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古舘伊知郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この項目の本来の表記は「Image:Kan-Tachi Letter.png伊知郎」です。一部の日本語環境で表示できない文字があるため、仮名・略字または代用文字を用いています。

古舘 伊知郎(ふるたち いちろう、1954年12月7日 - )は、日本のフリーアナウンサータレント司会者ニュースキャスター古舘プロジェクト所属。元テレビ朝日アナウンサー東京都北区出身。血液型AB型。立教高等学校(現・立教新座高等学校)、立教大学経済学部経営学科卒業。

目次

[編集] 経歴

  • 1977年テレビ朝日(当時・NETテレビ)にアナウンサーとして入社。面接にて広辞苑の丸暗記という特技を披露し、見事採用される。
  • 1980年から『ワールドプロレスリング』の実況アナとして山本小鉄と名コンビを組む。「おーーーーーっと!」「燃える闘魂」「掟破りの逆サソリ」「名勝負数え唄」「人間山脈」「風車の理論」「エリート・雑草逆転劇」などの独特な名調子・比喩表現は「過激実況」と呼ばれ絶大な人気を博し、アントニオ猪木全盛期、新日本プロレスの黄金期を支えてきた。特に、「おーーーーーっと!」の名調子は、プロレスファン以外に対しても古舘をメジャーに押し上げたきっかけとなったと言える。これは古舘独特のフレーズであり、ものまねの対象になるなど、様々なパロディも散見された。なお、フリーになるかならないかの微妙な頃に、フジテレビの『オレたちひょうきん族』の1コーナーである「ひょうきんプロレス」に覆面アナウンサー「宮田テル・アビブ」(宮田輝のもじり)として出演したこともある(「奮い立ち伊知郎」と名乗ったこともある)。
  • 1984年6月テレビ朝日を退社後、自ら芸能事務所「古舘プロジェクト」を設立。フリーになってからは、1989年から1994年までのフジテレビ系のF1放送や、競輪実況中継(特別競輪=現在のGI=決勝戦のみ)、更には、自らの一人芝居型講演会「トーキング・ブルース」を始め、「クイズ日本人の質問」、「おしゃれカンケイ」等、数々のテレビ番組に出演。1991年にはNHK朝の連続テレビ小説「君の名は」に出演し、ドラマにも挑戦した。また、テレビ朝日系列の『ニュースフロンティア』(1991年4月 - 1994年3月まで放送)という『ニュースステーション』のオンエアが無い土曜日の午後11時から放送されていたニュース番組も一時期担当した。
  • 2006年4月1日にテレビ朝日の英字略称をEXに改め、その前日に放送された『報道ステーション』のオープニング開けにその原稿を読んで関係者や視聴者に伝えた。
  • プロレスファン以外の視聴者にも古舘の名が一躍認知されるようになった端緒は、1985年の「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)の司会抜擢であった。当時民放各局に乱立していた歌番組の中でも抜きん出た格上の番組であり、そこにフリー・独立から1年しか経たない、司会者としてのキャリアが浅かった古舘が抜擢されたことについて、当時の視聴者から危惧の声が上がっていたようだが、その当初の視聴者の反応も、当時の同番組の看板司会者であった芳村真理の強い後盾もあったためか聞かれなくなり、司会者としてのキャリアを上げる大きな契機となった。若手司会者ながらも必死に自己の司会スタイルを浸透させようとする古舘の自己研鑽ぶりを芳村真理は高く評価し、「この人なら後を任せられる」という思いから、古舘への番組禅譲という形で1988年に芳村は夜ヒットの司会を勇退した。古舘自身も独立早々の苦境の時に最初にフリーの司会者として使ってもらったことや、自己の司会術を高く評価してもらった、という恩義から、現在も、同番組、そして芳村真理に対しての強い敬意の念を抱いているようである(「SmaSTATION」に出演した際にこの点については述べている)。ちなみに古舘の結婚式の仲人は芳村夫妻が務めており、現在も芳村・古舘は家族ぐるみの親交を続けている。
  • 1989年、アントニオ猪木がスポーツ平和党から参議院選挙に立候補した時には、「国会に卍固め、消費税に延髄斬り」というキャッチコピーで応援した。
  • 2000年の大晦日に路上で年越し「トーキングブルース」を行いカウントダウンを行わないまま喋り続け、21世紀に入って5分ほど過ぎたところで観客に知らせた。世紀を跨いで喋り続けた男となる。
  • 世界水泳では2001年日本福岡大会と2003年スペインバルセロナ大会を2大会連続で特別実況し、世界陸上では1999年セビリア大会から2003年パリ大会にかけて、女子マラソンの実況を担当した。
  • 2004年4月5日から、テレビ朝日系の報道番組『ニュースステーション』の後番組に相当する『報道ステーション』のメインキャスターに就任した。
  • 2006年7月3日日本テレビみのもんたの“さしのみ”」にゲスト出演。「おしゃれカンケイ」終了以来、1年3か月ぶりに日本テレビ系列に出演となった。この日のトークでみのもんたが「報道ステーションに一度出てみたい」という希望に対し、古舘が「良ければ是非」と快諾する。このO・Aから4日後の同年7月7日にみのが報ステ出演が実現した。

