全国高等学校サッカー選手権大会
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全国高等学校サッカー選手権大会(ぜんこくこうとうがっこうさっかーせんしゅけんたいかい)は、高校サッカー部の頂点を決めるサッカーの大会。各都道府県代表(東京都は2校)48校によるトーナメント戦で行われる。通称「冬の国立」、または「冬の高校サッカー」。
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[編集] 概説
1918年(1917年度)に大阪府豊中市で大阪毎日新聞(現:毎日新聞)の主催による「日本フートボール優勝大会」として創設された(全国高校ラグビー大会の前身となるラグビー競技も併催)。当初は「関西地区のみの大会」であったが、1925年度第9回大会から地区予選制となり、名称も「全国中等学校蹴球選手権大会」と改められた。以降、戦後の学制改革で現在の名称となっても西宮市や大阪市など関西での開催が続いていた。
そうしたなか、高校総体(インターハイ)が整備された1965年に、本大会をインターハイに組み入れるか否かで大会運営を巡る問題が発生。結局、暫定的に別大会として開催する事に落ち着いたものの、同時に第1回大会より主催していた毎日新聞社が主催を降り、後ろ盾が無くなった。加えて翌年、開催地として使用していた西宮競技場が名神高速道路建設予定地に該当して閉鎖されたため、以降大阪・長居競技場他各地での開催を余儀なくされ、運営コストがかさみ、大会継続は危機的状況となった。
ところが、1970年度(1971年1月開催)第49回大会から日本テレビが主催者に加わることが決まると、状況は一転。全国テレビ中継とスポンサーを得て、インターハイとは別個の独自の大会として運営は強化される方向に向かい、高校サッカーの最高峰の大会と位置づけられるようになった。以降、1976年度第55回大会からは会場を関東に移し、さらに1983年度第62回大会からは原則として1都道府県1代表制で実施されるようになり(それ以前は1981年度第60回記念大会を除き、都道府県大会のあと、さらに東北や九州などの地域大会で代表校を決めていた)、現在に至っている。
国立競技場でのプレーが許されるのは、開幕戦を戦うチームとベスト4のチームの最大6チームだけであり、厳しく狭き門であると言える。開幕戦のなかった1998年度第77回以前はさらに厳しく、ベスト4の4チームだけであった。中には、1988年度第67回大会のように、準決勝が駒沢陸上競技場で行われたため、国立のピッチに立てたのが決勝を戦う2チームだけというケースもあった(1989年1月7日に昭和天皇崩御のため、当日、国立で行われる予定だった準決勝が1月9日に延期されたが、当時、1月第1土曜日に国立競技場で決勝が行われていた全国大学ラグビー大会の先約が入っていたため、会場変更になった)。
この大会の優秀選手から選手を選抜し、毎年4~5月に行われるヨーロッパでのユーストーナメント大会(隔年でスイス・ベリンツォーナ。または、ドイツ・シュツットガルト)に日本高校選抜チームとして出場している。また、かつては「ニューイヤーユースサッカー」として、ヨーロッパのユース年代のチームを招待した交歓大会もあり、日本高校選抜もそれに出場した。
近年はクラブユース勢の台頭とそれに伴う人材のシフトにより、ユース年代のサッカー大会としてのプレステージが高円宮杯全日本ユースサッカー選手権(U-18)大会に移行しつつあるが、今なお多くの高校生サッカー選手にとって最も価値あるサッカートーナメントの位置を占めている大会であり、社会的にも最も大きな注目を集めるサッカー大会の一つである。
大会歌はバーズの「ふり向くな君は美しい」(作詞・阿久悠 作曲・三木たかし)で、1976年度第55回大会よりテーマソングとして使用されており、戦いに敗れた者の健闘を讃える曲として長年高校サッカーファンに愛されているが、現在はテーマ曲と併用して使われている(2006年度第85回大会では絢香が歌った)。
[編集] レギュレーション
- 都道府県大会はおおむね9~11月にかけて各都道府県で行われる。大会の試合方式は各都道府県により多少異なる。原則として各都道府県予選に優勝した学校が全国大会に出場するが、東京都のみ2校出場が認められ、全48校でトーナメントを戦う。
