PRIDEの大会一覧
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PRIDEの大会一覧(ぷらいどのたいかいいちらん)とは、PRIDEの大会の一覧である。以下、大会の名称とその概要を記述する。
目次 |
[編集] タイムライン
[編集] 1997年~2000年(PRIDE誕生~桜庭vsグレイシー)
- PRIDE.1 (1997年10月11日、東京ドーム)
- 高田延彦 vs ヒクソン・グレイシー
- 記念すべき第一回大会。高田は大きな抵抗も出来ずにヒクソンに敗れる(1R4分47秒 腕ひしぎ逆十字固め)。
- PRIDE.3 (1998年6月24日、日本武道館)
- 高田延彦 vs カイル・ストュージョン
- 高田の復活戦。ヒールホールドで勝利。また、桜庭和志は、当時無名だったカーロス・ニュートンと寝技戦を展開し、最後は一本勝ちを収めた。
- PRIDE.4 (1998年10月11日、東京ドーム)
- 高田延彦 vs ヒクソン・グレイシー
- 高田のヒクソンへのリベンジマッチが組まれたが、惜敗。バトラーツからアレクサンダー大塚がPRIDEデビュー。
- PRIDE.5 (1999年4月29日、名古屋レインボーホール)
- PRIDE.7 (1999年9月12日、横浜アリーナ)
- 高田延彦 vs アレクサンダー大塚
- メインイベント以外の全ての試合で日本人が勝利する。「北の最終兵器」と評されるイゴール・ボブチャンチンがマーク・ケアーをKOしたかに見えたが無効試合となる珍事もあった。
- PRIDE.8 (1999年11月21日、有明コロシアム)
- 桜庭和志 vs ホイラー・グレイシー
- 「最強」と評される一族グレイシー一族の一人、ホイラーと対戦した桜庭和志はレフリーストップによる劇的な勝利を収める。
- PRIDE GRANDPRIX 2000 決勝戦 (2000年5月21日、東京ドーム)
- 第1試合 イゴール・ボブチャンチン vs ゲーリー・グッドリッジ
- 第2試合 桜庭和志 vs ホイス・グレイシー
- 第3試合 小路晃 vs マーク・コールマン
- 第4試合 藤田和之 vs マーク・ケアー
- PRIDE GRANDPRIX 2000 準決勝
- 第1試合 桜庭和志 vs イゴール・ボブチャンチン
- 第2試合 藤田和之 vs マーク・コールマン
- PRIDE GRANDPRIX 2000 決勝戦
- マーク・コールマン vs イゴール・ボブチャンチン
- 桜庭はヒクソン、ホイラーの弟であり、開幕戦で高田を判定で下したホイスとの6R90分間の死闘の末、TKOで勝利する。決勝戦ではコールマンが桜庭を準決勝で破ったボブチャンチンに勝利し、グランプリ王者となる。
- PRIDE.9 (2000年6月4日、名古屋レインボーホール)
- ギルバート・アイブル vs ビクトー・ベウフォート
- 同時期、リングス王者になったばかりのギルバート・アイブルをDSEが引き抜き、ビクトー・ベウフォートと対戦させ、結局ビクトーが勝利。また、第1試合で行われるはずだったマット・セラ vs ジョイユ・デ・オリベイラが、演出装置の故障により、入場中のオリベイラが炎を直に浴びて大火傷を負うアクシデントが発生し、中止となった事でも有名な大会である。
- PRIDE.10 (2000年8月27日、西武ドーム)
- 桜庭和志 vs ヘンゾ・グレイシー
- K-1で活躍してた日本人空手家、佐竹雅昭が初勝利。メインの桜庭はヘンゾを相手に快勝する。また、ヴァンダレイ・シウバがガイ・メッツァーと打撃戦を繰り広げたり、ギルバート・アイブルがゲーリー・グッドリッジをハイキックでKOしたりと好勝負が続いた。ハイアン・グレイシーに新日本プロレスの石澤常光(ケンドー・カシン)がKO負けをした。
- PRIDE.11 (2000年10月31日、大阪城ホール)
- 桜庭和志 vs シャノン“ザ・キャノン”リッチ
- セミファイナルで行われた小川直也 vs 佐竹雅昭が「空手王vs柔道王対決」として注目を集め地上波放送は夕方という時間にもかかわらず瞬間最高視聴率18.7%という数字をたたき出した。この試合前にはサザンオールスターズの桑田佳祐が登場し、リング上で弾き語りにて「PRIDEの歌」を披露。PRIDE初登場となった「幻の金メダリスト」谷津嘉章はゲーリー・グッドリッジと対戦したが、数十発のパンチを浴び、スタンド状態のままレフェリーストップ負け。
- PRIDE.12 (2000年12月23日、さいたまスーパーアリーナ)
- 桜庭和志 vs ハイアン・グレイシー
- ハイアンの負傷により10分1Rに変更される。試合は桜庭が完勝。その他マーク・ケアー vs イゴール・ボブチャンチン、藤田和之 vs ギルバート・アイブル等が行われたが、全体的に低調な内容に。
