羽越本線
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羽越本線(うえつほんせん)は、新潟県新潟市秋葉区の新津駅から秋田県秋田市の秋田駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)。この他、酒田~酒田港間の貨物支線を持つ。
目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄・路線距離(営業キロ):全長274.4km(支線含む)
- 軌間:1067mm
- 駅数:
- 旅客駅:60駅(起終点駅含む)
- 貨物駅:1駅(旅客併設駅を除く)
- 複線区間:#駅一覧も参照。
- 新発田~金塚間
- 中条~平林間
- 村上~間島間
- 越後早川~桑川間
- 越後寒川~勝木間
- 府屋~小岩川間
- あつみ温泉~羽前大山間
- 藤島~本楯間
- 遊佐~吹浦間
- 金浦~仁賀保間
- 西目~折渡間
- 道川~下浜間
- 電化区間:
- 閉塞方式:複線自動閉塞式(複線区間)、単線自動閉塞式(単線区間)
- 最高速度:120km/h(全区間120km/hという訳ではない)
[編集] 特徴
新潟県と東北地方の日本海側の大動脈路線。日本海縦貫線の一部を形成し、貨物列車や「あけぼの」や「いなほ」などの長距離特急列車が走る。
村上から北では、線路は日本海に沿って進み、車窓の美しさは特筆に価するが、その反面、日本海側特有の自然災害に弱く長期にわたる運休を強いられる事故がしばしば起こる。また、新発田駅以南は、特急列車を始め羽越本線よりも白新線に乗り入れて新潟駅と直通する列車の方が多く、実質的には白新線のほうが羽越本線の一部のように機能しており、新津駅~新発田駅間は主に区間列車が運行される独立した区間のようになっている。なお、新津駅~新発田駅間は新潟近郊区間に含まれる。但しSuicaが利用できるのは現在新津駅と新発田駅の2駅のみ、2008年春に新津~新発田間の全駅で利用できるようになる予定である。
[編集] 運行形態
[編集] 広域輸送
上越新幹線に接続する特急「いなほ」が新潟~酒田・秋田・青森間に運転されているほか、夜行寝台特急として関西と東北(北海道)を結ぶ「日本海」・「トワイライトエクスプレス」、東京と東北を結ぶ「あけぼの」が運転されている。 また、過去には大阪と青森を結ぶ特急「白鳥」も運転されていたが、利用客の減少によって廃止され、「いなほ」「北越」「サンダーバード」の3系統に分割された。
- 特急「いなほ」:新潟~酒田・秋田・青森
- 特急「日本海」:大阪~青森
- 特急「トワイライトエクスプレス」:大阪~札幌
- 特急「あけぼの」:上野~青森
[編集] 過去に羽越本線を通った優等列車
[編集] 地域輸送
現在は、全線を通しで運転される列車はなく、酒田を境に新潟支社・秋田支社が担当する区間に概ね区分される。さらに新潟・山形、山形・秋田の両県境区間の輸送量の段差や、他線区との直通運転の関係でさらに運転区間は細分化されている。
[編集] 新津~酒田間
新津~新発田間については、一部の列車が1991年10月1日から新津運輸区のキハ110系気動車によりワンマン運転されている。このほか115系電車が使用される列車もある。また、村上以北で使用する車両の出入庫を兼ねた、気動車による新津~酒田間の列車が1日2往復設定されている。2004年に大都市近郊区間として新潟近郊区間に設定されたが、運行本数は少なくさながらローカル線といった感がある。
新発田~村上間は、新潟からの白新線と一体の運転系統として運行されており、この区間の普通列車の大半が新潟発着となっている。新潟車両センター(上沼垂運転所)の115系電車、E127系電車が使用され、E127系使用列車については一部の列車において、1995年5月8日からワンマン運転が行われている(現行ダイヤでは、新潟~村上間の昼間1往復のみ)。車両の向きの関係上、新津~村上間を直通する電車列車は設定されていない。
