共にスペースシャトルで月面を離れた(ちなみにこの際、愛車の一台だったVジェットをアメンバロイドの足止め用として手放したことが、テレビスペシャルでもう一台の愛車・ブルーバージョンにしか乗らなかったことの理由付けとなっている)。しかし、これは全てアスラとニードルの計算尽くのことであり、目前に突如出現した時空魔法陣にシャトルごと飲み込まれてしまう。次の瞬間、地球直前に出現させられたシャトルを大気圏突入時の灼熱から守るべく、単身機首に立つと冷熱ハンドの超低温冷凍ガスで機体を冷やすという離れ業を披露。シャトルは何とか無事に地球に降り立ったが、その影響で満身創痍となった身のままアメンバロイドと再戦。苦戦するも、セルゲイの協力でスーパーライダー月面キックを放ち、撃破に成功した。
第2部では第17話で風見や結城と共に村雨の窮地へ駆け付け(テレビスペシャルでの俳優顔出し対面の再現)、3人で同時変身。冷熱ハンドの超高温火炎や赤心少林拳『梅花の型』を披露するも、一時的に村雨の身体を乗っ取ったJUDOにより金縛りに遭い、動けなくなってしまう。第二十話ではヤマアラシロイド側に付いたZXと対峙。ライダーマンのロープアームにエレキ光線を放つ合体技を披露したり、ヤマアラシロイドの棘攻撃を『梅花の型』で防いで、村雨の復讐心を煽るヤマアラシロイドに「守る心は復讐の心に敗れたりなどしない」と言い放ち、テレビシリーズ同様の毅然とした態度を貫いてみせた。

[編集] 滝 和也

かつて仮面ライダー1号・2号と共に戦ったFBI捜査官。改造人間ではないが、本作においては彼も仮面ライダーと同等の扱いなので、ここに分類する。
ショッカーやゲルショッカーとの戦いの中で世界の裏側を知りすぎた為、アメリカ合衆国へ帰国した後は閑職に追いやられていたが、新たな敵組織の暗躍を察知して現場復帰。FBIは本国以外での捜査権を持たない為、かつての戦いの時期はインターポールに出向していたという設定が追加されている。
本作では作者の代弁者的存在としても描かれており、歴代ライダーをはじめとする登場人物たちの言動に一喜一憂している。第1部第一話では実質上の主役を演じている。黒ずくめのスーツとドクロ模様のヘルメットに身を包み、自ら「仮面ライダー」を名乗って、大コウモリ怪人(仮)と対決した。力及ばず危機に陥ったが、駆け付けた1号に助けられた。この際、1号は滝をパートナーとしてダブルライダーを名乗っている。続いて第二話でも、意気消沈していた一文字隼人を再び2号として立ち直らせ、仮面ライダーの存在を真摯にに説くなど重要な役を演じている。その他、第七話・第八話・第十一話・第十二話でも登場、Xライダーやストロンガーに協力し、新たな敵組織との戦いに導く役割を担った。
第2部ではBADANの圧倒的な力に心を折られそうになるも、結城との出会いで立ち直り、再び滝ライダーとなって彼と共に反撃の狼煙を上げる。やがて放浪中の村雨良と出会うと、変身能力を失いかけた彼に変身ポーズの大切さを説き、仮面ライダーとなるきっかけを作った。また、復讐に逸る良を仲間にする事を拒否した風見には、本郷や一文字と共に戦っていた立場から、仲間を信じる心を思い出させたりもしている。
第3部では佐久間からの要請を受けてSPIRITSの隊長に就任し、改造人間ではないながらもBADANと戦う人々の代表的存在となっている。Xライダーを援護すべく訪れた秋芳洞では再生カメレオンファントマの奇襲を受け、再生GOD機関に拉致されてしまった。
使用するマシンはホンダワルキューレの改造車。ライダーとしてのコスチュームは普段はこの車内に収納されている。ワルキューレは作者の愛車で、『受け継がれる魂』では撮影に提供している。

[編集] 岬ユリ子 / 電波人間タックル

かつてストロンガーと共に戦った改造人間。『ストロンガー』テレビシリーズで戦死しており、本作では墓標と回想で登場している。
テレビシリーズでは“仮面ライダー”の称号を贈られていなかったが、本作ではその点について城茂や立花藤兵衛の台詞を通じて、改造人間にされた彼女の苦悩や生前の茂への想いが語られ、ようやく戦いから解放された彼女を“仮面ライダー”ではなく一人の女性として眠らせたいという茂の願いという形で結論づけている。ただし、城茂が戦線復帰したのは彼女との「平和な世界になったら、2人で遠い美しい場所へ行く」という約束を守る為であり、パートナーとしての茂の想いが変わっていないことは作中でも描写されている。