[編集] 2001年~2003年(ヘビー級三強登場&ミドル級絶対王者誕生)
- PRIDE.13 (2001年3月25日、さいたまスーパーアリーナ)
- 桜庭和志 vs ヴァンダレイ・シウバ
- この大会からルールが変更され、いわゆる「4点ポイント状態での蹴り」が解禁。その影響か、メインでは桜庭がPRIDEナンバーシリーズ初の惨敗。PRIDE二戦目のダン・ヘンダーソンがヘンゾ・グレイシーをKOで破り、PRIDE初勝利。ヘンゾが敗れ、イゴール・ボブチャンチンも判定負けするなど、波乱が続出した大会でもある。また、安田忠夫が初参戦、佐竹雅昭を圧力で圧倒し判定勝ちを収めた。
- PRIDE.14 (2001年5月27日、横浜アリーナ)
- 藤田和之 vs 高山善廣
- プロレスリング・ノアを退団したばかりの高山が、PRIDEに参戦。藤田と「日本人ヘビー級プロレスラー」対決を行った。試合は迫力ある攻防の末、藤田が肩固めで高山を失神に追い込んだ。桜庭を倒したヴァンダレイ・シウバに大山峻護が挑むもシウバの攻撃に対応できずに惨敗。連勝中だったヒース・ヒーリングがビクトー・ベウフォートに敗れ、PRIDE初黒星。イゴール・ボブチャンチンとダン・ヘンダーソンが貫禄の勝利を上げた他、UFCのチャック・リデルがPRIDEに初参戦、ガイ・メッツァーをKOで破る。
- PRIDE.15 (2001年7月29日、さいたまスーパーアリーナ)
- 石澤常光 vs ハイアン・グレイシー
- 石澤が『PRIDE.10』で敗れたハイアンへのリベンジマッチに挑み、前回とは別人のような動きでハイアンを完封、見事リベンジを果たす。クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンがPRIDE初参戦。桜庭和志に敗れるもその圧倒的なパワーを見せつけ、壮絶なるデビューを飾る。また今大会で「柔術マジシャン」アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがPRIDEに初参戦し、「PRIDEの番人」ゲーリー・グッドリッジに何もさせずに完勝。見事な白星デビューを飾る。他にヒース・ヒーリングが「霊長類ヒト科最強」マーク・ケアーをTKOで破り、完勝する。
- PRIDE.16 (2001年9月24日、大阪城ホール)
- マーク・コールマン vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
- 本来は『PRIDE.15』で行われるはずだったコールマンvsノゲイラが今大会で実現。試合はノゲイラがコールマンをその技術力で完全に支配し、1R後半に腕を決めて一本勝ち。「柔術マジシャン」の強さを世に知らしめることになる。UFCのレジェンドであり、当時新日本プロレスで活躍していたドン・フライがPRIDEに初参戦を果たす。またアブダビコンバット王者のヒカルド・アローナ、シュートボクセ・アカデミーのムリーロ・ニンジャ、「大巨人」セーム・シュルトら後のビッグネーム達がPRIDEに初参戦した豪華な大会でもある。
- PRIDE.17 (2001年11月3日、東京ドーム)
- 今大会から新設されたミドル級とヘビー級の初代王者を決定する試合が行われる。
- PRIDE ミドル級タイトルマッチ
- 桜庭和志 vs ヴァンダレイ・シウバ
- 初代ミドル級王者をかけて桜庭和志がヴァンダレイ・シウバへのリベンジマッチに挑むも、1Rの終盤にシウバが桜庭を肩からマットに突き落とし、それが原因で桜庭は肩を脱臼、1R終了時にドクターストップが掛かりシウバが勝利。桜庭のリベンジを許さず、初代ミドル級王者となる。
- PRIDE ヘビー級タイトルマッチ
- ヒース・ヒーリング vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
- 初代ヘビー級王者決定戦では、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが当時マーク・ケアーやトム・エリクソンを倒しPRIDEトップ戦線に名乗りを上げていたヒース・ヒーリングと激突。激しい攻防の末、ノゲイラが判定で勝利し、初代ヘビー級王者に輝く。
- 高田延彦 vs ミルコ・クロコップ
- K-1から移籍してきたミルコのPRIDE初試合。が、周囲の予想を大きく覆し大凡戦に。ローキックを放った際、ミルコのブロックで足を折られてしまった高田が試合中、常に座り込んでしまい、いわゆる猪木アリ状態になりそのまま試合終了になる。
- PRIDE.18 (2001年12月23日、マリンメッセ福岡)
