クッキングパパの登場人物
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クッキングパパの登場人物(クッキングパパのとうじょうじんぶつ)では、うえやまとちの漫画『クッキングパパ』および同作を原作とするテレビアニメに登場する人物について説明する。
上段に登場人物名、よみがな、カッコ内にアニメ放映時の声優、下段に人物の概要の順である。
目次 |
[編集] 家族
[編集] 荒岩家
- 荒岩一味 - あらいわ かずみ(声:玄田哲章)
- 金丸産業営業二課主任→営業二課係長→営業二課課長。
- 連載開始時から登場し、本編の主人公である。
- 福岡市城南区箱崎(実在しない。箱崎は東区である)出身。東区花椎(実在の地名は香椎)在住。
- 通称は「岩ちゃん」、妻の虹子は「かずさん」or「あなた」、子供の誠・みゆきは「父ちゃん」と呼ぶ。
- 連載開始当時の年齢は31歳。第89巻現在、44~5歳と推定される。
- 第90巻現在における家族構成は、妻・虹子、長男・誠、長女・みゆきの3名。
- 親族としては母・カツ代と義父・吉岡夫婦、7歳違いの妹・味知と義弟・根子田夫婦、その息子で甥の空吾と洋平がいる。また、ペットとして雑種犬のベイを飼っている。
- 身長180cm、体重80kg(第1巻COOK7時点)の堂々たる巨体の持ち主で、トレードマークはカツ代譲りの巨大でしゃくれた下アゴ。
- 性格は至って真面目、几帳面、且つ厳格であるが、面倒見がよくお人好しな人情家でもあり、いかつい面相にも拘らず、人望は厚く友人も多い。
- 3人の家族と美味しいものを食べた時の人々の笑顔を何より愛する。
- 仕事には厳しく、職場では怒ったりもするのだが、日常生活においては至って温和であり、家族に対して本気で怒ったり、手を上げたりした事は皆無に近い(唯一の例外は、第39巻COOK392において、自分との約束を破って一人で海釣りに行った誠の頭を、拳で軽く小突いた事)。
- 一方で、会議の席上では堂々たる姿勢で臨むが、結婚式のスピーチなど、仕事が絡まない場面で人前に立つのを苦手とするなど、極端な恥ずかしがり屋でもある。そのためか、当初は会社の人間には自分が料理をする事をひた隠しにしていたのだが、物語が進むにつれて徐々に周囲に発覚していき、ついに係長昇進の直前にこの事を公開する事となった(第51巻COOK504)。
- 6歳で父を亡くし、多忙な母に代わって学業の合間に味知の面倒を見る日々を送っていたが、小学6年生の時、既成の食べ物を嫌って泣く味知を慰めるため、初めて料理を作る事になった(第4巻COOK37)。
- この時の味知の笑顔に触発され、以降毎日のように台所に立つ内、次第次第に料理にのめり込み、その腕を日々磨いていった。それが実を結び、博多大学時代には既にプロ級の腕を持つに至り、あちこちで料理の腕を振るった結果、その話が現在まで語られる同校の「伝説」と化した。
- 妻・虹子とは、大学在学中、当時新聞部副部長であった酒本に頼まれて出席した、博多女子大新聞部との会合で出会った(第43巻COOK431)。たまたまその時、博多女子大側の料理当番をしていた虹子に代わってカレーを作り、会合終了後に酔い潰れた虹子を部屋まで送り届けたのが縁で交際を始め、金丸産業入社後、初の給料日にプロポーズし(第47巻COOK467)、そのまま結婚。
- 後に息子・誠と、娘・みゆきを授かった(第21巻COOK204)。
- 営業主任となって部下を率い、仕事と家事に没頭する日々を送り、第51巻COOK504において、営業主任から係長に昇進を果たした。
- 極度の高所恐怖症、飛行機恐怖症と言う弱点を持ち、遠方への出張の際は、わざわざ朝早くの電車を利用してまで、飛行機に乗るのを避けようとする。
- また、カラオケも苦手、携帯電話もつい最近まではメールすら打てなかったが、愛娘・みゆきのために必死に習得(第84巻)。みゆきからの初メールを大事にしている模様。
- 趣味は料理を始めとする家事全般、釣り、ギター、水泳。
- ギターは中学の時に、隣に住んでいたノブさんから古いギターを譲り受けて始めた。
- 水泳は中学1年の時に自力で覚え、クラスマッチで優勝した経験もある。まことが水泳を始めてからは、毎年夏の終わりに親子で競争している(劇中話)。無論、一味のほうが速かったが、まことが中学の時に初めて敗北し、息子の成長を喜んだ。
- 好物はキノコ類。
- また、一味は時々、大学時代からの友人であるテレビ局のディレクター、酒本康喜に、彼の担当番組への出演と番組内での調理を頼まれる事がある。自分自身が正体をテレビで暴露されるのを嫌ったからだとは言え、毎度毎度わけのわからない変装をさせられるため、彼自身はこの「出演依頼」を大変迷惑がっているが、酒本に拝み倒され、周りの人間(主に虹子)にのせられた挙句、結局毎回無理やり出演させられている。
- 変装の内容及び登場巻・話数は以下の通り。
- デーモン岩(第3巻COOK27、第10巻COOK98)
- 架空のロック・シンガー。番組内での紹介に曰く、「博多のロックシンガー、そして料理の腕はプロ級」。
- 派手なヘアスタイルに革ジャン、サングラスと、普段の一味からは想像不可能なロッカー・スタイルに身を固めている。
- アニメ版では髪にメッシュまで入れられており、より派手な姿になっている。
- 担当する番組に出演予定の料理研究家に、出演を急にキャンセルされ困り果てた酒本が、代役として呼び出した一味を部下のスタイリストに頼んで「本人とわからないよう、ハデに」変装させた結果、誕生した姿。
- あまりに意表を突いた変装内容であるためか、この変装の成功率はかなり高かったらしく、同僚や部下だけでなく、実の息子の誠ですら見抜く事ができなかった。
- 田中に至っては、本人に面と向かって「まるでアホ」「主任をうんとガラ悪くした感じ」と酷評した程であったが、妻・虹子と部下の木村夢子(当時)の両名にだけはさすがに一目で見破られていた(アニメでは北海道で出演した際、東山常務にも見破られ「皆には内緒にしておくよ」と手紙を送られている)。
- 一味自身は、第10巻COOK98の時点でこの変装について「だんだん気に入ってきた」と述べていたが、第26巻COOK255では「あのカッコウはもう嫌だぜ」と述べていることから、前記の台詞は彼なりの冗談であろうと推測される。
- コロッケ大王(第26巻COOK255)
- 架空の人物。番組内での紹介に曰く、「正体不明、おいしいコロッケあるところどこにでも現れる」
- アラビア風の衣装に爪先の反り返った靴、顎ヒゲを蓄え頭にはターバンを巻き、額にコロッケのマークを貼り付けると言う、極めてうさんくさい姿をしている。
- 花椎商店街にあるコロッケ専門店「久保商店」を紹介する番組を制作するため、その一環として一味の出演を決めた酒本が、一味の配役として考案した。
- 一味は番組の台本を読んでこの変装の内容を知り、デーモン岩以上の拒否反応を示したが、回りに押し切られて結局これを承諾した。
- ちなみに、会社の勤務日の昼休みに出演をした一味は、変装の付けヒゲを付けたままの姿で社に戻ってしまい、田中を始め部下・同僚にその事で散々笑われる羽目になった。
