大森駅
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大森駅(おおもりえき)は、東京都大田区大森北一丁目6番16号にある東日本旅客鉄道(JR東日本)京浜東北線の駅である。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線の地上駅である。みどりの窓口、自動改札機設置駅。
- のりば
1 | ■京浜東北線 | 川崎・横浜・磯子・大船方面 |
2 | ■京浜東北線 | 品川・東京・浦和・大宮方面 |
- 改札口(出口)
- 中央口改札
ホーム中央付近から階段を上る。東口および西口に通ずる。現在の駅舎が完成する以前は東西自由通路がなく東側が駅本屋、西側は山王口といい、別々に改札口が設けられていた。このため現在も西口を山王口と通称する場合もある。
- 北口改札
ホーム東京方の階段を上る。西側は駅ビル「ララ」、東側は品川区が管理する連絡通路を介して駅外に出ることができる。開設当初は西側(山王方面)にしか出られなかったため、山王北口と通称する場合もある。
[編集] 利用状況
- 1日平均乗車人員 88,049人(2005年度)
- JR東日本の駅としては40位だが、乗り換え路線がない駅としては1位である。
[編集] バス路線
- 大森駅東口 京浜急行バス・羽田京急バス
- 1番乗り場
- 森50 東邦医大経由蒲田駅
- 2番乗り場
- 森26 大森海岸駅経由森ヶ崎(東京労災病院)
- 森56 大森福祉事務所経由森ヶ崎(東京労災病院)
- 3番乗り場
- 森21 平和島駅・北糀谷経由羽田空港
- 森21 平和島駅・六間堀経由羽田車庫(朝・夜一日5便運行)
- 森23 平和島駅・大鳥居経由羽田車庫(深夜2便のみ運行)
- 森27 八幡通り経由大森東五丁目
- 4番乗り場
- 森25 平和島駅経由昭和島循環
- 森29 平和島ボートレース場(競艇開催日のみ運行)
- 森37 八幡通り・レジャーランド平和島経由京浜島・昭和島循環(大森駅・朝のみ運行)
- 森38 八幡通り・レジャーランド平和島・京浜島・昭和島循環・平和島駅経由レジャーランド平和島
- 5番乗り場
- 森24 平和島駅経由京浜島循環
- 森36 大森海岸駅・平和島駅経由京浜島・昭和島循環
- 森39 八幡通り・レジャーランド平和島経由京浜島循環(夕方のみ運行)
- 森31 平和島駅経由流通センター循環
- 6番乗り場
- 井19 立会川・青物横丁経由大井町駅
- 7番乗り場
- 森20 大井競馬場(競馬開催日のみ運行)
- 森32 平和島駅経由城南島循環
- 森43 平和島駅経由大田市場
- 8番乗り場
- 森22 大森海岸駅経由八潮パークタウン循環
- 森30 大森海岸駅・大井競馬場駅・東京テレポート駅経由船の科学館
- 森40 平和島駅・レジャーランド平和島・東京テレポート駅経由船の科学館(大森駅~レジャーランド平和島間は平和島駅のみ停車 朝1便運行)
- 9番乗り場
- 井19 レジャーランド平和島(一日3便運行)
- 森28 大森海岸駅経由平和島循環
- 森33 八幡通り経由平和島循環(朝のみ運行)
- 森34 レジャーランド平和島経由大田スタジアム(日中13時~16時は運行無し)
- 1番乗り場
- 大森駅・大森駅(山王北口) 東急バス
- 1番乗り場
- 品94 池上駅経由蒲田駅
- 井03 池上駅経由蒲田駅
- 井09 池上駅
- 森04 池上駅(池上営業所)
- 2番乗り場
- 森05 池上駅・荏原病院経由洗足池
- 3番乗り場
- 森06 上池上循環外回り
- 4番乗り場
- 森02 大田文化の森経由荏原町駅入口
- 5番乗り場
- 森08 馬込銀座循環
- 7番乗り場
- 森91 長原・上馬経由新代田駅前
- 8番乗り場
- 森07 上池上循環内回り
- 9番乗り場 *2006年6月より隣接地でビル建設工事のため仮停留所(20m大井町寄り)に移動中
- 井03 大井町駅
- 井09 大井町駅
- 品94 大井町駅経由品川駅
- 10番乗り場
- 森07 上池上循環内回り
- 1番乗り場
[編集] 駅周辺
[編集] 西側
- 大森貝塚 - 1877(明治10)年、アメリカの生物学者E.S.モース博士によって列車の車窓から発見された。同年、彼自身によって日本で初めての学術的発掘調査がおこなわれていることから、日本考古学発祥の地ともいわれる。現在、貝塚の範囲は大田・品川の両区境付近に相当しており、品川区側に『大森貝塚』碑、大田区側に『大森貝墟』碑が建てられている。また、駅ホーム中央付近には『日本考古学発祥の地』碑(縄文土器形のブロンズ像)もある。
