大宮アルディージャ
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大宮アルディージャ | |
原語表記 | 大宮アルディージャ |
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愛称 | アルディージャ |
クラブカラー | オレンジ・ネイビー |
創設年 | 1969年 |
所属リーグ | Jリーグ |
所属ディビジョン | ディビジョン1 |
ホームタウン | 埼玉県さいたま市 |
ホームスタジアム | さいたま市大宮公園サッカー場 |
収容人数 | 15,500 |
代表者 | 渡邉誠吾 |
監督 | ロバート・ファーベーク |
大宮アルディージャ(おおみやアルディージャ、Omiya Ardija)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブである。
目次 |
[編集] 概要
1999年にJリーグ加盟。母体はNTT関東サッカー部。ホームタウンは埼玉県さいたま市(さいたま市の合併前は大宮市)。ホームスタジアムはさいたま市大宮公園サッカー場。チーム名の「アルディージャ(Ardija)」は、スペイン語の「リス (Ardilla)」を日本語話者が発音しやすいように変更したもの(Ll参照)。リスは旧大宮市のマスコットであった。(北区にある市民の森には「リスの家」というリス飼育園もある)。
大宮のホームスタジアムは大宮公園サッカー場であるが、現在キャパシティの増強などJ1規格への改修工事を行っているため2005年と2007年シーズンの一部、2006年シーズン中は埼玉スタジアム、駒場スタジアム、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でもホームゲームを開催している。2005年のリーグ戦では大宮で5試合、埼玉で7試合、駒場2試合、熊谷で3試合と分配されたが、2006年-2007年夏までは大宮公園サッカー場をクローズして改修工事を行うため、駒場、埼玉スタジアム、熊谷のみでホームゲームを開催する。
チーム発足当初から埼玉県内を活動拠点としており、Jリーグ発足時に埼玉県に進出した浦和レッズよりも埼玉県での活動の歴史は長い。現状ではJリーグトップクラスの成績・観客動員力を誇る浦和に知名度・観客動員力で及ばず、大宮主催の「さいたまダービー」でも浦和サポーターに観客席の大半を埋められてしまっているが、チームの強化と共にさいたま市外の県内各地にもファンを増やすべく努力を続けている。
ホームゲームでの広告板は2005年からJ1昇格にあわせて電動式回転板が採用されている。従来の広告板も設置されている。
練習場は主に志木市のNTT東日本総合グラウンドを使用するが、西区にある「秋葉の森総合公園」で練習する事もある。
[編集] 歴史
創部は1969年。当初、旧浦和市を本拠地にNTT(電電公社)関東サッカー部としてJリーグの前身の日本サッカーリーグ 時代から参加。リーグ制度の変化に合わせ、1993年からジャパンフットボールリーグに参加。1998年に本拠地を旧大宮市に移し、チーム名を「大宮アルディージャ」に改称。1999年よりJ2に参加し、運営子会社として「NTTスポーツコミュニティー株式会社」が設立された。その年の7月にNTT本体が持株会社となり、現在はその持株会社傘下のNTT東日本が中心となって、NTTドコモ、NTTデータ、NTTファシリティーズ、NTTコムウェア、日本コムシスなどのNTTグループ関連企業18社が出資し運営している。
2004年11月20日、地元・大宮で開かれた水戸ホーリーホックとの対戦を3-1で下し、J1自動昇格条件の2位を確定させた。折りしもこの日は同じさいたま市を本拠とする浦和レッズ(2000年J2で対戦)の第2ステージ優勝も地元・駒場スタジアムで決定した日でもあった。
2005年シーズン、元ブラジル代表FWクリスティアンや、地元大宮出身のFW桜井直人、元日本代表MF藤本主税などを補強し、前半戦は強豪とほぼ互角の試合を演じた。
