東京都立両国高等学校・附属中学校
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東京都立両国高等学校・附属中学校（とうきょうとりつりょうごくこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう）は東京都墨田区江東橋にある都立中学校・高等学校。中高一貫制。
| 東京都立両国高等学校・附属中学校 | |
| 過去の名称 | 東京府立第三中学校 |
| 国公私立の別 | 公立学校 |
| 設置者 | 東京都 |
| 創立記念日 | 1901年 |
| 共学・別学 | 男女共学 |
| 中高一貫教育 | 併設型 |
| 課程 | 全日制課程 |
| 単位制・学年制 | 学年制 |
| 学科 | 普通科 |
| 高校コード | 13277C |
| 所在地 | 〒130-0022 |
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| 電話番号 | 03-3631-1815 |
| FAX番号 | 03-3846-6682 |
| 外部リンク | 公式サイト |
目次 |
[編集] 概要
府立三中を前身とする都立進学校。通称「両高」。2006年度より高校募集と同時に3クラス分（男女計120名）の附属中学が誕生し、高等学校併設中学校（中高一貫校）として移行した。2006年6月18日、高校OB・OGで構成されるオーケストラ（淡交フィルハーモニー管弦楽団）による「中高一貫記念コンサート」がサントリーホールにて開催された。
古くから「勉強の両国」と称されるように、勉強に熱心な学校として知られている。1学期に1回行われる実力テストは0点も続出する難問であり、高校1年次の実力テストで東大入試問題の一部が出題されることもある。教科によっては上位生徒の順位が張り出されたり、頻繁に学習面に関するアンケートを実施して生徒の学習状況を把握するなど、勉強に対する意欲と向上心を保つ様々な工夫がされている。進学指導は、現役合格を目標として行われる。
芥川龍之介や石田衣良など、文芸界の第一線で活躍する多数の著名人を輩出してきた伝統は、両国の国語教育に表れている。中学1年次から作文や論文の作成や、著名な文学作品を多数読むことが求められるほか、漢字コンテストなどが実施されている。カリキュラムは6年間を見据え体系的に構築されており、検定教科書はほとんど使われない。
制服のボタンは未だに「三高」という文字のボタンを使用してるので、どこの学校かわかりにくい。また、男子の制服はボタンではなくホックで前をとめる制服があり、生徒にはこちらの人気が高い。附属中でもボタンはなくプラスチック製のホック、襟に「両国」という文字の校章を付けることになった。
[編集] 沿革
- 1901年 東京府第一中学校（日比谷高）分校（現･東劇）を東京府第三中学校と改める。同年7月に東京府立第三中学校と改称する。同様に、府立二中・府立四中もそれぞれ設立・改称される。
- 1950年 東京都立両国高等学校と改称する。
- 1967年 学校群制度開始、旧第六学区内で墨田川高校・小松川高校と61群を組む。
- 2001年 創立100周年記念式典挙行。
- 2006年 附属中学校開校。
[編集] 教育課程
※定時制は2006年度より浅草高校内に移転（「浅草分校」となる）、2009年3月で閉課予定。
- 附属中学校
※詳細は公式サイトを参照。
[編集] 交通
[編集] 学校行事
- 学園祭 「両国祭」と呼ばれ体育祭は6月、文化祭は9月に行われる。後夜祭に行われる女装コンテストは両高生が学校ではじける唯一の舞台。このコンテストは部活対抗戦で新たな自分を発見でき、部活内の親睦も高められる。