- 山王 - 武蔵野台地の突端部の高台に位置し、明治の中ごろから高級住宅地として発展。特に関東大震災後にはここから馬込にかけて多くの文士・芸術家が移り住んだ。(馬込文士村) 当時の面影を感じさせる街並みが今も所々に残る。
- 大森郵便局
- 大田文化の森 - 2001(平成13)年11月にオープンした大田区の文化活動支援施設。旧大田区役所跡地。
- ダイシン百貨店本店
- 日本赤十字社 大森赤十字病院
[編集] 東側
- 大森ベルポート - いすゞ自動車工場跡地に建てられたビル群。いすゞ自動車本社ビル。ニフティの本社もこの中にある。
- ディスコ (切断装置製造)本社
- イトーヨーカドー大森店
- 大森東急イン
- アトレ大森・アトレ大森2(駅ビル)
- 大森とうきゅう(東急ストア)
- 西友大森店
- キネカ大森
- 日立製作所日立大森別館・日立大森第二別館
- BIG FUN平和島(大森駅より無料シャトルバス有り)
- いすゞ病院
- 入新井西児童交通公園
- 平和島競艇場
- しながわ水族館
- TRC東京流通センター
なお、京浜急行本線の大森海岸駅とは、500m程度離れている。かつては、大森駅前に京急の前身の京浜電鉄が乗り入れていたこともあった。京浜電気鉄道大森支線を参照。
[編集] 歴史
新橋・横浜間開業の4年後に開業した非常に歴史の古い駅である。京浜間の電車運行開始後は客車列車の通過が増え、昭和初期に停車がなくなって電車専用の駅となった。その後も列車線ホームは長い間残っていたが、駅の改築に伴って解体されている。
- 1876年(明治9年)6月12日 - 国鉄の駅が開業。旅客営業のみの旅客駅。
- 1877年(明治10年) - 上り列車で横浜から新橋へ移動中のE.S.モースが大森駅発車直後の左車窓に大森貝塚を発見。
- 1898年(明治31年)4月1日 - 貨物取扱を開始。
- 1901年(明治34年)2月1日 - 京浜電気鉄道(現在の京浜急行電鉄)大森停車場前~八幡駅(現在の大森海岸駅)間の大森支線が開通。
- 1913年(大正2年)2月 - 山王口改札(現在の西口)開設。
- 1919年(大正8年) - 山王口改札(現在の西口)拡張。
- 1930年(昭和5年) - 大森駅~池上駅間に乗合バス開通。
- 1937年(昭和12年)3月8日 - 京浜電気鉄道 大森支線が廃止。
- 1959年(昭和34年)12月 - 北口改札開設。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物取扱を廃止。
- 1977年(昭和52年)9月 - 大森貝塚発見発掘100周年を記念し、駅ホームに「日本考古学発祥の地」碑が建立される。
- 1982年(昭和57年)7月 - 駅舎改築工事着工。
- 1984年(昭和59年)7月 - 現駅舎完成。
- 1984年(昭和59年)9月14日 - 駅ビル「大森プリモ」(現在の「アトレ大森」)開業。
- 1985年(昭和60年)4月 - 北口改札から東側(南大井方面)へ下りる自由通路完成。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1989年(平成元年)3月10日 - 北口階段拡幅完成。
- 1990年(平成2年)3月20日 - 旅行センターオープン。
- 1994年(平成6年)3月16日 - ホームから中央口改札への上りエスカレーター設置。
- 2001年(平成13年)7月 - 中央口コンコースにて第1回「大森夢コンサート」開催。
- 2002年(平成14年)12月13日 - 中央口改札からホームへの下りエスカレーター設置。
- 2003年(平成15年)2月7日 - ホームと中央改札口を結ぶエレベーター設置。
- 2005年(平成17年)11月15日 - 駅ビル「大森プリモ」のリニューアル完成。「アトレ大森」に改称。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] その他
[編集] 大森新交通
数線の乗換駅である大井町駅(東京臨海高速鉄道りんかい線、東急大井町線)と蒲田駅(東急池上線、東急多摩川線)に挟まれて、大森駅には京浜東北線の駅しかなく、誘客、活性化に非常に不利な状況にある。
そのため、新宿方面から羽田空港に達する新交通システムを、大森駅を通るルートで誘致しようとする動きがある。しかし蒲蒲線の計画などと重複することから、具体化には至っていない。
[編集] 地下鉄接続
過去には都営地下鉄浅草線建設時に馬込から大森駅まで通す計画があったが立ち消えとなったことがある。
[編集] 外部リンク
- JR東日本大森駅
- 大森新交通
- 大森停車場前駅跡 [1] [2]
- イトーヨーカドー大森店ブログ