- 全国大会はトーナメント方式の一発勝負で行われる。全国大会の場合、警告2回で次の試合出場停止。
- 準決勝までの試合は前後半40分ハーフの計80分で行われ、前後半終了時に同点の場合は即PK戦で決着をつける。但し決勝のみ前後半45分ハーフの計90分で行い、同点の場合は前後半10分ハーフ計20分の延長戦を行う。延長戦終了後、同点の場合はPK戦で決着をつける。
- 1999年度第78回大会まで、決勝で延長戦でも決着が付かない場合、両校優勝としていた。
- 2002年度第81回大会まで、決勝も前後半40分ハーフの計80分で行われていた。
[編集] 使用会場
[編集] 現在使用されている会場
- 国立霞ヶ丘陸上競技場(新宿区。開幕戦、準決勝、決勝戦のみ)
- 国立西が丘サッカー場(北区)
- 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場(世田谷区)
- 埼玉スタジアム2002(さいたま市緑区)
- さいたま市浦和駒場スタジアム(さいたま市浦和区)
- 柏の葉公園総合競技場(柏市)
- 市原臨海競技場(市原市)
- 等々力陸上競技場(川崎市中原区)
- 三ツ沢公園球技場(横浜市神奈川区)
[編集] 以前使用されていた会場
多くの会場が、施設改修や芝の張り替えなどの理由で幾度となく変更されている点もこの大会の特色である。
- 大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場(品川区)
- 川越運動公園陸上競技場(川越市)
- さいたま市大宮公園サッカー場(現さいたま市大宮区。2002年度以後使用せず)
- 千葉県総合スポーツセンター陸上競技場(千葉市稲毛区。2003年度以後使用せず)
- 習志野市秋津公園サッカー場(習志野市。1999年度以後使用していないが2003年度は千葉市非開催に伴う代替会場となる)
- 三ツ沢公園陸上競技場(横浜市神奈川区。球技場の改修に伴って1990年度~1992年度、また等々力、平塚の改修に伴い1993年度に使用)
- 平塚競技場(平塚市。等々力の改修に伴って1992年度、1994年度、2001年度、2002年度に使用)
[編集] 開幕戦
- 同大会は選手の健康管理を考え、1994年度第73回大会より、それまでの新年元日(1月1日)開幕(試合は1月2日から)から年内12月30日開幕(試合は大晦日(12月31日)から)に早め、試合日程に余裕を持たせる措置をとった。これに伴い、以前は3回戦と準々決勝の中間日(1月5日)のみだった休養日が拡大され、3回戦と準々決勝の中間日(1月4日)に加えて、1回戦と2回戦の中間日(元日)、準々決勝と準決勝の中間日(1月6日)も休養日に当てられるようになった。なお、2002年度第81回大会以降は、決勝戦をハッピーマンデー制度が適用された成人の日(1月第2月曜日)に移動して、さらに余裕を持たせている(但し、1月第2月曜日の成人の日が1月8日であった2006年度第85回大会については、準々決勝と準決勝を1月5・6日の連続開催とし、7日を休養に当てた)。
- 元日開幕の頃は、開会式は天皇杯決勝戦の前座イベントとして行われていた(開幕式の模様は1月2日に1回戦の実況に先だって放映されていた)。ところが、12月30日開幕となって以降、開幕日は開会式のセレモニーのみ行われ、試合自体は行われていなかったため、観客動員の減少が懸念されていた。これをふまえ、1999年度第78回大会から一部変更し、1回戦の対戦カードのうち、埼玉県、千葉県、神奈川県代表の試合を除いたものの中から1試合抽出し、開会式直後に国立競技場にて「オープニングマッチ」を開催することになった。次年度の2000年度第79回大会では趣向を変えて、前年度優勝チームの市立船橋を推薦出場とし、対戦相手を抽選で決めて開幕戦を開催してみたものの、その後、同校が2回戦敗退と成績がふるわなかったことから、前年度優勝チームの推薦出場・開幕戦招待はその年度限りで廃止され、2001年度第80回大会以降は、再び1999年度第78回大会と同じ抽選方法により開幕戦の対戦カードが決定されるようになった。
[編集] 主催
-