村上~酒田間については、村上~間島間にデッドセクション(電化方式の切替え区間)が存在し、またJR東日本新潟支社が通勤・近郊型の交直流電車を保有していないなどの事情から、秋田車両センターの701系電車で運転される鶴岡~酒田間の1往復を除き普通列車はすべてが気動車によって運行されている。うちキハ110系気動車については、鼠ヶ関~酒田間の一部の区間列車でワンマン運転が実施されている。このほか、余目~酒田間に陸羽西線からの乗入れ列車が設定されている。
[編集] 酒田~秋田間
1993年から南秋田運転所(現秋田車両センター)の701系電車を使用したワンマン運転が実施されている。全区間を直通する列車のほか、酒田~吹浦間、羽後本荘・新屋~秋田間、鶴岡~酒田間(1往復)の区間列車の設定がある。
[編集] 貨物輸送
日本海縦貫線の一部である羽越線は、貨物輸送が盛んである。県境区間等では本数の少なさゆえ、旅客列車より貨物列車の方が本数が多いのではないかと思うほどの盛況振りである。EF81形電気機関車牽引のコンテナ列車が大半を占める。沿線のコンテナ取り扱い駅は新潟貨物ターミナル駅(白新線東新潟駅)、中条オフレールステーション(ORS)、酒田港駅、羽後本荘オフレールステーション、秋田貨物駅。コンテナ・車扱の取り扱い駅として羽前水沢駅がある。また臨時車扱貨物の取扱駅として新津駅、新発田駅がある。
また、秋田貨物~酒田間に臨時貨物列車(8880・8881レ)の設定がありその際にはED75形電気機関車が牽引にあたっていた。羽越線内でED75牽引列車を見ることができるほぼ唯一の機会であり、ファンの間では有名であったが、2007年3月18日のダイヤ改正で運転を終了した。
[編集] 使用車両
- 485系(特急いなほ号)
- 24系(寝台特急日本海・あけぼの・トワイライトエクスプレス号)
- キハ52系(新津運輸区所属、新津~酒田間)
- キハ58系(新津運輸区所属、新津~酒田間)
- キハ40系(新津運輸区所属、新津~酒田間)
- 115系(新潟車両センター所属、新発田~村上間)
- E127系(新潟車両センター所属、新発田~村上間)
- キハ110系(新津運輸区所属、村上~酒田間(陸羽西線からの乗り入れは小牛田運輸区所属の車両))
- 701系(秋田車両センター所属、鶴岡~秋田間)
[編集] 観光誘致の臨時列車
[編集] きらきらうえつ
JR東日本では沿線活性化を図るために、485系を改造した「きらきらうえつ」が2001年11月から白新線:新潟~新発田間を通じて、酒田まで運行を始めている。また、2003年からは要望により時折、象潟まで延長運転が行われている。
[編集] SL列車の運行
2002年3月上旬に、村上市で開催された「村上町屋の人形様巡り」のオープニングイベントとして、高崎車両センターより蒸気機関車D51型498号機を借り出し、「SLばんえつ物語号」の客車を使用して「SL村上ひな街道号」を新潟から白新線経由で、村上まで運行した。当初、坂町の転車台の整備が整っていなかったことから、片道での運行であったが、好評のため翌年以降にも運行。以後、本来の牽引機となるC57型180号機とともに毎年運行されている(ただし、2006年は団体臨時列車として運行、2007年はC57型180号機が全検中かつ12系ばんえつ物語編成もリニューアル工事中のため、D51型498号機と12系一般車6連で運転された)。また、2003年7月6日も同じく「村上大祭」に合わせて、「SL村上大祭号」をC57型180号機牽引で運転。2004年も団体臨時列車として運行されたが、これ以降の運転は無かった。2004年9月には、「おいしい山形デスティネーションキャンペーン」の締めを飾るため、村上~酒田間を2日1往復で「SL出羽街道号」を運転。これは同区間でSL運転が現役を退いてから34年ぶりのことになる。
[編集] 歴史
羽越本線の建設は、概ね各県ごとに3つの区間に分かれて行われた。
新潟県内は、信越線の新津~新発田間を村上線に編入して北へ延長する形で、山形県内は、新庄から酒田に向かって延長されてきた酒田線(1917年に陸羽西線(りくうさいせん)に改称)を南北にそれぞれ延長する形で、秋田県内は秋田から羽越北線(うえつほくせん)を南に延長する形で建設が進められ、1924年に各県境区間が接続して全通、羽越線と改称し、1925年に支線(赤谷線)の開業に伴って羽越本線と改称された。
羽後岩谷・折渡間には石油層という軟弱な地盤を掘削するため1917年に日本初のシールド工法を利用して建設された折渡トンネルがある(現在の上り線に採用されたが思うような結果が出ず、途中で採用は断念されたようである)。
太平洋戦争中は、日本海岸を縦貫する幹線ルートの一部として輸送力増強の要請から信号場が数多く追設され、戦後も部分的にではあるが複線化が行われている。海岸線を走るという特徴の為、従来線(単線)に増設して複線にしただけでなく、内陸に複線の新線を建設し従来線を廃止するといった手段も取られた。このため村上・三瀬間には旧線の遺構が数多く見られる。また、一部には建設途中で中止されたと思われる未成線もある。1972年には全線が電化されている。
[編集] 年表
[編集] 新津~鼠ヶ関間(信越線→村上線)
- 1912年9月2日 【開業】信越線新津~新発田(26.0km) 【駅新設】水原、天王新田、新発田
- 1914年6月2日 【延伸開業】村上線新発田~中条(13.1km) 【区間編入】村上線新津~中条(信越線新津~新発田間を編入) 【駅新設】加治、金塚、中条
- 1914年11月1日 【延伸開業】中条~村上(20.3km) 【駅新設】平木田、坂町、岩船町、村上
[編集] 鼠ヶ関~余目間(陸羽西線)
- 1918年9月21日 【延伸開業】陸羽西線余目~鶴岡(仮)(13.3km) 【駅新設】藤島、鶴岡
- 1919年7月6日 【延伸開業】鶴岡(仮)~鶴岡(1.8km)
- 1919年12月5日 【延伸開業】鶴岡~羽前大山(6.0km) 【駅新設】羽前大山
- 1922年5月22日 【延伸開業】羽前大山~三瀬(10.2km) 【駅新設】三瀬
- 1923年3月18日 【延伸開業】三瀬~温海(13.4km) 【駅新設】五十川、温海
- 1923年11月23日 【延伸開業】温海~鼠ヶ関(8.8km) 【駅新設】鼠ヶ関
[編集] 余目~羽後岩谷間(酒田線→陸羽西線)
- 1914年12月24日 【延伸開業】酒田線余目~酒田(12.2km) 【駅新設】砂越、酒田
- 1915年4月25日 【貨物支線開業】酒田~最上川(2.7km) 【駅新設】(荷貨)最上川
- 1917年11月1日 【線名改称】陸羽西線(新庄~酒田・酒田~最上川(貨物支線))
- 1919年12月5日 【延伸開業】酒田~遊佐(12.2km) 【駅新設】本楯、遊佐
- 1920年1月12日 【信号所新設】高屋
- 1920年7月20日 【延伸開業】遊佐~吹浦(7.0km) 【駅新設】吹浦
- 1921年11月15日 【延伸開業】吹浦~象潟(17.3km) 【駅新設】小砂川、象潟
- 1922年6月30日 【延伸開業】象潟~羽後本荘(25.5km) 【駅新設】金浦、羽後平沢、西目、羽後本荘
- 1922年10月16日 【延伸開業】羽後本荘~羽後岩谷(7.1km) 【駅新設】羽後岩谷
[編集] 羽後岩谷~秋田間(羽越北線)
- 1920年2月22日 【開業】羽越北線秋田~道川(19.9km) 【駅新設】新屋、下浜、道川
- 1920年7月30日 【延伸開業】道川~羽後亀田(8.1km) 【駅新設】羽後亀田
- 1921年7月31日 【駅新設】羽後牛島
- 1924年4月20日 【延伸開業】羽後亀田~羽後岩谷(7.7km) 【線名改称】羽越線秋田~鼠ヶ関(陸羽西線鼠ヶ関~羽後岩谷間を編入)
[編集] 全通以後
- 1924年7月31日 【延伸開業】村上~鼠ヶ関(41.6km) 【全通】羽越線新津~秋田、酒田~最上川(羽越線を村上線に編入) 【駅新設】間島、越後早川、桑川、越後寒川、勝木、府屋
- 1925年11月20日 【線名改称】羽越本線 支線である赤谷線の開業に伴う線名改称
- 1926年9月5日 【駅新設】羽前水沢
- 1934年4月6日 【仮乗降場新設】加治川
- 1941年2月1日 【駅名改称】最上川→酒田港
- 1943年9月30日 【信号場新設】京ヶ瀬
- 1944年3月31日 【信号場新設】東酒田
- 1944年5月1日 【信号場新設】中浦
- 1944年6月1日 【信号場新設】南余目
- 1944年7月1日 【信号場新設】今川
- 1944年9月28日 【信号場新設】神山
