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サザエさん (テレビアニメ) - Wikipedia

サザエさん (テレビアニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この「サザエさん (テレビアニメ)」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。

サザエさん』は、長谷川町子の同名の漫画、『サザエさん』を原作とするテレビアニメである。ハイビジョン制作(2005年10月- 系列外ネット局も含む)。

目次

[編集] 概要

[編集] 歴史

放送は1969年10月5日から、『忍風カムイ外伝』の後番組としてフジテレビで始まり(ちなみに第1回の放送は「75点の天才!」「押売りよこんにちは!!」「お父さんはノイローゼ」の3本)、同局系列の世界的なアニメの長寿番組、そして平均視聴率が20%前後というアニメだけでなく全番組の中で非常に高い部類に属する国民的な番組として2007年現在も続いている。週一の固定放送枠を持つアニメ番組では世界一長寿番組とも言われる。尚、第1回放送の「75点の天才!」は、1992年7月19日日曜日に放送したFNSの日「平成教育テレビ」内の“サザエさんスペシャル”で「びっくりサザエさん」に連動してごく一部が放送された。

最高視聴率は1979年9月16日放送の39.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ビデオリサーチ調べ、関東地区におけるアニメ番組の視聴率ランキングでは2006年現在、1971年に初めて年間1位を獲得して以来1981年1990年を除きすべて年間1位を獲得している(1981年の年間1位は『Dr.スランプ アラレちゃん』、1990年の年間1位は『ちびまる子ちゃん』)。

基本放送枠は毎週日曜日の18:30~19:00(以下JST・本編が始まる前にはカウキャッチャーとして日清食品の30秒CMが流れるため、現在の本編は18:30:30開始、終了は18:59:00、1990年代後半には18:31:30開始の時期もあった。また1998年11月までは本編終了後にカルビーの30秒CMがヒッチハイクとして流れていたため18:58:30で終了だった。さらに前はヒッチハイクは30秒×2だったため本編終了は18:58:00だった。当初は東芝単独提供番組だったが、1998年11月から同社が単独提供からメインスポンサーに縮小した為、複数社による提供となっている。また、2005年10月からハイビジョン制作に移行した。

レギュラー放送の他に、1975年4月1日から火曜日19:00~19:30にオープニング・エンディングを新規に制作した再放送『まんが名作劇場 サザエさん』(ネット局ごとにスポンサーは異なる)があったが、1997年11月18日の放送を以って打ち切られている(この火曜日の最終回の日も“放送終了”のテロップやアナウンスは一切なかった)。その後、同時間帯にはフジテレビでは『ドラゴンボール』、『ゲゲゲの鬼太郎1985年版)』、『怪奇倶楽部』の再放送が放送され、それ以後はバラエティ枠となった。ただし、以前に同じ長谷川町子原作の『いじわるばあさん』が放送されていて、この時間帯がローカル枠になったため、一部地域(関西テレビなど)では一足先に1996年3月打ち切りになった(関西テレビでは同時間帯の後番組として『さんまのまんま』が放送された)。ゴールデンタイム全国ネットでのアニメ再放送という稀有な例である。なお、再放送の第1回は上記の第1回の放送とは異なっていた。又、火曜ワイドスペシャルが2時間に拡大された場合も休止となった。

アニメの製作は主にエイケン(旧TCJ) 。当初は宣弘社(現アド・ギア、宣弘企画)と共同で制作していた。

[編集] 特徴

現在でこそほのぼのアニメの代名詞のようになっている本作。しかし、放送初期は『トムとジェリー』を髣髴とさせるような、完全にドタバタ調のギャグアニメであり、それが原作ファンから不評だったため、後に現在の路線に転換する。また、放送当初は登場人物の顔が原作と同じで、シワだらけで顔つきがあまりよくなかったが、年月が流れていくにつれて現在の顔になっていった。

また、1987年以降、夏休みにはFNSの日内でタレント、もしくはお笑いタレントが声優に挑戦することが定番になっている(※SMAP中居正広ナインティナインなど)。

2006年現在、作品中には携帯電話が登場しているが、何故か磯野家の電話は黒電話のままである。また、東芝がメインスポンサーであるということから、白物家電に関しては各回の放送時点で最新式が使われていると思しき描写が見られる。現在磯野家で使われている家電製品の多くは1980年代前半頃の東芝製品が描かれている。

また、今まで日本で行われた万博には家族全員で行っていたが、愛知万博には行かなかった。ただし、2005年4~9月期のオープニングではサザエさんが訪問している。当然、作品中には東芝(1990年国際花と緑の博覧会三井グループとの合同)のパビリオンが必ず登場している。

現在放送中(当然ながら再放送を除く)のアニメでは珍しくモノラル放送(2006年4月迄は唯一。FNSの日放送分については、1997年の「真夏の27時間ぶっ通しカーニバル」からステレオ放送になった)であると共に、CMやスペシャルの一部を除いて唯一セル画を制作に使用している作品である。これはオリジナルの雰囲気を極力保つため敢えて昔ながらの方法に拘っている為であるが、CMやオープニングおよびエンディングアニメについては特番などの特別版を中心にデジタルで制作され始め、2005年10月以降はOP・ED・次回予告のバンク部分がデジタル制作に切り替わった。本編は現在もセル画制作を続けているが、将来的にはセル画材の需要減による生産量減少からセルアニメ制作に必要な量が確保出来なくなる事も予想される事から、全編デジタル制作に移行するのではないのかという可能性がある。

フジテレビ系列ドラマ『古畑任三郎』等の脚本家である三谷幸喜が最初に挑戦したストーリー性のある脚本が本作である。三谷は、計4本の脚本を書き、その1つ「兄思い 妹思い」(作品No.2456、昭和60年放送)は、2005年7月24日放送25時間テレビで再放送された。

なお、演出担当のひとりであるながきふさひろは2005年3月27日放送の3話目「父ちゃんは小説家」(作品No.5546)を最後に演出を降板したと思われたが、2005年5月22日放送の3話目「おみやげ裏話」(作品No.5572)で約2か月ぶりに復帰した。

現在、フジテレビのサザエさんの公式ページには、他のアニメ(ちびまる子ちゃんワンピースなど)と違い、サザエなどこのアニメのキャラクターを使った画像や動画が一切公開されていない。詳細はサザエさん参照。