さらにナビスコ杯ではJ1・1年目にしてベスト8に進出するなど、旋風を巻き起こす勢いであった。しかしリーグ戦15試合6得点を上げていたクリスティアンが突如帰国しサンパウロFCに移籍するというアクシデントが発生。前線の核を欠いたチームは攻撃の形を失った。また、桜井をはじめ故障者が続出するなどチームは悪循環に陥り7連敗。一時は16位まで順位を下げた。しかし降格争い真っ只中の第29節からは新戦力のレアンドロ、若林学らの活躍もあり怒涛の4連勝と持ち直し、第32節に15位以上が確定、J1残留を決めた。また、このシーズンで優勝したガンバ大阪には2戦2勝だったほか、浦和レッズがホームのさいたまダービーに勝利するなど少なからずリーグを盛り上げた。
リーグの終盤戦での好調な勢いは天皇杯にも影響し、同年のJ2優勝の京都パープルサンガ、共にJ1残留争いを繰り広げていた名古屋グランパスエイトや、リーグ戦では勝てなかった鹿島アントラーズと互角な戦いを演じ、見事ベスト4進出を果たした。リーグ戦中盤戦の逆境を乗り越え、そして天皇杯ではベスト4という好成績を収めただけに、2006年の躍進が期待された。
2006年は、DFに土屋征夫、波戸康広(前・柏レイソル)や、東京ヴェルディ1969からMF小林慶行、小林大悟、ヴィッセル神戸から佐伯直哉、FWには吉原宏太(ガンバ大阪)、サウル・マルティネス(前・上海申花・ホンジュラス代表)、GK江角浩司(前・大分トリニータ)など即戦力選手を大型補強し、上位進出も現実的に期待できる戦力が揃う。また、シーズン途中から新たにFWロドリーゴ・グラウ(元横浜F・マリノス)も入団。しかし、マルティネスは不振のため4月末で解雇。グラウはレンタル移籍だったが、本人の希望により契約延長せず、わずか3ヶ月での退団となった。佐伯は活躍することなく、アビスパ福岡へレンタル移籍となったが、2007年は大宮に復帰。シーズン終盤にブラジル人FWのアリソンを迎え、チームの新戦力として期待されたがチーム浮上のきっかけとはならず、12位でシーズンを終えた。そして、守備の要で大宮のJ1昇格、勝利に大きく貢献したトニーニョがレギュラーシーズン終了後、退団・帰国することとなった。また、同じくJ1昇格に大きく貢献した久永辰徳はレンタル終了後、アビスパ福岡へ、新加入だった土屋は家庭の諸事情により、ヴェルディへ完全移籍した。三浦俊也監督は12月に退任し、ピム・ファーベーク元監督の弟であるロバート・ファーベークが新監督に就任すると発表された。
[編集] 戦績
年度 | 所属 | 試合 | 勝点 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 順位 | 監督 | 総監督 |
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1992年 | 旧JFL2部 | 18 | 22 | 5 | 6 | 7 | 6位 | 清水隆 | - |
1993年 | 18 | - | 6 | 12 | - | 7位 | - | ||
1994年 | 旧JFL | 30 | - | 10 | 20 | - | 12位 | - | |
1995年 | 30 | 31 | 9 | 21 | - | 14位 | - | ||
1996年 | 30 | 23 | 7 | 23 | - | 13位 | - | ||
1997年 | 30 | 39 | 14 | 16 | - | 9位 | 佐々木則夫 | - | |
1998年 | 30 | 31 | 11 | 19 | - | 12位 | 佐々木則夫/ピム | 清雲栄純 | |
1999年 | J2 | 36 | 51 | 18 | 17 | 1 | 6位 | ピム | |
2000年 | 40 | 68 | 23 | 16 | 1 | 4位 | 三浦俊也 | ||
2001年 | 44 | 78 | 26 | 12 | 6 | 5位 | |||
2002年 | 44 | 59 | 14 | 13 | 17 | 6位 | ヘンク | ||
2003年 | 44 | 61 | 18 | 19 | 7 | 6位 | 菅野将晃/ 清雲栄純 |
清雲栄純 (10月~監督兼任) |
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2004年 | 44 | 87 | 26 | 9 | 9 | 2位 | 三浦俊也 | - | |
2005年 | J1 | 34 | 41 | 12 | 17 | 5 | 13位 | - | |
2006年 | 34 | 44 | 13 | 16 | 5 | 12位 | - |
[編集] 獲得タイトル
- 2006年12月までに獲得タイトルなし
[編集] ダービーマッチ
[編集] さいたまダービー
