国鉄ED10形電気機関車
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ED10形は、日本国有鉄道（国鉄）の前身である鉄道省が1922年（大正11年）に輸入した直流用電気機関車である。
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[編集] 概要
本形式は1925年（大正14年）12月の東海道本線電化用として、アメリカのウェスティングハウス・エレクトリック社(Westinghouse/WH)で2両が製作された。当初は1000形（1000，1001）と称したが、1928年（昭和3年）10月の車両形式称号規程改正によりED10形（ED101，ED102）に形式番号が改められた。
車体は箱形で、その前後にデッキを有しており、屋根上に1基のパンタグラフを設けている（後に2基に増設）。車体中央部付近に設けられた乗務員扉が特徴的である。輸入当初の電気方式は、600V/1200V両用の複電圧仕様になっていた。
当初は山手線、中央本線で使用され、1500Vに昇圧後は東海道本線で運用された。晩年は横須賀線で使用された後、1959年（昭和34年）7月に1号機、1960年（昭和35年）5月に2号機が廃車になった。
2号機は西武鉄道に譲渡されて同社のE71形（E71）に改められた。西武鉄道では貨物列車の牽引用に使用されたが、E851形登場後は工事用列車の牽引に使用された。E31形の導入により1986年（昭和61年）に廃車された。
[編集] 保存
西武鉄道に譲渡された2号機（E71）が、同社の横瀬車両基地に静態保存されている。
[編集] 主要諸元
- 全長：12080mm
- 全幅：2790mm
- 全高：4105mm
- 重量：61.1t
- 電気方式：直流1500V（架空電車線方式。製造時は直流600V/1200Vの複電圧仕様）
- 軸配置：B-B
- 歯車比：17:76＝1:4.47
- 主電動機：MT5形×4基
- 1時間定格出力：820kW
- 1時間定格引張力：12500kg
- 1時間定格速度：24.0km/h
- 動力伝達方式：1段歯車減速、吊り掛け式
- 制御方式：非重連、抵抗制御、2段組み合わせ、弱め界磁制御
- 制御装置： 電磁空気単位スイッチ式
- ブレーキ方式： EL14A空気ブレーキ、手ブレーキ
- 最高運転速度：
[編集] 関連項目
- 日本国有鉄道の旧型電気機関車 ■Template ■ノート
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- F型機（貨物用）- EF10 - EF11 - EF12 - EF13 - EF14 - EF15 - EF16 - EF18
- F型機（旅客用）- EF50 - EF51 - EF52 - EF53 - EF54 - EF55 - EF56 - EF57 - EF58 - EF59
- H型機 - EH10
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- 開発史 - 日本の電気機関車史