[編集] 放送、視聴率、評価

かつては年末年始、春や秋の改変期の特番が多い時期でも休止されずに放送されていたが、近年は日本シリーズ1999年2004年2006年ほか)や特番などで休止される週も少なくない。ただし、視聴率に陰りが見えているのではない。また2006年の大晦日も通常放送した。視聴率は大抵20%前後であり、アニメとして、またテレビ番組としてもかなりの高視聴率である。同局ではSMAP×SMAPの次に高視聴率である。

ただしこの作品に対する強力な「アンチ」や、否定的な意見も多い。その主な理由としては、サザエのカツオに対する態度が陰険過ぎる(カツオを外に出さないために靴を隠したり、カツオの言う事を頭ごなしに否定して信じようとしないなど)・波平が長男のカツオにだけ異常に厳しく、カツオと同じ事をワカメやタラオがやってもそれを正当化してしまう・原作とアニメでのあまりのキャラクター性の違い・少子化の影響でアニメ全体の視聴率が低下している中で高視聴率を挙げているために浮いた状態になっている、時代設定が曖昧等が挙げられる。

[編集] 実在のものの登場記録

2007年3月18日放送で1900回を記録する。1900回目の放送で、サザエさん一家・ノリスケさん一家&花沢さんがスケート場に行ったシーン(『憧れの三回転(前編)(後編)』3本のうちの後半2本)では荒川静香が登場した(勿論、声は「荒川静香」本人で、フジテレビ系が独占放送するフィギュアスケート世界選手権・東京大会のPRも兼ねて行われたものと思われる。実在人物が劇中に出演するのは38年間の歴史上、荒川が初めてである関連記事)。

その他にも過去にはアニメの本編内に実在の鉄道車両が登場したことが2度ある(オープニングでは実在の鉄道車両が登場した例は数度あるが本編ではこの2度のみである。また通常番組本編内に登場する鉄道車両は架空のものである)。この車両は2度とも京阪電気鉄道3000系電車であった(ただし、車両の電装品は番組のメインスポンサーである東芝製ではなく東洋電機製造製である)。いずれも磯野家が京都府大阪府旅行に行った回に登場している。磯野家の乗車駅は2度とも京阪本線京橋駅からであった。また、番組のメインスポンサーである東芝製の電装品を採用している阪急電鉄神宝線)などの阪急阪神東宝グループや他の鉄道事業者の車両が登場したことはない。

[編集] 登場人物

詳細はサザエさんの登場人物を参照

[編集] 同時ネット局

(字幕放送)

※全てFNS系列局であるが、テレビ大分とテレビ宮崎はクロスネット局となっている。

※系列局では全てハイビジョン放送を行っている。

[編集] 時差ネット局

  • 青森テレビTBS系) - 土曜日17:30~18:00(HV)
    • 1974年10月より放送開始、開始当初は6日遅れの土曜日18:00~18:30に放送されていたが、同時間帯に毎日放送製作のアニメ番組を同時ネットするため2004年4月からは上記の時間に放送されている。(それまでは毎日放送製作のアニメ番組は1週遅れで17:30~18:00に放送されていた)。ただし、オールスター感謝祭など、TBS系列で特番等がある時は放送時間の変更がある。
      なお、フジテレビ系の「火曜日の再放送版」も1981年4月から1983年3月まで日曜日夕方の16:30~17:00、1983年4月から1984年3月まで日曜日の朝10:30~11:00、1984年4月からは、月曜日の夕方16:30~17:00へ時間変更して放送されていた。
  • テレビ山梨(TBS系) - 日曜日10:00~10:30(HV)
    • 山梨県ではケーブルテレビなどを通じてフジテレビを視聴している世帯が多いため、日曜日に2回(午前中に2~3週前の復習→夕方に最新作)、サザエさんを視聴できるのが一般的である。
  • テレビ山口(TBS系、1987年9月まではフジテレビ系・JNN加盟クロスネット) - 土曜日10:47~11:16(HV)
    • 1979年10月に山口放送から移行、長らく日曜17:00~17:30(「JNNニュースコープ」→「JNNニュースの森」の前座枠)に放送されていたが、その後「ニュースの森」放送時間変更(30分繰上げ)のあおりを食らい日曜午前10時台前半に移動したが、さらにその後現在の放送日時に移動している。
      また、フジテレビ系の「火曜日の再放送版」も平日夕方に放送された事がある。
  • 四国放送日本テレビ系) - 木曜日16:00~16:30

※(HV)印付きの局ではハイビジョン放送を行っている。

[編集] 過去のネット局

  • 山形県では、当初は山形テレビの放映だったが、同局が1993年にテレビ朝日系列に変更した際に打ち切りとなり、その後テレビユー山形(TBS系)で時差ネットされていた(1997年3月まで。土曜日夕方5時半~6時)。1997年、フジテレビ系のさくらんぼテレビが開局したのでそちらに移行となった。
  • 岩手県では、放映当初は岩手放送によりフジテレビと同時ネットされていたが、ふしぎなメルモ放映開始と同時に打ち切られた。その数年後に同局でフジテレビ火曜の再放送の1年遅れ(本放送の6年遅れ)で放映を再開した。曜日・時間は木曜日の午後5時半→火曜日の午後7時(但し、同時ネットではなく1年遅れのを放送)。その後、1991年に岩手めんこいテレビが開局したのでそちらに移行され、現在に至っている。なお、同局開局時には、オープニングにおいて岩手県の映像として当時の岩手めんこいテレビの本社(現在はめんこい美術館、奥州市水沢区)が登場した。
  • 福島県では、福島テレビが1971年10月から現在まで放送しているが、JNNにも加盟のクロスネットだった時代は、この時間帯にTBS系の全国ネット番組を同時ネットしていたため日曜10時30分~11時に1週間遅れで放映されていた。フジテレビの単独系列局となった1983年10月から同時ネットとなった。
  • 香川県では日本テレビ系の西日本放送が放送していたが、1976年3月で打ち切られた。系列外だったのと、対岸の岡山放送や関西テレビにより視聴できたためと思われる。その後同県は1979年に岡山とのテレビ相互乗り入れが開始され、徐々に山間部でも見られるようになっていった。(放映時間は注記参照)
  • 高知県では高知放送により月曜19時~19時30分に放映されていたが、1997年よりその年開局した高知さんさんテレビに移行した。当時、オープニングで高知県・徳島県の映像として土佐電気鉄道の「さんさんテレビ」のロゴ入りの路面電車が登場した。
  • 鹿児島県では、当初TBS系の南日本放送により日曜17時~17時30分に1週間遅れで放映されていた。これは鹿児島テレビがFNNに加えNNSにも加盟していたクロスネットだったため。1994年に日本テレビ系の鹿児島読売テレビが開局したのに伴いクロスネットが解消され、フジテレビの単独系列局となった鹿児島テレビに移行した。
  • 大分県ではテレビ大分が1975年から現在まで放送しているが、NNSやANNにも加盟しているトリプルネットだったこともあり放送日時は改編期で何回か移動している。他のネット局が再放送をしていた火曜夜7時に、本放送を2日遅れで放送していたこともある。現在は同時ネットに落ち着いている。
  • 長崎県では、テレビ長崎がクロスネットだった時代は、一時本来の放送時間を日本テレビ系の同時ネット枠としていた関係で、時差ネットだったことがある。