[編集] 人物・エピソード

  • 「古伊知郎」との誤記がよくあるが、正しくは「古伊知郎」(より正しくは、前述の通りではなく、偏がで旁が)である。ただし、新聞のテレビ欄などは字体の規制があるため前者の表記をする。また、読みは「ふるた」でも「ふるち」でもない。
  • 共に立教大学の先輩である元日本テレビアナウンサー徳光和夫や元文化放送アナウンサーのみのもんたに憧れてアナウンサーになった。特にテレビ朝日時代に時間を縫ってはみのの鞄持ちを自ら務め、みのの豪快な飲みっぷりに付き合うこともあったという。
  • 姉を胃がんで亡くしており、逸見政孝が胃がんで闘病生活を送っていた時、逸見の病室へお見舞いに行っている。
  • 2000年に大学の先輩である関口宏と雑誌「週刊現代」で対談。独立の経緯などについて話した。
  • プロレス実況アナ故に、レスラーに襲われた時もあり、はぐれ国際軍団アニマル浜口に広島県立体育館において「お前はいつも調子に乗った実況をしやがって」と訳も無く殴られる(1982年。この事件を古舘は患部の治療にサロンパスを使用した事から後に”涙のサロンパス事件”と命名している。時を経て、『報道ステーション』で浜口の娘・浜口京子の活躍が取り上げられた際、「僕お父さんと一緒に仕事していたんですよ」と懐かしそうに語っていたことから、後に和解したか、殴られたこと自体がアングルだったと考えられる)。また、或る日の試合前の外人サイドの控え室で取材中に「お前はテレビの取材か?」と歩み寄ったデビッド・シュルツに後頭部を殴打され、その日の実況を包帯を頭に巻いて生放送を行う(1985年)。
  • THE ALFEE高見沢俊彦とは親友で、高見沢は古舘のことを「いっちゃん」と呼んでいる。
  • かつて土曜の深夜に放送していた『オールナイトフジ』(フジテレビ)に志村けんと共に泥酔してパンツ一丁で乱入。志村と一緒にとんねるずの歌に合わせて踊っていた。
  • 前身の『ニュースステーション』時代からの流れで、『報道ステーション』でもサッカーの報道に力を入れているのだが、古舘当人がサッカーに詳しくないため(本人も「私、サッカーに関しては全くの素人でして」と発言している)、小野伸二中田英寿ら大物選手をスタジオに呼びながらも、「中身のない質問しか出来ていない」との批判がある。
  • 1984年公開ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団においてウルトラマンと怪獣の戦いを実況中継を行った。「ウルトラマンは体育は5でした。」などの名文句を語っている。
  • 『報道ステーション』で事件(とりわけ、殺人・不祥事)を扱う際プロレス実況時代からのオーバーな言い回しで取り上げ・締めているのが特徴だが「久米宏を意識し過ぎる」感があり、故に評判が芳しくない。
  • 『報道ステーション』開始以降、あまりバラエティー番組の司会や自身のトークによる舞台を行わなくなったため、先輩である久米宏のようにニュースキャスターのイメージが染み付くようになり、バラエティー番組の司会としては『エンタメキャッチ』(TBS)だけである。今後、バラエティー系統の仕事をしなくなるのではないかと心配するファンも数多い。
  • 2005年郵政民営化選挙の報道にて新党日本小林興起氏と日本共産党市田忠義書記局長による「郵政民営化アメリカによる毎年の年次改革要望書で筆頭に挙げられている事案であり、これは日本国に対する内政干渉である。」という旨の発言をヒステリックに妨害し、言論圧殺行動と非難を浴び、翌々日に謝罪した。

[編集] 出演番組

[編集] 過去の出演番組

[編集] コマーシャル

  • トレビーノ(1993年~2000年、東レ
  • フロンティア・ピュア(1996年JT
  • 新三共胃腸薬(2000年~2002年、三共
  • 競輪
  • ティーエスキュービックカード