- 蛇足だが、アニメ版では1992年3月4日の「水曜特バン! 春一番! 日本一のアニメ祭り」に登場し野原しんのすけに絡まれていた。
- 荒岩虹子 - あらいわ にじこ(声:勝生真沙子)
- 一味の愛妻。ニチフク新聞文化部記者。
- 連載開始時から登場。
- 年齢について、作中で詳細に語られたことはないが、博多女子大在学時に博多大学在学中の一味と出会っている事から、ほぼ一味と同年齢と推察される。
- 眼鏡を外すとほとんど何も見えない程の極度の近視(本人曰く「両目とも0.01」)で、学生時代から度の強い眼鏡をかけている(第4巻COOK38において眼鏡を壊してしまった際は、そのために会社で大騒動を巻き起こしている)。
- 大学時代はポニーテールであったが、結婚後しばらくしてひっつめ髪へと髪型を変えた。
- ファッションについては、家庭内ではそれなりにバリエーションがあるのだが、通勤・就業時はなぜか、スーツの上下にチェックのブラウスと言うスタイルのみで通している。
- 両親とは大学在籍時から離れて暮らしているようだが、第83巻現在、共に健在であるようだ。
- 4、5歳の頃に熊本県の山中の祖父母に預けられ、野性的な生活を送ったせいか、男性記者も怯むような辺境・秘境でも平気で取材に赴く行動力を持つ。
- また、知的好奇心に富み、何にでも関心を持ち、文化・芸術全般に造詣が深く、常にプロの記者としての目を持って物事を見る。
- 正しく新聞記者の鑑のような人物であり、深井文化部長を始め、同僚・部下の信頼も厚いバリバリのキャリアウーマンである。
- その反面、家事は一切だめで、手先は驚くほど鈍く、両親も諦めるほどであった。そのため料理以外の家事も全て一味に任せきり。
- しかし夫と2人の子供たちへの愛情は誰にも負けず、明るい性格から誰からも愛されている。
- その後、みゆきを授かった頃からは徐々に家事の腕前が上達していき、現在ではごく普通に家事をこなせるまでになっている。
- 煙草は吸わないが、無類の酒好きであり、また酒に異常に強い。他者を寄せ付けない大酒豪である。初期は泥酔して帰宅することも多かったが、その後改善。
- 趣味に関して、作中では特に語られてはいないが、子供の頃からスポーツ万能であり、スポーツ全般が好きではあるようだ。特にテニスは、高校時代はテニス部キャプテンも務めた腕の持ち主であり、長いブランクにも拘らず未だにその腕は衰えていないようで、金丸産業のテニス大会ではそれを活かして大活躍した(第29巻COOK285)。
- 一味や誠程ではないが、釣りもそれなりに好きなようだ。
- 一味の料理を食べることが何よりも楽しみ。
- 好物は松茸とウニ。
- 荒岩まこと - あらいわ まこと(声:高山みなみ)
- 一味の愛息。
- 1巻では「荒岩誠」表記であるが、その後は「荒岩まこと」表記。
- 連載開始は小学2年生だったが、両親の愛情を受けてまっすぐに成長、現在(2006年4月)で沖縄の琉国大学1年生。
- 大学生活では寮に住んでいて、先輩から料理番を押しつけられている。
- 性格は真面目、積極的で、人見知りもせず、常に前向きで明るい。人には親切で、世話焼きが好きなお人良し。妹・みゆきと一緒に行動することが多く、一緒に入浴・一緒にサイクリング・喧嘩の仲裁・料理の指導などきちんと面倒を見る。
- みゆきがまだ生まれていなかった頃、「妹が欲しい」と思ったことがあるが、同じアパートの森山純子を妹のようにかわいがっていた。
- 成績はごく普通。がっちり型の体格のため力は強いが足は遅い。背丈は母・虹子を追い抜いた。
- 中学生まで少年サッカーチーム(ポジションはフォワード)と子供会の相撲に参加していたが、相撲が地区3位になったことがある他は、特に成績を残してはいない。
- 水泳教室にも小学校から通い、中学・高校でも水泳部に入っていた。中学3年で県大会に進出した。
- 一味の影響で小学生から料理を手伝うようになり、持ち前の器用さから上達している。
- 小学3年の頃から学校のマドンナ、吉永さなえと互いに好きあって、現在も継続中。
- 趣味は料理、釣り、ギター。
- 好物はエビフライ、肉団子、ピカタ、ハム、チーズ。
- 荒岩みゆき - あらいわ みゆき(声:高山みなみ)
- 一味の愛娘。
- 美しい雪の日に生まれたことから命名された。
- 単行本17巻で虹子の妊娠が発覚、しかし高齢出産であることから、帝王切開で出産した(21巻)。現在は小学4年生。
- 母に似て賑やかでワイルドな性格。普段は裸足でいることが多い。
- 兄の誠とは10歳差だが、一緒に楽しく入浴するなど仲が大変よい。
- わらび保育園に生後半年のころから預けられ、6歳まで通った。
- 泥遊びと絵が大好きで、特に人の顔を描いてプレゼントすることを喜びとしている。
- 好物はタマネギで、牛丼では牛肉よりもタマネギが大好きなほど。
- ベイ(声:冬馬由美)
- 荒岩家の忠実な飼い犬。小型の雑種だが賢い。
- 田中がベイサイドプレイス博多埠頭で見つけてきたことから名づけた。当初は肉まんをくれた田中に付きまとっていたのだが、アパート暮らしの田中は飼えず、ひょんなことから荒岩家の一員となった。田中も一応飼い主ということになっている(30巻に詳細)。
[編集] 吉岡家
- 吉岡カツ代 - よしおか かつよ(声:くじら)
- 一味の愛する母。病院のまかない婦40年のベテラン。二人の子供を残して夫が交通事故死した後、元来負けん気の強かったカツ代は朝から晩までがむしゃらに働き、何とか子供たちを育て上げた(4巻に詳細)。顔つき・体格とも一味と良く似ており、初対面時にティートは爆笑、頓田は一味の女装と誤解した。性格は短気で、一味やまことには厳しいが、みゆきには甘い。家の庭には梅が生え、毎年梅干をつける。パチンコに強く、タバコは欠かさない(銘柄は「エコー」一本槍)。勤め先の吉岡院長に見初められて再婚。再婚したことを恥ずかしがり、一味一家が家に訪ねるまで再婚のことを言わなかった。吉岡の勧めで釣りを始めると見事にはまり、いまや一族で釣りを楽しんでいる。一味の腕を鍛えるため、一味の作った食事には、たとえどんなに旨かろうと「旨い」と言わずに「マシなものが作れるようになった」くらいに留めている。好物は堅パン。
- 吉岡 - よしおか(声:八奈見乗児)
- カツ代の夫。名前は不明。一味の義理の父親であるが、一味からは、「おやじさん」と呼ばれている。
- 自ら開業した吉岡病院の院長で、若い頃から医学一筋の自称「医学バカ」。
- 「医は仁術」を体現したかのような人格者でもあり、誰に対しても敬語を使い、人当たりは丁寧を極め、笑顔を絶やさず、滅多な事では怒らない。また、食事が制限される患者への配慮から、休日の前夜以外は香りの強い物は食べない。
- 人生の大部分を医学につぎ込み、財産も医学書に全て費やしてきたが、ある日、院長室の掃除をしに来たカツ代に恋し、半ば強引にカツ代の家に転がり込んだ(12巻)。カツ代に釣りの魔力を教えた張本人(19巻)。
- パイプ煙草(最近はあまり喫煙しない)とシャンパンが好き。
[編集] 根子田家
- 根子田味知 - ねこた みち(声:大坪純子)