[編集] 仮面ライダーの協力者たち

一条ルミ
海堂博士の元で看護師見習いとして暮らしている少女。父の一条亨博士をJUDOに殺されており、ZXと運命的な出会いをする。優しい性格で暴力を極端に嫌っており、「こういうの、嫌いです」が口癖。海堂の元を訪れる新宿界隈のホームレスたちの人気者でもある。直接的ではないしろ、父の仇の存在である村雨良を一時は恐れるが、彼の事情と内面に触れ、そして真の仇はJUDOである事を知って和解。本郷に習い仮面ライダーとして戦うよう、優しく送り出した。
海堂博士
優秀な町医者にして生化学者。一条博士や伊藤博士とは化学者仲間かつ親友であり、村雨しずかは教授時代の教え子でもあった為、彼女の弟である良のこともよく知っていた。ZXにされた彼の身体を徹底的に調べ上げた結果、その身体が何の為にあるのかを知って愕然とする。
立花藤兵衛
歴代仮面ライダーの協力者。
立花藤兵衛に詳しく記載。
谷源次郎
スカイライダーとスーパー1をサポートしていた人物で、スカイライダー/筑波洋の大学の先輩。ジュニアライダー隊やチョロやハルミを率いて無茶をする姿は、本作でも変わっていない。第2部終盤で立花藤兵衛と出会っている。
矢田勘次 / がんがんじい
かつてスカイライダーと共にネオショッカーと戦った、自称「日本一のスーパーヒーロー」。本作ではテレビシリーズ同様のコメディリリーフであると同時に、TVの最終回を踏まえた上で彼への熱い友情を見せる勇猛なキャラクターとしても描かれており、第1部第十三話・第十四話ではほぼ主役級の扱い。ドクガロイドの猛毒鱗粉攻撃で死にそうになっても己の信念を曲げずに抵抗を続けた。後に村雨の後見人のような立場でSPIRITSに同行。暴走しがちな良のストッパー役になっている。本人も良のお目付け役を自覚しており、それ故度々置いてきぼりにされる事でふてくされていた事も。
第2部序盤でギャグ的描写にされているが、コマンドロイドが乗ったヘルダイバーから走って逃げるという驚異的な脚力を見せている(1コマだけの描写なので逃げ切れたかは不明だが)。第3部以降から「癒し」要素が入り、強運(悪運の強さ)を垣間見せる。
佐久間ケン
かつてデストロンハンターとしてV3と共に戦ったインターポール捜査官。TVシリーズでは風見より格下で頼りない印象の人物だったが、人間的に大きく成長して登場しインターポールの本部長としてライダー達を支援する。元デストロン科学者である結城と接触したり、部下であるアンリを通じて滝をSPIRITSの隊長に任命したりと、聡明な指揮官としてBADANに立ち向かう。
伊藤博士
村雨姉弟をよく知る科学者。BADANに誘拐された科学者の一人で、無理矢理協力させられる。ZXの脱出を手引きした。要塞サザンクロスに捕われた際のXライダー同様、首筋には肉の種が植え付けられていて、逃げ出そうにも逃げ出せない模様。
村雨しずか
良の姉。ルポライターを勤めていたらしい。BADANに拉致され、良の直前にZXボディの被験者にされてしまう。実験を施された挙句に死亡するが、魂(霊体)となって良を導く。しかし、残された肉体(亡骸)は改造を施され、アマテラスのベースとなってしまっている(これは金山静夫が手がけた漫画版「ZX」のクローンロイドのオマージュと思われる)。

[編集] 本作のオリジナルキャラクター

アンリエッタ・バーキン
通称「アンリ」。元デストロンハンターのインターポール捜査官。当初はデストロンを追って結城丈二と出会い、家族を殺したデストロンの科学者であった彼に憎しみの感情を向けるが、ヨロイ元帥(クローン)との戦いを通じて結城の本心を知り、和解。本作では、『X』の水城姉妹は彼女の部下だったという設定になっている。結城に対しては密かに想いを寄せている節があるが、家族での件の為か、それをあまり表には出さない(敬介に対して「愛した人をもう失いたくないから、人を愛さなくなってしまう」と発言している事からも伺える。しかし第3部で独りで四国に向かう結城を心配する姿はかなりツンデレ気味)。女性でありながら、荒くれ者揃いなSPIRITSの、実質的な副隊長格。
現在、Xライダーの援護に向かわなかったSPIRITS第十分隊を引き連れ、キングダークが現れると予想される島根県に先回りするも、そこにはアポロン宮殿ともにアポロガイストが現れて苦戦を強いられている。
スパイク
ニューヨークのスラム街に住む少年。滝とは歳が離れていながらタメ口を交わしあう親友のような間柄。歌の才能があり、アポロシアターの「アマチュアナイト」に出演して、マイケル・ジャクソンのように有名に成り上がってスラム街の子供達の希望となる事を夢見ている。ペトレスク神父によって不完全なコウモリ怪人に改造されてしまったが、最後まで自我を失う事はなかった。その後は、本郷の持っていたワクチンにより、すんでのところで元に戻り、見事に「アマチュアナイト」に出演して夢に向かって進みつつある。
ホプキンス
ニューヨーク国際連盟ビル内のカフェを経営している老人(ナプキンに彼の名前が書かれている)。元刑事らしく、滝曰く「地獄耳」。恐らくは立花藤兵衛が経営していた喫茶店「アミーゴ」のオマージュであると思われる。
ブリジット
ホプキンスのカフェで働いてる女性。よく滝におふざけでセクハラされては、ボコボコに返り討ちしているが、アンリの事を知った時にはツッコミを入れており、案外まんざらでもないようである。仮面ライダーの事を知ってからはライダーのファンになった。ちなみに、おにぎりみそ汁も作れる。
真美
ガモン共和国で医療活動をしている医大生の女性。4年いても笑顔を失った子供達に何もしてやれない事に苛立ち、帰るに帰れないでいた。襲撃に巻き込まれてしまい、グィン将軍=クモロイドに操られて子供達を誘導地雷に改造させられそうになるが、一文字=2号ライダーによって救われる。そして、子供達も彼女自身も笑顔を取り戻す事ができた。その後は一文字のマフラーを受け取っており、どうやら親友以上の相思相愛のようである。
グレコ
スペインアンダルシア地方、コスタ・デル・ソル郊外の港の船で暮らしている老人。銀のドクロによる海難事故の調査で近付いてきた敬介を、家事の手伝い役として住み込みで雇っていた。40年前に海底に沈んでいた銀のドクロを引き上げてしまった事により、村人に疫病の疑いを掛けられた息子夫婦・ドメニコとロッサに二人だけでも逃げるよう薦めるが、結局は二人とも失ってしまい、悲しみに暮れていた。
息子・ドメニコに「扮した」Xライダーによって銀のドクロが撃破された事で一応の安らぎを得て、敬介を送り出す。本作においては彼もまた、敬介の父親と言えるのかもしれない。
ビクトル・ハーリン
ラストバタリオンの遺伝子を元に生み出された超天才児。遺伝子による副作用か多少病弱。そのIQは300を超え、フェルマーの最終定理をも証明できる。まだ少年でありながら遺伝子工学や精神病理学の権威でもあり、ゲノムエンタープライズ社の技術顧問を務めている。あまりにも知能が高い為に周りの大人たちからは気味悪がられており、同い年の子供たちとも打ち解けられない過去を引きずって心を閉ざしていたが、アマゾンと出会い「トモダチ」の間柄になってからは、周囲との理解を少しずつだが深めている模様。
第2部後半以降、佐久間の要請に応じてBADANが日本を狙う目的を調べている。
フレイア・ボーヒネン
ノルウェートロムソ地方で、バイオテクノロジーの権威と称されるボーヒネン博士の助手を務めている娘。容姿は病弱そうな美少女だが、実は10年前に父が仕組んだ飛行機事故の際の治療と称して、双子の兄のフレイ共々改造されてしまった身。兄が猛毒生成能力を組み込まれたのに対し、彼女には解毒能力や治癒促進能力が組み込まれている。改造される際に父がマッドサイエンティストである事に気付いてはいたが、その後も父を思うあまり、兄の言葉を守って普通に娘として生きていた。
父と兄の死後は住んでいた城を孤児院にして子供達と暮らしていたが、第3部ではバダンシンドロームに冒された人々の精神を癒すべく、グレゴリー警部やSPIRITSに警護されながら日本全国を巡回中。がんがんじいの事を「がんちゃん」と呼び、彼のボケに対しては容赦無いツッコミを入れる等、登場時に比べれば明るくなった。
グレゴリオ・バレージ
通称「グレゴリー」。インターポール所属の警部で、アンリの同僚(だがアンリがキャリア組なのか、歳はかなり離れてるように思える)。身体が大きく顔には大きな傷がある為、強面な印象を受けるが、内面はそうでもない模様。当初はアンリに言われたBADANについての話を一切信じず、連続科学者誘拐犯を追う任務でノルウェーを訪れていたが、フレイアや洋の正体を見て認識を改める。以後は彼らの良き理解者の一人となったらしく、第3部ではフレイアと共に北海道を訪れ、洋と共に村雨を京都へ送り出した。
愛用の拳銃は、形状から鑑みた限りS&W M500の8インチモデルと思われる。
セルゲイ・コリバノフ
月面にて第一次月面基地建設に従事するビルディング・スペシャリスト(B・S)の一人。階級は班長。仕事熱心のあまり妻のエレナには愛想を尽かされ、離婚寸前。更に彼女からは息子のマシムに会ってほしくないとのビデオメールを送られた為、荒れていた。惑星開発用改造人間に自ら望んで成った一也に対しては最初、只の変わり者という偏見しか持っていなかったが、彼の真意を知って考えを改める。地球の海上では自らも着水時の衝撃で満身創痍だったが、苦戦中のスーパー1を助けるべく、彼に跳ぶよう指示。スペースシャトルのメインスラスターを一斉噴射してアメンバロイドを怯ませ、スーパー1に勝機を与えた。
エレナとは復縁に向かうと推測されるが、そのきっかけが父に聞かされた神話(今昔物語集の天竺部巻第五第十三)を一途に信じたマシムの言葉にある事は、言うまでもない。
ツクヨミ
『仮面ライダーSPIRITS』に於いての、人類の始祖的な存在。かつてはJUDOの仲間であったが、人間への情に目覚め、アマテラスを破壊し、自らの肉体と引き換えにJUDOを月に幽閉した。肉体がない(虚空の牢獄でヴィジョンを出せる程度である。そしてJUDOの封印に全ての力を注いでいる為と思われる。)ので自分から手を貸す事はできないが、人類の自由と平和を願っており、静かにそれを見守っている。
村上千弘
第3部の北海道編(第一話~第五話)に登場。札幌市に住む不良学生で、粗暴さ故に周囲から煙たがられていたが、バダンシンドロームに冒されなかったことから逆に頼られるようになる。一時は再生されたネオショッカーの怪人に怖気づいてしまったが、摩周湖に向かうZXに同行し、再生ネオショッカーとの戦いに加勢した。
讃岐麺太郎
うどん麺職人である少年。
瀬戸内小麦
麺太郎を慕う幼馴染で、眼鏡をかけた控えめな少女。
風味掛之介
小柄な褐色肌の少年。麺太郎を「兄貴」と慕っている。
ウ・ドン・アレン
麺太郎の相棒。祖母が日本人であるクォーター
麺太郎の親父
麺太郎の父親。堅気な職人肌であり、行方をくらましていた。特技は「オヤジ突き」。

[編集] SPIRITS(スピリッツ)

滝を隊長とする、総勢2500名で編成された対バダン戦闘部隊。募集はインターポール、命名は滝によるもの。正式名称・「Saving Project Incorporate w/h masked Rider on ImmorTal Soul」の略称でもある。元軍人や傭兵など、各種戦闘術のエキスパートが集う。
分隊の番号によって、どのライダーをサポートするかが決められている。
コスチュームのモチーフは第1作『仮面ライダー』の企画案の一つ「クロスファイヤー(十字仮面)」と、快傑ズバットの初期デザインである。
滝和也 →滝和也を参照。
アンリエッタ・バーキン →アンリエッタ・バーキンを参照。

[編集] 第10分隊

ZXのサポートが主任務。荒くれ者の多いSPIRITSの中でも、特に危険人物の寄せ集めと言われている。京都での戦いの後は第5分隊の救援に向かい秋芳洞に進入するが、Xライダーとタイガーロイドの戦闘で洞窟が崩れ始め、大半のメンバーが犠牲になった(ゴードン達はその時地上に留まっていたので無事だった)。何故かがんがんじいも同行中。