担当都道府県 参加民放社名 放送系列 備考 担当都道府県 参加民放社名 放送系列 備考 東京都 日本テレビ NNS 主幹局 愛媛県 南海放送 NNS 茨城県 高知県 高知放送 北海道 札幌テレビ 山口県 山口放送 青森県 青森放送 福岡県 福岡放送 岩手県 テレビ岩手 佐賀県 宮城県 ミヤギテレビ 長崎県 長崎国際テレビ 1991年開局 秋田県 秋田放送 熊本県 くまもと県民テレビ 1982年開局 山形県 山形放送 鹿児島県 鹿児島読売テレビ 1994年開局 福島県 福島中央テレビ 大分県 テレビ大分 FNS/NNS 新潟県 テレビ新潟 1981年開局 宮崎県 宮崎放送 JNN 長野県 テレビ信州 1980年開局 沖縄県 沖縄テレビ FNS 山梨県 山梨放送 栃木県 とちぎテレビ 独立U協 1999年開局 静岡県 静岡第一テレビ 1979年開局 群馬県 群馬テレビ 愛知県 中京テレビ 埼玉県 テレビ埼玉 1979年開局 富山県 北日本放送 千葉県 チバテレビ 石川県 テレビ金沢 1990年開局 神奈川県 テレビ神奈川 福井県 福井放送 NNS/ANN 岐阜県 岐阜放送 1968年開局 大阪府 よみうりテレビ NNS 三重県 三重テレビ 鳥取県 日本海テレビ 1989年フルネット化 滋賀県 びわ湖放送 島根県 京都府 KBS京都 広島県 広島テレビ 奈良県 奈良テレビ 岡山県 西日本放送 1983年相互乗り入れ 和歌山県 テレビ和歌山 香川県 兵庫県 サンテレビ 徳島県 四国放送
[編集] 過去の参加放送局
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担当都道府県 民放社名 中継終了年次 引き継いだ社名 備考 岩手県 岩手放送
(現:IBC岩手放送)(未確認) テレビ岩手 系列局への一本化 福島県 福島テレビ (未確認) 福島中央テレビ 系列局への一本化 栃木県 日本テレビ 1999年 とちぎテレビ 地元局開局による移行 新潟県 新潟放送 (未確認) テレビ新潟 系列局への一本化 長野県 信越放送 1990年 テレビ信州 長野朝日放送開局による
テレビ信州フルネット化のため静岡県 静岡放送 1983年 静岡第一テレビ 系列局への一本化 石川県 北陸放送 1990年 テレビ金沢 系列局開局による移行 愛知県 名古屋テレビ 1973年 中京テレビ 系列整理による一本化 島根県 山陰放送 1989年 日本海テレビ 日本海テレビへのNNS
番組一本化のため岡山県 山陽放送 - 西日本放送 相互乗り入れによる
系列局への一本化長崎県 長崎放送 1991年 長崎国際テレビ 系列局への一本化 熊本県 熊本放送 1982年 くまもと県民テレビ 系列局への一本化 大分県 大分放送 1999年 テレビ大分 系列局への一本化 鹿児島県 南日本放送 1994年 鹿児島読売テレビ 系列局開局による移行
[編集] 特記事項
- 毎年、日テレ(主幹局)+NNS系列放送局+独立UHF放送局(若干局)が、幹事局とされている。
- かつては一部地域において、1つの県で2つのテレビ局が共同で主催・制作していた時期があった。静岡県では静岡第一テレビと静岡放送が、長野県ではテレビ信州と信越放送が、長崎県では長崎国際テレビと長崎放送が、熊本県ではくまもと県民テレビと熊本放送が共同で行っていた。これらは、NNS系列局が開局して年数がまだ経っておらず、制作能力がまだ弱かったことや、テレビ信州についてはテレビ朝日系列とのクロスネットだったことによる。
- また、日本テレビ系フルネット局がない、もしくはあっても、クロスネットでメインネットが日本テレビ系でない地域では、系列に関係なくテレビ第一波目のVHF局が参加放送局だった地域が多かった。そのため、JNN系列局が参加していた地域もあった。しかし、日テレ系の新局が開局したことにより制作参加局がそちらへ移るようになったため、現在は宮崎放送のみとなった。
- サッカー以外のほとんどのスポーツで全国大会はあるが、この大会のように第1回から第8回までが「関西地区のみの大会」であり、第9回大会から「全国大会」になったにも関わらず、第1回~第8回大会までも「全国大会」として含めてカウントとしているケースは珍しいと思われる。実際この時代関西、特に兵庫県のレベルが高かったのは事実だが、他地域から関西へ練習試合に行くと勝ったり負けたりがあり、他地域からこの大会の参加は拒否されていた。「関西地区のみの大会」を前身とするのは何ら問題は無いが、「全国~大会」と銘打っている以上、全国から参加を認めた1925年の第9回大会からを第1回大会と改め、「全国中等学校蹴球選手権大会~全国高等学校サッカー選手権大会」とすべきだろう。サッカーが長らくマイナースポーツだったためか、これまでこういう論議はされたことがないが、近年のスポーツ紙などで「都道府県優勝ランキング」を第1回から含めて兵庫県をダントツの一位にする記事が載るが、この点非常に違和感がある。