- 1944年10月1日 【信号場新設】小波渡、北余目(初代)
- 1944年12月11日 【信号場新設】小岩川
- 1949年7月11日 【信号場廃止】北余目(初代)
- 1950年?月?日 【仮乗降場新設】平林
- 1950年2月1日 【信号場→駅】小岩川、小波渡
- 1950年3月15日 【信号場→駅・改称】南余目→西袋
- 1950年9月1日 【駅名改称】天王新田→月岡
- 1951年4月1日? 【仮乗降場新設】鳥海、上浜
- 1952年1月16日 【仮乗降場→駅・改称】鳥海→南鳥海
- 1952年5月15日 【仮乗降場→駅】平林
- 1953年7月1日 【信号場→駅】中浦
- 1955年1月20日 【信号場→駅】神山
- 1957年4月27日 五十川~小波渡間119.3キロポスト付近にて下り旅客列車(C51型蒸気機関車牽引)が崩れた岩石に衝突して転覆。26日後の5月23日に運転再開。
- 1957年9月28日 【信号場新設】折渡
- 1957年9月29日 【信号場新設】北余目(2代) 【複線化】余目~北余目信号場
- 1958年12月25日 【信号場→駅】東酒田
- 1960年10月1日 【信号場廃止】北余目(2代) 【複線化】北余目信号場~砂越
- 1961年2月9日 村上~間島間63.1キロポスト付近で急行「日本海」が崩れた土砂に乗り上げ脱線転覆。C57-1蒸気機関車が大破。
- 1961年8月29日 新津~京ヶ瀬間において下り旅客列車が踏切で衝突したトレーラーとともに阿賀野川鉄橋に激突し機関車と客車2両が脱線。C57-106蒸気機関車が川に転落し大破。2人死亡、12人負傷。
- 1961年10月1日 大阪と青森を北陸・信越・羽越・奥羽線経由で結ぶ気動車特急「白鳥」が運転開始。羽越線を通る初めての特急列車であった。
- 1962年4月1日 【信号場→駅】京ヶ瀬
- 1962年7月20日 【複線化】砂越~東酒田
- 1962年8月1日 【仮乗降場廃止】加治川
- 1962年9月27日 【信号場新設】二古
- 1962年9月29日 【信号場新設】出戸
- 1962年9月30日 【信号場新設】桂根
- 1962年10月30日 【信号場新設】女鹿
- 1962年11月29日 羽後本荘~羽後岩谷間で下り単行機関車(D51形蒸気機関車)と上り貨物列車(DF50-548ディーゼル機関車牽引)が正面衝突、貨物列車の乗務員2名が殉職した。羽越本線列車衝突事故を参照のこと。
- 1962年11月30日 【複線化】東酒田~酒田
- 1964年2月1日 【駅新設】北余目
- 1964年9月30日 【信号場開設】幕ノ内
- 1965年9月1日 【信号場新設】新川 【複線化】新川信号場~平木田
- 1965年9月26日 【信号場新設】西鶴岡
- 1966年8月9日 【複線化】中条~新川信号場
- 1966年9月20日 【信号場廃止】新川
- 1966年9月22日 【信号場新設】矢引 【複線化】矢引信号場~羽前水沢
- 1967年8月28日 羽越水害。羽越線も被害にあい運休を余儀なくされた。
- 1967年9月21日 【複線化】道川~下浜
- 1967年10月14日 【複線化】村上~間島
- 1967年10月17日 【信号所廃止】矢引 【複線化】三瀬~矢引信号場
- 1967年12月1日 【複線化】加治~金塚
- 1968年4月1日 【駅名改称】羽後平沢→仁賀保
- 1968年8月30日 【複線化】越後早川~桑川
- 1968年9月5日 【複線化】羽後本荘~羽後岩谷
- 1968年9月13日 【複線化】酒田~本楯
- 1968年9月17日 【複線化】新発田~加治
- 1968年9月20日 【複線化】越後寒川~勝木
- 1968年10月1日 大阪と青森を北陸・信越・羽越・奥羽線経由で結ぶ寝台特急「日本海」が運転開始。羽越線を通る初めてのブルートレインであった。
- 1969年9月17日 【複線化】遊佐~吹浦
- 1969年9月19日 【複線化】鼠ヶ関~小岩川
- 1969年10月1日 東京と秋田を上越・羽越線経由で結ぶ気動車特急「いなほ」が運転開始。東京とを結ぶ初めての特急列車であった。
- 1970年9月29日 【複線化】温海~五十川
- 1972年6月22日 【複線化】西目~羽後本荘
- 1972年7月11日 【複線化】西袋~余目
- 1972年7月20日 【複線化】平木田~坂町
- 1972年8月5日 【電化】新津~村上(直流1500V)、村上~秋田(交流50Hz・20kV)
- 1972年9月19日 【複線化】羽後岩谷~折渡
- 1972年9月22日 【複線化】金浦~仁賀保
- 1972年10月2日 電化完了に伴い気動車で運行していた特急「白鳥」「いなほ」を電車化。同時に蒸気機関車での定期運用を終了。羽越線の無煙化。
- 1974年7月10日 西目~羽後本荘間の船岡トンネル入口で上り貨物列車(ED75電気機関車牽引)が崩れた土砂に乗り上げ機関車2両、貨車4両が脱線し機関士が殉職。ED75-736は廃車となる。
- 1974年9月3日 【複線化】藤島~西袋
- 1974年9月25日 【複線化】羽前水沢~羽前大山
- 1976年7月16日 【複線化】坂町~平林
- 1976年9月8日 【複線化】府屋~鼠ヶ関
- 1977年10月1日 【駅名改称】温海→あつみ温泉
- 1977年10月18日 【複線化】五十川~小波渡
- 1978年9月26日 【複線化】小波渡~三瀬
- 1982年11月15日 上越新幹線が大宮~新潟で開業。羽越線内の輸送形態にも大きな変更(新潟での新幹線接続がその主たる任務となる)があった。
- 1985年3月14日 上越新幹線が上野まで延伸。羽越線内から東京まで直通する昼行優等列車が消滅。
- 1987年4月1日 【承継】東日本旅客鉄道(第1種:新津~秋田)・日本貨物鉄道(第1種:酒田~酒田港・第2種:新津~秋田) 【臨時駅→駅】今川【信号場→駅】女鹿、上浜、折渡、桂根
- 2000年12月19日 村上~間島間で海沿いを通る下り線が高波の影響を受け路盤消失、この区間で2001年2月5日の復旧までの間上り線を用いて単線運転を行う。
- 2001年3月3日 大阪と青森を結ぶ日本最長昼行特急「白鳥」廃止。羽越線内は新潟~青森の「いなほ」になる。
- 2001年12月1日 【駅新設】岩城みなと
- 2004年11月27日 新潟圏在来線への自動改札機投入に伴い新潟近郊区間が設定され、羽越線では新津~新発田間が新潟近郊区間となった(羽越線内の自動改札については12月2日に新津駅、追って12月16日に新発田駅に投入された)。
- 2005年12月25日 砂越~北余目間で特急「いなほ14号」脱線事故。死者5人、負傷者33人。この事故により酒田~鶴岡間が不通となった。JR羽越本線脱線事故も参照。 不通区間は2006年1月19日に復旧し、全線で運転が再開されたが、しばらくの間事故現場付近は45km/hの徐行運転が行われた。
- 2006年7月13日 午後8時10分頃、大雨の影響で小岩川~あつみ温泉間で土砂崩れが発生。鼠ヶ関~あつみ温泉間が不通。村上~酒田間と鼠ヶ関~あつみ温泉間で、バス代行輸送(バス代行:JRバス関東、あつみ交通、庄内交通鶴岡営業所、山形交通)。「あけぼの」については、13~15日のみ奥羽本線・北上線・東北本線経由迂回輸送。8月9日、応急復旧工事により同区間の運転が再開されたが、完全復旧ではないため現場付近は45km/h以下の徐行運転。
- 2006年12月1日 1月19日の運転再開より事故現場周辺で行っていた速度規制(45km/h)を、防風柵の設置工事完了に伴い解除。また、あつみ温泉~小波渡間に「強風警報システム」を導入。
- 2008年春 京ヶ瀬~中浦間の全駅でSuicaが利用可能になる予定。(新津・新発田の両駅では既に利用可能)
[編集] 優等列車の沿革
- 運行形態の広域輸送項で挙げられている各列車の記事を参照のこと。
[編集] 駅一覧
- 普通列車は各駅に停車。ただし一部列車は、女鹿駅、折渡駅、桂根駅を通過する。
- 電化方式:直流:1500V、交流:20,000V・50Hz
電化方式 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 単/複線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
直流 | 新津駅 | 0.0 | 東日本旅客鉄道:信越本線(長岡駅・直江津駅方面へ特急・貨物列車直通)・磐越西線 | | | 新潟県 | 新潟市秋葉区 |
