伊那市駅
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伊那市駅(いなしえき)は、長野県伊那市伊那荒井区通り町にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。
伊那市の中心駅である。
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[編集] 駅構造
- 相対式2面2線のホームを持つ地上駅。みどりの窓口設置の有人駅である。1番線のやや伊那北駅側に改札口があり、ホーム間は伊那北駅寄りに設置されている跨線橋で連絡している。跨線橋が設置されるまでは、伊那北駅寄りの構内踏切を利用していた。
- 自動券売機が2機設置されている。JR東日本長野支社管内の主要駅に自動改札機の設置が始まった2005年3月当初は、ここから発行される切符は磁気券ではなかったため、自動改札機を通ることはできなかった。現在は磁気券が発行され、自動改札に対応している。
- 簡素な構造ではあるが、1番線には水車があり、2番線には待合室が設置されている。
- 駅構内にはキヨスクがある。かつては1番線からも注文が可能な立ち食い蕎麦屋があり、駅弁なども販売していたが、2006年12月、経営する伊那谷駅弁の倒産により、閉店した。
- トイレは改札口の外に設置されているが、1番線の水車の横から利用することが可能。
[編集] のりば
1 | ■飯田線(下り) | 辰野、岡谷、上諏訪、松本、長野方面 |
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2 | ■飯田線(上り) | 駒ヶ根、飯田、天竜峡方面 |
[編集] 利用状況
- 桜で有名な高遠城址公園へのアクセス駅である。飯田線北部では一番の利用人員を誇る。(2001年度)
- 駅前には高遠町方面行きJRバス関東(高遠線)と伊那市街地循環バス(イーナちゃんバス)の乗り場があり、伊那弥生ヶ丘高校、高遠高校の最寄駅のため学生も多い。
[編集] 駅周辺
- 伊那市の中心駅として、駅前に商店街が整備されいて、再開発ビルいなっせの中に八十二銀行伊那市駅前支店、その西北に伊那大芦郵便局等も所在する。
- 伊那市駅前交番が北側に隣接している。
- 南西に徒歩3分の位置に、伊那バス一般路線、新宿、横浜方面への中央高速バス、名古屋方面への中央道高速バス、大阪方面への高速バスが発着する伊那バスターミナルがある。
- 伊那市は上伊那地域の中心都市であるため、長野県の現地機関である上伊那地方事務所、伊那建設事務所、伊那保健所等が入居する長野県伊那合同庁舎が西北へ徒歩2分の位置にあり、その先5分程度で長野地方裁判所伊那支部、伊那税務署、伊那区検察庁等の国の機関がある。
- 駅裏には、アルプス中央信用金庫本店、伊那市立図書館があり、さらに東へ向かうと天竜川、国道153号へ繋がる。
- 新宿、名古屋、長野方面への直通準急・急行(赤石・こまがね、伊那、天竜・かもしか)が走っていた頃には、駅前の土産物店が賑わっていた。
[編集] 歴史
- 1912年(明治45年)5月11日 - 伊那電車軌道(後の伊那電気鉄道)の伊那町駅として開業。貨物取扱も開始。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 国有化により国鉄の駅となる。
- 1952年(昭和27年)7月1日 - 貨物取扱が廃止。
- 1954年(昭和29年)11月10日 - 伊那町の市制施行に伴い、伊那市駅に改称。
- 1976年(昭和51年)3月15日 - 上下ホーム間の跨線橋が完成、使用を開始。
- 1976年(昭和51年)10月1日 - 下りホームに水車を設置。
- 1979年(昭和54年)4月1日 - みどりの窓口を設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
[編集] 駅弁
- 伊那路弁当(伊那谷駅弁) - (2006年12月終了)