雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!
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雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク! | |
ジャンル | バラエティ |
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撮影方式 | ハイビジョン(2007年3月29日~) |
放送時間 | 木曜日23:15~24:10(55分) |
作 | テレビ朝日 |
出演 | 雨上がり決死隊(宮迫博之・蛍原徹) |
ナレーション | 佐藤賢治 |
放送国 | 日本 |
放送局 | テレビ朝日系 |
放送期間 | 2003年4月7日~ |
雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!(あめあがりけっしたいのとーくばんぐみ あめとーーく!)は、テレビ朝日系列局で毎週木曜日23:15~24:10(一部の地域を除く)に放送されているバラエティトーク番組。2003年4月7日放送開始。タイトルの通り、雨上がり決死隊が司会を務める。通称アメトーーク。字幕放送実施と2007年3月29日の70分版よりハイビジョン制作。 2003年4月から2006年9月までは放送時間が毎週月曜日24:15~24:45であり、タイトルも「アメトーク!」だった。タイトルに長音符が一本追加されたのは、宮迫によると「放送時間が2倍になったから(木曜昇格一回目の放送時にて。厳密には25分拡大)」と言う理由である(宮迫曰く、ゴールデンで2時間スペシャルをやったらタイトルは「伸ばしが4本(アメトーーーーク)になる」とのこと)。
目次 |
[編集] 概要
雨上がり決死隊のデビュー15年目にして初めての冠番組。まず2002年10月3日に単発スペシャル番組「苦節14年 初冠特別番組 雨上がり決死隊!!」が放送。この時既にゲストを迎えてのトークというスタイルが出来上がっていた。その後同様に単発で2度(同年12月7日、2003年3月24日)放送され、そのときのゲストは陣内孝則ほか。2003年4月7日から晴れて「アメトーク!」としてレギュラー番組化された。
当初はお笑い芸人だけでなく、アイドル・俳優など様々なジャンルのゲストをスタジオに招いてきたが、2004年後半ごろから「所属事務所が同じ」など共通する特徴を持つ人気若手芸人数組を一度にゲストに招くようになり、主にお笑いファンの視聴者をターゲットにした番組となっている。またテレビ朝日の新ドラマに出演する俳優がゲストに登場する場合もある。
ゲストによっては放送を2回にまたぐこともあり、さらに先週のゲスト未放送分 → 今週のゲスト登場 → そのまま次週に続く、というパターンも多い。
また、番組内容も、純粋にスタジオトークを行う場合もあれば、外へロケに出たり、ぼんちおさむがゲストに来た回では、放送時間を丸々「おさむちゃんで~す」の溜めに使ったりと、トークを軸として柔軟な企画を展開している(後述の山崎邦正出演のエンディングもその一環)。55分番組に昇格した後は、映像を流したり、外へロケに出たりすることも多くなっている。
テレビ朝日本社内の売店テレビ朝日ショップと番組ホームページでは、番組のタイトルロゴをかたどったグッズを販売している。また番組の観覧に来た客にロゴ入りキャップをプレゼントしており、放送中に映る観客席の中にキャップを被っている人が何人か見られる。
この番組の前説はガリットチュウが担当している。(第一回目の前説は雨上がり決死隊を祝いダウンタウンの松本人志が行った。)
[編集] 常連ゲスト
以上のほか、2005年頃まで山崎邦正が不定期にエンディングコーナーに登場していた。第77回(2005年1月17日放送)では、山崎が番組出演を賭け雨上がりとの10番勝負を行い勝利。ご褒美に「山崎邦正のトーク番組 ヤマトーク!」と題し、番組をジャックさせてもらった。
更には、「グラビアアイドル」の回(過去に2回放映)にて、ものまね芸人・イジリー岡田がテレ朝本社内にある番組に出演しているグラビアアイドルの楽屋に訪問して”名人芸”(自称)を行うというコーナーが生まれた(『同局の某住宅情報番組』のパロディ)。
[編集] 主な企画
- ○○ファミリー
- これまでに竜兵会、軍団山本、たけし軍団(ただしたけしは出演していない)、バッファロー軍団、出川ファミリーなどが出演。
- リアクション3
- いわゆるリアクション芸人御三家が集結した回。元々ダチョウ倶楽部が熱湯風呂などのリアクションを自ら実践・解説した回が好評で、その続編ともいえる。スタジオではリアクション芸人の分析やテクニックを話すことに重きを置き、リアクションの実演は行わなかった。
- モノマネ6人衆
- メンバーは毎回ほぼ同じ。様々なサブコーナーを設けるが、どのコーナーもものまねのためのフリである。
- メガネ芸人