- セーム・シュルト vs 高山善廣
- 「大巨人対決」と銘打たれたメインはシュルトが圧勝するが、高山の決してあきらめない戦いが会場を熱くさせた。セミではアレクサンダー大塚が、王者になって初戦になるヴァンダレイ・シウバに大善戦するも、鼻骨骨折で無念のドクターストップ。他に山本宜久がヤン・"ザ・ジャイアント"・ノルキヤをアームバーで鎮め、小路晃がジェレミー・ホーンに善戦するなど、日本勢の頑張りが目立つ大会となる。
- PRIDE.19 (2002年2月24日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE ミドル級タイトルマッチ
- 田村潔司 vs ヴァンダレイ・シウバ
- リングスを脱退した田村のPRIDEデビュー試合だったが、シウバの打撃の餌食となり、最後はKO負け。ドン・フライとケン・シャムロックの闘いは壮絶な試合展開の末に、フライが僅差の判定勝ち。試合後、仲の悪かった二人が抱擁するシーンは、とても印象的だった。この大会では、影の名勝負といわれるカーロス・ニュートン vs ペレなど、印象深い試合が続いた。
- PRIDE.20 (2002年4月28日、横浜アリーナ)
- ミルコ・クロコップ vs ヴァンダレイ・シウバ
- 当時絶好調だったミルコとシウバが、特別ルールながらも夢の対戦。お互いの打撃が飛び交う壮絶な展開の末、ドローに。アブダビコンバット初の日本王者に輝いた菊田早苗が約三年半ぶりにPRIDEに復帰、アレクサンダー大塚を判定で破る。またヒカルド・アローナがダン・ヘンダーソンを判定で下し、ダンの連勝をストップさせる。他にノゲイラの双子の弟アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラがPRIDEに初参戦し、華麗な関節技で秒殺勝利。ボブ・サップも今大会でPRIDE初参戦し、そのパワーで山本憲尚を圧倒しKO勝利を飾る。
- PRIDE.21 (2002年6月23日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE.22 (2002年9月29日、名古屋レインボーホール)
- 大山峻護 vs ハイアン・グレイシー
- プロデビューしたばかりの吉田秀彦をセコンドに付けた大山だが、腕を折られ惨敗。その他、日本人選手が全員敗北し、PRIDEが「外国人天国」になったことを強く印象付けた大会だった。
- PRIDE.23 (2002年11月24日、東京ドーム)
- PRIDE.24 (2002年12月23日、マリンメッセ福岡)
- アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ダン・ヘンダーソン
- この大会ではノゲイラvsヒョードルのタイトルマッチが行われるはずだったが、ヒョードルの怪我で流れる。その代替カードとして、リングスでのリベンジマッチが組まれ、ノゲイラが辛勝。
- PRIDE.25 (2003年3月16日、横浜アリーナ)
- PRIDE ヘビー級タイトルマッチ
- アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs エメリヤーエンコ・ヒョードル
- PRIDEヘビー級タイトルマッチでは、ヒョードルが「氷の拳」でノゲイラを圧倒。見事ヘビー級王者を奪取。その他、クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン vs ケビン・ランデルマン、カーロス・ニュートン vs アンデウソン・シウバ等、好勝負が続発。
- PRIDE.26 “REBORN” (2003年6月8日、横浜アリーナ)
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs 藤田和之
- 副タイトルが“REBORN”と銘打たれた今大会。榊原社長による新体制での開催となった。藤田がヒョードルを効果的なカウンターでふらつかせる場面もあったが、最後はヒョードルの怒涛の反撃により、藤田の一本負け。また、ミルコ・クロコップが純PRIDEルールでヒース・ヒーリングと対戦し、見事勝利している。
- PRIDE GRANDPRIX 2003 開幕戦 (2003年8月10日、さいたまスーパーアリーナ)
- 第1試合 チャック・リデル vs アリスター・オーフレイム
- 第2試合 ムリーロ・ブスタマンチ vs クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン
- 第3試合 田村潔司 vs 吉田秀彦
- 第4試合 桜庭和志 vs ヴァンダレイ・シウバ