[編集] 舞台

  • 「トーキングブルース」(1988年 - 2003年)

[編集] 映画

[編集] CD

  • 「大過激」(CBSソニー 1984年11月1日)
    • ネタだけではなく、「昭和の恋の物語」「おーっと!俺を呼んでるぜ」では歌も披露している。(両曲ともサンプラザ中野作詩、「おーっと!俺を呼んでるぜ」では大友康平鈴木雅之と共演) しかしシングルカットされたのはネタの「史上最大の女子大生ナンパ大作戦」。
  • 「おまえがいれば……」(コロムビアミュージックエンタテインメント 1994年11月21日)
    • ハウス食品「細打名人」CFイメージソング 作詞は秋元康
  • 「魔笛-まほうのふえ」(東芝EMI 1998年12月9日)
    • 朗読を担当。台本は如月小春。

[編集] 漫画原作

光文社のジャストコミックという雑誌で、以下の連載の原作を手がけた。

[編集] スポーツ実況

自らの実況スタイルを「亜流」と称するように、数々のキャッチコピー・名言を編み出した。あらかじめ考え抜いた言葉を幾つも用意し、本番に臨んでいる。

また、新日本プロレスがメキシコ遠征した際、『ワールドプロレスリング』で何試合も連続して実況を担当した古舘は、高地であるメキシコ特有の暑さと息苦しさも手伝ってハイな状態となり、この時一度だけプロレス実況における「恍惚の極みに達した」と語っている。

[編集] ワールドプロレスリング

[編集] レスラー

[編集]

  • 「現代に甦る三椏の槍」(ハルク・ホーガンの得意技「アックス・ボンバー」)
  • 「華麗なる盗人」(ハルク・ホーガンが猪木の技を模倣した時)
  • 「掟破りの逆サソリ」(藤波辰巳が長州力の得意技サソリ固めを模倣した時の形容)
  • 「腕による鉄砲水」「水際の長州砲」「現代の下関戦争」(長州力のリキラリアート)
  • 「稲妻レッグラリアート」(木村健悟の得意技を称して)
  • 「人間エグゾセミサイル」(アンドレ・ザ・ジャイアントの片足を上げるキック)
  • 「寝耳に水のICBM弾」(ブルーザー・ブロディのカウンターキック)
  • 「人間バズーカ砲」(身長2メートルの高野俊二が放つミサイルキック
  • 「大型関節技導入」(前田の関節技を称して。大型間接税(のちの消費税)に引っかける)
  • 太鼓の乱れ打ち」(維新軍団の相手レスラー背中へのパンチ連打)
  • 「アルバトロス殺法」(キラー・カーンがトップロープより放つニードロップがアホウドリ(英語でアルバトロス)が飛翔している様から)
  • 「腕ひしぎ逆十字」(腕挫十字固のことを、古舘はこう呼んだ。これがきっかけとなり、プロレス、総合格闘技のみならず、柔道漫画に至るまで、「腕ひしぎ逆十字」と誤称される様になる。なぜ「逆」なのかは不明だが、当時関節技を「逆間接(をとる)」などの表現で呼ぶ場合があったためと考えられる。ちなみに猪木がTVマッチで初めてこの技を使ったときには、「腕しき逆十字」(「しき」は「式」もしくは「敷き」か?)と呼んでいた。)

[編集] 軍団・その他

  • 「プロレス維新軍団」(新日正規軍に対抗する長州力率いる集団の総称を歴史上に例え)
  • 「恐怖の殺戮メカ、スクランブル発進!コンコルド逆噴射!!」「戦慄のマリオネット」「恐怖の肉体ペアルック」「暗黒増殖集団」「戦う金太郎飴軍団」「悪のゼロックス」「悪のゴーグルファイブ」(マシン軍団
  • 「悪の正太郎君」「戦う番場の忠太郎」「悪の御茶ノ水博士」「悪の出しゃばり主義」「地獄の羊飼い」「歩く不快指数」(将軍KYワカマツマネージャー)
  • 「史上最大のお礼参り」「妥協無きエモーション」(UWF勢が新日本に出戻ったときに形容)
  • 「戦いの会者定離」(義兄弟でタッグを組むダイナマイト・キッドデイビーボーイ・スミスがリーグ戦で対戦しなければならない時を形容した)
  • 「風車の理論」(相手の良いところを引き出した上で、それ以上の力で勝つ(7の力を引き出して、10の力でしとめる)という猪木が提唱したといわれる理論。実況で多用していたが、発案が古舘なのか、猪木なのか、新間寿なのかは不明。通説では猪木自身の言葉となっている)
  • 「エリート、雑草。逆転劇」(格闘経験無くして入門し、後に王者になった藤波辰巳に、アマレス大学王者で入門しながらも藤波の後塵を拝する形になった長州力がWWFインター戦で勝利した試合の形容)
  • 「娯楽大衆紙の総本山」(”東京スポーツ”の形容)
  • 「言語操縦者の解放区」「過激なアソコにフル・タッチ」(古舘自身の形容)
  • 「戦いの学び舎」(ワールドプロレスリング)

