国鉄ED34形電気機関車
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ED34形は、かつて日本国有鉄道（国鉄）に在籍した直流用電気機関車である。
[編集] 概要
南武鉄道（現：JR東日本南武線）が、1928年（昭和3年）及び1929年（昭和4年）に日立製作所で各2両（計4両）を製造した中型電気機関車である。国鉄のED15形や富士身延鉄道210形などと同系の箱型車体を有するが、出力はこれらより小さい。
製造当初は、1000形（1001～1004）と称し南武線内だけでなく青梅電気鉄道や小田急電鉄にも乗入れていたが、1944年（昭和19年）に南武鉄道が戦時買収されたのにともない、国鉄籍となった。買収後も私鉄時代の形式番号のまま、西国立機関区（後の立川機関区）に配置され、南武線や青梅線で貨物列車の牽引に使用された。
1952年（昭和27年）に国鉄形式を付与され、ED34形（ED34 1～4）に改められたが、1961年（昭和31年）にED27形（2代。ED27 11～14）に再改番された。
その際、車体の改装を行い、側面通風器形状の変更や、側面の乗務員室扉の埋め込みなどが行われた。
1968年（昭和43年）に11,12が、1971年（昭和46年）に13,14が廃車され、形式消滅した。そのうち、12は1969年（昭和44年）に岳南鉄道に譲渡され、ED27 1に改番のうえ使用されたが、同社には大きすぎたようで、1971年に廃車となっている。
[編集] 主要諸元
- 全長：11228mm
- 全幅：2743mm
- 全高：4130mm
- 重量：50.60t
- 電気方式：直流1500V（架空電車線方式）
- 軸配置：B-B
- 1時間定格出力：700kW（1350V定格）
- 1時間定格引張力：7530kg
- 主電動機：JIH60形×4基
- 動力伝達装置：1段歯車減速、吊り掛け式
- 歯車比：17:72＝1:4.24
- 制御方式：非重連、抵抗制御、2段組合せ制御
- 制御装置：電磁空気単位スイッチ式
- ブレーキ方式：EL14A空気ブレーキ、手ブレーキ
- 台車形式：棒台枠、イコライザ式
[編集] 関連項目
- 日本国有鉄道の旧型電気機関車 ■Template ■ノート
- B・D型機（貨物用） - EB10 / AB10 - ED10 - ED11 - ED12 - ED13 - ED14 - ED15 - ED16 - ED17 - ED18 - ED19 - ED23 - ED24
- D型機（旅客用）- ED50 - ED51 - ED52 - ED53 - ED54 - ED55（計画のみ） - ED56 - ED57
- F型機（貨物用）- EF10 - EF11 - EF12 - EF13 - EF14 - EF15 - EF16 - EF18
- F型機（旅客用）- EF50 - EF51 - EF52 - EF53 - EF54 - EF55 - EF56 - EF57 - EF58 - EF59
- H型機 - EH10
- アプト式 - EC40 - ED40 - ED41 - ED42
- 私鉄買収機 - ED20 - ED21 - ED22 - ED25 - ED26 - ED27 - ED28 - ED29 - ED30 / ED25II - ED31 - ED32- ED33 / ED26II - ED34 / ED27II - ED35 / ED28II - ED36 - ED37 / ED29II - ED38 - ケED10 - デキ1（旧宇部） - ロコ1（旧富山地鉄） - デキ501（旧三信） - ロコ1100（旧南海）
その他の国鉄電気機関車
- 新性能機関車
- 開発史 - 日本の電気機関車史
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