[編集] その他過去のネット局注記

  • 北海道:札幌テレビ(日本テレビ系・フジテレビ系クロスネット)…火曜日午後7時30分・2日遅れ(1972年北海道文化放送開局まで)
  • 新潟県: 新潟放送(TBS系)…月曜日午後6時・1日遅れ(1976年頃に新潟総合テレビでのネットに移るまで。番組開始当時はクロスネットで開局したばかりの新潟総合テレビでは同時間は別系列の番組をネットしていた等の理由で、TBS系の新潟放送での(ニュースコープの前の時間帯)放送になったものと思われる。)
  • 広島県:広島テレビ(日本テレビ系・フジテレビ系クロスネット)…火曜日午後6時・2日遅れで放送開始、途中中断の後月曜日午後6時・1日遅れで放送再開(1975年テレビ新広島開局まで)
  • 山口県:山口放送(日本テレビ系→テレビ朝日系・NNS加盟クロスネット)…火曜日午後7時・2日遅れ(1979年9月まで NNN日曜夕刊ネット開始に伴い同年10月にテレビ山口に移動)
  • 香川県:西日本放送(日本テレビ系)…土曜日午後6時・6日遅れ(1976年3月打ち切り、詳細は上記)。放送開始半年頃からテレビ岡山(岡山放送の旧名。開始当時はNETテレビ~テレビ朝日系とのクロスネット)も西日本放送と同一時間に放送開始。テレビ岡山は、相互乗り入れの数年前までこの枠で放送を続けるも途中からフジ同一ネットへ変更。西日本放送は相互乗り入れまでこの時間枠で放送継続。岡山放送が視聴できる地域では結果的に前週分をRNC、今週分の新作をOHKでと2日連続で視聴できる格好となっていた。
  • 島根県:山陰放送(TBS系)…木曜日午後6時・4日遅れ(山陰中央テレビ開局まで放送)

[編集] ネットに関する補足

  • フジテレビ系列以外での放送の場合、フジテレビ系で本作が定期的に放送されるアニメスペシャルに組み込まれたり、FNSの日内で本作がスペシャルで放送される場合、放送はお休みとなる。又、年末年始の放送のうち年末の放送では放送内容調整の為、曜日配列によってはFNS系列・同時ネット局より先行放送される場合がある(その場合、次週予告が差し替え又は予告なしとなる)。

[編集] 主題歌・挿入歌

[編集] 日曜/実写主題歌

オープニングテーマ
  1. 『サザエさん』作詞:林春生、作曲:筒美京平、編曲:筒美京平、歌:宇野ゆう子
    • 1990年代ごろから、音が半音下がったものになっている。
エンディングテーマ
  1. 『サザエさん一家』作詞:林春生、作曲:筒美京平、編曲:筒美京平、歌:宇野ゆう子
    • テレビ版のエンディングテーマは、前半はレコード版の2番、後半は3番が使われている。これは、1番の歌詞が本作の設定と異なるため(歌詞の先頭が「2階の窓を開けたらね」で始まるが、サザエさん宅には2階がない。)。
シングル盤
  1. サザエさん/サザエさん一家(1969年11月10日発売)
  2. サザエさん/サザエさん一家(CDシングル)(1992年9月23日発売)
    • その他、アニメ主題歌のオムニバスCDにも多く収録されている。
    • さらに、iTunes Storeで2006年8月23日から配信されている。

[編集] 火曜主題歌

  • オープニングテーマ
    1. 『サザエさんのうた』作詞:保富康午、作曲:渡辺宙明、編曲:渡辺宙明、歌:堀江美都子
    2. 『ウンミィのうた』作詞:伊藤アキラ、作曲:宇野誠一郎、歌:古賀ひとみ、ヤング・フレッシュ
    3. 『愛しすぎてるサザエさん』作詞:杉紀彦、作曲:小林亜星、編曲:あかのたちお 歌:水森亜土こおろぎ'73
    4. 『ハッピーディ・サザエさん』作詞:雨宮雄児、作曲:松山祐士、編曲:松山祐士、歌:松尾香
    5. 『サザエさんのうた』作詞:保富康午、作曲:渡辺宙明、編曲:渡辺宙明、歌:堀江美都子
  • エンディングテーマ
    1. 『あかるいサザエさん』作詞:(株)エイケン、作曲:渡辺宙明、編曲:渡辺宙明、歌:堀江美都子
    2. 『天気予報』作詞:伊藤アキラ、作曲:宇野誠一郎、編曲:宇野誠一郎、歌:猪股裕子、ヤング・フレッシュ
    3. 『サザエさん出発進行』作詞:杉紀彦、作曲:小林亜星、歌:水森亜土、こおろぎ'73
    4. 『ひまわりみたいなサザエさん』作詞:雨宮雄児、作曲:松山祐士、編曲:松山祐士、歌:松尾香
    5. 『あかるいサザエさん』作詞:(株)エイケン、作曲:渡辺宙明、編曲:渡辺宙明、歌:堀江美都子
  • シングル盤
    1. サザエさんのうた/あかるいサザエさん(1975年4月10日発売)
    2. ウンミィのうた/天気予報(1977年6月??日発売)
    3. 愛しすぎてるサザエさん/サザエさん出発進行(1979年5月10日発売)
    4. ハッピーディ・サザエさん/ひまわりみたいなサザエさん(1980年11月??日発売)
    • 現在、「サザエさんのうた」「あかるいサザエさん」はCD「テレビまんがレコードの殿堂~コロムビア・マスターによる昭和キッズTVシングルス vol.11」または「テレビアニメ スーパーヒストリー 10「破裏拳ポリマー」~「勇者ライディーン」」で、「ウンミィのうた」「天気予報」は10枚組のCD「アニメ主題歌メモリアル」で(この全集には「サザエさんのうた」「あかるいサザエさん」も収録)で、「ハッピーディ・サザエさん」「ひまわりみたいなサザエさん」はコロムビアファミリークラブから発売されている10枚組の通販CD「永久保存版アニメ主題歌大全集」で聴くことができる。「サザエさん出発進行」「愛しすぎてるサザエさん」は2006年現在もCD化されていない。