- 一味の愛する妹。東京でコピーライターをしている。生後すぐに父を亡くし、母カツ代は一日中働き詰の中、成長期の大半を兄一味と共に過ごし、半分は一味に育てられたようなもの(4巻)。一味が初めて作った料理(卵焼き)を食べた。カメラマンの根子田敏夫と結婚し、空吾(くうご)と洋平(ようへい)の母となる。母譲りの気の強い性格で、夫とは時折けんか(ほぼ一方的)になる。好物はスコッチエッグなどひき肉料理や豚の角煮。
- 根子田敏夫 - ねこた としお(声:古谷徹)
- 味知の夫。風景や料理写真を扱うプロカメラマンだが、本当は植物の写真を好む。激しい方言から大阪府出身と考えられる(作中では「関西人」との発言のみ)。カメラマン志望のフリーアルバイターだった頃に味知と出会い、同棲する(7巻)。仕事が順調になってきた頃、ハプニングが起こり味知が妊娠(24巻)、覚悟を決めて結婚し(25巻)、空吾を授かった(26巻)。その後に洋平も授かり二児の父となった。気の強い妻とぶつかることもある。髪は物凄いくせ毛。好物はたこ焼き。
- 根子田空吾 - ねこた くうご(声:冬馬由美)
- 味知と敏夫の長男。「くうちゃん」と呼ばれている。敏夫は「孫悟空」、敏夫の父は「太平洋」、カツ代は「優(ゆう)」と名づけようとしたが、味知が孫悟空をアレンジした名前をつけた。
- 根子田洋平 - ねこた ようへい
- 味知と敏夫の次男。名前はかつて祖父(敏夫の父)が考案した「太平洋」をアレンジしたもの。
[編集] 金丸産業
福岡県福岡市に本社を置く商社。現社長の父が昭和30年代初頭に「金丸商会」として設立した。東京、大阪、長崎、大分、熊本、小倉に支社を置くほか、自社工場も持っており、機械から玩具、食品まで幅広く扱っている模様である。将来有望な社員は一度必ず東京支社へ派遣される仕組みだと言う。
[編集] 荒岩直属の部下
- 田中一 - たなか はじめ(声:飛田展男)
- 金丸産業営業二課係長。地元福岡市出身(糟屋郡新宮町出身の可能性あり)。大学卒業後に金丸産業入社。営業二課で一味の部下である。第1巻では25歳。2006年4月に係長へ出世した。
- 通常は呼び捨てか「田中君」だが、虹子やみゆきには「田中ちゃん」、幼少期の誠からは「田中のお兄ちゃん」と呼ばれている。
- 会社では、後に妻となる木村夢子の一年後輩だったが、夢子が高卒入社に対して田中は大卒である為、田中の入社は夢子が19歳、田中は(大学に現役入学なら)22歳の時であったと考えられ、夢子より3歳年上となる。
- しかし、田中は遅刻・欠勤・二日酔いの連続であり、部屋の掃除も出来ないダメ人間ぶりであることから、明らかに夢子が年上に感じられる場面がいくつもある。また結婚するまで、お互いを「木村先輩」「田中君」と呼び合い、ほとんどの場面で夢子に対して敬語を使っているなど、後輩としての分をわきまえていた(会社を離れるとタメ口になったりもする)。
- 会社にいるときなどは標準語で話すが、口げんかなどの時には博多弁となる。
- 中学生の頃は野球部(推測)、高校生では応援団で過ごす。大学は不明。
- 入社初日に遅刻、大食いで大酒のみ。つきたての餅が食べられないぐらいで涙を噴水のように出して泣くぐらい食い意地が張っている。
- 博多中洲の大抵の店は制覇して顔が利く。
- 失恋回数は数知れず。女にはもてないが、明るいキャラクターは営業の人気者で、仕事の失敗も数え切れないが、全て笑い飛ばす技の持ち主。初対面の相手でも共に酒を酌み交わせばすぐに友達になれる。
- パチンコが生きがいで何度も破産寸前となり、同僚からは借金漬けであった。
- これらのダメ人間ぶりな様子を常に心配していた先輩の木村夢子と徐々に接近、結婚に至った。その後に長男の元輝(げんき)、次男の結輝(ゆうき)を授かり、仕事に邁進する日々を送る。が、時々パチンコで失敗する。
- 福岡市内の実家にはパチンコ好きな父としっかり者の母がいる。兄弟は弟が2人、東京のデパート勤務の二郎(概ね6歳違い)と、大学の農学部でラッキョウの栽培を研究する三郎(同10歳)。
- 料理はカレー・焼き飯・焼きそば・おでん・ロールキャベツくらいしかできなかったが、結婚後に急速に上達した。好物はカツ丼。
- 広田けいこ - ひろた けいこ(声:石桃子)
- 金丸産業営業二課主任。北九州市小倉南区出身。皆から「けいこちゃん」で呼ばれ、苗字で呼ばれることは少ない。旧姓は不明。高校時代はバスケットボール部だった。仕事はてきぱきと手際よくこなし、明るい性格で同僚の信頼も厚く、独身時代のちゃらんぽらんな田中を冷やかす、ユーモアあふれる女性。また木村夢子(現:田中夢子)のよき友人。
- 実力を買われ、一味の後任として51巻で営業主任となった。夫・信男は友人とベンチャー企業を経営。中学生の息子が一人(広田まさし)。25年ローンの海が見える家に住んでいる。当初は、自分が係長に昇進予定だったが、仕事と家事がともに多忙である点から、辞退し、田中を係長に推薦した。
- 梅田よしお - うめだ よしお(声:山口勝平)
- 営業二課で一味の部下。福岡県出身。大学卒業後に金丸産業に入社。通常は呼び捨てか「梅田君」だが、けいこはたまに「梅ちゃん」と呼ぶ。入社から東京転勤まで田中が教育指導にあたる。当初は極度のマザコンと偏食に荒岩班は戸惑ったが、その後に改善。入社半年で大学時代からの恋人、荒木ユミと結婚し、再び周囲のものを戸惑わせる(6巻)。風邪に対する抵抗力は並外れており(7巻)、次第に活躍の場を増やしていく。一度、東京支社へ転勤(13巻)、再び営業二課に配属され(20巻)、入社当初とは別人になっている。ユミとはいまだに恋人気分で、子供はいない。また、ユミから一味の正体を知り、夢子に続き秘密を共有する。好物は卵料理。単行本3巻から登場。
- 種ヶ島恵 - たねがしま めぐみ(声:小林優子)
- 鹿児島県出身。通常は「種ヶ島ちゃん」と呼ばれる。梅田の東京転勤によって営業二課に配属された九州大学経済学部出身のエリート。田中が再び教育指導にあたる。そのアイドル的な容姿は中年管理職の心を奪うが、柔道初段であり、むやみに近寄ると投げ飛ばされることもある(ロメオ・アルフ社のティートが投げ飛ばされたこともある)ほか、格闘技が大好きで、メキシコのプロレスラー、サルサマスクの大ファンである。
- 酒豪でもあり、酒の強さでは田中も敵わない。田中の事をひそかに好いていたりもした。夢子が退職したあとは、穴を埋めるべく中堅となって荒岩班を支える一方、後輩の工藤とはただならぬ関係に。最近では荒岩班公認のようだ。原作では黒髪だが、アニメではなぜか茶髪である。単行本13巻から登場。
- 江口徹 - えぐち とおる
- 大分県出身。工藤の転勤によって営業二課に配属された。通称は「エグッチ」。大学時代はスケボーやスノボーに明け暮れ、友人と2人で九州一周の自転車旅行をするなど、遊びまわっていたようである。
- 実家が農家のため、農産物をよく提供する。農業を営む父は力強いうえに寛大で、少々コンプレックスを抱く。
- 入社時からミスが多く、勤務態度も悪いが、社長に小倉駅8番ホームのうどんを勧めたことで評価が上がる。田中と性格が似ているため、田中にとってはよき後輩であり、たびたび家に呼んでは可愛がっている。同期の青木ルリ子に片思いしており、思い余って告白したが、あっさりと振られた。しかし虹子の新聞社の後輩、スウちゃんに接近、相思相愛となる。
