岡崎駅
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岡崎駅(おかざきえき)は、愛知県岡崎市羽根町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・愛知環状鉄道の駅である。愛知環状鉄道の駅番号は01。寝台列車を除く全ての定期旅客列車が停車する。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
※かつては、隣接する岡崎新駅から名鉄岡崎市内線と名鉄西尾線が通じていた。
[編集] 駅構造
- 愛環が単式ホーム1面1線(0番線)、JR東海が島式ホーム2面4線(1~4番線)で計3面5線の橋上駅。
- 昼間、東海道本線では快速系統と普通との緩急接続が行われる。
- JR東海の直営駅である。
- みどりの窓口がある。
- JR東海・愛知環状鉄道の自動券売機がある。
- 自動改札機がある。
- のりば
0 | ■愛知環状鉄道線 | 新豊田・高蔵寺・JR中央線経由名古屋方面 |
1・2 | ■JR東海道線 | 豊橋・浜松・東京方面 |
3・4 | ■JR東海道線 | 名古屋・大垣・米原方面 |
[編集] 駅周辺
駅は岡崎市の南郊に位置するため、閑静とした雰囲気を醸しだしていたが、1984年の東海道本線増発後は、名古屋や岡崎市中心部のベッドタウンとして変貌しつつある。
- 国道248号
- 愛知県道43号岡崎碧南線
- 愛知県道48号岡崎刈谷線
- 愛知県道326号桑谷柱線
- 愛知県道478号岡崎停車場線
- 愛知県道479号熊味岡崎線
- 愛知県道483号岡崎幸田線
- 岡崎駅前郵便局
- 岡崎駅前交番
- 岡崎シビックセンター
- 岡崎合同庁舎
- 岡崎市役所南部市民センター分館
- 愛知県立岡崎工業高等学校
- 岡崎市立南中学校
- 岡崎市立羽根小学校
- 岡崎市立城南小学校
- 岡崎南病院
- 岡崎共立病院
- 吉村医院
- JA あいち三河 南支店
- 岡崎信用金庫 岡崎駅西支店・岡崎南支店
- 西尾信用金庫 岡崎駅西支店・岡崎南支店
- 蒲郡信用金庫 岡崎駅東支店・岡崎南支店
- 碧海信用金庫 岡崎南支店
- イオン岡崎ショッピングセンター
[編集] 路線バス
- 東口
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 4番乗り場
- 福岡町、幸田駅前(*1)、ソニー(*1)
東口(三菱東京UFJ銀行前)
- 3番乗り場
- 光ヶ丘・東岡崎経由日名町(*1)、市民病院、美合方面 行
- 西口
- 5番乗り場(東岡崎・中之郷・西尾方面)
- 東岡崎(中之郷・上六名町経由)(*1)
【名鉄東部交通バス】 -2006年12月16日より名鉄バスより営業譲渡-
- 西口
【JR東海バス】
- 東口
- 1番乗り場
- 夜行高速バス ドリームとよた号 東京 行
[編集] 歴史
東海道本線建設に当たって、御油・赤坂の宿場町が鉄道を忌避して蒲郡を経由したため(御油・赤坂を経ずに蒲郡経由としたのは、急勾配を避けるためとも言われる)、岡崎駅は岡崎市街地から南に離れた羽根村(のち岡崎村)に建設された。なお、この際岡崎も鉄道を忌避したため市街地から離れたという説も、鉄道忌避の代表例として古くから語られていたが、実際には前述のように蒲郡を通ってから西へ向かう際の線形を考慮したためとか、地盤が軟弱であったため、市街地に線路を通すのは用地買収の面で困難だったというのが真実だとされている。岡崎町(市制施行は1916年)では、東海道本線の複線化時に上り線を市街地に引き込んで欲しいといった請願も行ったことがあったが、当時の国有鉄道を管理していた鉄道庁からあっさりと、上下線を離すのは問題といった理由で断られている。
その後、1898年には市街地と駅を結ぶため馬車鉄道の岡崎馬車鉄道が開通した。同線は1912年に路面電車化し、最後は名鉄岡崎市内線となって1962年に全廃された。しかし、1923年8月8日に愛知電気鉄道岡崎線(現、名古屋鉄道名古屋本線)の東岡崎駅が市街地中心近くに開業したため、以後長距離客を除いて町の中心としての地位はそちらに譲ることになった。
なお、岡崎市中心部に岡多線の中岡崎駅が設置された際は、全国的に「市名」の駅が幹線に移される傾向(八戸駅、倉吉駅等)があったせいか、岡崎駅の駅名変更がされることはなく、岡多線の列車本数が少ないこともあって、岡崎市中心部を国鉄線が通過する印象も薄かった。このことは、国鉄分割民営化前に特定運賃が設定された際、中岡崎駅が私鉄との比較対象駅にならない等、中岡崎駅の存在を希釈化させ、岡多線がJR東海のネットワークから離脱せざるを得ない要因となってしまった。
[編集] 年表
- 1888年(明治21年)9月1日 - 国鉄の岡崎駅が開業。旅客・貨物取扱を開始。
- 1898年(明治31年)2月 - 駅前に岡崎馬車鉄道(当時は馬車鉄道・後の名鉄岡崎市内線)が乗り入れ。
- 1911年(明治44年)10月30日 - 西尾鉄道線(後の名鉄西尾線)岡崎新駅開業。
- 1921年(大正10年)9月1日 - 馬車鉄道が路面電車化。
- 1930年(昭和5年) - 日本で最初の省営自動車(のちの国鉄バス)が開業。
- 1943年(昭和18年)12月16日 - 名鉄西尾線休止。
- 1951年(昭和26年)12月1日 - 西尾線の一部区間が福岡線として再開。
- 1962年(昭和37年)6月17日 - 名鉄岡崎市内線・福岡線廃止。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 国鉄岡多線が貨物線として開業。
- 1976年(昭和51年)4月26日 - 岡多線旅客営業開始。
- 1984年(昭和49年)1月10日 - 貨物(車扱貨物)取扱を廃止。駅舎南側に1面1線の有蓋車用貨物ホームが存在した。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海の駅となる。
- 1988年(昭和63年)1月31日 - 岡多線が愛知環状鉄道に転換。
- 1990年(平成2年)10月 - 橋上駅化。
- 1992年(平成4年)6月13日 - 自動改札機を導入
- 2006年(平成18年)11月25日 - TOICA導入。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- 愛知環状鉄道
- 愛知環状鉄道線
- 岡崎駅 - 六名駅
[編集] 1日乗客数(愛知環状鉄道)
- 平成16年 2,677人(21駅中4位)
- 平成17年 2,665人(23駅中4位)
- 平成18年10月24日 3,145人(23駅中4位)