富士駅
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富士駅(ふじえき)は、静岡県富士市本町1-1にある、東海旅客鉄道(JR東海)、日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
東海道新幹線の新富士駅とは2kmほど離れている。 新富士駅に行くためには、富士駅南口バス停から新富士駅行きバスに乗車する。(所要時間約7分、1時間に2~4本)。
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利用可能な鉄道路線
駅構造
島式ホーム3面6線をもつ地上駅。最も北側に行き止まり式の身延線用1・2番線ホーム、その南側に2面4線の東海道線用ホームがある。また、多くの側線がある。
みどりの窓口を持つ直営駅である。ホーム上空から南口側に橋上駅舎をもち、改札口は1ヶ所のみだが、南口があるほか北側にも通路がのび、北口となっている。
- のりば
1・2 | ■身延線 | 富士宮・身延・甲府方面 |
---|---|---|
■特急「ふじかわ」 | 富士宮・身延・甲府方面、静岡方面(2番線のみ使用) | |
3 | ■東海道本線(上り) | 沼津・熱海方面 |
■東海道本線(下り) | 静岡・島田・浜松方面(当駅始発) | |
■身延線 | 富士宮・西富士宮方面 | |
4 | ■東海道本線(上り) | 沼津・熱海方面 |
5 | ■東海道本線(下り) | 静岡・島田・浜松方面 |
6 | ■東海道本線(下り) | 静岡・島田・浜松方面 |
■身延線 | 富士宮・身延・甲府方面(沼津方面からの直通列車) |
貨物駅
- 取扱貨物
- 駅構造
- 旅客ホーム北側・駅舎東側に1面2線のコンテナホーム、そのさらに東に1面2線のコンテナホームを有する。前者のうち1線は上屋付で小口貨物の混載輸送に対応している。いずれのホームも有効長が短く、コンテナ車3・4両程度しか一度に荷役作業ができない。また2つのホームの間には10本ほどの仕分線・留置線が引かれている。
- 駅に到着した貨物列車は、一旦吉原駅方面への引き上げ線に入った後、コンテナホームに推進運転で進入するような構造になっている。
- 下り線側の側線から東に向かって、東芝キヤリア富士事業所へ続く専用線が分岐しており、その途中から日本製紙富士工場へ続く専用線が分岐している。日本製紙線はコンテナや有蓋車による製品輸送が行われているが、東芝線は既に使用されていない。有蓋車の発送先は梅田駅と新座貨物ターミナル駅。
- かつては、旅客ホーム北にある側線群からそのさらに北にある王子製紙富士工場や大興製紙工場へ、東芝線から田子の浦港に面する旭化成グループの工場群へ続く専用線も分岐していた。
- コンテナ車のみで編成された高速貨物列車は、下り列車が1日5本(うち当駅終着が2本、始発が2本)、上り列車が1日1本停車し貨車の連結・解放を行う。
- 有蓋車を連結する専用貨物列車は、下り列車が1日2本、上り列車が1日2本(うち当駅終着が1本)停車し貨車の連結・解放を行う。
- その他
- 富士市一帯は製紙業者が集中するため、当駅の発送貨物のおよそ半分が紙製品である。
- 富士市が計画しているDMVによる当駅と新富士駅間の輸送計画に、日本製紙専用線を旅客線として利用するというものがあるが、問題が多い。
駅周辺
歴史
- 1909年(明治42年)4月21日 - 国鉄の駅として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1910年(明治43年)4月17日 - 駅前に富士鉄道(馬車鉄道)が乗り入れ。
- 1913年(大正2年)7月20日 - 富士身延鉄道線(後の身延線)当駅~富士宮駅間が開通。同時に馬車鉄道が廃止。
- 1941年(昭和16年)5月1日 - 富士身延鉄道が国有化。
- 1951年(昭和26年)8月15日 - 大昭和製紙(現在の日本製紙)富士工場専用線が運行開始。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海・JR貨物の駅となる。
- 1992年(平成4年)1月30日 - 自動改札機を導入。