ゴードン
隊一の巨漢であり、その膂力を活かして巨大なを射出するランチャーを武器として所持。ただ、このランチャー自身も巨大な上に単発式の為、彼の傍には常に予備の槍を何本も抱えた者が2人付いている。
ノーラッド基地にてBADANに父と兄を殺された過去を持つ。日本(本人曰く「腰抜けの国」)を守る為ではなく、その復讐の為にSPIRITSに参加。入隊当初には仮面ライダーの存在意義を根底から見下し、滝にも反感を抱いていた。滝との初対面時には突っかかって殴りかかろうとして返り討ちにされたり、ウェイ・ペイには一撃で昏倒させられたりと、口が悪く手が出やすいという性格のせいなのか、あまり良い待遇をされていない。やがて生死不明となったスカイライダーを侮辱した事で村雨の逆鱗に触れ、きつい一発を見舞われている(受けた直後に返り討ちをしたが)。元はBADANにいたZXを逆恨みして怪人ごと殺そうとした事があるが、京都での戦いで彼の本心を知って以来少しは丸くなり、彼のことを認めるようにはなった模様。しかし、和解したばかりでまだ素直にはなれず、村雨を「バダンヤロウ」と呼ぶなど口の悪さは相変わらずである。だが、滝が再生GOD機関に拉致された事を知った時は誰よりも悔しがっていた。
ウェイ・ペイ
棒術の使い手だが、の心得も持っている。また、中国の故事にも詳しい。孫悟空のイメージでデザインされたのか、どことなく小猿っぽい童顔で、クセ者揃いの第10分隊の中では割と温和な明るい性格。ただし、一旦キレるとかなり冷徹で恐ろしく、自分の制止を全く聞かずZXに暴言を吐いたり殺しかけたりしたゴードンを本気で殺そうとしたこともある(事実、ゴードンを軽い一撃だけで昏倒させる事が可能)。SPIRITS結成の際には、滝の「魂」に一番最初に参加。滝や村雨の事を戦士として尊敬している一方で、がんがんじいとは奇妙な(漫才的な?)友情が生まれつつある。
ベイカー
オネエ口調で話すナヨナヨした黒人。いわゆるオカマで強い男が好みらしいが、戦闘スタイルはクロー付きのナックルを装着してのボクシングと、戦術は結構ワイルド。「金さえもらえればなんでもいい」という理由でSPIRITSに参加した。日本海海上で助けてくれたXライダーに一目惚れし、勝手に「ダーリン」と呼んでいる。なお、村枝賢一の別作品『RED』にも同様のキャラクターで登場している。
アルベール
SPIRITSで最も優れた狙撃能力を持っており、輸送機から行う各種火器での狙撃が主な任務。その腕前はかなりのもので、『怪人相手に銃は威嚇にしかならない』というウェイ・ペイの言葉を「それに見合う集中力と技術がないだけ」と一蹴するほど。島根県で、再生アポロガイスト一人を相手に後退せざるを得なくなった時は悔しさを隠さなかった。何故か、瞳は記憶が戻る前の村雨と同様の多重丸模様で描かれている。モデルは、『サイボーグ009』の004。
ヒューリィ
その名前と日本刀を用いる戦闘スタイルから、洋画『ブラインド・フューリー』で主演したルトガー・ハウアーがモデルと推測される。口数は他のメンバーほど多くはない。

[編集] 第4分隊

ライダーマンのサポートが主任務。謎の黒雲に覆われた四国を救う為に地上から突入を試みるが次々と失敗、多大な犠牲を出した。

[編集] 第5分隊

Xライダーのサポートが主任務。その為、水上・水中戦のエキスパート達によって構成されている。秋芳洞でキングダーク2号機とそれを守る再生GOD悪人軍団、更には復活したタイガーロイドと遭遇、その攻撃によってほぼ全滅した。第10分隊のゴードンとはソリが合わなかったらしい。

コンラッド・ゲーレン
BADANの初侵攻時に顔の右半分には酷い火傷を負い隻眼となっており、右膝から下を失った元海兵隊員。義足となった右脚には銃が収納されている。SPIRITS結成時には全身への改造手術を申し出て、滝に諌められた。通常の人間には扱うことが困難な筈のクルーザーを、瀕死の敬介を背負いながら運転できるなど、非常に高い操縦技術を持つ。
秋芳洞での戦いでは、生き残っていた仲間のユンやハリオムと共に再生GOD悪人軍団の追っ手から退却していたが、彼が皮肉にもキングダーク2号機から足を踏み外したことで難を逃れたのに対し、二人は追い着かれて殺されてしまう。まもなく駆け付けたXライダーに助けられ、第5分隊でただ一人の生き残りとなった後、タイガーロイドとの戦いで重傷を負った敬介を背負いながら、島根県に向かったキングダーク2号機を追う。敬介を改造したのがGODに殺された父親である事を知り、彼に共感を抱いているようだ。
ユン
コンラッドやハリオムの同僚。秋芳洞で再生GOD悪人軍団の追撃を振り切れず、再生アリカポネが放った巨大吹き矢が後頭部に突き刺さり、死亡。
ハリオム
コンラッドやユンの同僚。SPIRITS結成時にはコンラッドと共に滝に意見し、諌められた。秋芳洞で退却中、再生ガマゴエモンが放った火炎に身を焼かれ、死亡。

[編集] BADAN

JUDO / スサノオ
歴代の仮面ライダー達が戦ってきたショッカーからジンドグマまですべての組織を裏で操っていた大首領。ZXの身体は彼の姿を模して作られた為、JUDOの姿は全身に至るまでZXと全く同じ(正確には、鏡で映したようにモールドが全て「裏返し」)である。現在は、ツクヨミが自らの肉体と引き換えに作った"虚空の牢獄"に幽閉されている。日本各地に黒いピラミッドと共に黄金のドクロの姿で現れた際には「人類抹殺」を公言し、人々の間にバダンシンドロームを発症させた。