- 元々草創期に7連覇した御影師範を始め、戦前まで参加していた師範学校は、現在のカテゴリーでいうと大学にあたる。こういう師範学校と旧制の中学校が一緒に戦っていたことに無理がある。師範学校の優勝は参考記録にするとかの整理が必要でないだろうか。
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
民間放送43社(地上波)での放送
- 原則として各都道府県の主としてNNS系列29局及びMXを除く独立UHF放送局12局、宮崎放送(JNN)、沖縄テレビ放送(FNS)が、都道府県の地方大会決勝や全国大会における当該地域の試合(会場地域である首都圏エリアの独立UHF放送局などでは地元代表校の勝敗を問わず放送)、また全国大会の開会式、準決勝及び決勝を放送する。但し日本テレビは東京都と茨城県(日テレは関東圏の広域放送だがそれ以外の関東各県は各独立UHF局担当)、日本海テレビジョン放送は鳥取県と島根県、西日本放送は香川県と岡山県、福岡放送は福岡県と佐賀県を担当する。なお広域放送の中京テレビ・読売テレビでもそれぞれの本社所在府県のみ(中京テレビ:愛知県、読売テレビ:大阪府)の担当である。また、関連番組としてベスト8・ベスト4に勝ち上がったチームを詳しく紹介する「ベスト8・ベスト4への歩み」と、当日の試合を振り返る「全国高校サッカーハイライト・"サッカー魂"」(一部地域を除く)が放送される。
- 一県一代表校制度の実施以前、当時民放テレビ局の存在しない栃木県の場合は、群馬県との北関東ブロック大会の試合や全国大会の一回戦等の試合は、群馬テレビのみで放送され、日本テレビでの中継が無かったため、栃木県内では視聴出来ない状況があった。ただし、同じく民放テレビ局が現在でも存在しない茨城県の場合は、古河第一高校や水戸商業高校など全国大会でも好成績を残す学校があった事と、早くから一県代表校地域となったために、日本テレビによる決勝戦の中継が行われていた。
- 2005年1月8日に準決勝第2試合でPK戦5人目終了時で番組終了され、放送された日本テレビから番組終了から2時間で約200件に及ぶ抗議電話がかかってきたという。その為か遅れネット局はこの試合のスコア表示およびPK戦を最後まで放送する対応をなされた。また、決勝・準決勝以外でもPK戦の途中で番組終了するケースも多々ある。2004年12月31日は各会場で雪に見舞われ放送が中断したり、試合途中に除雪作業をした為にPK戦の途中で終了した所もあった。
- 中継するチームが初戦の場合は、ハーフタイムの時間にチーム紹介VTRを流す。また2戦目以降はスタンドからリポートが入る。放送では各参加局から1-2名程度のアナウンサーを派遣し、地元校の実況の他、ベンチ・応援席レポート(高校野球とは違い、同一アナウンサーが担当するのではなくベンチと応援席それぞれにアナウンサーを配置)も担当する。
- 地上デジタル放送では準決勝・決勝をハイビジョン制作、5.1chサラウンドステレオで放送。連動データ放送もある(NNS系列以外では実施していない局もある)。
- 2006年の幹事社は、日本テレビ放送網・読売テレビ放送・テレビ岩手・テレビ神奈川・福井放送・静岡第一テレビ・びわ湖放送・山口放送・熊本県民テレビである。
- 2006年の準決勝・決勝の提供クレジットは「世界一受けたい授業」・「世界の果てまでイッテQ!」と同じカラーテロップになっているが、ユニホームの色が被ることから全社じゅうたん付きで表示された。
衛星放送
[編集] ラジオ中継
- 静岡放送では地元代表校の試合を初戦から生中継する。
- 決勝戦はニッポン放送・アール・エフ・ラジオ日本でも中継される。また,ラジオ関西では2005年までRFラジオ日本の中継を放送していた。
- 鹿児島実業が決勝戦に進出したためMBCラジオにもネットされた(2006年)。