- 青木ルリ子 - あおき ルリこ
- 北九州市出身。通常は「青木君」だが、「ルリちゃん」で呼ばれることも多い。そのアイドル的な容姿で荒岩班男子の心を奪っている。小学校3年のとき、列車を乗り間違えて親とはぐれてしまい、同じ列車に乗っていた一味に世話になった。13年後、金丸に入社したことから偶然上司・部下の関係になる。江口とは同期で、当初は別部署に配属されていたが、吉田の退社によって営業二課に移動。仲間に気に入られるためにいろいろと努力するが、そのために金欠になってしまうことも。ピザが嫌いだったが今では好きになった。
[編集] 役員
- 金丸会長
- 金丸産業創業者。80歳を超えていると自称する。無類の蕎麦好きで、大平とともに蕎麦屋を開業する。
- 金丸正一
- 金丸産業社長。会長の息子。無類のうどん好きで、出かけるとうどんを必ず食べる。一味によってうどん作りを伝授されて以降、自宅敷地内に「うどん庵」を建設して家族や社員に腕を振るうのが楽しみになった。
- 東山徹思 - ひがしやま てつし(声:増岡弘)
- 金丸産業の常務取締役。金丸産業一のグルメ家。一味の弁当を食べることが楽しみであったが、その弁当は虹子が作ったものだと思い込み、虹子を料理の天才と崇めていた。実際、東山が虹子を尋ねると、偶然にも虹子が料理に成功してしまうため、その傾向は拍車がかかっていった。一味が係長に昇進すると正体を知る。料理の腕はいまいちだが気の合う妻と、嫁いだ二人の娘がいる。好物は鯛料理、うなぎ料理だが、あまりに続くと嫌気が差してくるようだ。
- 料理は全くした事がなかったが、腰を痛めた妻を慰めるために料理を作って(第42巻COOK416)以来興味を覚えたらしく、後に老人料理教室にも参加している。
- 料理教室参加の寸前、偶然食事に来ていた蕎麦屋で田島と同席、田島の口と態度の悪さに当初は険悪な関係にあったが、一緒に料理を作る事で関係は修復されたようだ(第64巻COOK632)。
[編集] 荒岩の上司・同僚
- 頓田光 - とんだ ひかる
- 金丸産業営業一課長。東京支社より異動。営業成績はトップである。苦しい時ほどよく食べることや笑顔をモットーとし、一味に笑顔を練習させた。一味の入社時に厳しい指導を行なっている。大平の後輩で、優秀な姿にあこがれていたものの、東京転勤の話を蹴った事が理解できなかった。息子は勉・学の2人がいる。仕事に一途で、営業成績を重視するあまり家庭を省みないこともあり、また単身赴任が長い時期もあり、一度は家庭不和、離婚の危機もあったが、一味や田中が家庭を大切にする主義であることから改心。家族すべてが東京を離れ福岡で生活するようになり、現在はよき父親である。
- 荻野かずよし - おぎの かずよし
- 金丸産業営業一課係長。長崎県出身。15巻で初登場。
- 学生時代より陸上をしており、社内のマラソン大会などではいつも活躍している。また歌がうまく、接待の席などでもカラオケでその喉を披露し、好評を博している。妻との間に長女、晶がいる。好物はドリア。趣味は競馬。
[編集] 東京支社
- 工藤三平 - くどう さんぺい(声:桜井敏治)
- 夢子が退社したことから、工場から入社半年で営業二課に異動してきた。梅田が教育指導。ボーっとしてはっきりしない言動に周囲は戸惑う。二人の姉と妹に挟まれた4人兄弟で、料理から掃除洗濯まで、全てを召使のように強制されてきたため、家事の手際は異様に良い。また、料理好きが昂じて一味とも意気投合し、次第に溶け込めるようになった。味噌造りが得意。後に東京へ転勤。当初から種ヶ島に片思いをしていたが、次第に接近している。学生時代は剣道部で、酔うと態度が急変し、手刀が繰り出される。単行本39巻から登場。
- 島田
- 金丸産業東京支社係長。工藤の上司で、厳しい反面面倒見が良く週末は料理をする。会社では浮いた存在だったが、工藤の機転で背中を押され、みんなに料理を振る舞い、評判が良くなった。東京にやってきた一味と、ガッチリと握手を交わす場面もあり、庶民の名店にも詳しい。自宅に招かれた工藤曰く、眼鏡を外してエプロンを付けた印象は「係長(当時一味)そっくり・・・」とのことで、瞳が大きく優しい顔である。愛妻弁当派であり、夢子タイプの笑顔を絶やさない優しくかわいらしい奥さんがいる。
[編集] 元社員
- 田中夢子 - たなか ゆめこ(声:冬馬由美)
- 鹿児島県出身。田中一の妻、木村達也の姉である。旧姓木村。通称は「夢ちゃん」。地元高校卒業後に金丸産業入社。営業二課で一味の部下であった。会社では夫となる田中一の一年先輩だったが、夢子が高卒入社に対して田中は大卒である為、田中の入社は夢子が19歳、田中は(大学に現役入学なら)22歳の時であったと考えられ、田中より3歳年下となる。第1巻では田中が25歳だった為、初登場時は22歳前後と思われる。
- 当初、一味に好意を抱いており、料理をすることも知ってしまうが、一味を気遣って秘密にする(1巻COOK2)。一味が会社で料理をするときは積極的に協力、新人の梅田が秘密を知る(20巻)まで、社内で唯一の秘密共有者であった。その後、同僚で後輩の田中一と徐々に接近し結婚(38巻COOK378)、退社した(38巻COOK381)。一との間に息子の元輝(げんき)を授かり(46巻COOK454)、続いて次男を出産、結輝(ゆうき)と命名。料理は母親や祖母から受け継いで得意。
- メガネさん - 本名不明(声:鈴木清信)
- 元・金丸産業営業二課勤務。一味より一年先輩だったが、出世は一味のほうが早かった。しかし、それにこだわることも無く、荒岩班のムードメーカーとして班員をまとめ、一味も信頼を寄せていた。完璧な釣りキチで、その腕前は一流、竿をたれれば必ず獲物がかかる。釣った魚は自分でさばく主義で、魚料理は得意。学生結婚した愛妻との間に一男、正治(まさはる)がいる。宗像郡玄海町(現:宗像市)にある妻の実家が養豚場を営み、継いでくれと頼まれたため金丸産業を退社。現在は養豚業に精を出す傍ら、時折一味たちを釣りに誘っている。好物は牛丼。
- 吉田はるみ - よしだ はるみ
- 宮崎県出身。元・金丸産業営業二課中堅女性。通称は「吉田ちゃん」。連載当初から姿はあったものの、どういうわけか32巻まで名前が付いていなかった。父親が病気で倒れたため看病する、と言う理由で退社(実際には多少の複雑な理由を併せ持つらしい)し、現在は宮崎市内で働いている。容姿や性格に多少のコンプレックスを抱いているようだ。種ヶ島のよき友人である。
- 大平 - おおひら(声:徳弘夏生)
- 元・金丸産業営業二課長。長いあごが特徴。東京の大学を卒業して入社。同期で最初に課長に出世する優秀な社員で、温和な性格で一味をはじめ部下の厚い信頼を受けていた。結婚して10年経って愛妻、幸子との間に長男かずおを授かった。妻の妊娠時にちょうど東京転勤の話があったが、息子を自分が育った福岡で育てたい思いから蹴り、その後も転勤の話を全て断り、ついに出世コースから転落した。しかし本人は後悔していないと話す。好物は学生時代に愛したオムライス。ボウリングやテニスは得意だがマラソンは苦手。