[編集] 挿入歌

    1. 『カツオくん(空を見上げて)』作詞:北山修、作曲:筒美京平、歌:高橋和枝
      2003年の放送1700回記念の放送では現在のカツオ役の冨永みーなが歌った。
    2. 『レッツ・ゴー・サザエさん』作詞:北山修、作曲:筒美京平、編曲:筒美京平、歌:加藤みどり
  • シングル盤
    1. カツオくん(空を見上げて)/レッツ・ゴー・サザエさん(1970年8月5日発売)
    • 現在、「レッツ・ゴー・サザエさん」は「永久保存版アニメ主題歌大全集」で聴くことができる。

[編集] オープニング・エンディング

  • オープニング、エンディングとも3ヶ月ごとに変更している。ただ、2002年春季と2003年春季の間は不明。
  • オープニングではサザエさんが自分の顔をかたどった気球に乗って日本各地を旅行するアニメーションを使用している(27時間テレビ内で放送される場合はスペシャルバージョンになる)。内容は季節に合わせ3ヶ月ごとの変更だが、訪れる県は半年ごとの変更である。東芝一社提供時代は必ずその地の東芝支社や東芝の広告看板が出てきた。

[編集] サザエさんのオープニング旅行記

[編集] 2001年1月7日3月25日愛媛県1

[編集] 2001年4月1日6月24日愛媛県2

[編集] 2001年7月1日9月30日佐賀県1

[編集] 2001年10月7日12月30日佐賀県2

[編集] 2002年1月6日3月31日岐阜県1

[編集] 2002年4月7日6月30日岐阜県2

[編集] 2003年4月6日6月29日岩手県1

[編集] 2003年7月6日9月28日岩手県2

[編集] 2003年10月5日12月26日石川県1

[編集] 2004年1月4日3月28日石川県2

[編集] 2004年4月4日6月27日静岡県1

[編集] 2004年7月4日9月26日静岡県2

[編集] 2004年10月3日12月26日鹿児島県1

[編集] 2005年1月9日3月27日鹿児島県2

[編集] 2005年4月3日6月26日愛知県1

[編集] 2005年7月3日9月18日愛知県2

[編集] 2005年10月2日12月25日広島県1

[編集] 2006年1月8日3月26日広島県2

[編集] 2006年4月2日6月25日宮城県1

[編集] 2006年7月2日9月24日宮城県2

[編集] 2006年10月1日12月31日岡山県1

[編集] 2007年1月7日3月25日岡山県2

[編集] 2007年4月1日6月24日愛媛県

[編集] その他

  • オープニング最後の製作社表示が「宣弘社」から「フジテレビ」に変更されたのは1985年から。フジテレビのロゴは1986年に現在のものに変更されたので、旧ロゴでの表示は短命だった。
  • エンディングは単行本「よりぬきサザエさん」に掲載された傑作を抜粋してアニメ化して流す(噴出し表示付き)。末尾の映像は四季ごとに違う。春・秋は一家がネイティブアメリカンの格好をして、西部劇風の風景を行進する。夏はハワイを連想させる風景をバックにフラダンスをしながら歩く、冬は雪原をそりを曳いていくというものである。ただし、放送開始当初は一家が動物園に行くという内容だった。
  • 提供クレジットは東芝1社提供時代はサザエとタラちゃんとタマがアニメで登場し「“明日をつくる技術の東芝”(後に“エネルギーとエレクトロニクスの東芝”に代わる)がお送りいたします」「いたしまーす!」と伝えていた(放映開始当初はカラーテレビやカラー放送が普及しはじめた頃であり、サザエ単独で「提供は東芝でございます カラーでお送りいたします」となっていた)。サザエの提供読みは最初はオープニングのみだったが、後にエンディングでも登場する。しかし、1998年11月1日の放送30周年記念1時間スペシャル「ドーンと一家でハワイ旅行」にて東芝の1社提供が終了したため、東芝を含む複数提供となった現在は、サザエの声での提供読み(「この番組は、東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りいたします」)に変更された。現在のオープニングの終盤で、歩いてきたサザエを除く一家が消えた後、サザエが一瞬上を指しているのはこの名残である(1社提供時代には、サザエが指した上に「TOSHIBA」のロゴがあった)。なお、1980年代に同一キャスト・同一スポンサーで作られた文化放送のラジオドラマでは、「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がお送りします(しました)」の前にサブキャッチフレーズの「先端技術を暮らしの中に」が入っていた。
  • テレビ山口(TBS系。かつてはフジテレビ系にも加盟)で放送される分にはフジテレビが制作したテレビ山口用のオリジナルバージョンによるオープニングがある(東芝単独提供時代、同局では一時東芝がスポンサーに入っていなかった時期があり、この時代の名残と思われる)。しかしそれ以外の時差ネット局には同時ネット放送時と同じオープニング映像となる。
  • 1987年東芝機械ココム違反事件などで東芝グループが不祥事を起こした際、オープニング・エンディング後の提供表示が独自のもの(全くの新作。「TOSHIBA」のロゴの代わりに「SAZAESAN」と表記した映像を使用し、提供読みの代わりに別の台詞を入れたもの)に差し替えられたことがある。1996年にも後述の理由により差し替え版が放送された。
  • 火曜版のオープニングとエンディングには数種類あり、一家が遊園地でメリーゴーランドやジェットコースターに乗っている映像などがある。

