昭和鉄道高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
昭和鉄道高等学校 | |
過去の名称 | 昭和鉄道学校、昭和高等鉄道学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人豊昭学園 |
設立年月日 | 1928年(昭和3年) |
創立者 | 森和助 |
共学・別学 | 共学 |
中高一貫教育 | 高校のみ |
分校 | なし |
課程 | 全日制 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 鉄道科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒170-0011 |
東京都豊島区池袋本町2-10-1 | |
電話番号 | 03-3988-8463(入試専用) |
外部リンク | www.hosho.ac.jp/showa.htm |
昭和鉄道高等学校(しょうわてつどうこうとうがっこう、英称:Showa Tetsudo High School)は学校法人豊昭学園が経営している全国唯一の「鉄道」を名乗る高校である。創立78年の歴史があり、17,000名を超える卒業生の大半が運輸・旅行サービス業界で活躍している。
基本的な教科を学びつつ、一年次は鉄道に関する概念をとらえ、学習する。二年次では、実際に車両工場に行ったり(工場見学実習)、駅員体験などの体験活動(駅務実習)をし、学習を深めていく。三年次では、その総まとめをする。
なお、2006年度新1年生より運輸科、機関科が鉄道科(1年次共通履修、2・3年次コース別)に統合された。(2年次から運輸サービスコース・運輸システムコースと分かれて学ぶ)
2000年10月頃まで、豊島学院高等学校・昭和鉄道高等学校は最寄バス停留所(池袋四丁目)のスポンサーを務めていた。
目次 |
[編集] 概要
1928年(昭和3年)に設置されて以来一貫して、以後78年にわたり鉄道交通を中心とする産業教育をすすめ、現在まで17,000名以上の卒業生を送り出している。国内唯一の鉄道高校として、社会の要請により、2004年(平成16年)共学となった。それに伴い、新校舎が完成した。
多くの卒業生が、JRグループ、私鉄、観光その他の交通産業部門で活躍している。
なお、以前は岩倉はJR、昭鉄は私鉄などと言われていたが、現在はその様な分類は無く、逆に岩倉より昭鉄の方がJRに就職する人数は多い。
[編集] 特色
同一法人の姉妹校、豊島学院高等学校とは実際の学校生活では同じ学校の別学科という感覚である。
例えば、授業の講師は学院の講師が担当する授業も多い他、体育館・音楽室・美術室・家庭科室・武道場・図書室(スタディーホール)などの特別教室、講堂やグラウンドは両高校で共用になっており、両高校の校舎自体渡り廊下でつながっているので、基本的に同じ学校という感覚である。ただし、職員室・下駄箱などは別である。また、生徒会活動の「生徒総会」が共同で行われている。なお、部活も野球部以外は全て共同活動である。(野球部が別々なのは高野連への登録上の理由のため)
他に、両校合同で行われる行事も多く、マラソン大会や豊昭祭(文化祭)などが合同で行われる。ただしそれぞれの式典、体育祭、修学旅行に関しては別々に行われている。
[編集] 所在地
[編集] アクセス
[編集] 沿革
- 1928年(昭和3年)7月18日 - 昭和鉄道学校創立
- 1932年(昭和7年) - 校名を昭和高等鉄道学校に変更
- 1951年(昭和26年) - 豊島学園と昭鉄学園が合併し、学校法人豊昭学園となる
- 1992年(平成4年)
- 1994年(平成6年)
- 第2校舎内装改修工事完了
- 第5校舎第1コンピューター教室完成
- 第1校舎電車運転シュミレーター実習室完成
- 1995年(平成7年) - 第7校舎化学実験室改修工事完了
- 1998年(平成10年)
- 創立70周年
- 昭和鉄道高等学校校歌制定
- 1999年(平成11年)
- 新校舎完成・落成式
- 校舎名称の変更
- 2001年(平成13年) - 運転シミュレータ館完成
- 2002年(平成14年)3月 - 新実習棟完成
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)
- 図書室完成
- 運輸科・機関科が、鉄道科に統合
- 2007年(平成19年) - 共学1期生卒業
[編集] 今後の予定
- 2008年 - 創立80周年
[編集] 学校について
[編集] 学科
- 鉄道科
2年次からは、選択コースとなっている。
- 運輸サービスコース
- 観光や経営学系への進学にも対応できるよう一般科目では、幅広い学習を展開。旅行取扱、鉄道概論など、サービスや観光業に必要な学習を主体にしたカリキュラムを編成している。旅行取扱管理者資格をはじめ、多彩な資格取得にもチャレンジでき、鉄道関連企業はもちろん、観光業など接客を主とした旅客サービスなど、さまざまな業種に羽ばたく力を育成する。