- 愛息かずおは高校時代に多少不安定な時期もあったが、熊本の大学に進学、就職を果たして社会人である。
- 大平と金丸産業創業者の会長がひょんなことから気が合い、課長で定年退社後、共に蕎麦屋「金丸」を開くことになる。
[編集] 取引先
- 竹田 - たけだ
- 一味の会社の取引先である、三星産業の課長をしている単身赴任男性。横浜から福岡に来た。第1巻で初登場。一彦という長男のほか、数人の子供がいる。三星産業の王丸(おうまる)支社長と一緒に歩いているところを奥さんに見られ、不倫と勘違いされたことがある。横浜に帰った後、定年退職。
- ティート・チョッタ(声:大林隆之介)
- イタリアのロメオ・アルフ社から日本に派遣されたイタリア人。第2巻で初登場。初期の台詞は、片仮名+漢字の外国人口調的表記だったが、第54巻(COOK.549)辺りからは普通の表記に。
- 女好きは誰にも止められないが、料理に対する造詣が深く、荒岩と非常に気が合う。夢子に気を寄せている時期が合った。女好きと日本への長期派遣によって、恋人ジョールジャーとは何度も険悪になったが、後に結婚して一女(マリア)をもうける。
- なんでも日本的なものが大好きで、住んでいる家は日本家屋である。冷房が苦手である。
[編集] ニチフク新聞社
福岡県を地盤とする地方紙。
- 深井治 - ふかい おさむ(声:水鳥鉄夫)
- 虹子の直属の上司。第2巻で初登場。ニチフク新聞社文化部長。虹子に期待し、ときに支えてくれる頼もしい上司。
- 浮羽町の政さんの家の隣に別荘を持つ。虹子がメガネをかけていないときに、部下の「村山ちゃん」と間違えられたことがある。
- スウちゃん
- ニチフク新聞社員。虹子の後輩。高校卒業後、就職したもののすぐリストラされ、幾つかのアルバイトをしたのちパチプロになっていたが、老人料理教室の生徒に後押しされ、虹子が自分の新聞社に紹介することで、新聞社員になる。仕事の呑み込みが早く、戦力として大事にされている。江口徹と相思相愛であり、時々一緒に行動する。
[編集] まことの仲間
- 森山みつぐ - もりやま みつぐ(声:頓宮恭子、丸山裕子(47話))(アニメでは「三浦みつぐ」)
- 小学校から中学の同級生で親友、中学時は仲良し5人の一人。1巻COOK3から登場。ぼさぼさの髪とたらこ唇が特徴。大雑把な性格で小学生の頃は連日遅刻、極度の偏食で、特に魚は大嫌い。原作では博多弁で話すがアニメでは標準語で話す。わがままを言っては母親を困らせた。大雑把なみつぐは泣き虫な妹のちはるをしょっちゅう泣かしてしまうが、いざとなると家族思いの一面を見せる。
- 常にまことと共に遊び、まことの影響で魚も克服、釣りを趣味とするようになった。サッカーチーム(ポジションはフォワード)や子供会の相撲にも参加し、まことより先に水泳教室に通い、教室の大会では平泳ぎ50mで1位になった経験がある。中学校でも水泳部だったが実力は伴わなかった。
- まことと別の公立高校に入り、やはり水泳部に入ったが、まことがいないと泳ぐ気がしない、と退部した。18巻頃から小原えつ子に片思いし、一時はうまく行ったかに思えたが、どうやら想いは届かないようだ(いわゆる「ケンカップル」である)。現在は地元の大学生。
- 家族は、顔がそっくりな会社員の父親(声:小形満)と小うるさい母親(声:向殿あさみ)、とうもろこしが大好物で泣き虫な妹ちはるの4人暮らし。両親は学生時代に知り合ったようである。
- 小原えつ子 - こはら えつこ(声:矢島晶子)
- 小学校から中学の同級生。1巻COOK3から登場。小学校の頃から明るい性格でクラスの人気者だったが、まことのことを好いていた。しかし、まことはさなえに夢中だったので胸のうちに秘め、次第に自分に好意を持っていたみつぐと仲良くなる。だが、やはりまことを好きなことは変わらず、高校受験前に思いをぶちまけてしまった。
- その後、みつぐともまこととも別の付属女子高校へ推薦で入学し、エスカレーター式に大学へ進学。現在も友情は続いている。両親想いで、常に多忙な両親に代わって、6年生の頃から料理をするようになり、毎日の料理で腕は急速に上がった。
- 家族は、印刷工場を経営する背の小さな父親と、働き者で背の高い母親、弟つとむの4人暮らし。
- 吉永さなえ - よしなが さなえ(声:かないみか)
- 小学校から高校の同級生であり、恋人。3巻から登場。小学3年生のとき、自転車で転んでしまい倒れてるところをまことに助けられ、擦り傷の手当てしてもらう。父ちゃん譲りの機転の利く動きと暖かさを持つまことに心を寄せ、ラブレターで告白する。転んだとき、目に涙をためて「ちょっと転んだだけだから」と、小学生に無いおしとやかさと色気が漂よわせる少女である。花見でえつ子と戯れるまことを目撃してショックを受け、それきりかと思われたが、父親の転勤のために東京へ引っ越すことを告げに荒岩家を訪れる(4巻COOK42)。その後は文通での遠距離恋愛?を続け、休みの度に福岡や東京で再会していたが、再度転勤によって福岡に戻る(26巻COOK257)。
- 中学校を経て、まことと同じ公立高校、東京の東都大学に進む。
- 家族は、広告関係の仕事をする男前の父(吉永健一、声:小形満)と母。
- ヒロシ(声:亀井芳子)
- 小学校から中学の同級生、中学時は仲良し5人の一人。通称はヒロ。12巻から登場。9人兄弟(1女8男)の5男で、母親を亡くしている。みつぐたちと混ざるとあまり目立たないが、兄弟を支える姉を想う気持ちは強い。少年サッカーチームにも所属していた(ポジションはディフェンス)。
- 中学時代までは丸刈りであったが、私立高校へ入学後は髪を伸ばしている。友人たちの中で唯一、高校でもサッカーを続けた。
- 家族は、昼は会社員、夜は代行運転をする父、材木会社で事務員として働く姉、兄は長男、次男、双子の3男・4男、弟は三つ子の6男~8男。
- 江波ヒロユキ - えなみ ひろゆき
- 中学の同級生、仲良し5人の一人。13巻から登場。少年サッカーチームのゴールキーパーを務めた。小学生(まこと達と同じ学校かは不明)の頃から料理が趣味で、初登場時には20以上のレパートリーを持っていた、通称「料理博士」。地球の滅亡を予感して嘆くなど、ナイーブな一面も持っている。
- 猛勉強の末、高等専門学校に入学し、寮に入った。進学校でもあるため、勉強に追われているらしい。
- オサム(声:田中真弓)
- 中学の同級生、仲良し5人の一人。40巻から登場。少年サッカーチームにも所属。自分の父親に自信が無かったり、ナイーブな一面を見せることもある。サッカーをしていた中学生までは痩せていたが、私立高校に入学して部活をやめてからは肥満の傾向がある。後輩のコーラス部員、野中ミホから想われており、痩せるために一念発起するが、果たして。
- また89巻では、林檎が苦手であることも発覚した。
- このメガネをかけた少年は、小学生である第1巻COOK3ですでに登場しているが、初めて名前が登場した第23巻では「ユタカ」となっており、別人の可能性が高い。また、アニメでは単行本15巻の秋山通をオサムとして登場させており、食い違いが多い。
- 森山純子 - もりやま じゅんこ