- 体育祭 応援団は援団と呼ばれ後半の一番目のプログラムに入っている援団のダンスは見物。赤・青・黄の3つの軍に別れ、投票により順位が決まる。このダンスのために応援団は一致団結し、学年を超えて親しくなる事が多い。ちなみに近年の応援団によるダンスの記録は、（左から優勝、2位、3位）平成15年度‐赤青黄、平成16年度‐黄赤青、平成17年度‐青黄赤、平成18年度‐赤黄青。各色代々の応援歌は、赤＝慶應 青＝早稲田 黄＝東大 と、それぞれの大学応援歌の替え歌。
[編集] 関連組織
- 淡交会･･･同窓会
- 両国高校後援会･･･後援会
[編集] 著名な卒業生
[編集] 政治
- 浅沼稲次郎（日本社会党委員長）
- 蜷川虎三（京都府知事、初代中小企業庁長官、統計学者）
- 柿沢弘治（元衆議院議員、外相、大蔵官僚）
- 島村宜伸（元衆議院議員、文相、農水相）
- 木村勉（衆議院議員）
- 葛西嘉資（厚生事務次官）
- 八木哲夫（厚生事務次官）
- 野崎弘（文部事務次官）
- 佐藤謙（防衛事務次官、大蔵官僚）
- 鷲尾悦也（連合3代目会長）
- 畠山久尚（気象庁長官、二松学舎大学教授）
- 早川三郎（警視総監、NHK専務理事(1943年)、愛知・広島・鹿児島・三重・佐賀各県知事、内務官僚）
- 斎藤鎮男（国連大使、外務省大臣官房長、駐豪・インドネシア各大使）
- 榎本重治（海軍大学校教官、海軍省参事官 / ロンドン軍縮会議随員）
- 石井桂（元参議院・衆議院議員、建築家 / 自民党本部設計）
- 福田一（元衆議院議長、元同盟通信記者）
- 福田篤泰（元衆議院議員、総理府総務長官、防衛庁長官、郵政相。元外務官僚）
- 臼井荘一（元衆議院議員、総理府総務長官）
- 天野等（元衆議院議員、弁護士）
- 太田淳夫（元参議院議員）
- 木内良明（前衆議院議員）
- 熊川好生（初代浦安市長）
[編集] 経済
- 大谷米一（ホテルニューオータニ創業者）
- 川村音次郎（麒麟麦酒元社長）
- 坪井東（三井不動産社長）
- 鈴木信治（日本IBM会長 / 邦人初代）
- 中鉢常正（日本ゼオン社長、淡交会会長）
- 寺尾一郎（三菱液化瓦斯社長）
- 川村勝巳（大日本インキ社長）
- 平松一朗（京浜急行社長）
- 藤田近男（キューピー社長）
- 長嶋一成（ジャパンエナジー社長）
- 金子尚志（NEC社長）
- 新良篤（住友信託銀行社長）
- 飯島延浩（山崎製パン社長）
- 荒木浩（東京電力社長）
- 吉田輝雄（元日本国有鉄道常務理事、元ホテルメトロポリタンエドモント社長）
- 中里民平（江戸川信用金庫創設者）
- 田村哲也（モッズヘア代表）
[編集] 法曹
[編集] 学問
- 岸田日出刀（建築学者、東大安田講堂設計者、芸術院賞）
- 佐武一郎（数学者、カリフォルニア大学名誉教授、東北大学名誉教授）
- 郷通子（お茶の水女子大学学長）
- 松沢哲郎（京都大学教授、紫綬褒章）
- 渡辺宝陽（立正大学学長）
- 河合栄治郎（東大自由主義知識人の代表格）
- 伊東光晴（近代経済学者）
- 大河内一男（元東京大学総長）
- 吉田精一（国文学者。「鑑賞主義論争」で知られている、学士院会員/旧中23回生）
- 上田英雄（医博。東大教授、東京女子医大教授、中央鉄道病院長。淡交会会長）
- 奈良林祥（1937。医博。著書「HOW TO SEX」で一世を風靡した。）
- 杉原荘介（明治大学教授、登呂遺跡発掘者）
- 荒松雄（東大名誉教授、推理作家、学士院会員）
- 高木友之助（元中央大学総長）
- 吉田亮（元千葉大学学長）
- 北沢新次郎（経済学者、早大商学部教授。東京経済大学学長）
- 野村兼太郎（経済学者。慶大経済学部教授、学士院会員）
- 木内信臓（地理学者、日本地理学会長、国際地理学連合副会長）
