広島空港
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広島空港 | |||
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IATA:HIJ - ICAO:RJOA | |||
概略 | |||
空港種別 | 民間 | ||
航空管制 | 民間 | ||
運用時間(JST) | 7:30-21:30 | ||
海抜 | 1,088ft(332m) | ||
位置 | 北緯34度26分10秒東経132度55分10秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | 全長×全幅(m) | 表面 |
10/28 |
YES | 3,000×61 | 舗装 |
広島空港(ひろしまくうこう Hiroshima Airport)は、広島県三原市にある第二種空港である。広島市と福山市のほぼ中間に位置する。
海上保安庁広島航空基地(ひろしまこうくうきち)を併設する。
目次 |
[編集] 概要
- 中国・四国地方の中では利用客数が最も多く、中国地方で2番目に多い岡山空港と比較しても2倍以上となっている(→中国地方#空港)。国内線旅客数は約300万人/年度、国際線旅客数は約30万人/年度。開港時、年間旅客数は最大でも300万人と予想されていたが、近年は国内国際合計で約330万人となっており、全体として増加傾向にある。このため2006年には、ターミナルの旅客処理能力を500万人程度まで高める事業の一環として、搭乗橋が新たに追加増設された。なお、国内線旅客は、東京国際空港便(羽田便)利用者が80%以上[1]であり、路線別で国内5番目の旅客数となっている[2]。
- 中国・四国地方のほぼ中央に位置しているが、各県・各地域ごとに設置された空港に、需要の中心である羽田便が就航しているため、他県からの利用者は少ない。
- 標高が高いために気象条件の制約を受けやすく、平地にある他空港に比べて欠航が多い。解消するためCATIIIaを整備中である。
[編集] 歴史
- 1993年 新広島空港供用開始(広島市西区にあった旧広島空港は広島西飛行場へ名称変更)
- 1994年 広島空港へ名称変更
- 2001年 滑走路延長完成 (2,500m→3,000m)
- 2006年 8番スポットPBB使用開始(国内・国際線合わせて6つ目)
[編集] 航空管制
TWR | 118.6MHz,126.2MHz,362.3MHz |
APP | 124.05MHz,125.15MHz |
DEP | 119.9MHz |
RDR | 119.9MHz,124.05MHz,125.1MHz,362.3MHz |
ATIS | 127.25MHz |
- 航空管制は、国土交通省大阪航空局広島空港事務所航空管制官が担当
- ATISは、国土交通省大阪航空局広島空港事務所航空管制運航情報官が担当
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 | 空港からの設置距離 |
本郷 | VOR | 117.9MHz | HGE | 空港内設置 |
本郷 | DME | 1213.0MHz | HGE | 空港内設置 |
広島 | ILS | 108.7MHz | IHG | 空港内設置 |
- 保守は、国土交通省大阪航空局広島空港事務所航空管制技術官が担当
[編集] 付近の航空路
番号 | 始点又は終点 | 経由地 | 始点又は終点 |
V28 | △伊万里 | 福岡V/T,玖珂V/T,岡山V/T,大津V/D | 名古屋V/T |
V29 | 岡山V/T | 豊田V/D |
- V/Dは、VORDME.V/Tは、VORTAC
- ▲は、管制官へ報告義務がある位置通報点
- △は、管制官へ報告義務がない位置通報点
[編集] 付近の位置通報点
-
番号 通報点名 位置関係 V28 △BAMBO N34.18,E132.53 V28 △BINGO N34.24,E133.10
[編集] 就航路線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便
[編集] 国内線
(エアーニッポンの機材・乗務員で運航する便あり)
- アイベックスエアラインズ・全日本空輸
女満別空港、函館空港、青森空港、信州まつもと空港、宮崎空港、鹿児島空港、石垣空港へも就航していたが、現在は休止している。
[編集] 国際線
- 中国国際航空・全日本空輸
- アシアナ航空・全日本空輸
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- 中国・上海浦東国際空港
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- 中国・大連周水子国際空港
- チャイナエアライン(中華航空)
- アイベックスエアラインズ・全日本空輸・ユナイテッド航空
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- 成田国際空港(国際線乗継専用)
ホノルル国際空港、香港国際空港、シンガポール・チャンギ国際空港、ハルビン空港、西安空港へも就航していたが、現在は休止している。
[編集] 空港へのアクセス
広島電鉄・広島バス・広島交通・中国ジェイアールバス・芸陽バス
芸陽バス
- 白市駅発着便
- 日中は30分~1時間間隔で運行
安全タクシー
- 竹原フェリー乗り場発着便(竹原駅経由)
- 7~8便運行
- ジャンボタクシーで運行
中国バス・鞆鉄道
自家用車でアクセスする場合、高速利用では広島駅から約50kmで、広島高速道路1号線(6.5km。広島東ICと直結)および山陽自動車道(広島東IC~河内IC:32.5km)。一般道を利用すると、広島駅から国道2号経由で約53km、1時間半以上かかる。
[編集] アクセスに関する動き
- 福山駅~広島空港間には、18往復のリムジンバスが運行されているが、2006年9月28日より福山駅~岡山空港間(約70km)においても、8往復のリムジンバス(ももっちライナー)が運行されることが発表になると、福山駅~広島空港間では8月1日より運賃値下げを行った。
- 県が主体となって西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の白市駅からアクセス鉄道を敷設する構想[3]が挙がっていたが、JR西日本は急勾配が連続し技術的に建設することが無理なこと、採算性がないことを理由に拒否。その後はJRと接続しない単独路線としての建設が検討されたが、赤字経営が予想されるとして、2006年9月に計画が凍結された(→空港連絡鉄道#広島空港参照)。
- 現在は広島駅新幹線口から広島空港までを全区間高速道路で結ぶ計画が進められており、今後は広島高速5号線の開通を残すのみとなっている。この区間の供用開始によって、所要時間は38分に短縮される。
[編集] 広島西飛行場発着便との乗り継ぎ
- 広島西飛行場発着便との乗り継ぎに必要な時間は150分以上。直通する公共交通機関はないため、広島駅や広島バスセンター(紙屋町)にて乗り継ぐことになる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJOA) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |