湘南京急バス堀内営業所
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湘南京急バス堀内営業所(しょうなんけいきゅうばすほりのうちえいぎょうしょ)は、京浜急行バスの子会社である湘南京急バスの路線バスのうち、主に横須賀線横須賀駅を発着する路線の一部と京急本線堀ノ内駅を発着する路線を所管している営業所である。神奈川県横須賀市の京急線沿線を中心に路線を展開している。また京浜急行バスからも路線の運行管理委託を受けており、将来は全ての路線を移管させることが計画されている。
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[編集] 沿革
- 1948年6月1日: 東京急行電鉄より分離独立。京浜急行電鉄堀内営業所となり、杉田営業所を併合。
- 1952年12月日: 杉田操車場を開設。
- 1959年3月16日: 杉田操車場を杉田営業所として分離。
- 2000年12月: 京浜急行電鉄・横須賀地区のバスの採算改善のために、横須賀京急バスが設立され、横須賀京急バス堀内営業所となる。
- 2006年6月1日: 京浜急行バス鎌倉営業所移管に伴い、社名および商号が湘南京急バスに変更されたため、湘南京急バス堀内営業所となる。
[編集] 現行路線
路線は、横須賀市北部の国道16号線沿線に集中しており、中でも系統数が多いのが、横須賀駅から東の堀内、観音崎方面である。湘南京急バスが独自に運行するのは、観音崎線の一部のみであり、他の路線・系統は京浜急行バスからの委託を受けて運行する。
[編集] 観音崎線
[編集] 独自運行系統
- 須24:横須賀駅~堀内~馬堀海岸駅~観音崎
- 堀24:堀内~馬堀海岸駅~観音崎
- 須28:横須賀駅~堀内~馬堀海岸駅~観音崎~観音崎自然博物館
- 須22:横須賀駅~堀内~馬堀海岸駅~防衛大学校
- 堀22:堀内→馬堀海岸駅→防衛大学校
- 須27:横須賀駅~堀内
- 1913年10月12日:浦賀横須賀間自働車会社(横須賀自動車商会の前身)が横須賀駅~浦賀芝生間の運行を開始
- 1921年10月3日:横須賀市街乗合自動車が横須賀駅~観念寺入口を開業。のち合併により横須賀自動車となる。
- 1924年9月:横須賀駅~堀之内に延長。
- 戦中までに堀之内~走水も開通し、一部休止により戦後は横須賀駅~堀之内、同~大津で運行。
- 1948年9月20日:大津~伊勢町の運行を再開。
- 1950年12月25日:伊勢町~走水間の運行を再開、堀ノ内~走水間の運行となる。
- 1952年4月2日:堀ノ内~走水を延長し、横須賀駅~観音崎の運行を開始。
- 1955年7月1日:横須賀駅~防衛大学の運行を開始。
- 1973年4月8日:横須賀駅~観音崎ホテル間の運行を開始。
- 2000年10月1日:19時以降日ノ出町経由に変更
観音崎線は、湘南京急バスの本線格の路線である。同社が独自に運行するのは、上記の系統であり、走水・観音崎方面と防衛大学校方面に分かれる。共通区間である横須賀駅-馬堀中学間は、両者あわせ12分ヘッドで運行し、その先は観音崎方面に運行する便の比率が高く、休日はさらに高まる。観音崎自然博物館行きは休日のみの運行で、本数は大変少ない。2002年10月1日より、日中の須27系統(自社路線のみ)を無くし、代わりに堀内バス停において乗務員交代を実施している。
観音崎線のルーツは1897(明治30)年に石川卯之助らが開業した横須賀浦賀間乗合馬車にあるといえる。田戸(今の横須賀中央?)~浦賀芝生間の運行で、石川馬車と呼ばれていた。1913(大正2)年になると、浦賀横須賀間自働車会社により乗合自動車の運行が開始される。しかし当初のそれは、5~6人乗りで、乗客のいない時は運休し、また乗客の申し出によっては路線外へも運行していたようである。運賃も馬車が田戸~浦賀間13銭に対して同48銭と高額に設定されていた。大正時代後期になるとバス事業も盛んになり、多数のバス会社が設立された。なかでも当時の横須賀~浦賀間は重要幹線であったため、1922(大正11)年11月1日に太平自動車が、同年に石川自動車が、更に1924(大正13)年には横須賀自動車商会が、それぞれ運行を開始している。
大正末期から昭和初期にかけて、乱立するバス事業者を統合すべく横須賀自動車が設立され、横須賀駅~浦賀間の路線もこれに統合された。1927年(昭和2)年5月には上宮田まで路線が延長され、同時期に石川馬車の営業権を買収し、同馬車を廃止している。また昭和5年発行の浦賀名所案内によると、馬堀海岸駅~走水間および浦賀駅~鴨居間にバスが運行されていたことがうかがえる。
[編集] 受託運行系統
- 浦3:浦賀駅~鴨居~観音崎
- 須25:横須賀駅←堀内←浦賀駅←鴨居←観音崎
- 堀25:堀内~浦賀駅~鴨居~観音崎
- 浦2:浦賀駅~鴨居~かもめ団地
- 須26:横須賀駅~堀内~浦賀駅~鴨居~かもめ団地
- 堀26:堀内~浦賀駅~鴨居~かもめ団地
- 須27:横須賀駅~堀内
- 1948年10月25日:浦賀駅~鴨居の運行を再開。
- 1950年3月1日:浦賀駅~観音崎に延長。
- 1956年7月25日:横須賀駅・堀内~浦賀駅を延長。
- 1958年4月21日:横須賀駅~浦賀駅を観音崎へ延長。
- 1972年6月12日:浦賀駅~かもめ団地の運行を開始。