- 酒井寛一（稲作冷害理論、日本育種学会長、学術会議会員）
- 千谷利三（理博、重水の紹介者、都立大・阪大名誉教授、学士院賞）
- 服部静夫（植物学者、岡山大学学長）
- 守隋憲治（江戸演劇学、東大教授、実践女子大・関東学園大学長、日本近世学会・日本演劇学会長）
- 小野基樹（小河内ダム建設者）
- 鈴木敬（医博、元慈恵医大青戸病院長）
- 山本武夫（工学者、パイオニア・レーザーディスク開発者）
- 祖父江孝男（文化人類学者）
- 加藤尚武（哲学者、京大大学院教授）
- 植草一秀（名古屋商科大学客員教授、元野村総合研究所、早大専門職大学院教授）
[編集] 文化
- 芥川龍之介（作家）
- 木村光一（演出家）
- 半村良（作家）
- 堀辰雄（作家）
- 落合信彦（作家・ジャーナリスト）
- 川端龍子（日本画家）
- 西川寧（書道家・書道史家、文化勲章）
- 飯塚小玕斎（竹工芸作家、重要無形文化財（人間国宝）、文化勲章）
- 石田衣良（作家・池袋ウェストゲートパーク）
- 小池昌代（詩人）
- 昼間弘（彫刻家、芸術院賞）
- 山本丘人（画家、芸術院賞、文化勲章 / 府立工芸へ転校）
- 杉山寧（日本画家、芸術院賞、文化勲章）
- 関野吉晴（医師・探検家）
- 立原道造（詩人・建築家）
- 海老原一郎（建築家。憲政記念館など）
- トニー谷（ボードビリアン。中退）
- 久保田万太郎（作家。のち慶應普通部へ）
- 大和勇三（ジャーナリスト、経済評論家）
- 後藤誉之助（エコノミスト、経済安定本部内国調査課長 / 経済白書6期執筆・キャッチフレーズ「もはや戦後ではない」）
- 似鳥健彦（NHK交響楽団オーボエ首席奏者）
- 家城巳代治（映画監督）
- 山根成之（映画監督）
- 中野誠也（俳優）
- 本名陽子（声優）
- 山本清史（映画監督）
- 石井一孝（ミュージカル俳優・ミュージシャン）
- 沢知恵（歌手、第40回レコード大賞アジア音楽賞受賞）
[編集] マスコミ
- 松田義郎（アナウンサー、ツェッペリン号来日実況、東郷元帥国葬・大正天皇御大葬実況など）
- 井上弘 （TBS社長）
- 大塚範一（フリーアナウンサー）現めざましテレビメインキャスター
- 矢野吉彦（フリーアナウンサー）
- 中川聡（テレビ東京アナウンサー）
- 川松真一朗（テレビ朝日アナウンサー）
- 有馬一雪（元フジテレビアナウンサー）
- 沢村三木男（元文藝春秋社長）
[編集] 軍人
- 大西新蔵（日本海軍中将、長門艦長(昭和15年.10)、第8艦隊(三川艦隊)参謀長）
- 江崎岩市（日本海軍技術中将、艦政本部第4部長）
- 櫛淵セン一（くしぶち せんいち）（日本陸軍中将、第34軍司令官）
- 二宮義清（日本陸軍大佐、陸相秘書官（昭和17年・19年））
- 山岸計夫（日本海軍大尉 / 府立三中夜間中学出身、海兵68期首席卒業、のち戦死）
[編集] その他
- 5代目三遊亭圓遊（落語家）
- 浮谷東次郎（カーレーサー）
- パンチョ伊東（パリーグ広報部長・野球解説者）
- 小林宏（横浜共立学園中学校・高等学校理事長）
- 笹沼源之助（淡交会初代会長、谷崎潤一郎のパトロン）
- 山崎喜作（テニス選手、東京庭球協会名誉会長。東京都名誉都民･時価12億相当の家屋敷を都に寄付）
- 吉丸一昌（元国語科教諭、作詞者･『お玉じゃくし』梁田貞作曲など）
- 中村克郎（婦人科医、「きけわだつみの声」刊行）
- 井上寿枝（公認会計士、中央青山監査法人 / 「環境会計」理論構築に関わる）
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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