[編集] 予告編

  • 予告編では毎週、サザエによる出だしのセリフの後、サザエさん一家のうち1人が声で登場、コメントのあと次回放送の3本を紹介する。このローテーションは固定されている。
    • その出だしは通常「さ~て、来週のサザエさんは?」だが、特番などで次回の放送予定が再来週以降になってしまう場合には「さ~て、次回のサザエさんは?」と変化する。
    • 2006年10月15日の放送終了後の予告編は、翌週10月22日プロ野球日本シリーズ中継のため休止であるにもかかわらず「さ~て、来週のサザエさんは?」のままだった。
    • 予告の最後にはサザエが手にじゃんけんのグー・チョキ・パーの絵が付いた棒を持ち、「じゃんけんポン! うふふふふふふ」の声と共に3つのうちのどれか一つを視聴者に見せる。
    • じゃんけんをする時にサザエが付けているエプロンは、場合によって変わる(エプロンにワールドカップバレーバボちゃんのロゴが付いているなど)。
  • 1991年までは、予告の最後にサザエがマメ等を投げ食いしていたところを視聴者に見つかり、慌てて隠すシーンで喉に詰まらせ「んがっくっく」とやっていた。
    • 最後の『んがくっく』は喉に物を詰まらせて発せられた『つまっちゃった』という台詞。
    • この時サザエが口にするものは毎回変わっていた。

[編集] 予告最後の演出が変更になった理由

  • 後に東北大学医学部附属病院耳鼻咽頭科(現:東北大学病院耳鼻咽喉科)と国立小児病院小児科の医師から、これを子供が真似て投げ食いで気管を詰まらせると最悪の場合は死亡事故がありうると指摘された。実際にこの真似をして小学6年の男児が死亡すると言う痛ましい事件が1990年頃に発生した。
  • その事件後、フジテレビは長谷川町子に了解を取って、1991年10月20日放送より、じゃんけんに変更され、「じゃんけんポン! うふふふふふふ」という形式となった。その当時、制作のエイケンは「少しでも危険があるものを放映するわけにはいかない」とコメントした。
    • 先の死亡事故が原因により変更となったと言われているが、1991年10月20日放送より「あのシーンも(放送期間が)長かったし」というスタッフの思いつきでじゃんけんに変更されたという説もある(『磯野家の謎・おかわり』ではこの説が正しいとしている)。参考リンク

[編集] タマの声の主

タマは磯野家で飼っている白い猫である。

火曜アニメのエンディングのスタッフロールではタマの声優は「?」と書かれて秘密になっており、「タマの声優は誰なのか?」はサザエさんの謎のひとつとされていた。

現在日曜アニメにはこの表示はない為(一時は表示されていたが)、火曜アニメの完了とともにこの表記は消滅した。

「タマの声優は『?』という芸名の人ではないか」と言う冗談のような噂もある(昔デーモン小暮閣下が「我輩は『!』である」と言った影響か)。以前、同局の朝の情報番組でタマの声優を探す特集をやっていた。それによるとタマの鳴き声はアシカの赤ちゃんの鳴き声ということになっていた(実際は単なるSE(効果音)である)。

[編集] 事件

  • 1977年頃、オープニング映像が流れる際に、本来ならば30分後に放送開始される『惑星ロボ ダンガードA』の主題歌が誤って流れる放送事故が発生したことがある。
  • 脚本家の三谷幸喜が脚本を書いた1985年8月18日放送「タラちゃん成長期」の話で、タラちゃんが筋肉増強剤(プロテイン)を使ってマッチョマンになるというシチュエーションが「君はサザエさんを馬鹿にしているのか!」と当時のプロデューサーの逆鱗に触れ、それがもとで降板させられる事件も発生している(後に三谷が雑誌へのインタビューでその顛末を語っていた)。
  • 1996年頃、サザエとバカボンのパパを合成した「サザエボン」や、波平と鉄腕アトムを合成して造られた「鉄腕波平」などといったキャラクターグッズが無許可で作られ、ヤングエイジ層を主体に売れていたが、翌年に長谷川町子美術館や赤塚不二夫らが「著作権・肖像権等の侵害に当たる」として、企画・販売を担当していた福岡県内の会社を相手に訴訟を起こした。裁判所は原告の訴えを認めて会社に販売禁止を命令、グッズは絶版となった(会社はその後2000年1月に破産)。だが、その手の無許可合成キャラグッズ類は今なお後を絶たないのが実情であり、大阪府大阪市淀川区阪急電鉄十三駅前西商店街でも「波平アトム」(おそらく前記の「鉄腕波平」と同様のもの思われる)と言う名の看板がある。こちらが先という説も(これは陣内智則のネタにされた)。「サザエボン」はダウンタウン松本人志関西ローカルの「4時ですよーだ」(毎日放送)という番組の「笑道しませう」というコーナーの中で披露したネタが元。視聴者と松本が習字で書いたネタを披露して、誰のネタが一番面白いかを競うコーナーで、視聴者が文字で書いていたのにもかかわらず、松本が絵(サザエボン)を描いて笑わせるという卑怯なネタを使ったのが最初。
  • 2000年12月24日放送「サンタとお約束」の話で、タラちゃんがサンタクロースは本当にいると信じていたものの、そのサンタクロースがマスオだったため愕然(実際にマスオであるということを言ったわけではないが、話の流れから明らかにサンタクロースはいないと判断できる演出であった)。その後、放送を見た視聴者から「子供の夢を壊さないで」などと苦情、抗議の電話やメール、投書等がフジテレビに殺到した。参考リンク
  • 1996年8月25日放送分では、東芝談合事件の制裁のため、オープニングの提供表示(TOSHIBA)の代わりに(SAZAESAN)と表示され、提供読みが一切なかった。

[編集] 最高視聴率

1979年9月16日放送で39.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。

[編集] スペシャル版

過去何度かアニメ版にもスペシャルとして放送された回があった。宇宙にいるサザエさん一家と地球のサザエさん一家との話や、一家でハワイに行く話などがある。

[編集] 裏番組の変遷

「サザエさん」と放送時間帯の重なる他局の番組の扱いを簡単に述べると、「1969年当初は「サザエさん」以上の存在感を持つ番組の放映時間帯で視聴者層も競合していた。1972年頃には次第にマイナーな時間帯となったが、しばらく「サザエさん」と視聴者層の競合する番組を放送していた。しかし、1980年代以降は「サザエさん」と視聴者層の競合しない番組(主に成人向けの情報番組や教養番組、時にマニアックなバラエティーやアニメ)を放送して、今に至る。」と述べることができる。