[編集] 幹部クラス

ガモン / 暗闇大使
かつてガモン共和国の独立戦争で解放軍を導いた指導者。従兄弟であるダモンの策略により戦死するが、先に(おそらく指揮官に)選んでいたという大首領の手によって復活。
ダモンが地獄大使と名乗っていたのに対し、自身は暗闇(くらやみ)大使と称する。胴体を切断されても死なず、肉体の失われた部分を完全に再生させることができる。現在はJUDOに与えられた力で、ショッカーからジンドグマまでの全幹部と全怪人を魂の無い状態で復活(地獄大使とデッドライオンは除く)させ、その指揮を執っている。なお、復活させた者の眼を通じて、相手や周囲を見ることも可能な模様。
三影英介 / タイガーロイド
インターポール捜査官。人類に見切りを付け、力を求めてBADANに接触、タイガーロイドとなる。1号と2号のライダーダブルキックからZXを庇って重傷を負うが、再改造されて変身の前後を問わず全身の至る所から砲身を出現させることが可能になった。しかし無理な改造が祟ったのか、強化された能力と引き換えにアルビノ化してしまう。そして更なる再改造を受け肉声をも失ったその姿は、元の意匠を残しつつも、かつてのツクヨミに似た姿になった。新たに全身からレーザーを放つ能力を手に入れ、その力でSPIRITS第5分隊を全滅させ、Xライダーを容易く半死半生に追いつめるが、まだ長時間戦う事は出来ない様子。
ちなみに、村枝賢一はタイガーロイドが大のお気に入りで、「自分が信じていた理想をバダンに裏切られても、バダンに忠義を尽くして死んでいったその任侠さに感動した」とコメントしている。
ニードル / ヤマアラシロイド
BADANの改造人間のリーダー格。普段は慇懃無礼な口調で話し、物腰柔らかな印象だが、逆上すると残忍な本性を現す。
ヤマアラシロイドに変身後は全身の針を槍のように使う。また、人間の姿でも髪の毛を針と化して、攻撃・操作など様々な用途に使う事ができる。アマゾンに一旦は倒されたトカゲロイドへ撃ち込んだ針は、彼に脅威的な再生能力をもたらすだけでなく、その暴走で怪獣化させてしまうほどであった。
ZXの身体を手にして神になる事を企んでいたが、ZXの身体に隠されていた真実(JUDOの項目を参照)を知ってBADANを脱走。現在は追手のコマンドロイドを倒す一方、自分の針を仕込んで要塞サザンクロスに潜入させるなど、暗躍している最中。悪人には違いないが力に執着する姿勢や、何故かクリームパンが好きと思われる描写もあり(そして村雨と三影の決闘のゴング代わりに、その袋を膨らませて割るという子供じみた事をした)、妙に憎み切れない人間臭さを見せることもある。
BADANを脱走してからは無精髭を生やし、白衣もボロボロで汚れまみれというホームレス同然の姿になっている。村雨の回想場面では、白衣の姿で村雨しずかの実験に立ち会っている事から、元は科学者(マッドサイエンティスト)だったものと思われる。
フレイ・ボーヒネン / プワゾン / ドクガロイド
父のボーヒネン博士をBADANに迎え入れるべくノルウェーを訪れた、長髪の美青年(その容姿から、当初は女性説も流れていた)。ドクガロイドとしての正体を現して(部分的に変身し、翼だけ出す事も可能)、猛毒の鱗粉攻撃でスカイライダーを一旦は敗退させ、更にはノルウェー空軍機の一個編隊を全滅させる。しかし、スカイライダーと再戦した際には、妹のフレイアの解毒能力を偶然身に付けていた彼に鱗粉攻撃が通じず、逆にライダーブレイクと大回転スカイキックを食らい、大空に散った。
改造されてもなお父を信じていたが、それが醜い裏切りであった事を知るや激怒。怒りに任せて父を殺してしまう。大空に散る際には、人間としての涙を流していた。
アスラ / アメンバロイド
月面基地を壊滅し、職員の殆どを死に至らしめた筋骨隆々の強面の男。かつては拳神と呼ばれるほどの拳法家であったが、老いの為に衰えた自身に無情を感じ、BADANに自ら望んで改造された身。月面でスーパー1と戦った際にはその名の通り伸縮自在の6本の腕を駆使し、自身の優れた拳法と併せて彼を苦しめた。時空魔法陣を操る力も持っている。地球でスーパー1と再戦するも、セルゲイによって生じた刹那の隙にスーパーライダー月面キックを食らい、敗れ去った。
ダモン / 地獄大使
かつて1号に倒されたショッカーの大幹部。従兄弟のガモンとはよく似ているが、かつて彼を死に追いやった元凶でもあり、憎しみ合う関係にある。暗闇大使の手により、完全な自我と不完全な身体を持って再生した。大首領には生前と変わらぬ忠義を見せ、世界征服の野望を遂行する。
銀のドクロ / アマテラス
ロッサ/バラロイドの本体とも言うべき髑髏。人の憎しみを喰らい、相手が恐れている者の姿をした銀を精製する。また、これを核として再生された者は、生前の魂を持つ。バラロイドがXライダーに敗れたことで海底に沈んでいたが、海中型コマンドロイドによって回収される。
JUDOとは同族であり仲間。遠い昔、肉体は裏切り者のツクヨミによって破壊された為、髑髏の姿になった。現在では地獄大使の核となっているが、秋芳洞にて村雨しずかを素体として新たに作られた肉体を見せた。人間体で三影を膝枕している姿が描かれているが、自我意識は殆どないようである。