- 運輸システムコース
- 鉄道車両や線路信号、興味深い鉄道の仕組みや電気系統の学習を学べる工学的なカリキュラムを編成。運転士や車掌、駅業務に必要な知識と技術部門やメカニカルな分野に活きる力を育てる。一般教科では、工学系の進学も見据えた多彩な進路をサポート。充実の設備や資料を備え、教科書だけでは学ぶことのできない理想的な学習を展開する。
[編集] 教育目標
- 自らの将来をきりひらく力をもった、人間性豊かな生徒の育成
- 自主性に富み、自治活動へ積極的に参加する生徒の育成
- 人間尊重の理念に基づき、進んで世界平和を希求する生徒の育成
[編集] 施設設備
- 電車運転シミュレーター(JRの研修施設でも使われている本物を使用。運転できる車両は、205系・455系)
- 鉄道電気実習室
- 電車運転制御実習室
- ロコステージ
- 3つあるPCルーム(鉄道校舎に1つ、学院校舎に2つ)
[編集] 校歌
- 作詞・作曲 - 村田 茂
- 編曲 - 程塚繁樹
- 校歌は昭和鉄道高等学校のHPで聞くことが出来る。
[編集] 時程
[編集] 授業時程
- S.H.R - 9:00~
- 1時間目 - 9:10~10:00
- 2時間目 - 10:10~11:00
- 3時間目 - 11:10~12:00
- 4時間目 - 12:10~13:00
- 昼休み - 13:00~13:30
- 5時間目 - 13:30~14:20
- 6時間目 - 14:30~15:20
- S.H.R - 15:20~
[編集] 定期試験時程
- S.H.R - 9:00~
- 1時間目 - 9:15~10:05
- 2時間目 - 10:20~11:10
- 3時間目 - 11:25~12:15
[編集] 入学試験
入試については、推薦入試、一般入試と普通高校と変わらない。基本的には推薦入試で入学する人が大半である。 ちなみに、A推薦(単願推薦)、B推薦(併願推薦)、C推薦(単願推薦)の3つの推薦選抜方法がある。(B推薦、C推薦の募集人数はA推薦に含む。)
[編集] 加点制度
加点制度には、資格加点と人物加点がある。
- 人物加点は、生徒会役員、部活動役員、3年間皆勤など生活面や特別活動、その他活顕著な動歴がある物。
[編集] 平成19年度生徒募集人数
- 鉄道科
- A推薦 - 112名
- B・C推薦 - A推薦に含む
- 一般入試 - 113名
[編集] クラブ活動・委員会
部活動等は、姉妹校の豊島学院高等学校と合同で行っている。しかし、野球部は高野連への登録上の理由でそれぞれ別に活動している。
[編集] 運動部
- バレーボール部(男子・女子)
- バスケットボール部(男子・女子)
- 柔道部
- 剣道部
- 陸上部
- ラグビー部
- 山岳部
- サッカー部
- ワンダーフォーゲル部
- サイクリング部
- テニス部(軟式)
- 空手道部
- 卓球部
- 野球部(高野連への登録上の理由でそれぞれ別に活動している)
- スキー部
- バドミントン部
[編集] 文化部
[編集] 委員会
- 放送委員会(H.S.B.C.)
[編集] 学校行事
[編集] 卒業生の主な進路
[編集] 主な就職先
記載事項は全て、2006年度のもの。
[編集] 鉄道会社
求人社35社(2005年度31社)
- 北海道旅客鉄道
- 東日本旅客鉄道(東京支社・高崎支社・大宮支社・横浜支社)
- 東海旅客鉄道
- 日本貨物鉄道
- JR各社の採用人数は例年増加傾向にある。
- 東京急行電鉄
- 小田急電鉄
- 江ノ島電鉄
- 東武ステーションサービス(2006年より高校生の採用を再開)
- 東京都交通局協力会
- 東京地下鉄
- 京王電鉄
- 西武鉄道
- 東葉高速鉄道
- 京浜急行電鉄
- 京急ステーションサービス
- ゆりかもめ
- 東京臨海高速鉄道
- 首都圏新都市鉄道
- 湘南モノレール
- 秩父鉄道
ほか
[編集] 鉄道関連企業
求人26社(2005年度16社)
- 東武インターテック
- 京急ファインテック
- 東急軌道工業
- 手塚車輌
- 新幹線エンジニアリング
- 森工業
- 宮脇車輌
- 原田工業
- 東日本トランスポーテック
- 東日本メカトロサービス
ほか
[編集] 一般企業
ほか
[編集] 進学先
- 東京理科大学
- 法政大学
- 國學院大學
- 日本大学
- 駒澤大学
- デジタルハリウッド大学
- 札幌国際大学
- 創価大学
- 西武文理大学
- 芝浦工業大学
- 東京交通短期大学(運営元は同じ豊昭学園)
- 流通経済大学
- 城西大学
- 千葉工業大学
- 明星大学
- トラベルジャーナル旅行専門学校
- 日本スクールオブビジネス
- 東京観光専門学校
ほか
[編集] 著名な出身者
- 櫻井寛 - (交通写真家・フォトジャーナリスト)