- 鹿島学園(茨城県)出場試合をエフエムかしまが中継した(2006年)。
[編集] イメージソング
第73回大会(1994年度)からは回ごとのイメージソングも設けられている。これらの曲はテレビ中継のエンディングで流れる他、開会式や決勝戦でライブパフォーマンスを披露する事もある。
なお、第82回大会(2003年度)を前に「Golden Age~黄金世代~全国高校サッカー選手権大会イメージソングコンピレーション」が発売され、大会歌「ふり向くな君は美しい」も含め第82回大会(2003年度)までのイメージソングが収録されている。なお、第74回大会の「風になって」は収録されていないが、TOKIOが所属するジャニーズ事務所が原盤権を持っているため、同社の許可が下りなかったものと推定される。
- 第73回(1994年度):「Melodies & Memories」/TUBE
- 第74回(1995年度):「風になって」/TOKIO
- 第75回(1996年度):「この地球が果てるまで」/佳苗
- 第76回(1997年度);「sparkle」/奥居香
- 第77回(1998年度):「祈り」/CURIO
- 第78回(1999年度):「Sign of Love」/S.E.S
- 第79回(2000年度):「約束」/中武佳奈子
- 第80回(2001年度):「Yourself」/dream
- 第81回(2002年度):「理由なきNew Days」/SOPHIA
- 第82回(2003年度):「Golden Age ~黄金世代~」/ゴスペラーズ
- 第83回(2004年度):「夢の場所へ」/w-inds.
- 第84回(2005年度):「Starting Line」/コブクロ
- 第85回(2006年度):「Start to 0(Love)」/絢香
[編集] イメージキャラクター
第81回大会(2002年度)より高校サッカーを経験した日本の現役プロサッカー選手がイメージキャラクターとして大会ポスターのモデルに起用されている。
- 第81回(2002年度):小野伸二(清水市商…在学中は全国大会へ進出できず)
- 第82回(2003年度):小野伸二
- 第83回(2004年度):平山相太(国見)
- 第84回(2005年度):大久保嘉人(国見)
- 第85回(2006年度):中山雅史(藤枝東)
[編集] 応援マネージャー
第84回大会(2005年度)より応援マネージャーが導入された。選手と同世代の女性タレントが起用され、主にテレビの中継や関連番組に登場する。
[編集] 全国大会の組み合わせ抽選の手順(48校出場の現在の方式)
- 基本的に予備抽選を経て本抽選となる。抽選会は2003年(第82回大会実施分)から、東京都港区汐留の日本テレビ本社スタジオで行われている。また、2002年には六本木にあるディスコ「ヴェルファーレ」で行われた。
[編集] 予備抽選
- 全国大会の抽選会場に来たチームから順にくじを引きその番号が小さい順に本抽選を行なう。
[編集] 本抽選
- トーナメント表の番号(1番から48番)に各校が振り分けられる。原則として初戦で同じ地区が対戦しないように東西(福井、岐阜、愛知までが東ブロック。京都、滋賀、三重から西ブロック)に分けられている。抽選の際東ブロックは奇数の番号札、西ブロックは偶数の番号札を引く(但し第79回大会は出場校が49校だった関係でトーナメント番号38番以降が入れ替わっていた)。ただし事前の制約があるチームから抽選する。
[編集] シード校
- シード校は前年度の成績でベスト4以上だった都道府県に割り当てられる。出場校が異なっていてもシード権は引き継がれる。シード校のトーナメント表における番号が決まっている。前年度優勝の都道府県のチームは1番、準優勝の都道府県のチームは48番、3位の2校は24番と25番(この2つの番号は前年度大会の準決勝で対戦した都道府県が決勝まで対戦しないように分けられる)にまず入る。この4校は抽選する必要が無い。この際に西ブロックのチームが1番か25番に、あるいは東ブロックのチームが24番か48番に入った場合は東ブロックの他のチームが偶数の番号札(2番か26番)、西ブロックの他のチームが奇数の番号札(23番か47番)を引くことになる。シード校は全チーム2回戦が初戦になる。他にはシード校の初戦の対戦相手やそれ以外のチームでも8校(トーナメント番号11番から14番、35番から38番を引いたチーム)も2回戦からとなる。