[編集] 暗闇大使から生まれた者

ニードル達のように人間から改造された者ではなく、暗闇大使が自身から直接生み出した怪人。普段こそ人間体だが、人間としての名前は無い。

ジゴクロイド
人間体はハードロッカー風の若者型。性格は残虐そのもので、殺戮に悦びを見いだしている。だが自分達のリーダーを自称するメタ発言もしていた。随一のバイクテクニックを持っており、ハンドルを握らずとも運転が可能。怪人体になると、鎌状の両腕からは振動波を発生させ、触れたもの全てを砂塵に変える事ができる。高い再生能力と融合能力を持ち、一度は零距離からのZXキックで敗れるが、焼け焦げた外皮を脱ぎ捨てて真っ白な人間体となり、すぐ再生。しかし怪人体に変身する能力は失った為、カマキロイドと(無理矢理)融合して(カマキロイドに対しては一方的に気があったらしく、彼女と融合する際は「愛し合おうぜ」などという、際どい発言もしていた)、再びZXとその応援に駆け付けたライダーマンやスーパー1と激闘を繰り広げる。そしてカニロイドとも融合して満身創痍のZXにトドメを刺そうとするが、完全に記憶を取り戻したZXの圧倒的な力の前には敵わず、全ての腕をマイクロチェーンで縛られての電撃、衝撃集中爆弾、電磁ナイフ、そしてZXパンチを立て続けに食らいボロボロに。そのまま空中へと牽引され、ZXキックで真っ二つとなって敗れ去る。その後も彼らは背骨の一節だけとなった姿で辛くも生き延びていたが、ニードルに髪の毛を撃ち込まれた事で、遂に絶命した。
カマキロイド
人間体はスーパーモデル風の美貌を誇る女性型。怪人体になると、右腕の巨大かつ鋭利な鎌と、指先から出す麻酔効果のある煙を武器とする。人を斬り刻むのが大好きで、滝に「悪趣味な女」と罵られるが、自身曰く「外連」との事。煙で動けなくされた人々を盾にZXをいたぶろうとしたが、逆にマイクロチェーンで結界を張られて身動きを封じられた上、電磁ナイフで逆袈裟懸けに斬られ、大ダメージを負う。しかしジゴクロイドとの融合によって、ZXの表皮を切り刻める凶暴な羽虫を背中から多数放てるようになり、瞬く間にZXを窮地へ追い込んだ。
ジゴクロイドに好かれていたようだが、彼女自身には全くその気はなかった様子。融合する際もかなり嫌がった上、融合が終わると肉体の主導権を奪われていた為、相当不満げであった。
カニロイド
人間体は杖を突き背を曲げた老人型。面倒な事が嫌いらしく一言も喋らないが、怪人体になると「シュシュシュ」と不気味な笑い方をする。銃弾はもちろん、アンリによるRPG-7の砲撃や、果ては落下するヘリコプターをぶつけられてもビクともしない硬い甲羅と、両腕と両肩にある鋏、そして口から吐く溶解泡が武器。滝を容易く翻弄するも、そこへ駆け付けたV3にV3反転キックとハリケーンジャンプを連続で喰らい、窮地に追い込まれる。しかし、カマキロイドと融合したジゴクロイドの元に逃げ込むとそのまま融合、二人の下半身となった。

[編集] BADANの怪人

グィン将軍 / クモロイド
ガモン共和国のクーデターの指導者。人間の頭脳に対して「只のタンパク質のカタマリ」と罵り、戦災孤児達を誘導爆雷に改造しようと企んだ卑劣漢。口から吐く糸は硬化させると拳銃の弾丸すら受け付けなくなり、ライダーキック中に縛られた2号も脱出できず、全身の骨をへし折るほど。また人間の首筋に打ち込むと、繋がっている間は自分の思いどおりに操れるようになる。
内地戦のゲリラを試作型コマンドロイドの素体として使っており、先の発言もその際に発したものである(完成した試作型コマンドロイドは戦地での無差別虐殺に用いられていた)。一旦は2号を敗退させ、真美を操って子供達を誘導爆雷に改造させようと目論むが、重傷の身体で再戦を挑んできた怒りの2号に、回転することで糸に邪魔されないライダー卍キックを食らい、撃破された。
ちなみに『受け継がれる魂』ではグィン将軍の正体とされていたが、『受け継がれる魂II』では本物のグィン将軍は第二話の冒頭で殺害されており、クモロイドはグィン将軍に変装していたとされている(第2部のニードルの回想場面ではグィン将軍の姿でプワゾン達と共に登場していた為、早いうちからグィン将軍に成り代わる予定であったとも推測できるが、真偽は不明)。
ベガ / タカロイド
改造人間プラントである黒いピラミッドから素体3万人を回収する任を帯び、エジプトで暗躍していた青年。只の盗掘者を装ってV3と接触、後にタカロイドの正体を現して対峙するが、V3マッハキックの前に敗れ去った。プワゾン同様部分的に変身し、翼だけを広げて使う事も可能。人間体の時は常にサングラスをかけており、その下の目元は鳥目の様になっていたが、これは改造手術が不完全なのか、部分的な変身の為にそうなのかは不明(今際の際には再びサングラスをかけていたので、前者の可能性が高い)。
貧しい盗掘者の村で生まれ、家族が危険な盗掘をせずとも生活していけるだけの現金を条件にBADANに身体を提供、タカロイドへと改造されたという経緯がある。また、根はさほど悪人ではなく、無関係な人間については誰も直接手を掛けず、敵である筈の風見に対しても奇妙な友情を見せていた。自分で破壊した機械の王妃に同情の念を思わせる言葉も口にしており、BADANの怪人の中では最も人間らしさを漂わせていた。彼自身も、BADANの犠牲者の一人と言えるのかもしれない。ニードルの回想シーンによれば、幹部や他の怪人達とはソリが合っていなかった模様。
ロッサ / バラロイド
スペインの酒場でフラメンコダンサーとして人気の踊り娘。銀のドクロを本体にバラロイドとしての正体を現し、銀のキングダークを操ってXライダーを追いつめるが、グレコと滝によって銀のドクロ寸前まで銛を撃ち込まれた所に天空からのXキックを食らって銀のドクロを貫かれ、撃破された。
40年前に人間だった頃もフラメンコダンサーだったが、余所者であったことから疫病を運んできた元凶だと罵られ、恋人を殺された挙句に自害(その疫病も銀のドクロによって起こされたものである)。その際に芽生えた人々への恨みの心を銀のドクロにつけ込まれてバラロイドとなってしまったが、Xライダーに敗れた事で悲哀の呪縛から解放され、ロッサとして笑みを浮かべながら恋人の元へと旅立っていった。
サラマンダー / トカゲロイド
テンガロンハットを被った、西部のならず者のような風貌の男。とにかく気性が荒っぽく、ニードルにもよく口答えするほど。トカゲロイドとしての正体を現さなくても口からは高温の火炎を吐くことができ、アマゾンに酷い大火傷を負わせた。
南米でムシビトを従えてビクトルを狙うがアマゾンに妨害され、ギアナ高地でトカゲロイドの正体を現してアマゾンと再戦。大切断で一旦は真っ二つになるが、ニードルによってすぐ復活。脅威的な再生能力を得てアマゾンを追いつめるが、再生能力が暴走して巨大な怪獣と化した所にスーパー大切断を食らい、あえなく撃破された。
フレイの嘲笑から察するに、初期のBADAN怪人の中でも特に捨て石同然に思われていた模様。ベガと同じくソリが合わなかったのだろう。
ラ・モール / カメレオロイド
ZXを追う刺客として差し向けられたヒッピー風の男。カメレオンがモデルで、どんな場所にも溶け込んで見えなくなることが可能。伸縮自在の舌は数十メートルまで伸び、硬度も自在に操ることで手下のコマンドロイドごと村雨の腹を貫けるほど。幸せそうな人間が大嫌いという卑劣漢でもあり、村雨に人間としての心を取り戻させるきっかけになったホームレスの老人・金富秀吉をその舌で惨殺したことが、皮肉にも村雨に怒りの感情を取り戻させることとなった。
不完全ながら再生能力を持っており、一旦はZXパンチに敗れるも一応の再生を果たす。まだ再生しきっていない身体でルミを捕まえZXを挑発するが、十字手裏剣と衝撃集中爆弾で木っ端微塵に吹き飛ばされ、遂に絶命した。