京ヶ瀬駅 | 6.1 | | | 阿賀野市 | |||
水原駅 | 10.2 | | | ||||
神山駅 | 13.9 | | | ||||
月岡駅 | 17.8 | | | 新発田市 | |||
中浦駅 | 21.5 | | | ||||
新発田駅 | 26.0 | 東日本旅客鉄道:白新線(村上駅・酒田駅方面と直通あり) | ∧ | |||
加治駅 | 30.3 | ∥ | ||||
金塚駅 | 35.3 | V | ||||
中条駅 | 39.1 | ∧ | 胎内市 | |||
平木田駅 | 44.7 | ∥ | ||||
坂町駅 | 48.0 | 東日本旅客鉄道:米坂線 | ∥ | 岩船郡荒川町 | ||
平林駅 | 51.6 | V | 岩船郡神林村 | |||
岩船町駅 | 55.2 | | | ||||
村上駅 | 59.4 | ∧ | 村上市 | |||
交流 | 間島駅 | 66.5 | V | |||
越後早川駅 | 71.4 | ∧ | ||||
桑川駅 | 78.3 | V | 岩船郡山北町 | |||
今川駅 | 82.6 | | | ||||
越後寒川駅 | 87.5 | ∧ | ||||
勝木駅 | 92.8 | V | ||||
府屋駅 | 95.9 | ∧ | ||||
鼠ヶ関駅 | 101.0 | ∥ | 山形県 | 鶴岡市 | ||
小岩川駅 | 105.4 | V | ||||
あつみ温泉駅 | 109.8 | ∧ | ||||
五十川駅 | 115.7 | ∥ | ||||
小波渡駅 | 120.1 | ∥ | ||||
三瀬駅 | 123.2 | ∥ | ||||
羽前水沢駅 | 128.9 | ∥ | ||||
羽前大山駅 | 133.4 | V | ||||
西鶴岡信号場 | (136.6) | | | ||||
鶴岡駅 | 139.4 | | | ||||
幕ノ内信号場 | (142.6) | | | ||||
藤島駅 | 146.0 | ∧ | ||||
西袋駅 | 151.1 | ∥ | 東田川郡庄内町 | |||
余目駅 | 154.7 | 東日本旅客鉄道:陸羽西線(酒田駅まで直通) | ∥ | |||
北余目駅 | 157.4 | ∥ | ||||
砂越駅 | 160.4 | ∥ | 酒田市 | |||
東酒田駅 | 163.7 | ∥ | ||||
酒田駅 | 166.9 | ∥ | ||||
本楯駅 | 173.3 | V | ||||
南鳥海駅 | 175.9 | | | ||||
遊佐駅 | 179.1 | ∧ | 飽海郡遊佐町 | |||
吹浦駅 | 186.1 | V | ||||
女鹿駅 | 189.7 | | | ||||
小砂川駅 | 194.8 | | | 秋田県 | にかほ市 | ||
上浜駅 | 198.5 | | | ||||
象潟駅 | 203.4 | | | ||||
金浦駅 | 209.2 | ∧ | ||||
仁賀保駅 | 214.7 | V | ||||
出戸信号場 | (217.8) | | | 由利本荘市 | |||
西目駅 | 223.1 | ∧ | ||||
羽後本荘駅 | 228.9 | 由利高原鉄道:鳥海山ろく線 | ∥ | |||
羽後岩谷駅 | 236.0 | ∥ | ||||
折渡駅 | 240.7 | V | ||||
羽後亀田駅 | 243.7 | | | ||||
二古信号場 | (248.3) | | | ||||
岩城みなと駅 | 250.2 | | | ||||
道川駅 | 251.8 | ∧ | ||||
下浜駅 | 258.4 | V | 秋田市 | |||
桂根駅 | 261.7 | | | ||||
新屋駅 | 265.7 | | | ||||
羽後牛島駅 | 269.0 | | | ||||
秋田駅 | 271.7 | 東日本旅客鉄道:奥羽本線(秋田新幹線)(大館駅・青森駅方面へ直通あり) | | |
- 凡例
- 単/複線表示 |:単線区間 ∧:これより下は複線 ∥:複線区間 V:これより下は単線
- 貨物支線
- 酒田駅 - 酒田港駅