[編集] 開催地区の抽選
- 開催地である東京都A、千葉県、神奈川県、埼玉県の4校。これらのチームは開催地区が重ならないように準決勝まで対戦しないように分けられる。まずトーナメント表の4つのゾーンの中のどこに入るかゾーン抽選をする(Aゾーンが1番から12番、Bゾーンは13番から24番、Cゾーンが25番から36番、Dゾーンが37番から48番)。その後に決まったゾーンの中のどこに入るかを決める本抽選をする。ただし半分は西ブロックに割り当てる番号なので本抽選の箱にある5枚または6枚の抽選札から選択する(ちなみに第84回大会まではゾーン抽選は8つのゾーンに分かれていた)。4校の抽選が終了すると東京都Bのチームの抽選をする。東京は2チームが出場するのでこの2校が決勝まで対戦しないように分けられる。既に決まっている東京都Aのチームと反対側に入る。なお東京都Bには開催地権が無い場合がある。抽選の際に2回戦か3回戦に開催地区と当たる可能性のある番号に決まると東京以外の会場になる。
[編集] 東海地区の抽選
- 東海地区は静岡県、岐阜県、愛知県、三重県の4校だが三重県は西ブロック、他3県は東ブロックのため初戦で対戦しないように分けられる。まず三重県のチームが抽選する。この時すでにシード校の中に東の東海地区のチームがある場合そのチームと初戦で対戦することになる番号札を事前に抜き取ってから抽選する。また三重県のチームが抽選した時点で初戦の対戦相手が決まらなかった場合そのチームと初戦で対戦することになる番号札を一時的に抽選箱から抜き取ってから残り3県のチームが抽選をする。抜き取った番号札がある場合この抽選が終わった後に抽選箱に戻される。
これで全ての制約のある抽選が終わる。後は残りの高校が1校ずつくじを引いていき全ての組み合わせが決定する。これら全ての抽選は制約のあるチーム、無いチーム全て範囲内で予備抽選の番号の小さい順に行なわれる。組み合わせ決定後に開幕戦のカードを決める抽選をし(開幕戦の項を参照)さらに選手宣誓の抽選も行なう。選手宣誓は開幕戦を戦う2チーム以外の46チームの中から選ばれる。
なお(同じ抽選箱に入る可能性は無いが)混同しやすい6番と9番の番号札に関してはアラビア数字(算用数字)は用いないで、漢数字を使用する。よって6は六、9は九と書かれている。
もし抽選会までに代表校が決まらなかった場合は抽選日には都道府県代表の番号だけ決めておき、代表校が決まるとその番号に入る。
[編集] 主催者の不手際
- 第80回大会で起きた。予備抽選の後、主催者が14番目の長野県代表の松商学園高校を富山県代表(今大会の富山県代表はシード校だったため予備抽選はあまり意味がなかったための不注意と思われる)と記してしまい14番目以降が全て抽選順が1つずつ違うままあと2校というところまで気付かれなかった。このため14番目以降の抽選が全てやり直された。このため対戦相手も大きく変わってしまった。なかでもシード校は前回準優勝の滋賀県代表の草津東高校は群馬県代表の前橋育英高校、前回3位の青森県代表の青森山田高校は鹿児島実業高校との強豪との初戦に変わってしまい共に初戦で敗退している。ちなみに間違えられた松商学園高校の初戦は前回優勝校の長崎県代表の国見高校だった。
[編集] 協賛
- 帝人
- 三井ホーム
- PUMA(この中継で放送されるCMはオリジナル。出演するのは高校サッカーに出場経験のあるプロサッカー選手がハイライト映像&思い出とともに語るというもの。CMの最後は、高校サッカーへエールを送る)
- コカ・コーラ(第85回本大会におけるCM及び場内看板などの広告活動は、同社のスポーツドリンク「AQUARIUS」に限定している。各試合放送終了後のヒッチハイクスポンサーでもあり、第85回本大会でのヒッチハイクCMでは、ジョージアのCMも放送された)
- 明治製菓
- 富士ゼロックス
[編集] 過去の協賛社
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 順序:トップページ→スポーツ→全国高校サッカー選手権大会
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