[編集] コマンドロイド

BADANがZXボディを生み出す過程で作り出した改造人間。様々なタイプが存在する。役割としてはいわゆる戦闘員で、テレビスペシャルでのコンバットロイドに相当。以下で述べる呼称は、改造人間部隊以外は当稿において分別上付けただけで、公式なものではない。

試作型
第1部第二話・第三話で登場。ガモン共和国のグィン将軍のプラントで製造された。額にある第3の目が複眼並みに大きく、代わりにZXにはある2本の触覚アンテナがまだ装備されていない。武器は十字手裏剣とナイフ(非電磁)。人間への変装は怪人やライダーのようなナノマシン仕様と思しき精密なものではなく、ボディの上から元の人間の皮を被るような旧式仕様(ちなみに、正規の怪人であるクモロイドも何故か同じ仕様)。第十三話では背広姿の2体が、伊藤博士をニードル達の元へと拉致していた。
ガモン共和国での素体には現地ゲリラ達の肉体が用いられており、中には自分でも知らない内に改造されてしまった者もいた模様。脳改造は完全でなく人間の時の意識が残っているが、クモロイドの命令には逆らえない。その苦痛により涙を流し「コロシテ」と死を懇願しながら、滝や一文字を襲っていた。そんな彼らに、2号は「お前達は人間だ……」と呟きながら、その願いを叶えてやるのだった。
改造人間部隊(サイボーグチーム)
第1部第十一話・第十二話で登場。コマンダー(村雨)を隊長に含めた全13体で構成されている。第3の目はZX並みに小さくなり、触覚アンテナも装備された。だが首から下は軍用特殊部隊風プロテクターで覆われており、ZXボディとは似ても似付かないもの。また、複眼の色が試作型やコマンダーの緑とは違い、赤となっている。一人一人がチャージアップ前のストロンガーと互角の性能を持っており、電パンチや電キックでは全くダメージを受けないが、超電子技には弱い。その高性能の割に何故か武器は未装備だった為、体術と人数でストロンガーを圧倒して抹殺する事が目的だったと推測される。変身前の時点で首から下がプロテクター姿だった為、人間への変装が怪人やライダーと同様に行えるかどうかは不明。
素体には何万という被検体から選りすぐられた、言わばエリート達が用いられており、国籍や人種も様々。
モチーフは石ノ森章太郎の萬画版『仮面ライダー』に登場する12人のショッカーライダー(この中に含まれていた一文字隼人も自我を取り戻し、正義の為に戦うこととなる)と、『サイボーグ009』のゼロゼロナンバーサイボーグ。
量産型
第2部以降で登場。白黒のZXとも思える姿をしており、胴体部分のモールドが一切ない点を除けば、武器の点からもZXとほぼ同様の性能を持っている模様。複眼の色はZX同様に緑(赤の者もいる模様)。人間への変装も怪人やライダーと同じく完璧に行える為、人間社会に紛れ込みながらZXやニードルを追跡していた。
何万という数で黒い量産型ヘルダイバーを駆り、ノーラッドを初め世界各地の空軍基地を急襲した時は、たった20時間で全てを壊滅させる高性能ぶりを発揮したが、ライダーが反撃に転じてからは、殆ど只の雑兵と化している。
海中型
第2部二十話で登場。量産型を海中作業用に再調整したタイプと推測される。胸部のV字型モールドと、背中の巨大な酸素ボンベ、そして両足の巨大な足ヒレが特徴。Xライダーに破壊されてコスタ・デル・ソル郊外の海底に沈んでいた銀のドクロを、5人で回収していた。