[編集] NHK総合

1990年代半ばまでは午後6時~6時45分枠と6時45分枠~7時枠に分かれていた。後者は今日と同様、ローカルニュースや天気予報の時間帯である。ここでは、午後6時~6時45分枠について述べる。

  • 1973年3月まで;午後6時~6時5分に「こどもニュース」(平日・土曜・日曜共通で放送)放送の後、「少年映画劇場」が放映。内容は、主に欧米のアニメ。
  • 1973年4月~1974年3月;「ステージ101」(日曜午後7:20~8:00から移動)が放送。
  • 1974年4月~1986年3月;「レッツゴーヤング」当時の代表的なアイドル歌番組。
  • 1986年4月~1988年3月;「ヤングスタジオ101」上記番組のアレンジ的な番組。
  • 1988年4月~1993年3月;「NHK経済マガジン」この枠初めての成人向けの情報番組かつビジネス番組。
  • 1993年4月~2000年3月;「特報首都圏」などのローカル番組を放送。
  • 2000年4月~2003年3月;「課外授業 ようこそ先輩」久々に児童層を意識した番組。
  • 2003年4月~現在;「NHK海外ネットワーク

[編集] NHK教育

[編集] 日本テレビ

  • 1972年10月まで;「シャボン玉ホリデー」1960年代の代表的な人気バラエティー。しかし末期は「サザエさん」との競合などもあり打ち切り。
  • 1972年10月~1979年4月;バラエティーや、歴史上の冒険者を扱ったドキュメント「冒険者たち」、特撮(「ファイヤーマン」、「円盤戦争バンキッド」)、アニメ(「家なき子」→「宝島」)などが放映。日本テレビとしては力を入れた枠だったが、視聴者の競合から、多くの地域(同時間帯に「サザエさん」の放映のある地域)では「サザエさん」に比べてマイナーな存在となる。なお、フジ・日テレのクロスネット局の中にはこちらを同時ネットとして「サザエさん」を遅れネットとしていた局があった。直前の日本テレビの時間帯の「NNN日曜夕刊」のネットと、19時以降に日本テレビのプロ野球中継を放送するための都合とみられる。
  • 1979年4月~2000年9月;「独占!!スポーツ情報」;ここにきて「サザエさん」との競合がなくなる。巨人戦の先行中継などもあり、「サザエさん」と同等の視聴率を稼げる枠になる。
  • 2000年10月~2002年9月;「THE独占サンデー」;放送開始時間が18時になる。
  • 2002年10月~現在;「真相報道 バンキシャ!」;

[編集] TBS

  • 1969年10月時点;新番組として、時代劇「怪傑黒頭巾」を放送開始。なお、この枠は1959年に「月光仮面」を放送するなど、子供向け番組の枠として先行した存在だった。
  • その終了後~1973年3月;1971年10月~1972年3月にアニメ「ふしぎなメルモ」を放送したが、次第にマイナーな枠になる。
  • 1973年4月~1982年3月;「JNNニュースコープ」(平日・土曜・日曜共通で放送)
  • 1982年4月~2000年3月;「報道特集」(土曜午後10時から移動。午後6時スタート。なお、現在は午後5:30~6:24)
  • 2000年4月~現在;「未来の瞳」→「ZONE」→「夢の扉 ~NEXT DOOR~

[編集] テレビ朝日系(1977年3月まではNETテレビ)

1970年代前半には放送開始時間が18時でボウリング番組を放送していた。当時のボウリングブームを考えると、うまみのあった番組だった可能性もある。しかし、その放送終了後はマイナーなアニメの本放送など、マイナーな枠になった。1980年代~1990年代前半は1982年4月~9月に「こちらデスク」を時間帯移動で放送した後にはマイナーなバラエティーなどを放映。その後、1990年代後半以降は「素敵な宇宙船地球号」、「100人の20世紀」、「グレートマザー物語などの教養番組を経て現在の「おかえり!」に至る。

[編集] テレビ東京系(1981年9月までは東京12チャンネル)

1970年前半は毎日放送の「ヤングおー!おー!」を放送。その後1970年代後半は「三菱ダイヤモンド・サッカー」などを放送していた。1990年頃に時代劇「鞍馬天狗」、1990年代後半にはアニメ「天地無用!」や「サイボーグ009」などを放送。なお、現在は「トコトンハテナ」。

[編集] 視聴者の受容の変遷

そのほのぼのとした内容や、日曜日夕方という時間帯などから、放送開始以来今日に至るまで、小学生以下の子供とその親には非常に人気を博してきた。子供が生まれたことで、この時間帯にテレビを視聴する習慣のなかった人がこの時間帯に「サザエさん」を見るようになった人も多い。
しかし、その受け止められ方は、時代によって異なる。
なお、これまで放送された時代の全期間について、視聴率の高さに比していわゆる「アニメファン」の関心は低く、ファンレターなども少ない。アニメ誌などでの露出も皆無といっていい。
また、青少年層や、単身者など子供を持たない成人層の視聴の一般化は、放送開始後に子供だった世代が成長した後に限られるようである。

[編集] 1970年代

上述のとおり放送開始後の10数年は同時間帯に競合番組があった。しかし「サザエさん」の存在は、それを上回るものだったようで、「サザエさん」が本来の時間帯に放送される限り、他局のアニメや娯楽番組はマイナーに甘んじる存在だったようである。
1974年まで原作の新作があったことなどもあり、当時は後年ほど「サザエさん」の作品世界と実際の社会・生活文化等との乖離は小さく、「サザエさん」は普通のアニメとして受容されていた。
なお、フジテレビの連続した時間帯がアニメだったことは後年と同じだが、ファミリーものやファンタジーなどの他に、1980年代半ば以降では放送のないSFヒーローものもあった。18時台前半では「科学忍者隊ガッチャマン」とその続編などのタツノコアニメであり、19時台前半では「マジンガーZ」に始まる一連のロボットアニメである。しかし、このことはこの時間帯の男児の視聴も誘引することとなり視聴者層の幅を広げた。
また、当時後年と異なり、連続した時間帯にレトロもののアニメの放送はなく、「サザエさん」の作品世界と実際の社会・生活文化等との乖離は小さかったこともあり、あまり「サザエさん」に(まして日曜日夕方のテレビ番組全般には)懐古趣味は期待されていなかった。従って当時の東芝家電は何の不自然もなく登場し、当時の世相もある程度反映されていた。