- 荒岩家が住んでいたアパートの2階で暮らしていた女の子。5巻から登場。両親が身勝手な性格のため、いつもおどおどしていたが、一緒にお菓子造りをしたりしてまことと仲良くなり、実の兄妹のような感覚になっていた(まことは妹のように思っていたが、純子は将来まことと結婚するつもりだった)。父親の転勤により熊本に引っ越すが、まことのことが忘れられず、時折り福岡に来たりする。「森山」姓だが、みつぐとは無関係。
- 家族は、身勝手で不満をたれる父親、神経質な母親、弟の4人暮らし。
- 秋山通 - あきやま とおる
- 少年サッカーチームに所属するモヤシ屋の息子。15巻のみ登場。みつぐにモヤシを馬鹿にされて怒る。原作では丸刈りに近いが、アニメ版ではオサムという名前に代わっており、髪も長髪であった。
- レイ子 - れいこ
- 小学校から中学の同級生。長身の女子で、三つ編みを二本しているのが特徴。初登場は22巻だが、しばらく名前はついていなかった。
- 家族は、娘たちの言うことを何でも聞いてしまう父親、母親、仲良しの姉の4人暮らし。
- アニメ版だと、このポジションはミツ子(声:井上喜久子) と言うショートカットの女子になっている。
- 近藤 - こんどう(声:小林優子)
- 小学生のときの、さなえと同じクラスの美男子保健委員。29巻のみ登場。みつぐいわく、「すげーもてる」らしい。まことからさなえを奪おうと運動会の騎馬戦を利用しようと画策するも、二人の絆の強さに敗退する。アニメ版だと転校生ということになっていて、このあと少年サッカーチームに入り込み、スタンドプレーをして孤立するという筋書き。
- 明石 - あかし
- 中学の同級生。50巻から登場。授業中はほとんど居眠りをしているが、教師に指されるとスラスラと問題を解き、成績は優秀と言う不思議な男子生徒。ノートはほとんど付けず、寝ていると、いつの間にか頭に入っているのだそうだ。まことより10センチ背が高いが、体重は軽い。暇なときには釣りをする。
- 家族は、航海士で年に2・3度しか帰らない父親と美人の母親。ほとんどの時間を母と二人で過ごしてきた為、母子仲が非常に良い。父は一味の高校の同級生であるようだ。
- 林田
- 琉国大学3年生。佐賀県出身。まことの面倒を見るが、いつも金を持たない。趣味は釣り。
- 宮里シゲル
- 琉国大学2年生。沖縄本島北部出身。言葉遣いもやさしく、世話を焼く。ゲームを好む。
- 北島
- 琉国大学4年生。「面会謝絶」の札をドアに貼ってある。みつぐ・えつ子・さなえが遊びに来たとき、えつ子に一目惚れ。海水浴の時同じ車に乗せる。しかしみつぐを看病するえつ子の姿を見て悲しむ。
- 篠原(声:羽田小百合)
- アニメ版のみ登場。
[編集] みゆきの友人
- 岡部リナ - おかべ リナ
- みゆきの同級生。わらび保育園に途中から入園してきた。保育園・小学校では同じクラス。ませた言葉遣いで、わがままだが、みゆきと意気投合し、おてんばになる。
- 寺島くにひろ - てらしま くにひろ
- みゆきと同じ保育園・小学校に通う。みゆきにとってボーイフレンド。父親が身勝手で母親が精神的に不安定になっているが、荒岩家の料理に助けられる。
- けんた
- みゆきと同じ保育園・小学校に通う。保育園時代からのガキ大将。卒園式の日に泥んこになってみゆきと遊んだり、小学校でボス争いをするなど荒い性格。その後久留米に引っ越す。
- 昇太 - しょうた
- 筑紫幼稚園出身のボス。けんたとボス争いのけんかをし、けんたとともにボスになる。その後他の小学生と仲良くなる。
- チエ
- みゆきの同級生。少食でやせている。給食やパーティーの食事は残すため、佐藤が残りを食べる。
- 佐藤 - さとう
- チエと仲の良い男の子。祖父から「残すともったいない」としつけられ、チエの残りを食べることが多い。チエと間接キスも気にしない。もともと大食漢で、肥満の傾向があり、足が遅い。
[編集] 行きつけの店
- 一品軒(餃子)
- 福岡市内にある餃子専門店。スキンヘッドの大将と息子で切り盛りしている。息子の妻の出産時、一味が代理で餃子を作ったことがある。現在は大将は引退しているが、たまに店で働きに来ている。
- 丼のひとみ(屋台)
- 博多駅近くにある米料理専門の屋台。37巻から登場。
-
- 上田守 - うえだ まもる(声:有馬克明)
- 大学受験に失敗し、博多の予備校に通うために兄のアパートに居候していた予備校生。9巻で初登場。結局2浪するが、3度目の受験を控え、一味や隣のおばあちゃんとの料理を通じて、料理人になることを決意する。古い木造アパートで、予備校で出会った恋人ひとみと同棲しながら調理師学校に通い、小料理屋を経て屋台「ひとみ」を二人で切り盛りする。後に二人は結婚した。
- ドレーミベーカリー(パン)
- 夢子の独身時代のアパートすぐにあるパン屋。23巻から登場。
-
- 大介 - だいすけ(声:鈴木みえ)
- ドレーミベーカリーのせがれ、かなり生意気。よくけんかをする腕白な小学生。アニメではみゆきと夢子のボーイフレンドを自称していた。
- 花田昌樹 - はなだ まさき(声:西村智博)
- 田中の大学時代の親友。岩手県出身。50CCバイク(ホンダCB50)で日本一周したあと、全国をおんぼろ軽自動車(旧型のスバル・サンバーと思われる・作中では「SABERA」となっていた)で温泉めぐり。ホテルでアルバイトをしていたところ、人の良さを社長に見初められ、フロアマネージャー見習いとして採用された。しかし2年で退社して海外へ飛び立ち、シンガポール、タイ、フィリピンを回って帰国。神戸で素晴らしいフランスパンに出会い、1年間そこでパン造りの修行をし、ドレーミベーカリーでパン職人として働く。好物はフランスパンとジャム。田中の高校時代の友人、清水と恋仲になり、現在も清水のアパートで同棲中。
- きんしゃい屋(定食屋兼大衆酒場)
- 花椎名店街にある定食屋兼大衆酒場。12巻から登場。
-
- きんしゃい屋のママ - 本名不明
- 「きんしゃい屋」を経営する女性。
- 第12巻COOK116において初登場、年齢不明。
- 家族構成は83巻現在、「別居結婚」中の夫・白川拓男のみ。初登場時点より以前に、1回の離婚歴を持つ。
- 女性としては非常に体格がよい(一味より身長が高い)、鉄火肌の愛すべき「姐御」である。
- その気風のよさと姉御肌の性格から、「どこかの名のある姐さん」と勘違いされることも多々ある。
- 喧嘩や火事が起こったり、パトカーや消防車のサイレンが聞こえたりすると、全てをほったらかして見物に行ってしまう、筋金入りの野次馬。
- プロレスの大ファンで、それが高じて店でもプロレスのチケットを扱ったり、関係者とも親しく付き合うようになっている。
- 体格の良さからか力も強く、気も強ければ喧嘩にも強い。そのせいか普段の言動は、聞き方によっては多少きつく感じるものがあり、それが原因で白川とも何度か喧嘩になっていて(第54巻COOK535、第67巻COOK653)、本人もこの事に関しては少し悩んでいるようだ。
- 花椎商店街で、一味と誠が連れ立って買い物してする姿をたまたま見た彼女が、彼らを父子家庭と勘違いし、一味と付き合おうとしてチョコレートを手渡したのが縁で、以降親しく交流が始まった(父子家庭との誤解は、一味が自宅に彼女を招待したところに虹子が帰ってきた事により、すぐに解けた)。
