国鉄ED30形電気機関車 (2代)
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（2代目）ED30形電気機関車（こくてつED30がたでんききかんしゃ）は、日本国有鉄道（国鉄）が製造した試作交直流両用電気機関車である。
[編集] 概要
国鉄浜松工場において、廃車となったEF55形3号機の電動機・車輪を流用し、1両が1962年に製造された。運用区間や折り返し時間が短いことから車体は凸型とされ、交流避雷器、空気遮断機等の屋上特高圧機器は運転室上に設けられた巨大な庇の上に設置されている。パンタグラフもこの庇に設置されているが、占用面積を減らすために当時としては珍しい下枠交差型を採用した。運転席にも多少試作的要素がみられ、ワンハンドルマスコンを備えた。なお歯車装置はEF15形と、交直流設備は471系電車と同じである。
北陸本線田村駅～坂田駅間のデッドセクション（交直境目）を挟む区間で使用され、後に鉄道技術研究所へ送られて実験車両にされ、1976年に廃車となった。
[編集] 主要諸元
- 全長：14500mm
- 全幅：2800mm
- 全高：4290mm
- 軸配置：B+B
- 機関車重量
- 運転整備重量 64.00t
- 空車重量 63.48t
- 最大軸重
- 電気方式 単相交流20kV 60Hz・直流1.5kV
- 1時間定格出力：960kW
- 1時間定格引張力(全磁界)：8200kg
- 1時間定格速度(全磁界)：41.5km/h
- 主電動機：MT28A×6
- 最高運転速度：75.0km/h
- 動力伝達装置：1段歯車減速、ツリカケ式
- 歯車比：20:83=1:4.15
- 主変圧器
- 形式：TM3B
- 方式：外鉄形送油風冷式
- 定格容量：970kVA(連続定格)
- シリコン整流器
- 強制通風、単層ブリッジ結線
- 定格容量：810kW(連続定格)
- 個数：64(8S×2P×4A)
- 制御方式：非重連、抵抗、直並列制御
- 制御装置
- 電磁空気単位スイッチ式
- 制御回路電圧：直流100V
- 灯回路電圧：直流100V
- 補機電源
- 電源電圧：単相交流214V 60Hz・直流1.5kV
- 補機駆動用電動機
- 交流補機 単相誘導電動機(コンデンサ起動)･単相交流200V
- 直流補機 直流直巻補極付･直流1.5kV
- ブレーキ装置：電磁制御式空気ブレーキ(非重連)、ネジ手ブレーキ
- 台車形式：主台車DT123
[編集] 関連項目
その他の国鉄電気機関車
- 旧型機関車
- B・D型機（貨物用） - EB10 / AB10 - ED10 - ED11 - ED12 - ED13 - ED14 - ED15 - ED16 - ED17 - ED18 - ED19 - ED23 - ED24
- D型機（旅客用）- ED50 - ED51 - ED52 - ED53 - ED54 - ED55（計画のみ） - ED56 - ED57
- F型機（貨物用）- EF10 - EF11 - EF12 - EF13 - EF14 - EF15 - EF16 - EF18
- F型機（旅客用）- EF50 - EF51 - EF52 - EF53 - EF54 - EF55 - EF56 - EF57 - EF58 - EF59
- H型機 - EH10
- アプト式 - EC40 - ED40 - ED41 - ED42
- 私鉄買収機
- ED20 - ED21 - ED22 - ED25 - ED26 - ED27 - ED28 - ED29 - ED30 / ED25II - ED31 - ED32- ED33 / ED26II - ED34 / ED27II - ED35 / ED28II - ED36 - ED37 / ED29II - ED38 - ケED10 - デキ1（旧宇部） - ロコ1（旧富山地鉄） - デキ501（旧三信） - ロコ1100（旧南海）
- 開発史 - 日本の電気機関車史
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