浜松町駅
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浜松町駅(はままつちょうえき)は、東京都港区海岸一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)及び東京モノレールの駅。なお、東京モノレールの正式駅名はモノレール浜松町駅(ものれーるはままつちょうえき)である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京モノレール
[編集] 駅構造
[編集] 東日本旅客鉄道
島式ホーム2面4線の駅である。出入口は新橋寄りの北口とホーム中程の階段を上ったところの中央口(モノレール乗り換え)、そして東芝ビル、日の出桟橋方面に通路でつながる南口の3ヶ所である。中央口と南口はホームの上層ある橋上駅舎で、世界貿易センタービルと連絡通路でモノレールへの乗り換えができる。北口は高架駅状で、現在周辺は線路移設など工事中だが、汐留シオサイトの南の玄関口でもあり、現在建築中のオフィスビルなどと相まって、新橋駅や汐留駅共々乗降客増加が見込まれる。
[編集] のりば
1 | ■京浜東北線 北行 | 東京・上野・赤羽・大宮方面 |
2 | ■山手線 内回り | 東京・上野方面 |
3 | ■山手線 外回り | 品川・渋谷方面 |
4 | ■京浜東北線 南行 | 品川・川崎・横浜・大船方面 |
- かつては、自動車ごと乗車できる旅客列車「カートレイン」の発着駅でもあり、東海道新幹線線路の東側にのりばがあった。
[編集] 小便小僧
- 1952年10月14日の鉄道開通80周年を記念し、地方からの旅人を癒す目的で、当時の新橋駅の嘱託歯科医、小林光より寄贈されたものである。この像の名称は「小便小僧」である。
- 小便小僧は、1619年にジェローム・デュケノワによって製作されたベルギー、ブリュッセル市庁舎の名物ジュリアンのレプリカだと思われるが、作者は不明である。
- 設置されている場所は、山手線外回り・京浜東北線南行ホーム南端で、季節によって衣装を変える事で知られ、通勤者の目を楽しませている。
[編集] 東京モノレール(モノレール浜松町駅)
世界貿易センタービルの5階に位置している。頭端式ホーム2面1線であり、2面のホームは乗車ホームと降車ホームに分かれている。
出入口は、中央口と南口の他、JRのコンコースからモノレールの中央改札口に抜ける出口専用の改札口が2004年に新設されている。そのモノレール中央改札口には、航空券の発券業務を行うMCATや定期券売り場が設置されている。また、エスカレーターが多く設置されている他、降車ホームからモノレール中央改札口へ向かう客のためのエレベーターが設置されている。なお、駅入口~コンコース~ホームを結ぶエレベーターは、駅入口~コンコース間は一般客も利用できるが、コンコース~ホーム間は業務用扱いとなっている。
現状の駅は、単線であるために1編成しかホームに入る事ができない。そのため、到着した列車が折り返して発車するまでは次の列車が駅に到着する事ができず、増発のネックになっている。これは、京急やバスとの羽田空港輸送の競争にも大きく支障を来たす事から、JRのホームの東側に複線の駅舎を新築する事でこのネックを解消して輸送力増強を行い、またJR線との乗り換えを円滑化する計画がある。東海道新幹線と東海道線の線路移設で空いた敷地を利用する。なお、新築する駅舎の構造は2面2線である。
[編集] のりば
■ 東京モノレール羽田線 | 天王洲アイル 大井競馬場前 流通センター 羽田空港第1ビル 羽田空港第2ビル方面 |
[編集] 利用状況
- JR東日本
- 1日平均乗車人員 144,085人(2005年度)
- 東京モノレール羽田線
- 1日平均乗降人員 113,888人(2004年度、羽田線内10駅中第1位)
浜松町駅周辺は都内でも有数のオフィス街であるため、平日の通勤ラッシュ時にはJR線ホームは乗降客で混雑を極める。
また、年末年始やゴールデンウィークなど大型連休期間になると、東京モノレールを利用して羽田空港へ向かう帰省などの旅行客も多くなるため、混雑する事が多い。
[編集] 駅周辺
- 駅に隣接して西側に世界貿易センタービル、東側には芝離宮庭園がある。また、伊豆諸島・小笠原諸島への航路の出港地である竹芝桟橋、水上バス・海上バスの出港地である日の出桟橋、東京都立産業貿易センター浜松町館、東京タワー、増上寺、港区役所までも歩いて行ける。
- 都営浅草線・大江戸線の大門駅にも世界貿易センタービル経由で連絡している。
- 東京ガス本社
- 東芝本社
- シーバンス(セイコー、清水建設、宇部興産他)
- JR東日本アートセンター四季劇場[春]・[秋]・自由劇場
- 文化放送
- 浜松町スクエア(スカイマーク他)
- 汐留シオサイト 汐留芝離宮ビル(T&D保険グループ他)・汐留I-2プロジェクト(建設中)・URアクティ汐留/ラトゥール汐留(56階建てマンション)
[編集] バス路線
すべて都営バス
- 浜松町駅前
- 浜松町バスターミナル(世界貿易センタービル1F)
- 「浜松町バスターミナル」のページ参照
[編集] 歴史
- 1909年(明治42年)12月16日 - 国鉄東海道本線 品川駅~烏森駅間開通と同時に開業。旅客営業のみの旅客駅。
- 1964年(昭和39年)9月17日 - モノレール浜松町駅が開業。
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 都営地下鉄浅草線の大門駅が開業、都営地下鉄との乗換業務を開始。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 国鉄駅での荷物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
- 2000年(平成12年)12月12日 - 都営地下鉄大江戸線の大門駅が開業。
- 2002年(平成14年)7月14日 - JR東日本が東京モノレールを子会社化、駅設備を改善。
- Suicaが東京モノレールでも利用が可能となり、乗り換えの利便性を高めるためJR京浜東北線快速列車が停車する様になった。
[編集] 整備計画
当駅周辺は都市再生緊急整備地域の指定を受けており、国土交通省、東京都、港区、JR東日本、東京モノレールの5者による浜松町周辺地区の交通施設整備計画が進められている。これは、2008年に完了する汐留再開発での乗降客の増加、そして翌2009年末に予定されている羽田空港国際線定期便就航で、モノレールの乗り換え客増加が見込まれている事によるものである。
具体的には、JRとモノレールの駅舎改築、高架橋の設置、コンコースの拡幅、改札口の増設などが計画されている。また、駅前広場を汐留側に建設し、ペデストリアンデッキを整備する事で世界貿易センタービル、浜松町一丁目、汐留シオサイト、芝浦を結び、歩行者アクセスの充実を図る予定となっている。