- その後、一味がいろいろな人にきんしゃい屋を紹介し、結果殆どの登場人物が集まる、一種のたまり場と化した感がある。
- 白川との出会いは、大学時代の同期である一味が、「サバミソがうまく、元気のいい店主のいる定食屋」として、きんしゃい屋に彼を連れて来たのがきっかけ。
- その後、わざわざ熊本からやってきては店に入り浸る白川との関係を徐々に深めていき、後に彼のプロポーズ(第34巻COOK333)を受け、結婚した。
- 本人は店のある福岡、白川は会社のある熊本と、それぞれ離れて暮らし、週末に白川がきんしゃい屋にやって来る、といった夫婦生活を送っている。
- トレードマークは両耳に付けた、リング状の大きなピアス。四六時中付けっぱなしでいるらしく、作中で彼女がこれを外したのは、現在(83巻)までに女子プロレス団体のイベントで女子プロレスラーと戦った時(第37巻COOK363)のみである。
- 好物はレバーなのだが、夫の白川がレバー嫌いなのを常々不満に思っているようだ。
- 伊藤鮮魚店(魚屋)
- 商店街の荒岩家行きつけの鮮魚店。
-
- 伊藤シンゴ - いとう シンゴ
- 伊藤鮮魚店の店主の息子。25巻で初登場。バンドを結成し、プロになるつもりでいたため、家業の魚屋を継ぐのを嫌がるが、一味の助言により「ロックを歌う魚屋」になる。
- やえ(中華料理)
- 言葉遣いの悪い姑とのんびり屋の嫁・幸子、息子の調理師・洋七の店。幸子が妊娠したため機嫌がよくなっている。
- ブルーベル(喫茶店)
- 親切なママが経営している店。上田守の結婚式場として提供されたこともある。
-
- ブルーベルのママ - 本名「ルミ」
- 丼専門屋台「ひとみ」の、すぐ目の前にある喫茶店。どうやら想い人がいたらしいが自ら別れを決意。その後、友人に連れられてやってきたサラリーマン・タコさん(本名は多久(たく))と、いい仲に。
- 夢子の弟・達也が一時、ママに惚れていたこともある。
- チグサ(レストラン)
- 金丸産業社員行きつけのレストラン。大平の退職祝いの会場にも使用された。
- つるや(うどん)
- 一杯100円を守り続けるうどん店。
- 村の吉珍(居酒屋)
- 一味が行きつけにしている居酒屋。
-
- ナミ
- 「村の吉珍」の従業員。沖縄出身。明るく感じがよいので人気。
- 一味は息抜きのために単独で飲食しているだけなのに「さみしそう家族いるのかな?」と泣きそうな顔で心配していたやさしい性格。
その他、福岡に実在する飲食店も数多く登場する。
[編集] 老人料理教室
- 田島 - たじま(声:鈴木泰明)
- 函崎商店街内で、まげもの屋を営む一人暮らしの老爺。名は不明。
- 高血圧の患者として吉岡病院で治療を受けたのが縁で吉岡と親しくなり、彼と碁を打っている時に荒岩と知り合った。
- 荒岩と出合ったのは、妻を亡くして半年ほどたった頃であった。よく出来た妻で、田島は家を気にかけることも無く、仕事に集中することが出来たらしい。
- 昔かたぎのガンコ者で、「男子厨房に入らず」をモットーとして、料理は全く出来ず(飯は炊けるらしい)、スーパーやコンビニの惣菜を買ってきて過ごしていたが、一味の料理の手際を見た事で料理に目覚めた(第16巻COOK158)。
- 以降、毎日のように一味に料理の質問の電話をかけまくるなどして、料理にのめり込んだ挙句に近所の仲間を中心に料理仲間の老人を増やし、ついには荒岩に老人料理教室の開催をさせるに至った。
- 以降、料理教室には必ず参加し、開催先の函崎公民館や一味との渉外役も自ら引き受ける程の熱の入れようである。
- 性格は短気でガンコで負けず嫌い。口も悪く、そのせいで時折トラブルも起こしたりするが、孫娘のエリカには優しいおじいちゃんである。
- また、吉岡とは現在も良き碁敵であるが、前述の口の悪さのせいで喧嘩もよくするようでもある。
- 座り仕事を続けているせいか腰を痛めており、その対策でか、指圧やツボについてやけに詳しい。第20巻COOK200では、クリスマスパーティの「芸」としてその知識を披露、そのついでに種ヶ島の身体を触りまくり、留吉を羨ましがらせていた。
- 好みの酒は日本酒。第52巻COOK512で吉岡と酒の好みを巡ってケンカした際も、「オレは日本酒しか飲まんのじゃ」と息巻いていたが、ケンカの際の捨て台詞なだけに、その言葉の信憑性はかなり疑わしい。
- 達吉 - たつきち
- 函崎でタバコ屋を営む田島の友人。苗字は不明。
- 妻が腰を痛めて困っていたところ、田島に誘われ、荒岩に料理を習うようになる(第16巻COOK159)。料理教室草創期のメンバーの一人。
- 妻とは仲が良く、高齢になってからも2人でヨーロッパ旅行をしたそうである。
- 近所の仲の良い子供のために、恐らくは教室で初めての洋物であるソーセージを作った。
- バイオリンが好きで、催しがあると腕前を披露する。十八番はチゴイネル・ワイゼン。
- 満 - みつる
- 田島の友人。苗字は不明。
- 特に理由も無いが(一応、妻がもしもの時に役立つだろうという理由はあるが)、田島に誘われ、荒岩に料理を習うようになる(第16巻COOK159)。料理教室草創期のメンバーの一人。
- 妻は登場したことは無いが健在である。満の口調では、元気者であるようだ。
- かつて紙芝居屋をやっていて、今でも読むのが得意。催し物のたびに腕前を披露する。十八番は「黒頭巾」。
- 若い頃は紙芝居屋、床屋、刃物屋、パン屋など、何でもやったそうである(第33巻COOK327)。
- 井浦留吉 - いうら とめきち
- 元プロのマジシャン。かつては日本中を回っていたらしい。
- 田島に紹介されて料理教室に参加、以降レギュラーメンバーとして熱心に教室に通っている。
- 第20巻COOK200において、公民館で開催したクリスマスパーティで、金丸産業の面々にマジックを披露したのが初登場であり、レギュラーメンバーとしてはかなり遅い登場であったにも拘らず、老人たちの中で唯一、姓名がはっきりしている人物である。
- 料理の腕前は、現在でこそ料理教室での努力が実り、かなりのレベルにあるようだが、料理教室への参加当初は、それはそれはひどいものであったらしく、料理教室のメンバーに「どんなにひどい料理でも、最初に留が作ったものほどひどくはなかろう」と酷評されていた。
- 現在はアパートで一人暮らし。結婚はしなかったらしい。楽隠居の身であるようだが、マジックへの情熱は未だ覚めやらず、時折ストリートマジシャンとして路上でマジックを披露している。
- 過去世話になった人物の娘、ハツエとは昔恋愛関係にあったが、結局結ばれる事はなかった(別れた経緯は語られていないが、複雑な事情があったような描写がされている)。一味に誘われて料理教室の面々と二日市温泉に行った際に偶然ハツエと再会し(第49巻COOK484)、その後一度会って(同COOK485)以来、長らくハツエが登場しなかったため、関係はそれっきりかと思われた。しかし、第79巻COOK760において、隣町の公園でマジックを披露した際、そこにハツエとハツエの孫・走馬を招待していた事、前回は警戒心剥き出しの反応を示した走馬が、この回では彼に対して親しげな反応を示している事から、描写こそないものの、その後も何らかの付き合いを続けていたものと推察される。
