気分しだいで責めないで
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気分しだいで責めないで | ||
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サザンオールスターズ の シングル | ||
リリース | 1978年11月25日 1988年6月25日(再発) 1998年2月11日(再発) 2005年6月25日(再発) |
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録音 | 1978年9月~10月 (#1) 1978年4月~5月 (#2) VICTOR STUDIO |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 6分50秒 | |
レーベル | ビクター音楽産業 | |
プロデュース | サザンオールスターズ | |
レビュー | ||
チャート順位 | ||
売上枚数 | ||
サザンオールスターズ 年表 | ||
勝手にシンドバッド (1978年) |
気分しだいで責めないで (1978年) |
いとしのエリー (1979年) |
『気分しだいで責めないで』(きぶんしだいでせめないで)は、サザンオールスターズの2枚目のシングル。デビューからちょうど5ヵ月後の1978年11月25日に発売。発売元はビクター音楽産業。
目次 |
[編集] 解説
デビュー曲「勝手にシンドバッド」のいきなりのヒットから、まだコミックバンドやイロモノとの印象があった中で発売された。当時ブレイクした曲から同じジャンルやタイプのシングルを3作連続で出す所謂「3枚サイクル」に添って発売された作品。「勝手にシンドバッド」の印象が強いこともあり、一般的には印象が薄い曲ではあるが、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』への出演を始め、露出が多かったためこの後しばらくは『サザンオールスターズ』という名前や衝撃が独り歩きし続けている感も強い。それでもこの曲がオリコン集計で週間TOP10入り、累計売上28万枚を記録していることは、「勝手にシンドバッド」の余波によるものが大きい。しかしこれは3枚サイクルを破る形で発表したバラードソング、『いとしのエリー』が次のシングルとして発売されたことにより、新たに大きな衝撃と与えるとともに、正統派ロックバンドとの印象も植え付けはじめることとなる。
本製作時及び発売時には、デビュー曲からいきなり売れブレイクしてしまったことにより、思うように曲作りができなかったことからほぼノイローゼ状態であったと言われ、当時のテレビ番組で桑田佳祐もそのようなことを連呼している。
[編集] 収録曲
- 気分しだいで責めないで
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:新田一郎)
曲の間奏では、当時ノイローゼ気味であった桑田の叫びとも取れるセリフが登場する。翌年発売のアルバム『10ナンバーズ・からっと』に収録されたが、シングルバージョンとは別テイクの為、アレンジがやや異なっている。イントロが長く、間奏部分の桑田の叫びが無く、アウトロもフェードアウトでは無くきっちり締めている等の違いがある。カラオケ機器ではアルバムバージョンが使われていることが多い。
リリース当時桑田は、『「勝手にシンドバッド」と同じ路線を』と事務所側から半強制的に作らされた苦い経験のためこの曲を嫌っており、発売から10年以上ライブで演奏されずにいたが、1993年頃からノイローゼだった事も含めて良い思い出だと思い始め、ライブでも演奏されるようになった。なお、ライブで披露される際はテンポを落として披露することが多い。 - 茅ヶ崎に背を向けて
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
自らの出身地、茅ヶ崎をイメージした歌詞である。公式サイトによるとサザンオールスターズとして初めて製作された楽曲である。もともとは同年8月発売のアルバム『熱い胸さわぎ』に収録されていたもののシングルカットである。シングルカットであり、まだ2枚目のシングルと言えども、シングルでは初の桑田佳祐と原由子のデュエット曲となる。
サークル時代の友人が保存していた、アマチュア時代に演奏された時の音源が近年になって桑田の元に送られ、音源がラジオで放送された。原型は同じものの完成曲とは大きく印象が異なっており、番組で桑田は当時の事を懐かしんでいた。
[編集] 参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal, Guitar(#1,2)
- 大森隆志:Guitar, Chorus(#1,2)
- 原由子:Keyboards, Chorus(#1,2)
- 関口和之:Bass, Chorus(#1,2)
- 松田弘:Drums, Chorus(#1,2)
- 野沢秀行:Percussion, Chorus(#1,2)