- これまで30分枠時代に2回、1時間枠になってから1回放映され「モノマネ6人衆」とともに名物企画となりつつある。メガネ芸人ならではのエピソードを語る。
- 「複合語を作るときは『メガネ』を語尾につける」「メガネを外すのは裸になるのと同じ」「メガネを外す時は顔を隠してもらう」などのお約束が多い。
- 1時間枠で放送されたときはスペシャルゲストとして時東ぁみ、大木凡人、矢崎滋、仲本工事が登場した。
- フリスク芸人
- 芸能界でもファンの多いタブレット菓子フリスク好きの芸能人が集まってのトーク。
- 放送終了後、日本の販売会社カネボウフーズから大量のフリスクが贈られてきた。
- 雛壇芸人
- この企画の回は欠席したがビビる大木もこのグループのメンバーである。
- 土田晃之
- 品川庄司(品川祐・庄司智春)
- カンニング竹山
- モンキッキー
- バラエティ番組の雛壇の後列に座る芸人で構成された回。
- 実際前列の席にタレント(石田純一・柴田理恵ら)の写真パネルを置き、番組内で大御所の話に後ろから割って入る高等テクニックなどを話し合った。
- 反響は大きく、他のメディアでも取り上げられるほど。
- 品川の持ち込み企画であり、これを機に後述のプレゼン大会が生まれた。
- 大阪で人気芸人
- 大阪ローカルの番組に多数出演し、大阪では人気の高い芸人を集めてトークした。
- 大阪の女性150人に聞いた「好きな芸人ランキング」が発表され、司会の雨上がり決死隊は1票、たむらけんじは0票だった。結果は以下の通り。
[編集] プレゼン大会
芸人に自分の持ち込み企画をプレゼンしてもらう回。過去2回開催されている。
好評であれば企画が実現する。
放送後は公式ホームページで一般投票を行う。しかし、この投票結果が直接企画実現になるわけではなく、あくまで参考程度であるという。
ただし同じような案をタイトルだけ変えていくつも発表したり(例として笑い飯が自らの提案した「家普通芸人」を「奈良に住んでて普通だった芸人」「特急に乗ることもあるが家は普通芸人」「実家車両がカローラ、サニー芸人」「実家冷蔵庫三層式芸人」と出し、挙句の果てに「ビートルズはイエスタデイ、私はイエフツウ芸人」と駄洒落にまでなってしまった。)、企画案を自分の持ちネタのフリに使用したり(例として中川家が自らのモノマネのネタの「ジャッキー・チェン」「電車のアナウンス」「悪徳業者」「師匠と弟子」が大好きな芸人と言う企画を出したことがある。)といった実質的に企画案になっていないものばかり発表する芸人もいる。
以下は実現した主な企画。
- 一発屋芸人ビッグ3
- 有吉の持ち込み企画。ブレイク中の思い出話やブームが去った後の生活などをあるあるネタ形式で語り合った。
- 後半は各々当時のネタを披露したが、すでにコンビが解散している有吉は猿岩石のデビュー曲『白い雲のように』を歌った。
- 枠なし芸人のつらさ
- 児嶋の持ち込み企画。これといったキャラもギャグもない芸人のつらさを語り合った。
- ペナルティ・ヒデは相方ワッキーのイメージが強すぎ、アンジャッシュ・児嶋はキャラクター性の薄いコントを持ちネタとしているためバラエティ番組での立ち位置が見つかっていない。バナナマン・設楽はその両方である。
- それぞれ振り仮名が振られた自分の名前と相方の写真が入ったネームプレートをつけて登場した(ちなみにヒデのネームプレートには、名前がカタカナであるにもかかわらず「ひで」と振り仮名が振られていた)。
- 「~するつらさ。」が決め台詞となっている。
- 歌うま芸人
- 品川の持ち込み企画。歌唱力のある芸人を集めて、歌ったり歌うときのコツなどについて語り合った。
- ラストは特別ゲストとして大事MANブラザーズバンドの立川俊之が登場し、ヒット曲『それが大事』を全員で大合唱した。
- この回は、新聞のテレビ欄やナレーションでも、自ら「悪ノリ」と称していた。
- 元コンビ芸人
- 土田の持ち込み企画。コンビを解散し現在ピンで活動している芸人を集め、解散の理由や、コンビとピンの違いなどを語り合った。
- オープニングは、それぞれ元相方の顔写真が入った等身大パネルを持って登場した。しかし土田は、元相方の顔写真がNGであるため、ただの人型のパネルを持ってきた。また、ほっしゃん。は人形に扮した宮川を運ぶ、という形をとった。
- ラストは、有吉の元相方で現在は会社経営をしている森脇がサプライズで登場。解散以来森脇とほとんど会っていなかった有吉は久々の再会にとても驚く。そして一緒に自身のヒット曲『白い雲のように』を歌った。しかし歌っている最中、森脇は有吉を見てたりしていたが、有吉は一切目を合わさなかった。
- ガンダム芸人
- 土田の持ち込み企画。ガンダムの素晴らしさを語り合った。
- プレゼン大会オンエア後のネット投票で44344件とダントツの票数を獲得したにもかかわらず、「スタッフに誰一人ガンダムに詳しい人がいない」という理由で先送りにされてきた。
- メンバーに加え、同じくガンダムファンである宮迫もガンダムの名場面やガンダムから受けた影響を熱く語った。アムロ・レイのものまねでおなじみになった若井おさむも登場。
- 反響は大きく10%を超える高視聴率を獲得。また、オンエア後は番組公式サイトのBBSに1000件近い書き込みが寄せられた。