[編集] 1980年代

その後は同時間帯に競合番組はなくなったもの、「サザエさん」の作品内容と実際の生活との乖離が大きくなった。
かつ日曜日は朝の子供向け番組の存在が強くなる。1983年4月~1986年9月にはフジテレビの18時台前半にはアニメの放送がなく、スポーツ情報番組(「スポーツ天国」→「スポーツ特Q」)を放送していた。
無論、1980年代後半からのコンピューターゲームや家庭用ビデオ機器の普及、何より日曜日の夕方のこの時間帯にはレジャーなどで毎週のように戸外にいる人も増えるなど、ライフスタイルの多様化や他の媒体との競合が軽視できなくなった。
にも関わらず、「サザエさん」は人気番組であり続けた。しかし代償も大きかった。「サザエさん」は以前のように「現在を映す番組」ではなく、「懐古趣味故に存在できる番組」と化したのである。1986年10月より再開したフジテレビの18時台前半のアニメ枠が古典的な漫画のリメイクだったこと(ただし、こちらは放送当時に合わせたアレンジが加えられている)、その後の時間帯もフジテレビ・他局ともレトロ志向が強まったことなどがその象徴である。
なお、1970年代に「サザエさん」を見ていた世代には高校生以降、さらには大学・短大生や社会人など成長しても視聴し続けるものも多かった。しかしその視聴は主に一人でするものだった。1970年代に「サザエさん」を見ていた世代の親たちにとって、「サザエさん」などの日曜日夕方のアニメ群は子供が小さいときだからこそ楽しかった番組群であり、またこの世代は少年・少女時代にアニメを見ていない世代だった。従って、その親たちは、子供らの同居・別居を問わず、子供らが高校生以降に達すると、日曜日夕方には裏番組の報道系やスポーツ・グルメなど、ファミリー路線ではない番組を家庭のメインとなるテレビで見ることが多くなった。

[編集] 1990年代

1970年代に子供として「サザエさん」を見ていた世代は、晩婚化などでその後も独身となるものが増えたが、所帯を持ち子供を得る家庭も多かった。それが始まる時代がこの時期であり、ここに2世代目の「サザエさん」視聴がはじまる。
しかし、この年代の後半に入ってようやくビデオデッキが登場し、居間にちゃぶ台があるなど、ますます「サザエさん」の作品内容と実際の生活との乖離が大きくなっていった。

[編集] 2000年代

1970年代に子供として「サザエさん」を見ていた世代の他、1980年代に子供として「サザエさん」を見ていた世代も子持ち世帯に参入した。しかし、最早「サザエさん」の作品内容と実際の生活との乖離は途轍もなく大きくなった。また、時代錯誤を最小限にするためであろう、愛知万博見学も本編ではなくOPで登場する程度となった。