- 田村vs吉田は「柔道 vs UWF」という、己のイデオロギーを賭けた大熱戦になる。田村が八割方試合を支配し吉田を圧倒したが、最後は袖車で吉田が逆転勝ち。桜庭和志はシウバに3度目の対決を挑むも、またもKO負け。UFCの刺客リデルが、アリスターを豪腕フック一閃で戦闘不能にしKO勝利。UFC代表としてその力を強烈に示す。練習中の負傷により欠場してしまったヒカルド・アローナの代役として急遽参戦したブスタマンチはジャクソンにスプリットの判定で敗れる。
- PRIDE GRANDPRIX 2003 決勝戦 (2003年11月9日、東京ドーム)
- PRIDE ヘビー級暫定王者 決定戦
- ミルコ・クロコップ vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
- ヒョードルvsミルコがヒョードルの怪我により流れ、暫定王者決定戦として組まれる。当時PRIDE無敗を誇っていたミルコがノゲイラを1Rから圧倒するも、耐えに耐えたノゲイラが2Rで大逆転勝ち。会場を感動の声で埋めつくす。
- PRIDE ミドル級 GRANDPRIX 2003 準決勝
- 第1試合 クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン vs チャック・リデル
- 第2試合 吉田秀彦vsヴァンダレイ・シウバ
- ジャクソンが「アイスマン」リデルを相手にTKO勝利を飾り、1人目のファイナリストに。日本人として唯一生き残った吉田秀彦が「対日本人無敗」のシウバに挑むも、3-0の判定で敗れる。
- PRIDE ミドル級 GRANDPRIX 2003 決勝戦
- クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンvsヴァンダレイ・シウバ
- ミドル級 GRANDPRIX 決勝戦はリデルをTKOで破ったジャクソンと、吉田に判定勝ちしたシウバが激突。壮絶な闘いはシウバが1R6分28秒に膝蹴りを叩き込みTKO勝利。見事ミドル級GP優勝を果たした。
- PRIDE 男祭り 2003 (2003年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)
[編集] 2004年(ヘビー級頂上決戦~王者誕生)
- PRIDE.27“凱旋” (2004年2月1日、大阪城ホール)
- ミルコ・クロコップ vs ロン・ウォーターマン
- ヘビー級GRANDPRIXを見据えたミルコが、苦手タイプといわれるウォーターマンを蹴殺。その他、ヘビー級GRANDPRIX出場査定試合が行われる。
- PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦 (2004年4月25日、さいたまスーパーアリーナ)
- 小川直也 vs ステファン・レコ
- 「ハッスルを広める」という大義名分を抱え、仰天のGRANDPRIX参戦を果たした小川が、肩固めで仕留め一本勝ち。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがスピニングチョークを初披露。ミルコ・クロコップはケビン・ランデルマンにまさかのKO負けを喫す。
- PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND (2004年6月20日、さいたまスーパーアリーナ)
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs ケビン・ランデルマン
- 二たびの大物食いを狙うランデルマンが、垂直落下バックドロップを放つものの、ヒョードルは小揺るぎもせず、腕固めで完勝。小川はジャイアント・シルバにKO勝ち。また、セルゲイ・ハリトーノフ vs セーム・シュルトは、マウントポジションのハリトーノフがシュルトの顔面を殴り続けKO。残酷な試合展開と血まみれのシュルトの顔面を考慮し、地上波放送ではほとんどカットされる。「ハリトーノフ恐るべし」を印象付けた。スペシャルマッチでは元K-1王者のマーク・ハントが初参戦し、吉田秀彦と対戦。
- PRIDE GRANDPRIX 2004 決勝戦 (2004年8月15日、さいたまスーパーアリーナ)
- 小川直也 vs エメリヤーエンコ・ヒョードル
- 日本中の期待を背負った小川だったが、ヒョードルには手も足も出ず完敗。ノゲイラはハリトーノフに経験の差を見せつけ完勝。決勝は偶発的なバッティングにより無効試合。ワンマッチでは、ミルコ・クロコップがヒョードルの弟エメリヤーエンコ・アレキサンダーを必殺左ハイキックで沈め、見事復活を遂げた。また、ヴァンダレイ・シウバは、日本人最後の砦近藤有己を秒殺し、絶対王者ぶりを存分に見せつけた。
