徳山駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳山駅(とくやまえき)は、山口県周南市御幸通り2丁目28番にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅。
駅名称になっている旧・徳山市は、海沿いに面したコンビナート群をはじめ、工業生産地区として栄えたが、2003年の広域市町村合併により周南市となり消滅。駅ビル運営の第三セクター「徳山ステーションビル株式会社」は全国初の駅ビルの倒産事例となり解散した。現在、店舗スペースは周南市市民交流センター[1]として使用されている。また現在、バリアフリー化工事中である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
山陽新幹線は2面2線(内側に上下通過線を挟む)の高架ホーム、在来線は3面4線の地平ホームを持つ(3・4番線が島式)。既存市街地の中に新幹線を通したため、徳山駅の前後に急カーブを作ることを余儀なくされた。このため通過列車は170km/hまで減速する。また、当初予定されていたルートは、現在国道2号線(周南バイパス)になっている。
1 | ■山陽本線(上り) | 柳井・岩国・広島方面(一部3番線から発車) |
---|---|---|
2 | ホームなし(貨物停止線・通過列車通過線) | |
3 | ■岩徳線 | 周防高森・玖珂方面 |
4・5 | ■山陽本線(下り) | 防府・新山口・下関方面(一部3番線から発車) |
6 | ■山陽新幹線(上り) | 広島・岡山・新大阪方面 |
7 | ■山陽新幹線(下り) | 小倉・博多方面 |
[編集] 概観
在来線は朝・夕の通学、通勤の時間帯には多くの人でにぎわう。乗務員交代駅でもあり、ほとんどの列車が10分程度または以上停車する。快速列車(シティライナー)もあるが快速運転は岩国駅からであり、基本的には各駅停車の電車しかこない。運転間隔は1時間に約2本程度。西は新山口・下関、東は岩国・広島・白市・岡山行きなどの列車が発着する。現在115系や113系など、国鉄からの車両が使用されている。なお広島シティネットワーク圏外なので発着本数はやや少ない。
新幹線はこだまと一部のひかり・ひかりレールスター、1日2本ののぞみが停車する。県西部の中心的都市である周南市の代表駅でもあり、乗客数も会社などが多いためかなかなかのものである。また、下りホームはコンビナート群を望めるようになっていたが、ホテルが建設されたりした影響であまり期待は出来ない。なお、前述のとおり新幹線ホームはカーブ上にあり、カント上で車体が傾いた状態で停車する。
なお、現在徳山駅の新幹線口では、エレベーターの設置工事中で入口がとても狭くなっている。
[編集] 駅施設
[編集] 駅周辺
在来線口は周南市中心市街地に面していてロータリーや噴水、駐輪場や会社などがあり、徳山商店街も近くにあり人通りが多く賑やか。 一方、新幹線口は徳山下松港に面していてフェリー乗り場や東横インなどがあるが在来線口とは打って変わって閑散としている。
[編集] バス
[編集] 利用状況
海沿いに面したコンビナート群をはじめ、工業生産地区として栄えた徳山市→周南市の中心駅であることもあり、山陽新幹線開業前には山陽本線で運行されている特別急行列車・急行列車の大多数が停車していた。
2006年現在でも寝台特急列車である「富士・はやぶさ」が停車し、2003年10月1日には「のぞみ」の停車駅となっている。 また、1日平均の乗車人員は7,146人である(2005年度)
[編集] プラットホームの遺物としての号車案内
また、先に表された証左として、在来線優等列車がほぼ全廃した21世紀初頭の現在でもプラットホームにはかつて運行された列車の号車案内が記されている。
- 1番ホーム新南陽側:「しおじ」・「はと」・「つばめ」・「月光」・「みどり」・「つくし3号」・「音戸」・「あかつき」・「みずほ」・「さくら」・「あさかぜ」
- 3番ホーム:「長州」「ながと」
- 4番ホーム櫛ヶ浜側先端:「かもめ」
[編集] 歴史
- 1897年(明治30年)9月25日 - 山陽鉄道 広島駅~当駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 山陽新幹線の停車駅となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 貨物(専用線発着車扱貨物)の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 「のぞみ」停車駅となる。
- 2005年(平成17年)2月19日 - 山陽新幹線改札口に自動改札機を導入。
[編集] 駅弁
- 幕の内弁当
- あなご飯
- 製造販売は徳山駅弁当。在来線・新幹線ともに同じ売り場である(在来線連絡橋の先)。また、両方とも改札外で買うことは出来ない(在来線口には少しはなれたところに本社がある)。
[編集] 隣の駅
- ■岩徳線直通
- 櫛ヶ浜駅 - 徳山駅