[編集] その他

  • 本作の視聴率と株価(東証株価指数:TOPIX)の間には連動性があるとの指摘もある。2003年~2005年の間の相関係数は-0.86。(2005年の大和総研のレポート)この関係とは、日曜18:30~19:00までやっている本作の時間帯は、景気の動向が良い時は人が外食等で外出している為に視聴率が悪くなり、逆に景気の動向が悪い時は外食を避け家で過す傾向があることから視聴率が上がるから、というもの。
  • 磯野家にある民生品(家電品等)は基本的に昭和50年代のままらしく、パソコン、FAXなどはない。カツオが「うちにはパソコンはない」と発言した回や、カツオが電波時計の懸賞に応募しようとした回もあった。なお、商店街の富籤の景品にハイビジョン液晶テレビ(おそらく東芝REGZA)が紹介されたり、また知人の家にノートパソコンがあったり、携帯電話デジタルカメラを持っていたりと、たまに作中に現代の雰囲気を少し織り交ぜている。
  • 自家用車もないが、たまにマスオさんがレンタカーを借りてくることがある。当然と言うべきか、1BOX車やミニバンである事が多い。
    • なお、マスオが車の購入を決意する回があるが、車庫の位置を検討する際に、一カ所は道に消火栓があってダメ、もう一カ所は波平が大切にしている木があってダメと言うことで磯野家には車庫が造れず、近所の貸し駐車場は高価と言うことで車の所有を断念している(ちなみにこの時の車の名は「コロバード」)。
  • 黒いダイヤル式電話機(電電公社式600形・600A形)を「今どきサザエさんの家にしかない」といったりする。サザエさん一家はかつて日本電信電話公社(現NTTグループ)のCMにも登場したことがあり、後にマイラインのCMに登場したり、NTTコミュニケーションズが一時期スポンサーに入ったのも当時からの流れといえる。なお、この黒い電話機は、呼び出しベルに合わせて稲妻状の線を発して震えながら飛び上がるという、アニメ独特の表現がなされている。
  • アニメが複数社提供となって以降は作中にも配慮がある。マクドナルド風のファーストフード店が登場したり、カゴメ提供時代は磯野家の食卓に色使いや容器形状が同社製品と同じソースが置かれたり夕食のオムライス調理のシーンでトマトケチャップをかけるカットがきちんと入れられている。台所の戸棚にカルビーかっぱえびせん風の「えびあられ」なるスナック菓子が置いてあった事も。
  • 磯野家にはよく絵に描いたような泥棒が入る(年に3回位、特に節分時にをつけて入る)。
  • サザエは、「フジテレビの受信料の集金に来た」という詐欺にひっかかったことがある。(原作漫画では「ラジオ東京」となっていた。また最初のコマは当時の連載紙だった朝日新聞の集金が描かれていた。勿論受信料とはNHK放送受信料のことであるが。)
  • また、本作が放映される時間帯にはもう日曜日も残り少ないため、月曜日のことを考えると憂鬱になる状態が「サザエさん症候群」と呼ばれることがある。本編もさることながら、EDの「サザエさん一家」が(特に間奏部分)がそれを想起するとされる。
  • タラオとイクラは、小走りする際に効果音が流れる。
  • 2004年5月3日に放送された『HEY!HEY!HEY!この10年で最もヒットしたのは誰だ? ゴールデンウィーク特別企画不滅の名曲ベスト100』の10位に「サザエさん」の主題歌がランクインした。なお1995年1月16日、『HEY!HEY!HEY!』に宇野ゆう子が出演して本作の主題歌を歌っている。このときサザエ役の加藤みどり、カツオ役(2代目)の高橋和枝が応援ゲストとして登場した。
  • 2005年5月5日放送の『笑っていいとも』のコーナー「世界ライトQギモンバトル」にて、青木さやかの「イクラちゃんの声は使い回してるの?」と言う質問に対し、イクラ役の桂玲子は「そんなことはない、イクラちゃんは怒ってるときやうれしい時など、感情をこめて『は~い』や『バブー』の言い方を付けています、決して使いまわしはしてません」と答えている。過去には、『明石家マンション物語』では、西村知美がイクラちゃんが『は~い』や『バブー』しか言わない事にクレームを付けた事があった。
  • 現在のオープニング曲は前奏が無く、『サザエでございま~す』と言うと、いきなり歌詞に入るが、放送開始当初は原曲通り前奏が最初に入り、そのため尺が長い分1番の部分のみ使われていた。また、オープニングアニメーションも今の様なサザエが日本各地を旅行するものではなく、タイトルロゴも異なっていた。
  • 同局の『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』において、エンディングの曲は原曲の1番の歌詞を使っていないと紹介された。というのも、1番の歌詞が「二階の窓」で始まっているのだが、アニメの磯野家宅は平屋で2階が存在せず歌詞とアニメの設定が矛盾してしまうからである。ちなみにアニメサイズ版の曲は、2番と3番の歌詞を融合させたような歌詞になっている。
  • 波平が「この家も古いなぁ」と言うが、ワカメが友達の家に泊まりに行ってもカツオが金持ちの家に泊まりに行くときでも早く家に帰るので磯野家の家族にとって我が家が一番だということが分かる。
  • 特別番組として放送されるスペシャル版で、サザエは「こうして見るといつも変わらないけど、そういうところがマンガのいいところよね」と幾度か発言している。この発言から、サザエは自分たちが架空の存在であり、かつマンガの中でしか存在できない事を自覚している事がわかる。
  • 漫画「浦安鉄筋家族」では、サザエさん一家をパロディー化した場面がある。本家は海産物を関連付けた名前に対し、浦安鉄筋家族では、焼き鳥の種類を関連付けた名前になっている。サブタイトルは『東芝』。
  • 年中行事を題材としたストーリーが、必ず組み込まれる。また、家族旅行、ボーナスなどの話題は毎年繰り広げられ、世知辛い現代社会において「平穏な家庭」を印象付けている。
  • 戻しようの無い時間軸の進行が起きないよう、カツオやワカメの学校における進級には触れられず、また恋愛は「成就されない」形で終わる。
  • まるで年中行事のように、「美人にゃ弱い」という作品が定期的につくられる。オチは、ノリスケが街頭で「すっごい美人!」と叫ぶと、寝たきりのおじいさんが窓のところへはっていこうとするもの。
  • 画風として、全ての登場人物は起立あるいは徒歩のとき、腕を真下に伸ばし手を地面にかざすような姿勢をとる。
  • 1985年ごろ、第二話を短くして、第三話との間に毎週「運動会」「クリスマス」などのテーマに沿って2分程度の4コマ漫画をつないだ作品が放送されていた時期があり、予告編でも4本放送されるように紹介されていた。エンディングアニメと似ているが、セリフ付でBGMもあった。一方、背景などはかなり省略されていたが、それ故かごく一部では「原作に近い」との評価もあった。
  • 初回放送から35年以上経つが、ビデオ化DVD化された事は一度もない。長寿、人気作品の中でビデオ化、DVD化されていないのは「サザエさん」だけである。理由は製作側も明らかにしていない。最悪の場合には幻の作品になりつつある。
  • 一時、小学生を初めとする子供の間で「サザエさんの苗字は?」というクイズが流行ったことがある。大多数の人は「磯野」と答えてしまうが、マスオとの婚姻にて改姓しているので正解は「フグ田」である。
  • 2005年10月2日の放送より、長年使用してきたタラオのエンディング表記名が「タラ」から「タラオ」に変更された。
  • 2006年12月10日放送のマスオの回にて最後のBGMが珍しい物になっていた。

[編集] 日本で現在放送されている主な長寿アニメ番組

[編集] 提供読み

[編集] 放送開始当初

  • オープニング サザエさん「提供は、東芝でございます。カラーでお送り致します。

[編集] 1998年10月まで

  • オープニング サザエさん「明日を作る技術の東芝が、お送り致します。」→「エネルギーとエレクトロニクスの東芝が、お送り致します。」タラちゃん「いたしまーす!(いてきま~す!)」「ドンッ」(タラちゃんの「いてきま~す(いたしま~す)」の後の音は太鼓音だが、季節と絵柄によって適宜さまざまな音が用いられる。例:正月は琴、夏は花火の音、秋祭りの時期には笛、など)
  • エンディング フジテレビ女性アナによる提供読み「明日を作る技術の東芝が、お送り致しました。」→同じく「エネルギーとエレクトロニクスの東芝が、お送り致しました。」→タラちゃん「ママ~!」サザエさん「エネルギーとエレクトロニクスの東芝が、お送り致しました。」タラちゃん「またね~!

ちなみに、初期エンディングはブルーバックに白抜きで「Toshiba 明日を作る技術の 東芝」→「TOSHIBA」と表記、後のエンディングは「E&Eの東芝」をバックにサザエさんがドレスの姿であった。(最後にはタマがサザエさんのドレスのスカートから出てきて、下駄をはいていたサザエさんは顔を赤らめるというアニメーションだった。)

尚、OP時のタラちゃんのセリフは「いたしま~す」なのか「いてきま~す」なのかが曖昧となっている。人によって「いたしま~す」と聞こえていたり、「いてきま~す」と聞こえていたりする。

[編集] 1998年11月以降

  • オープニング サザエさん「この番組は、東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしま~す!
  • エンディング サザエさん「この番組は、東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
  • アニメスペシャル以降 「ここからのアニメスペシャルは、東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします!」 「ここまでのアニメスペシャルは、東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

    

[編集] 外部リンク

[編集] 番組の変遷

フジテレビ系列 日曜日18:30枠
前番組 サザエさん 次番組
忍風カムイ外伝 -----
フジテレビ系列 火曜日19:00枠
おらあガン太だ まんが名作劇場 サザエさん ローカル枠
(フジテレビ及び一部局ではドラゴンボール再放送)

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