- PRIDE.28 (2004年10月31日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE ミドル級タイトルマッチ
- ヴァンダレイ・シウバ vs クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン
- ミドル級タイトルマッチは一進一退の大熱戦の末、シウバが膝蹴りでKO勝ち。格闘技ファン大注目のミルコ・クロコップ vs ジョシュ・バーネットは、ジョシュの肩の脱臼というアクシデントでミルコの勝利。ヒース・ヒーリングがこの大会を最後にPRIDEを去る。
- PRIDE 男祭り 2004 -SADAME- (2004年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE ヘビー級タイトルマッチ
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
- GRANDPRIXのリマッチとなったメインは、ヒョードルがスタンドの打撃で攻め続け、見事「60億分の1」に。セミではヴァンダレイ・シウバがマーク・ハントに判定で敗れ、PRIDE初黒星。しかし、ヘビー級のK-1王者相手に一歩も引かない戦いぶりに、観客は惜しみない拍手を送った。その他、瀧本誠が初参戦。ミルコ・クロコップがケビン・ランデルマンにリベンジ。吉田秀彦 vs ルーロン・ガードナーの「オリンピック金メダリスト対決」は、手堅い攻めに終始したガードナーに軍配。
[編集] 2005年(ミドル級新時代到来、ライト級日本王者誕生)
- PRIDE GRANDPRIX 2005 開幕戦 (2005年4月23日、大阪ドーム)
- ヴァンダレイ・シウバ vs 吉田秀彦
- PRIDE GRANDPRIX 2003のリベンジマッチは、吉田が肉薄したものの、シウバが逃げ切る。マウリシオ・ショーグンは前ミドル級GRANDPRIX準優勝者のクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンのあばら骨を破壊し、観客の度肝を抜いた。アリスター・オーフレイムがUFC代表のビクトー・ベウフォートをフロントチョークで仕留め、一躍注目の的に。優勝候補と言われたダン・ヘンダーソンはアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに完敗し、以後ウェルター級に転向する。20日前のラストワントーナメントを制したディーン・リスターは、ヒカルド・アローナに試合を動かされ無念の判定負け。
- PRIDE GRANDPRIX 2005 2nd ROUND (2005年6月26日、さいたまスーパーアリーナ)
- 第1試合 マウリシオ・ショーグン vs アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
- 第2試合 イゴール・ボブチャンチン vs アリスター・オーフレイム
- 第3試合 桜庭和志 vs ヒカルド・アローナ
- 第4試合 中村和裕 vs ヴァンダレイ・シウバ
- 桜庭はアローナに血塗れの惨敗を喫し、中村もシウバに敗れ、日本勢は全滅する。勢いに乗るショーグンがノゲイラにPRIDEで初めて土をつけ、アリスターがボブチャンチンにフロントチョークで一本勝ちする。柔道のリビングレジェンド、パウエル・ナツラが参戦したものの、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに敗れる。
- PRIDE GRANDPRIX 2005 決勝戦 (2005年8月28日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE ヘビー級タイトルマッチ
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs ミルコ・クロコップ
- ヒョードルがどんどんと前に圧力をかけ、ミルコに自分の試合をさせずに判定勝ち。グラウンドでは目覚しい進歩を見せたミルコだが、1ラウンドのガードポジションの攻防でスタミナを消耗したため、スタンドでも積極的な攻撃に出られなかったようだ。
- PRIDE ミドル級GRANDPRIX 2005 準決勝
- 第1試合 ヴァンダレイ・シウバ vs ヒカルド・アローナ
- 第2試合 マウリシオ・ショーグン vs アリスター・オーフレイム
- 「ミドル級絶対王者」シウバが個人とチーム共に因縁のある「ブラジリアン・タイガー」アローナと激突するが、アローナのテクニックの前に完敗、ミドル級初の敗北を喫することになる。シウバの同門であるショーグンもまた、このGPの台風の目となったアリスターと対戦、試合序盤はアリスターの独壇場となったが、1R後半にショーグンが逆転のKO勝利。これにより決勝戦でアローナとショーグンの対戦が決定する。
- PRIDE ミドル級GRANDPRIX 2005 決勝戦
- マウリシオ・ショーグン vs ヒカルド・アローナ
- ミドル級新時代の王を決める戦いは、王者シウバをその卓越した技術力で封殺したアローナと、アリスターから大逆転勝利を飾ったショーグンが激突。試合はショーグンが踏み付けからの怒涛の鉄槌で強豪アローナを失神させ、優勝。ショーグンが兄弟子シウバの仇敵を倒すと共に、ミドル級チャンピオンの座を手に入れた。
- PRIDE.30 "STARTING OVER" (2005年10月23日、さいたまスーパーアリーナ)
- ミルコ・クロコップ vs ジョシュ・バーネット
- 副タイトル「STARTING OVER」のとおり、ヒョードルに敗れたミルコと、肩の負傷から復帰したジョシュ双方にとって、「出直し」の舞台となる試合。体格差を生かし圧力で押すジョシュに間合いが取れず、苦しんだミルコだが、グラウンドではマウント・ポジションも奪い、終始試合をリード。終盤、ミルコのラッシュにジョシュが棒立ちとなり、3-0の判定でミルコが勝利した。シュートボクセ・アカデミーへの出稽古を経て、再起戦の桜庭がケン・シャムロックを打撃で秒殺し見事勝利を飾る。
- PRIDE 男祭り 2005 頂-ITADAKI- (2005年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)
- 五味隆典 vs 桜井"マッハ"速人
- アメリカ・シアトルで試合前の調整を行う事を恒例としていたマッハが、試合直前に右膝の靭帯を損傷するというアクシデントに見舞われた。スタンドでは互角に打ち合うものの、投げが崩れてグラウンドの展開になると全く足が利かず、バックマウントを奪った五味が強烈なパウンドでダメージを与え、スタンドに戻った直後に足元が覚束ないマッハに左右の強打をヒットさせてKO。五味が初の日本人PRIDE王者となった。
- 吉田秀彦 vs 小川直也
- 吉田のアキレス腱固めが小川の足首を破壊。なおも試合を続けた小川だが、顔面踏みつけも狙うなど、かつての先輩に対し非情な攻撃に出た吉田は腕ひしぎ逆十字固めで完勝。試合後、小川はハッスルポーズとマイクアピールで自分の見せ場を作った。
- その他の試合は、マーク・ハントが、1年ぶりの試合にも関わらず、ミルコ・クロコップへのリベンジに成功。ヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルは、巨漢のズルジーニョを秒殺。人間とは思えない強さを見せつけた。また、スペシャルチャレンジマッチで総合格闘技に挑んだ俳優の金子賢は、チャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネットに腕ひしぎ逆十字固めで敗れる。なお、桜庭和志がこの大会を最後にHERO'Sに移籍。
[編集] 2006年(崖っぷちからの大逆襲)
- PRIDE.31 "Dreamers" (2006年2月26日、さいたまスーパーアリーナ)
- マーク・ハント vs 西島洋介
- 元ボクサーの西島がPRIDEデビュー。ハント相手に果敢に攻め込み奮戦するも、KO負け。セルゲイ・ハリトーノフ、マウリシオ・ショーグンが敗れる波乱。高阪剛がマリオ・スペーヒーをKOで破り、引退を賭けて無差別級GRANDPRIXに参戦すると宣言。ジョシュ・バーネットが中村和裕を破り、PRIDE初勝利を収める。
- PRIDE 無差別級グランプリ 2006 開幕戦 (2006年5月5日、大阪ドーム)
- 吉田秀彦 vs 西島洋介
- PRIDEを突如離れた桜庭和志に代わり、あの藤田和之がPRIDEに復活。ジェームス・トンプソンとの壮絶な殴り合いを競り勝ち、勝利する。引退を賭けた「世界のTK」こと高阪剛がハードパンチャーのマーク・ハントに真っ向からの殴り合いを挑み、敗北するも、会場を感動の渦に巻き込んだ。またジョシュ・バーネットが陰の優勝候補と囁かれていたエメリヤーエンコ・アレキサンダーから完勝を奪い、ついにPRIDEでその存在感を爆発させた。
- ウェルター級の美濃輪育久がミルコ・クロコップに無謀ともいえる挑戦をするが、やはりミルコの拳を耐えることは出来ず1R1分10秒に崩れ落ち、TKO負け。メインの吉田秀彦と西島洋介の試合は吉田が堅実な勝利を収める。
- PRIDE 無差別級グランプリ 2006 2nd ROUND (2006年7月1日、さいたまスーパーアリーナ)
