御徒町駅
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御徒町駅(おかちまちえき)は、東京都台東区上野五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式ホーム2面4線を持つ高架駅である。出口は北口と南口の2箇所にある。
- のりば
1 | ■京浜東北線 | 東京・品川・川崎・横浜方面 |
2 | ■山手線 | 東京・品川・渋谷方面 |
3 | ■山手線 | 上野・池袋・新宿方面 |
4 | ■京浜東北線 | 上野・浦和・大宮方面 |
- 京浜東北線快速運転時間帯(主に10~15時の間)は当駅を通過するため1・4番線は停車せず、2・3番線の山手線しか利用できないので、京浜東北線を利用するには上野駅か秋葉原駅での乗り換えとなる。
- バリアフリー設備
- エスカレーター 北口~ホーム
- 車いす対応エスカレーター3枚板 北口~ホーム
- ベビーベッド付きトイレ 北口女子
[編集] 利用状況
- 1日平均乗車人員 77,011人(2005年度)
[編集] 駅周辺
- 駅のすぐ北側を道路、春日通が東西に通っている。
- 以下の路線への乗り換えが可能である。なお御徒町駅構内にそれぞれの路線への入り口は無い。
- 上野広小路駅は上野松坂屋付近の中央通の地下、仲御徒町駅は昭和通の地下、大江戸線は中央通と春日通の交差点の地下に位置するので、御徒町駅からはそれぞれ200m程度ある。
- 上野松坂屋は、北口を出て、上野方面に向かって左側。
- アメヤ横丁は北口から、上野方向すぐ。
- 昭和通りを挟んで駅から東側は貴金属、宝石問屋街となっている(ジュエリータウンおかちまち)。
- 1990年(平成2年)1月22日 - 駅北側の高架下の春日通りの路面が陥没する事故が発生。東北上越新幹線の上野駅から東京駅への延伸工事で、シールド工法の硬化剤の不足によるもの。出来た穴に自動車が落ちるなど死傷者が出た。
- 中外旅行社
京浜東北線の快速通過に際し、地元からは“御徒町で降車しアメ横に寄って上野駅へ―が本来のあり方”などと主張し強硬に反対した(京浜東北線の快速通過にあたっては神田なども反対意見が出たが、御徒町は最も強硬に反対が出た駅であった)。当時貼られた「通過反対」のステッカーを現在も随所で見ることができる。その後現在も快速を同駅に停車させようとする住民運動が行なわれているが、大江戸線の開通で利便性が増したことから以前ほど強い運動にはなっていない。
[編集] バス路線
近くの「御徒町駅前」停留所の他、少し離れた「上野松坂屋前」停留所・「上野広小路」停留所から都営バスが発着している。
[編集] 御徒町駅前
[編集] 上野松坂屋前
- 学01 上野駅→上野松坂屋前→東大病院~東大構内(東大構内方面のみ停車)
- 上23 上野松坂屋前~上野駅~浅草寿町~押上~東墨田三丁目~平井駅
- 草39 上野松坂屋前~上野駅~浅草寿町~青戸車庫~金町駅(平日日中のみ)
- 上46 上野松坂屋前~上野駅~浅草寿町~南千住駅入口~南千住八丁目~南千住駅東口
- 上58 上野松坂屋前~根津駅~動坂下~江戸川橋~早稲田
[編集] 上野広小路
- 学01 上野駅←上野広小路←東大病院~東大構内(上野駅方面のみ停車)
- 都02 大塚駅~春日駅~上野広小路~御徒町駅前~本所一丁目~錦糸町駅
- 上26 上野公園(→上野広小路)~根津駅~業平橋駅~押上~亀戸駅(亀戸駅方面のみ停車)
- 上60 上野公園(→上野広小路)~根津駅~春日駅~千石三丁目~大塚駅~池袋駅東口(大塚駅方面のみ停車)
- 上69 小滝橋車庫~高田馬場駅~早稲田~江戸川橋~春日駅(→上野広小路)~上野公園(上野公園方面のみ停車)
- 上23 上野松坂屋前~上野広小路~上野駅~浅草寿町~押上~東墨田三丁目~平井駅
- 草39 上野松坂屋前~上野広小路~上野駅~浅草寿町~青戸車庫~金町駅(平日日中のみ)
- 上46 上野松坂屋前~上野広小路~上野駅~浅草寿町~南千住駅入口~南千住八丁目~南千住駅東口
[編集] 歴史
- 1925年(大正14年)11月1日 鉄道省東北本線(電車線)の駅として開業。
- 1949年(昭和24年)6月1日 日本国有鉄道が発足。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄が分割民営化されJR東日本が発足。
[編集] 御徒町の地名と沿革
現在、御徒町という地名はない。1964年に台東と変わっている。現在のJR駅周辺は上野三丁目である。明治時代、現在の駅周辺を下谷仲徒町三丁目と呼んだ。その後上野広小路と呼ばれているが、地区の分け方が北へ縦割りだったのが、横割りに区分された。
現在、駅周辺には、宝石など貴金属店が多く見られるが、昔はこれ程多くなかった。昭和時代になると革製品を扱う店ができた。それは印鑑のケースや時計のバンドである。特に時計の皮バンドを扱う業者が増えたが、その後ステンレスに変わりつれ、時計などを扱うようになった。しかし時計の修理やバンドの取り替えなどの需要がなくなると、貴金属を扱う業者が増えて来た。そして東京の北玄関である上野に近い事で、宝石商が進出してきた。
その他、昔し御徒町周辺に多く見られた業者に自転車屋があるが今では数軒になってしまった。逆に最近ではゴルフ道具、スニーカー、そしてメガネなどの取り扱い業種の進出が目立つようになった。またガード下や駅周辺に居酒屋が増え、昭和道り沿いには飲食店が無数に増えて来た。