- 浦和レッドダイヤモンズとの対戦は、サッカーの街さいたまを二分する熱いダービーである。さいたま市誕生後、2005年よりJ1にて行われている(2000年にもJ2でこのカードはあったがさいたま市誕生前であり、真の意味での「ダービーマッチ」ではなかった)。しかしサポーター数、成績ともに浦和に圧倒的に押されがちである。
[編集] その他のダービー
- オレンジダービー
- 野田線ダービー
- 上越新幹線ダービー
- 大宮アルディージャ vs アルビレックス新潟(1999年-2003年、2005年-)
- 携帯ダービー
- 大宮アルディージャ、京都パープルサンガの試合。
- 大宮はNTT DoComo(FOMA)が背中スポンサー、京都もKDDIを練習着スポンサーとしているため。
[編集] ユニフォーム
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[編集] チームカラー
- チームカラーはオレンジ色、紺色
[編集] ユニホームスポンサー
[編集] 過去のユニホームスポンサー
- 三国コカ・コーラボトリング(袖 1999-2002年)
- NTTオートリース(パンツ 2002-2003年)
- NTTが経営再編される前の1999年シーズン開幕-6月まではNTTがスポンサーを務めた。
- アイダ設計(パンツ 2005年)
[編集] ユニホームサプライの遍歴
[編集] 埼玉スタジアム2002でのホームゲームでの注意事項
通常、スタジアムのメインスタンドから見て左側がホームチーム。右側はアウェイチームと配置されるが、埼玉スタジアムで行われる大宮アルディージャのホームゲームではその逆で、左側がアウェーチーム。右側が大宮アルディージャ側となるのでチケットを買うときは気をつけて購入すること。メインスタンドとバックスタンドの上段部分は原則として使用しないので注意すること。
[編集] 関連項目
- 何れもNTTが関与したサッカーチーム
- その他
- 大宮アルディージャの選手一覧
- RadioMAX(『Go!Go!大宮Ardija』を放送しているミニFM局)
- Ole!アルディージャ(テレ玉)
- 日本のダービーマッチ
[編集] 外部リンク
大宮アルディージャ - 2007 |
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1 荒谷弘樹 | 2 奥野誠一郎 | 3 レアンドロ | 4 波戸康広 | 5 冨田大介 | 6 片岡洋介 | 7 佐伯直哉 | 8 小林大悟 | 9 吉原宏太 | 10 エニウトン | 11 藤本主税 | 13 若林学 | 14 森田浩史 | 15 斉藤雅人 | 17 橋本早十 | 18 西村卓朗 | 19 石亀晃 | 20 小林庸尚 | 21 江角浩司 | 22 田中輝和 | 23 西村陽毅 | 24 川辺隆弥 | 25 平岡靖成 | 26 島田裕介 | 27 サーレス | 30 桜井直人 | 31 柴崎邦博 | 32 小林慶行 | 監督 ロバート | クラブ | |
Jリーグ 2007 | |
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J1 | |
鹿島アントラーズ | 浦和レッドダイヤモンズ | 大宮アルディージャ | ジェフユナイテッド市原・千葉 | 柏レイソル | FC東京 | 川崎フロンターレ | 横浜F・マリノス | 横浜FC | ヴァンフォーレ甲府 | アルビレックス新潟 | 清水エスパルス | ジュビロ磐田 | 名古屋グランパスエイト | ガンバ大阪 | ヴィッセル神戸 | サンフレッチェ広島 | 大分トリニータ |
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J2 | |
コンサドーレ札幌 | ベガルタ仙台 | モンテディオ山形 | 水戸ホーリーホック | ザスパ草津 | 東京ヴェルディ1969 | 湘南ベルマーレ | 京都サンガF.C. | セレッソ大阪 | 徳島ヴォルティス | 愛媛FC | アビスパ福岡 | サガン鳥栖 |
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過去に存在したクラブ | |
横浜フリューゲルス | |
ナビスコ杯 | オールスターサッカー | チャンピオンシップ | 入れ替え戦 | アウォーズ |