- 第1試合 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ファブリシオ・ヴェウドゥム
- 第2試合 藤田和之 vs ヴァンダレイ・シウバ
- 第3試合 マーク・ハント vs ジョシュ・バーネット
- 第4試合 ミルコ・クロコップ vs 吉田秀彦
- エメリヤーエンコ・ヒョードルの負傷欠場により、シウバがミドル級代表として急遽参戦。ヘビー級の藤田を持ち前のラッシングファイトでマットに沈める。吉田はミルコに足を破壊されKO負けを喫し、これにより日本勢は全滅した。ジョシュはハントから秒殺の一本勝利を挙げ、一躍優勝候補の筆頭に。ヴェウドゥムは善戦するもノゲイラに判定で敗れた。
- PRIDE 無差別級グランプリ 2006 FINAL ROUND (2006年9月10日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE 無差別級グランプリ 2006 準決勝
- 第1試合 ヴァンダレイ・シウバ vs ミルコ・クロコップ
- 第2試合 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ジョシュ・バーネット
- ミルコがシウバを左ハイキックでKO、因縁の再戦を完全勝利で収める。ノゲイラとジョシュがPRIDE史上NO.1ともいえるハイレベルなグラウンドの攻防を展開。僅差の判定をジョシュが制し、決勝はミルコとジョシュとの3度目の対決に。
- PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦
- ミルコ・クロコップ vs ジョシュ・バーネット
- 激戦をミルコが制し、K-1時代を含め自身初のチャンピオンに輝き、エメリヤーエンコ・ヒョードルとの再戦の権利を手にする。
- PRIDE.32 "THE REAL DEAL"(2006年10月21日、トーマス&マックセンター)
- PRIDE初の海外興行。アメリカ ラスベガス開催。観客動員数:11727人(超満員札止め)。
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs マーク・コールマン
- マウリシオ・ショーグン vs ケビン・ランデルマン
- ヒョードル、ショーグンが共に磐石の勝利を見せ、番狂わせを許さず。
- PRIDE武士道 -其の十三- (2006年11月5日、横浜アリーナ)
- PRIDE 男祭り 2006 -FUMETSU- (2006年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)
- PRIDE ヘビー級 タイトルマッチ
- エメリヤーエンコ・ヒョードル vs マーク・ハント
- 「誇りは、誰にも奪えない。」というキャッチフレーズを掲げた今大会。2006年最後の戦いとなるヘビー級タイトルマッチは、マーク・ハントが試合前の予想を大きく上回り大健闘するも惜敗、エメリヤーエンコ・ヒョードルがノゲイラ、ミルコに続き3度目のタイトル防衛に成功する。
- ジョシュ・バーネットとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの再戦は、接戦の末ノゲイラが判定勝ちし、リベンジを果たした形となった。中村和裕はマウリシオ・ショーグン相手に驚くべき粘りを見せるが判定負け。吉田秀彦は直前に決定したジェームス・トンプソンと打撃戦を展開するもTKO負け。郷野聡寛はリトル清原をゲストに引きつれ入場、試合中の骨折により満足な試合展開は出来なかったものの近藤有己に5年前の雪辱をはらす。五味隆典は石田光洋をプレッシャーで押しまくり見事なKO勝ちを収める。青木真也はヨアキム・ハンセンを上手く自分のテリトリーに引き入れ一本勝ちを極める。
[編集] 2007年(第三次PRIDE終焉・UFCとの全面対決開戦)
- PRIDE.33 "THE SECOND COMING" (2007年2月24日、トーマス&マックセンター)
- PRIDEミドル級タイトルマッチ
- ヴァンダレイ・シウバ vs ダン・ヘンダーソン
- ウェルター級王者として二冠を目指すダンが、壮絶な殴り合いの末にミドル級王者シウバを左フックで殴り倒しKO勝利。これにより、シウバがミドル級創設以来5年余りの長きに渡って保持してきたミドル級タイトルがついに移動、ダンが母国アメリカの大地で最高の勝利を手にし、二冠王者となる。