- 2002年10月1日:横須賀京急バス(当時)が受託運行を開始。
観音崎線のうち、浦賀・鴨居方面を走る系統は、京浜急行バスからの委託を受けて運行している。浦賀駅~観音崎およびかもめ団地間を運行する系統が本数の大部分を占め、横須賀駅や堀内を発着する便は少ない。浦2・浦3は平成元年に久里浜営業所から移管された。
[編集] 立野団地線
- 堀23:堀内駅~堀内~馬堀海岸駅~立野団地循環
- 馬23:馬堀海岸駅~立野団地循環
- 1962年4月16日:堀内~立野団地循環の運行を開始。
- 1970年7月1日:堀内~堀内駅間を延長。
- 2002年10月1日:横須賀京急バス(当時)が受託運行を開始。
堀23は、始発より数便と終バスまでの数便は堀内発着になる。
[編集] 衣笠線
- 衣30:堀内駅~堀内~五郎橋~衣笠十字路~衣笠駅
- 1955年11月16日:衣笠駅~横須賀堀内駅間の運行を開始。
- 2002年10月1日:横須賀京急バス(当時)が衣30の受託運行を開始。
衣笠線は堀ノ内駅から横須賀線衣笠駅を結ぶ路線である。始発終発時間帯には車庫のある堀内発着の便が設定されている。
[編集] 久里浜線
- 衣35:JR久里浜駅~五郎橋~衣笠十字路~衣笠駅
- 1955年7月10日: 久里浜駅~衣笠駅間の運行を開始。
- 2006年12月1日: 京浜急行バス久里浜営業所より移管。
衣笠線は久里浜駅・堀ノ内駅から横須賀線衣笠駅を結ぶ路線である。久里浜駅から国道134号、県道27号を走り、全線が横須賀線と並行すしている。
久里浜線は1955年(昭和30年)に運行を開始しているが、衣笠と久里浜を結ぶ路線は戦前にも存在した。すなわち、京浜急行バスの前身である湘南電気鉄道のバス分門が、法塔から大津を経て久里浜新田へ至る路線を1937年(昭和12年)3月に申請し、1939年(昭和14年)10月に免許を得ている。さらに道路を改修して翌1940年(昭和15年)2月21日に営業を開始した。この時の担当は衣笠営業所であった。しかし、戦争によるガソリン消費規制や道路改修の影響で、1941年(昭和16年)2月、開業後1年にして運行休止となった。なお、当時起点であった法塔は県道27号の旧道と同26号の旧道が交叉するところであるが、途中経由地や終点の久里浜新田の場所は不明である。
2006年(平成18年)12月1日より前は京浜急行バス久里浜営業所の所管であった。
[編集] 八景線、安浦2丁目線
- 八31:安浦二丁目~横須賀中央駅~横須賀駅~田浦郵便局~船越~追浜駅~内川橋
- 追34:安浦二丁目→横須賀中央駅→横須賀駅→田浦郵便局→船越→追浜駅
- 追35:北部共済病院→田浦郵便局→横須賀駅→横須賀中央駅→安浦二丁目
- 1948年6月1日:横須賀駅~杉田が存在
- 1948年6月5日:堀之内~杉田間の直通運行を開始
- 1950年1月1日:堀内~横浜駅間の運行を開始
- 1959年3月16日:堀内~横浜駅を杉田営業所へ移管
- 時期不明:堀内~横浜駅間の直通運行を中止
- 時期不明:堀内~金沢文庫に短縮
- 1970年12月1日:堀内~金沢八景に短縮
- 1978年6月21日:堀内~内川橋間の運行を開始
- 1983年10月1日:堀内~金沢区総合庁舎前の運行を開始
- 1989年10月16日:堀内発着を聖徳寺坂下発/米ヶ浜着に変更短縮、追浜営業所へ移管
- 1999年7月12日:内川橋~金沢区総合庁舎前を廃止
- 2000年10月1日:北部共済病院→米ヶ浜の運行を開始
- 2002年10月1日:19時以降日ノ出町経由に変更。同時に聖徳寺坂下・米ヶ浜~安浦二丁目間を延長し、安浦二丁目発着に変更
- 2003年10月1日:堀内営業所に移管、横須賀京急バス(当時)に受託運行を開始
[編集] 深夜急行バス
京急では、新橋駅から神奈川県への深夜急行バスを2路線運行しているが、このうち逗子駅への便を当営業所が担当している。新橋駅・品川駅で乗車扱いののち、大船駅までは無停車で運行し、その後大船線・名越線の一部停留所に停車する。
なお、2007年2月16日から、鎌倉駅までだったものを逗子駅まで延長し、同時に鎌倉営業所から当営業所へ移管された。
[編集] 参考文献
- 石井昭 『ふるさと横須賀(上)』 神奈川新聞社、1987。
- 京浜急行電鉄株式会社 『京浜急行最近の10年』 京浜急行電鉄、1958。
- 京浜急行電鉄株式会社 『会社要覧’68 京浜急行』 京浜急行電鉄、1968。
- 京浜急行電鉄株式会社 『最近の10年の歩み』 京浜急行電鉄、1968。
- 京浜急行電鉄株式会社 『京浜急行八十年史』 京浜急行電鉄、1980。
- 京浜急行電鉄株式会社 『京浜急行百年史』 京浜急行電鉄、1999。
- 鉄道省 『全国乗合自動車総覧』 鉄道公論社出版部、1934年。
- 山県智 『京浜急行バス案内書1』 東京乗合自動車愛好組合戸山支部、1992。
- 横須賀市史編纂委員会 『横須賀市史』 横須賀市、1957 。
- 横須賀市 『横須賀市史』 上巻、横須賀市、1988 。
- 『都市交通年報』 運輸経済研究センター、各年度版。
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |
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