岐阜貨物ターミナル駅
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岐阜貨物ターミナル駅(ぎふかもつ-えき)は、岐阜県岐阜市今嶺4丁目18-1にある日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の貨物駅。新南陽駅とともに、着発線荷役方式(E&S方式)を初めて採用した駅である。
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[編集] 取扱貨物
- コンテナ貨物 - 12ftコンテナ、20ft・30ft大型コンテナ、20ftISO規格海上コンテナを取り扱う。
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
[編集] 駅構造
着発線は4本ある。1本は上下本線の間に中線として存在し、残りの3本は本線の南側にあり、本線側から順に下り1番線、着発1番線、着発2番線となっている。着発1番線・2番線はコンテナ荷役線となっており、その間に1面のコンテナホームがある。ホームの長さは450mほど。着発線から数本の留置線や引き上げ線が分岐する。駅構内東端のすぐ東側は西岐阜駅となっている。
ホーム西端から着発2番線を構内踏み切りで渡った場所に駅舎やトラックプールがある。
[編集] 貨物列車
コンテナ車で編成された高速貨物列車は、下り列車(穂積方面行)が1日11本、上り列車(西岐阜方面行)が1日10本停車し、荷役作業を行う。それらとは別に、名古屋貨物ターミナル駅との間で1日1往復が運行され、1日1本名古屋貨物ターミナル→当駅折り返し→札幌貨物ターミナル駅という区間を走行する列車もある(同区間を走行する列車は通常は稲沢駅折り返し)。
[編集] 駅周辺
- 宇部日東化成岐阜工場
- 長良川
[編集] 歴史
従来岐阜駅で行われていた貨物の取扱を、同駅の高架化工事着工に伴いそれを移転する形で開業した。同時に旅客駅の西岐阜駅も開業した。
- 1983年(昭和58年)11月 - 着工。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 国鉄の駅として開業。当初から着発線荷役方式を採用していた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。