白川村
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白川村(しらかわむら)は、岐阜県北西部の大野郡にある村で、北は富山県、西は石川県に接する山村である。
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[編集] 地理
白川村は、白山を主峰とする両白山地により石川県と区切られ、北を人形山によって富山県の五箇山と区切られている山村である。村の面積の95.7%を山林が占めており、それも急峻なところが多いのが特徴である。山々の間を縫うように庄川が流れ、北に隣接する富山県南砺市へと続いている。庄川沿いのわずかな平坦地に集落が散らばっている。
白川村は世界的にも有数の豪雪地帯であり、このような風土から合掌造りという独特な家屋が生み出された。合掌造り集落は世界文化遺産に指定されている。白山国立公園の山並みを背景としたその姿は観光資源としても重要である。また庄川の上流には白水湖、御母衣湖といったダム湖がある。
岐阜県内にあるが、自動車で往復3時間ほどかかる同じ飛騨地域の高山市よりも、1時間ほどで行ける富山県南砺市との結びつきが強い。1999年には、旧富山県城端町・平村・上平村・福光町(いずれも現在は南砺市)とともに「南砺広域連合」を結成している。
[編集] 歴史
1875年(明治8年)の町村制施行の際に、芦倉村、有家ヶ原村、飯島村、牛首村、内ヶ戸村、大窪村、大牧村、尾神村、荻町村、加須良村、小白川村、木谷村、島村、椿原村、野谷村、鳩谷村、平瀬村、福島村、馬狩村、牧村及び御母衣村が合併してできた。以前より飛騨国の庄川流域は白川郷と呼ばれており、その内「下白川郷」と呼ばれる川下側(北側)が白川村、「上白川郷」と呼ばれる川上側(南側)が荘川村(現:高山市)となった。
飛騨地域の全ての市町村で結成した「飛騨地域合併推進協議会」にも参加していたが、南砺市との結びつきや世界遺産でもある白川郷のイメージを損ねてほしくない、という内外の声もあり2003年に離脱し、単独村制を維持することにした。現在、岐阜県北部の飛騨地域で唯一の町村となっている(その他の町村は合併により高山市・飛騨市・下呂市に)。
これには合掌造り集落による観光関連収入により、財政状態が良好であることが大きい。以前より合掌造り集落を訪れる観光客は多かったが、世界遺産指定以降、さらに多くの観光客が訪れるようになった。この盛況ぶりの反面、観光客が合掌造りの家に(中は普通に生活している家にも関わらず)勝手に上がりこみ写真を撮る等のマナーの悪さによる被害が発生したり、合掌集落の住民が勝手に自宅内などでみやげ物屋や駐車場を開設するため、世界遺産指定がいずれ取り消されることになるのでは(世界遺産はあくまで「保護・保存」が目的であり、「観光地化」はその趣旨に反しうる)という危惧などを生んでいる。
[編集] 行政
- 谷口尚(2003年4月27日から)
[編集] 友好都市
[編集] 教育
[編集] 中学校
- 白川中学校
[編集] 小学校
- 白川小学校
- 平瀬小学校
[編集] 交通
交通は道路のみ。下記のバス会社の運行する路線バスが村へのアクセス手段であり、村民の足となっている。
[編集] 道路
県道
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- 村内を走る県道:岐阜県道451号白山公園線
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録されている合掌造り集落が有名。
- 温泉は国民保養温泉地に指定されている白川郷平瀬温泉がある。
- 御母衣ダム、御母衣湖
- 白山スーパー林道
- 天生峠 紅葉の名所で、徒歩30分ほどの所にある高層湿原も有名。
[編集] 白川村が舞台となっている作品
- ひぐらしのなく頃に - 同人サークル『07th Expansion』により製作されたサウンドノベル、及びそれを原作とした漫画、テレビアニメ。架空の村『雛見沢村』のモデル、及びゲーム中の背景写真のロケ地となっている。アニメはいわゆる「UHFアニメ」に分類されるが、東海テレビで放映されるため、当地での視聴は可能。
- 高野聖 - 泉鏡花の小説で、主人公が天生峠で蛭に襲われる。
- 天外魔境II 卍MARU - ハドソンにより発売されたRPGで、主人公戦国卍丸の故郷の同村と同名の白川村のモデルになった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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