ライズ オブ ネイション~民族の興亡~
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『ライズ オブ ネイション ~民族の興亡~(Rise of Nations)』は、2003年7月11日に発売されたマイクロソフトのリアルタイムストラテジー型の歴史シミュレーションゲーム。
同社の『エイジ・オブ・エンパイアII』の後継的作品(正統後継はエイジ・オブ・エンパイアIII)であり、同作品に比べて市民のAI機能が強化され逐一指示を出す手間が大幅に省けるようになった。また、時代進化も現代・近未来にまで拡張されており、よりダイナミックな戦闘を繰り広げることができる。
2004年6月11日には拡張パック『皇帝と革命軍 (Expansion : Thrones and Patriots)』が発売された。
目次 |
[編集] 時代区分
[編集] 登場する文明
各文明には経済やユニット作成速度に差があるほか、固有のユニットが存在する。また、攻撃、防御及び経済の3種類のタイプに分けられており、シングルプレイの際にプレイヤーの文明のタイプを選ぶとそのタイプに該当する文明が自動で選択される。
- アステカ - 生贄の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: アステカ投槍兵(アトラアトラ) - ロイヤルアステカ投槍兵 - ツォピィリ投槍兵 - ジャガー歩兵 - ジャガー突撃兵
- イギリス - 主権の力、経済タイプの文明。
- インカ - 黄金の力、経済タイプの文明。
- エジプト - ナイルの恩恵、経済タイプの文明。
- ギリシャ - 哲学の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: ギリシア騎士(ヘタイロイ)- ストラティオタイ - ロイヤルギリシャ騎士 - ロイヤルストラティオタイ
- スペイン - 発見の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: スクタリ - ロイヤルスクタリ - テルシオ - ロイヤルテルシオ
- トルコ - 攻城の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 親衛隊(イェニチェリ) - 精鋭親衛隊 - バシリカ射石砲 - バシリカ大砲
- ドイツ - 工業の力、経済及び攻撃タイプの文明。
- ヌビア - 交易の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: クシテ射手 - ラクダ射手
- バンツー - 移住の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: アンパカティ - ヤンゴンビアンパカティ - ズールー族戦士(インピ)
- フランス - 統率の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: シュヴァリエ(騎士)
- マヤ - 建築の力、防御タイプの文明。
- モンゴル - 騎兵の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: モンゴル騎馬弓兵(ヌマド)
- ロシア - 母なる大地の力、防御タイプの文明。
- ローマ - 皇帝の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: 軍団兵(レギオン)
- 中国 - 文化の力、防御及び経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 火槍 - 改良火槍
- 日本 - 栄誉の力、攻撃タイプの文明。
- 朝鮮 - 伝統の力、防御及び経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 花郎 - 精鋭花郎
(以下拡張パック)
- アメリカ - 革新の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 海兵隊
- オランダ - 経済の力、経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 武装商人
- インド - 王者の力、防御及び経済タイプの文明。
- 固有ユニット: 戦象
- イロコイ - 部族の力、攻撃及び防御タイプの文明。
- 固有ユニット: タコース - オクワリ
- ラコタ - 平原の力、攻撃タイプの文明。
- 固有ユニット: シュンカワカン(不思議な犬)
- ペルシャ - 儀式の力、防御及び経済タイプの文明。
[編集] 登場ユニット
- 非戦闘ユニット: 市民 - 学者 - 隊商 - 商人
- 歩兵:
- 騎兵:
- 攻城兵器: 投石器(カタパルト) - 強化型投石器(トレビュシェット) - 射石砲 - 大砲 - 榴弾砲 - 自走榴弾砲 - ロケット弾発射システム
- 対空兵器: 自走対空機関砲 - 自走高射砲 - 自走対空ミサイル
- 航空機:
- 船舶:
- 非戦闘ユニット: 漁船 - 輸送船(港が存在すれば、ユニットを海上に展開する際に自動生成する。) - 商船(港が存在すれば、隊商が海上に展開する際に自動生成する。)
- 大型船舶: 三段オールガレー船 - ガレー船 - 武装商船(キャラック船) - フリゲート艦 - 戦列艦 - ドレッドノート級戦艦 - 超弩級戦艦 - 最新鋭戦艦
- 小型船舶: バーク船 - 荷物船(ドロモーン) - 小型帆船(カラベル船) - コルベット艦 - スループ型帆船 - 駆逐艦 - 巡洋艦 - ミサイル巡洋艦
- 焼討船/潜水艦: 焼討いかだ - 大型焼討いかだ - 焼討船 - 大型焼討船 - 潜水艦 - 攻撃型潜水艦
- 砲撃船: 臼砲艦 - ボムケッチ
- 航空母艦
[編集] メモ
- Rise of Nationsにはゲーム中に国境の概念が存在する。国境は特定の建造物を建設することやテクノロジーを研究することによって拡張できる。プレイヤーは自国あるいは同盟国の国境より内側にしか建物を建造できない他、国境外の資源を採取することも不可能である。国境に縛られない唯一の例外としてはラコタの文明があるが、ラコタは敵プレイヤーの国境より外側のフィールドならどこにでも建物を建造できる他、国境外の資源の採取も可能な民族である。
- Rise of Nationsに点在する資源は無尽蔵である。食料・木材・金属・財貨・知識などの各種資源は所定の場所にしかるべき建物を建造することによって、それ以降はその建物と労働に従事している市民を敵に破壊されないかぎり、所定の資源を永続的に採取し続けることができる。すなわちいかにして領土(国境)を拡張していき敵より先にマップ上の重要な位置を陣取れるかという戦略がRise of Nationsにおける重要なゲーム要素の一つとなる。
- マルチプレイにおける中・上級者以上のレベルのゲーム内では、与えられる文明特性が他文明に比べて大きく有利という理由からアメリカの文明の使用が避けられる傾向がある。
- 近・現代の時代から造船所で作成可能なユニットの一つである航空母艦は海上ユニットの中で唯一造船所に収容しておくことが出来ないユニットである。しかしこれはバグの類ではなく、おそらくゲーム上の仕様であると思われる(航空母艦から出撃している戦闘爆撃機が、その帰還時に航空母艦がなくて着陸不能になる事態を防ぐためであろう)。