涙のアベニュー
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涙のアベニュー | ||
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サザンオールスターズ の シングル | ||
リリース | 1980年2月21日 1988年6月25日(再発) 1998年2月11日(再発) 2005年6月25日(再発) |
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録音 | 1979年12月~1980年1月 VICTOR STUDIO |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 8分28秒 | |
レーベル | ビクター音楽産業 | |
プロデュース | サザンオールスターズ | |
レビュー | ||
チャート順位 | ||
売上枚数 | ||
サザンオールスターズ 年表 | ||
C調言葉に御用心 (1979年) |
涙のアベニュー (1980年) |
恋するマンスリー・デイ (1980年) |
『涙のアベニュー』(なみだのアベニュー)は、サザンオールスターズの6枚目のシングル。1980年2月21日発売。発売元はビクター音楽産業。
目次 |
[編集] 解説
本作からFIVE ROCK SHOWと打ち出し、シングルを5ヶ月連続で1枚ずつリリースする企画がスタートした。レコーディングに専念すると言う理由で、それまで頻繁かつ積極的に行っていたTV出演をしなくなる。この事によりサザンは露出だけでなく、人気やシングルセールスまで落ち込む結果になってしまっており、1982年に「チャコの海岸物語」がヒットするまで長らくシングルセールスが低迷することとなる。長らくと言えども2年であるが、シングルに関しては8枚発売している事もあり、その数からより長く感じられる。本作は6作目にして初めて、オリコンウィークリーチャートでTOP10入りを果たせなかった。この記録も「チャコの海岸物語」まで続いており、その作品が8位を記録するまで、シングルは全てチャートTOP10入りを達成していない。
企画自体も「恋するマンスリー・デイ」と「いなせなロコモーション」の間に2ヶ月を空けてしまったなど、成功したとは言い難い。本作と次作「恋するマンスリー・デイ」はアルバム『タイニイ・バブルス』に収録された(本作はB面も収録)が、後の3作はオリジナルアルバム未収録。その3作が収録されたベストアルバムもほとんど廃盤になっているため、現在はシングル盤のみに収録されている。なお、「いなせなロコモーション」は『海のYeah!!』に収録されている。
[編集] 収録曲
- 涙のアベニュー
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦管編曲:八木正生)
タイトルのアベニューは大通りや商店街などを意味する。上記にあるように売上や知名度は一般的にかなり低いものであるが、歌詞の中には横浜やその周辺の地名や横浜を連想するキーワードなどが散りばめられており、コアなファンを中心にご当地ソングとしても人気が高い。既にこれまで歌詞が字余りなメロになる曲も多かったが、この曲ではAメロで語りのようにメロに載せながら歌う部分もある。現在では当たり前のような歌い方であるが、当時は珍しく、少なからずこの桑田の歌い方が後に確立されたとも言える。 - Hey! Ryudo! (ヘイ! リュード!)
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:八木正生)
タイトルの元ネタは桑田佳祐が強い影響を受けたビートルズの「ヘイ・ジュード」。桑田がビートルズに影響されていることが顕著に表れている例としては、1990年のアルバム『Southern All Stars』のジャケットにカブトムシ(ビートル)が使われている事がある。本家「ヘイ・ジュード」はジョン・レノンの息子に向けて歌われた曲だが(作者はポール・マッカートニー)、こちらはタイトルにもある通りダウン・タウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童について歌われている。基本的にアルバム『タイニイ・バブルス』に収録されたものも同じだが、アルバムでは曲の最後に収録されている桑田佳祐とベースの関口和之によるコントのような会話部分と後奏がカットされている。アルバムバージョンは現行盤も存在するが、シングルバージョンはシングル盤にのみ収録されている。ちなみに宇崎竜童は後に発表される「ごめんねチャーリー」にも名前だけ登場している。
[編集] 参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal(#1,2)
- 大森隆志:Guitar, Chorus(#1,2)
- 原由子:Keyboards, Chorus(#1,2)
- 関口和之:Bass, Chorus(#1,2)
- 松田弘:Drums, Chorus(#1,2)
- 野沢秀行:Percussion, Chorus(#1,2)