- しかし、『報道ステーション』内で急遽行われたフィギュアスケートの中継 (グランプリ・シリーズ・上海大会)によって15分遅れで放送。これにより、番組を予約録画していた視聴者の間で終盤15分が見られなかった者が続出、番組の公式BBSを始めとして各所で非難の声があがった。この企画を持ち込んだ当人である土田も、2006年12月7日放送分の第2回プレゼン大会において、「ガンダム幻の15分」と称してこの件を取り上げ、その15分を1時間に延ばして再演したいという旨のプレゼンを述べた。
- 越中詩郎大好き芸人
- ケンドーコバヤシの持ち込み企画。第2回プレゼン大会終了後のネット投票でトップの票数を獲得した。しかし、単独でこの企画をやるのは少々不安だったためか、「越中詩郎大好き芸人 VS ガンダム芸人」と、第1回・第2回それぞれのプレゼン大会のトップの票数を集めた企画同士の討論会という形式で行われた。
- 語尾には越中詩郎本人の口癖である「~だって!」をつけて喋る。
- ガンダム芸人は前と変わらずガンダムの素晴らしさについて語った。
- 当初、越中詩郎大好き芸人たちはガンダムに対して否定的な意見を述べていたが、討論が進むにつれコバヤシと竹若はガンダム芸人の話に頷いたり、細かい注釈を入れ始めた。問い詰めた結果、この2人はガンダムも大好きであるということが発覚した。最後には双方に友情意識が芽生え、宮迫の「じゃーみんな、『起動戦士 エッチュー(越中)芸人』って事で。」という言葉で締めくくられた。最後に蛍原は「なんかすいません。」と視聴者に謝った。
- 花の72年芸人
- 土田の持ち込み企画。1972年生まれの同級生が集まり、当時の思い出や人気だったアイドルについて語り合った。
- ラストは特別ゲストとしてC-C-Bの笠浩二が登場し、当時のヒット曲『Romanticが止まらない』を歌った。
- さらさらおかっぱ芸人
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- 蛍原徹(雨上がり決死隊)
- 日村勇紀(バナナマン)
- ワッキー(ペナルティ)
- ふかわりょう
- 日村の持ち込み企画。おかっぱ頭を高速カメラでスローを再生したり、髪を洗いドライヤーで乾かしたり、トークとイベントを展開していたが、間が持たず後述の「ワンポイント出演芸人」と同じ放映日にくくられる。
- ワンポイント出演芸人
- 大久保の持ち込み企画。テレビ番組への出演の際、出演できる状況が限られていたり、ほぼ出オチのみの出演が多い芸人を集めてトークした。
[編集] BGM
番組中、とくにMCの宮迫・蛍原が話題を変える際、さまざまな洋楽のヒットナンバーがBGMとして使われている。
- オープニングテーマ
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- ビート・シェリー「テレフォン・オペレーター」
- エンディングテーマ
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- ザ・ナック「マイ・シャローナ」
[編集] ネット局
- 雨上がり決死隊の出身地である関西圏のABCテレビでは開始から1年間ネットされていなかったが、最初の特番3本は放送されていた。30分番組時代は毎週土曜日24:30-25:00だった。現在は毎週木曜日(日付は金曜日)24:29-25:24に放送されている。
- また東海圏のメ~テレでは自社製作バラエティ番組ラブちぇんが放送しているため、毎週木曜日(日付は金曜日)24:48-25:43に放送される。ちなみに30分番組時代は毎週金曜日23:17-23:47に放送されていた。
- 30分番組時代はネットは少なく、90分SP版のみほぼ全国ネットで放送されていた。実は過去2度程90分版バージョンで現在の枠で放送された事があった。その時もABC、メ~テレ、瀬戸内海放送(23:20開始だった)は時差ネットだった。
[編集] その他
- 3月29日放送の「芸人の隠れたスゴイ技SP」でハリセンボンの箕輪はるかが出演したが、途中で箕輪が出演する裏番組のGoro's Barと時間が重なるため、それを理由にして途中退場した。
[編集] スタッフ
- ナレーター:佐藤賢治
- 構成:そーたに、中野俊成、渡辺鐘、町田裕章、岩本哲也
- カメラ:辻稔
- 音声:山本賢
- 照明:桑原則幸
- 美術:高原篤
- セットデザイン:前田香織
- 美術進行:遠藤ゆか
- CG:横井勝
- VTR編集:若山広明、長谷川一彦
- MA:首藤英一郎
- 音効:栗田勇児
- AP:安孫子みどり、鈴木雅彦
- ディレクター:高安義則、山田直樹、尾形了
- 演出・プロデューサー:加地倫三
- チーフプロデューサー:板橋順二
- 技術協力:スウィッシュジャパン、テレテック、TSP
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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