- 森長 - もりなが
- 田島のまげもの屋の向かいでハンコ屋をやっていた友人。第23巻COOK222で初登場。
- ハンコ一筋数十年。料理の際にも大きさに非常にこだわるなど、頑固な上に神経質で、よく文句をたれる。
- まこと達が料理教室に参加した際、不器用なヒロシを見ておられずに怒鳴りつけたことがある。子供は余り好きではなかったらしい。
- 竹林を保有しており、ある年の七夕、まこととみつぐが無断で竹を伐採していたところを発見し激怒。見返りとして子供らの七夕会に参加することを要求する。
- その七夕会で、大型反射望遠鏡を持参して、子供たちに金星を見せてやるなど、やさしい一面を見せる。また、星座にまつわるギリシャ神話に詳しく、「こと座」の物語を話して聞かせた。
- 妻は他界している。庭には妻が植えた桜があり、毎年春になると見事に咲き乱れるのだそうだ。
- 息子が岩手で暮らしており、同居を乞われたため、ハンコ屋を閉めて岩手へ引っ越した。息子夫婦は共働きで、4人の孫たちの世話をする羽目になっているが、教室で学んだ料理の腕も披露でき、まんざらでもないようだ。
- 長さん - ちょうさん
- 本名不明。元教師らしい。
- 料理教室の初期の頃から顔が見えるが、特に目立ったこともせず、長く生徒の一人であった。
- 虹子が料理教室に一味の代理で教えに言った際、時間が余ったために、急遽長さんが料理を提案して皆で作ることになった。名前はこのとき初めて出てきた。
[編集] 一味の友人
- リーさん
- シンディの兄。13巻で初登場。妹のシンディとは年齢は親子ほど離れている。荒岩の博多大学時代の同期。大学時代は、すごく純で照れ屋だった。現在は香港で日本語の先生をしている。中華料理の腕前は一流。奥さんの万里さんもまた博多大学の同期であり、香港で観光ガイドをやっている。
- 白川拓男 - しらかわ たくお
- 一味の大学の同期生。第19巻で初登場。熊本で輸入雑貨の会社を経営している。一味にきんしゃい屋を紹介され、結婚。ママと離れて熊本で暮らしている。極度のチェーンスモーカーで、たばこをやめると何もできない。好物は辛子蓮根。
[編集] その他
- 東山夫人(声:峰あつ子)
- 東山常務の妻。第1巻で初登場。初登場時はとても太っていたが、一味の食べても太らない料理 (?) により減量に成功。料理が下手。夫同様、一味の料理を妻の虹子が作っていたのだと思い込んでいた。
- 吉永健一(声:小形満)
- 吉永さなえの父。初登場は3巻(COOK.25)。当時はさなえの手を引いての後ろ姿のみの登場で、現在とは雰囲気も違っていた。4巻(COOK.42)で正式に登場。
- 政さん - まさ(声:野本礼三)
- 浮羽町(現・うきは市)の山深くに住む老人。第3巻で初登場。隣にある深井の別荘に泊まりに来た荒岩一家と親しくなり、時々荒岩家に作物を送ってくれたり、稲刈りに誘ったりしてくれるようになった。
- 梅田ユミ - うめだ ユミ(声:高田由美)
- 梅田よしおの妻。第4巻で初登場(本登場は5巻より)。大学のサークルで知り合い、結婚したときはまだ大学生だった。よしおがユミに肉じゃがを作ってくれと頼んだことがきっかけで、一味がユミに作り方を伝授したことから仲良くなる。一味のことは「おじさま」と呼んでいる。洋菓子作りが得意だが、それゆえに食事にケーキを出す始末。その後「きんしゃい屋」で修行を積んで料理が上達。現在は菜園で野菜作りに励んでいる。
- 上田康巳 - うえだ やすみ(声:山口勝平)
- 上田守の兄。第5巻で初登場。荒岩家と同じアパートに住んでいた。博多大学に通い一味の後輩にあたる。卒業後、大阪の電気店に就職した。店の人間が関西弁で喋るから、という理由で一度、弟の守の家に居候していた事が有る。
- 田中二郎 - たなか じろう(声:菊池英博)
- 田中の弟。17巻で初登場。博多大学へ進学し、一味の後輩にあたる。東京の「ニセタン」というデパートに就職した。高校時代からの彼女・はるみと婚約。
- シンディ
- 博多大学に留学の後、絵本作家になった香港人女性。17巻で初登場。本名(中国名)は李心明(リー・サンメン)。ニチフク新聞への投稿で賞をもらっている。
- キルキル
- 三明(サムミョン)物産に勤める韓国人女性。本名ソン・キルスク(宋吉淑)。第21巻で初登場。韓国料理を案内することが多い。独身時代、田中のことを好いており、一味は当初から気がついていた。さらに独身時代の田中もキルキルを想っていたが、結局結ばれなかった。同僚のキム・ヨンジュン(金英俊)と結婚(第45巻COOK450)。
- 花山小吉 - はなやま しょうきち(アニメでは花岡先生 - はなおか)(声:豊島まさみ)
- 放浪癖のある画家。22巻で初登場。酒好きで野菜を好む。
- 田中三郎 - たなか さぶろう
- 田中の二人目の弟。農業大学へ進学し、農業研究にいそしんでいる。特にらっきょうの研究に力を入れており、原産国の中国に留学するかもしれないとのこと。体は三兄弟でもっとも巨大化した。
- 木村達也 - きむら たつや(声:松本保典)
- 夢子の弟。35巻で初登場。東京の大手商社、目高商事に勤務。大学時代は相撲部でキャプテンを務めたが、目立った成績は残していないらしい。一味や誠などが相撲をするとき、指導している。ロマンチスト気味の姉と比較して、少しリアリスチックな性格をしている。自他共に認める「まじめ人間」ではあるが、実は結構ノリやすい。登場当初はかなり重度のシスコンであり、姉の幸せを願うあまりに田中を目の敵にし、殴り合い寸前まで行った事さえあったが、田中流の「接待」を受けてからはすっかり丸め込まれ、以降は結構仲良く付き合っている。高校時代に知り合った河合と、現在恋愛関係にある。好物はチキン南蛮。
- 田中勇三 - たなか ゆうぞう
- 田中一の親戚。36巻で初登場。最初は田中と夢子の結婚を大反対していたのだが、和解 (?)。現在はいい親戚づきあいをしているようである。
- 畑先生 - はた(声:伊崎寿克)
- 40巻(COOK.340)に登場。新人教師にも関わらず、ライヴハウスに(サックス担当)出演したり、音楽室の掃除監督を蔑ろにしたりして、教頭らの目の仇にされていたが、生徒達からの人気は高い。長崎県に転勤、結婚。
- 清水タエ子 - しみず たえこ
- 旅行会社に勤める女性。41巻で初登場。愛称「シーちゃん」。田中の高校の同級生で、田中と夢子の新婚旅行を設定してくれた。唇に特徴がある。花田昌樹と同棲しているが、花田は放浪癖があり、また自分も出張が多いため結婚は難しいのが原因だが、別れようとしても元に戻る。料理は苦手。好物はプリン。
- 白木久詩 - しらき ひさし
- 福岡県の海岸出身の流行作家。44巻で初登場。相次ぐ高級料理の接待に困り果て、たまたま金丸産業がPR誌に白木のコラムを連載することで一味と知り合う。一味が秘密にした食事の接待先は海岸沿いの大衆食堂。これに懐かしさを感じて仕事が進むようになる。その後、一味は下関の唐戸市場に朝食を誘ったりしている。