- 大会の内容としては全体を通して好勝負が続出し、大番狂わせが多発するなど非常に波乱に満ち充実した内容となった。今大会がデビューとなるPRIDE初のアフリカ出身ファイターソクジュがミドル級トップクラスの実力者アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラから衝撃の秒殺KO勝利をあげ、壮絶なデビューを果たす。ライト級王者五味隆典はニック・ディアスの前に完敗を喫し、アメリカ初進出で早くも躓くことに。中村和裕の代役として急遽参戦したジェームス・リーがトラビス・ビューから圧巻の秒殺勝利をあげる。王者としての初戦に望んだ三崎和雄はフランク・トリッグに終始押さえ込まれ無念の敗北。
- こうした流れの中で、ミドル級GP王者マウリシオ・ショーグンはアリスター・オーフレイムをKOで破り、不動の強さを見せつける。前試合で青木戦で悪夢の秒殺負けを喫したヨアキム・ハンセンはジェイソン・アイルランドから一本を奪い復活。桜井"マッハ"速人もマック・ダンジグから完勝する。
- PRIDE.34 "KAMIKAZE" (2007年4月8日、さいたまスーパーアリーナ)
- 藤田和之 vs ジェフ・モンソン
- UFCとの経営統合を受け、DSE、そして榊原体制の最後の大会となった。
- DSE体制最後の大会だけあり、全試合1R決着の見応えある試合が続出した。UFC対PRIDEの提携後初の対抗戦で、「PRIDE愛」を掲げて出陣した藤田和之は、UFCの強豪であるジェフ・モンソンに裸絞めを決められ、無念のタップアウト。DSE体制最後の試合を勝利で飾ることが出来なかった。また、小路晃がヴォルク・アターエフの欠場により久々に出場するも、同じく久々に出場したギルバート・アイブルにTKO負け。一瞬ヒールホールドが入りかける見せ場を作ったが、アイブルの打撃力に屈した形となった。同じく久々登場のドン・フライは、勢いに乗っているジェームス・トンプソンとの対戦。高山善廣戦を彷彿させるような壮絶な打撃戦を展開するも、最後はトンプソンの打撃に屈し、仁王立ちの状態でレフェリーストップ。こちらも勇退する榊原社長に勝利を捧げることが出来なかった。
- しかし、成長著しいソクジュは、前回のアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ戦の復讐に燃えるヒカルド・アローナを2分足らずでKOし、ホジェリオ戦で見せた打撃力は本物だということを存分に見せ付けた。また、バタービーンとズールの巨漢対決は、先日のCage Rageにてトンプソンに勝利したばかりのバタービーンが、まさかのV1アームロックで一本勝ちし、ファンを驚かせた。大晦日にヨアキム・ハンセンに勝利する大金星を挙げた青木真也は、ブライアン・ローアンユーを腕ひしぎ逆十字固めで極めて一本勝ちし、5月のライト級グランプリに勢いを付けた。また、共に久々登場となる瀧本誠に中尾"KISS"芳広も揃って一本勝ちし、勝ち鬨を挙げた。
- 第6試合終了後、榊原社長がスピーチを行い、その壇上にHERO'S参戦中の桜庭和志が突如登場し、会場のファンを驚かせた。その後に田村潔司も登場し、共に榊原社長を労った。その壇上で、お互いがいつかはPRIDEのリングで戦いたいと言うことで同意した。試合後、FEGの谷川貞治社長は広報を通じ、桜庭のPRIDEやUFCへの参戦を前向きに検討すると発表し、このドリームマッチがPRIDEのリングで実現不可能ではないことが証明された。
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- 新体制下でのスタートが切られるのは、5月のライト級グランプリ。なお、同時期にアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがUFCとの正式契約がアメリカにて発表される。皮肉にもこれまでPRIDEヘビー級トップ3を担ってきた3人(エメリヤーエンコ・ヒョードル、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ミルコ・クロコップ)の最後の男の離脱が、記念すべき10周年記念イヤー最初の、そしてDSE主催ラスト興行のこの日に明らかになる。
[編集] 開催予定大会
- 5月中・下旬 - 日本・さいたまスーパーアリーナ PRIDE ライト級グランプリ 開幕戦
- 6月下旬 - アメリカ・カリフォルニア 「PRIDE.36」
- 7月下旬 - 日本・名古屋 PRIDE ライト級グランプリ 2nd ROUND
- 8月下旬 - 日本・大阪 「PRIDE.37」
- 9月下旬 - 日本・東京 PRIDE ライト級グランプリ 決勝
- 10月下旬 - アメリカ・ラスベガス 「PRIDE.38」(10月11日に10周年を迎えるため、その記念興行を日本で行う可能性もあり)
- 12月31日 - 日本 「PRIDE 男祭り 2007」