[編集] その他

ペトレスク神父 / 大コウモリ怪人(仮・本編では名称不明)
ニューヨークのスラム街にある教会に新しくやってきた神父。コウモリ怪人に変身すると、口からは対象を破壊殺傷できる超音波を発し、翼は自在に変形伸縮させて対象を斬り付けるようになる。本郷が彼を追ってニューヨークを訪れた事から、『仮面ライダーSPIRITS』の幕開けとなった。
昼は浮浪者達に食事を振る舞う一方で夜はコウモリ怪人化させ(これはBADANの技術ではなく、ペトレスク自身の未完成な技術であると『受け継がれる魂II』で語られている)、夜な夜な街の女性を襲わせていた。スパイクから正体を知らされた滝が滝ライダーとなって乗り込んでくるが、ものともせず切り刻み、絶体絶命の窮地に追いつめる。その言動からも解るように、かつてはショッカーに所属していた怪人らしく(コウモリ男の亜種?)、組織を壊滅させた裏切り者でもある仮面ライダーに、激しい憎悪を燃やしていた。そこへ駆け付けた1号のライダーキックによって片腕を吹き飛ばされ、配下のコウモリ怪人達と共に逃げ出すが、追ってきた滝に動きを封じられ、後から追い付いた1号の電光ライダーキックの前に敗れる。
ムシビト
サラマンダーの配下の昆虫型肉食亜人。元はギアナ高地に住むラストバタリオンの一種だったが、サラマンダーに連れてこられて指示を受け、ビクトルのガードマン達の死体を貪った。続いてビクトルを連れ去ろうとしたが、ラストバタリオンの血を引き真の主に当たる彼の言葉には逆らえず、動きを停止。ギアナ高地ではビクトルを守ろうと他のラストバタリオン達と共にトカゲロイドに挑むが、火炎を食らいまとめて灰と化す。アマゾンのスーパー大切断でトカゲロイドが大爆発する際には、生き残った者達が身を呈して爆風と破片からビクトルを守っていた。
ちなみに、その容姿はアマゾンのNGデザインが元になっている。
小島秀範(ジュクの秀) / コンバットロイド
新宿界隈をうろついているチンピラ小僧(不良少年)。生身の人間だが、村雨を追って明治通りに現れた三影の圧倒的な力に驚愕、彼の去り際に懇願してBADAN入りを果たす。三影を"アニキ"と呼んで尊敬しており、自身は改造される事を望んでいるが、その生身の人間であることが、キングダーク2号機を操縦できることへと繋がっている。
なお、コンバットロイドは撮影会および特番におけるバダンの戦闘員であるが、只の読者サービスなのか、まだ1回しか着ていない(村枝賢一自身、巻末のコンバットロイドの読者イラストに対するコメントで「出し所に困ってる」と発言している)。
デッドライオン
かつてストロンガーと戦ったブラックサタンの最高幹部。テレビシリーズではブラックサタン壊滅後の消息は一切不明だったが、本作においては、生き残った事を後悔しながら本作オリジナルの人間体で青木ヶ原に潜伏、辛くも生き長らえていたという設定になっている。
復活させられた百目タイタンと再会した後はそのままBADANと合流、在りし日の組織の反逆分子ストロンガーとの決着を付ける事を矜持と信念を貫きつつ、強く望んでいる模様。

[編集] 再生幹部

百目タイタン
富士山樹海に現れ、かつての同朋のデッドライオンと遭遇。攻撃を仕掛けてきた自衛隊を再生ブラックサタン奇械人軍団とともに壊滅させる。
ゼネラルモンスター / ヤモリジン
北海道に現れ、札幌市の住民をさらい、アリコマンドにしていた。村雨が札幌に到着した時にも、そこへガメレオジンと襲来し、村上千弘に強烈な一撃を与え、村雨にはバダンに帰るように指示する。その後、摩周湖での戦闘でZXの水中からのきりもみシュートで上空へ投げ飛ばされ、スカイライダーによって空中から投げ落とされた魔神提督と空中で激突し、爆発四散する。
魔神提督
ZXが到着する前に摩周湖で再生ネオショッカー怪人軍団を率いて、ゼネラルモンスターと共にスカイライダーを追い詰めるも、スカイライダーの竹トンボシュートで投げ落とされ、ヤモリジン(ゼネラルモンスター)と共に倒される。
ネオショッカー大首領
再生ネオショッカー軍団が沈黙した後に、スカイライダーとグレゴリーの前に現れる。それを予期していたスカイライダーに撃破されるが、スカイライダーは行方不明となる。
ブラック将軍 / ヒルカメレオン
京都府に出現。
ブラック将軍に詳しく記載。
キバ男爵 / 吸血マンモス
香川県に現れ、高松市で住民をさらっていた。捕らえたV3を処刑しようとするが、そこに現れたZXとライダーマンにより阻止される。ZXと一戦交え香川県を去る。
ツバサ大僧正 / 死人コウモリ
徳島県に現れ、そこへ現れたZX達をツバサ一族を率いて迎え撃った。ZXを追い詰めるが、麺太郎とアレンの援護により逃げられる。その後、特訓したZXによって自分を除いたツバサ一族が全滅する。
ヨロイ元帥 / ザリガーナ
四国高知県)に出現。
ヨロイ元帥に詳しく記載。

[編集] キャラクターデザイン

登場する仮面ライダーは原作漫画を含めたそれまでの漫画版とは異なり、チャックの位置にあるスリットやマスクのネジなどのディテールも含めて特撮版のスーツに限りなく忠実に描かれている。これに対し、怪人は特撮版のものとはデザインが異なっており、漫画の特性を活かしたデザインへとアレンジされているものが多い。

人間のキャラクターは特撮版でそれぞれの役柄を演じた俳優のイメージを残しつつも村枝流にアレンジされている。しかしこれだけキャラクターが多いとさすがに無理があるのか、一部から「キャラクターの見分けが付かない」という声もある。

[編集] 滝ライダー

原作および、特撮版の仮面ライダーシリーズには登場しない、本作オリジナルの仮面ライダー。 かつて仮面ライダー1号、2号と共に戦った滝和也が自作のプロテクタースーツを着用し、火薬やスタンガンを内蔵したナックルや、スタンガン仕込みのブーツ、ショットガン等で武装した姿である。後に結城が開発した特殊ナイフも使用する。 滝は改造人間ではなく生身の人間だが、怪人相手でも果敢に立ち向かう。

そのデザインは全身黒で統一されており、ヘルメットにはドクロが描かれている。 これは、石ノ森章太郎原作の漫画で仮面ライダーの元にもなったと言われる『スカルマン』へのオマージュであると考えられる。

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

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