[編集] フジテレビF1中継

プロレス中継を離れてから、何かの「実況」をしたい、と考えていた中でオファーを受けたという。この、「何かの実況をしたい」という欲求は、競輪、世界陸上(マラソン)、世界水泳の実況オファーにも等しく応えることになる。

1989年から1994年にかけて担当していたが、古舘の実況スタイルには今なお賛否両論が渦巻いている。初登場時にはフジテレビの批判電話件数最高記録を樹立してしまった(この記録は同年、加賀まりこに破られている)。

古舘は1994年シーズンを最後にF1の実況を退くが、その理由として「信奉するセナの事故死によりF1実況への意欲を失った為」という見方が一般的である。このことについて、未だ古舘自身の口から真相が語られた事はない。因みにF1中継の経験からか、後にマラソンを中継した際に「テール・トゥー・ノーズ」というモータスポーツの専門用語を発する一幕もあった。

[編集] 批判的な意見の代表例

  • とにかく過剰にうるさい
  • やたらとセナびいき(当時解説を担当していた今宮純や、実況を担当した他のアナウンサーをはじめ中継そのものにいえたことだが、特に露骨であったとして)
    • セナびいきについては、本人も自覚していた。当初は一人のドライバーとして等しく見ていたようだが、セナがマクラーレンというよりホンダと共に神がかり的なレースを度々して見せたり、セナを取材していく中で、セナが持っていた「物語性」に引き込まれていったようである。確かに主観的な表現は多い。強く批判されはじめるようになると、他のドライバーにも配慮しようとしたが、アンチ派の評価を翻すことはなかなか難しかったようである。逆に開き直った発言をしたこともあった。
  • レースの流れ・映像を無視して自分の喋りたいフレーズだけを繰り返す(例:セナがリタイアした後も延々と『セナのブラジルグランプリ』を連呼する。又世界陸上の女子マラソン実況などでも、他のリポーターの呼びかけにも無視し、殆ど一人自分勝手にしゃべり続けていた)
  • 実況できる台数は、多い時でもトップ争いの3台まで。大抵は先頭の2台のうち、片方だけしか喋れない。酷い時には画面とも無関係な一人についてわめき散らすだけ

[編集] 好意的な意見の代表例

  • 見境無く絶叫しまくっていた訳ではない
    • 特に、古舘と入れ替わるように1995年よりF1実況に加わった鈴木敏弘テレビ静岡)との比較で、「これなら古舘のほうがはるかにまし」という評価がモータースポーツ専門誌の読者投稿欄等で多く見られた。
  • 只の素人以下の知識しかないため、無茶苦茶な実況を行ったことを反省し、遅ればせながらもF1の歴史などを勉強した形跡が伺え、それがあって数々の名フレーズ(通称:古舘語録)が生まれた。
    • 今宮純によれば、1988年のシーズンオフに古舘・今宮の2氏で何度も過去のVTRを用いた実況の練習を行っていたほか、川井一仁とも週1回勉強会を開いており、決して事前の勉強を怠っていたわけではないという。また、担当でないレースでも目を通し、さらに自分なりの実況を入れていた。そのため、たびたび好レースを担当した三宅アナには嫉妬することもあった。
    • しかし、今宮は後に古舘の実況について「当初は事前にイメージしていたストーリーにこだわりすぎる傾向があった(=突発的なアクシデントが起きた場合に適切に対応できない)」とも語っており、それが批判を受ける主な原因となったものと考えられる。
    • ちなみに「古舘語録」の全てを古舘が考えたわけではない。後期になると『プロ野球ニュース』内のF1コーナー(プロ野球の移動日にあたる月曜日に放送されていた)において視聴者からフレーズを募集し、その中から面白いものをピックアップして実況で使用していた。

いずれにしても、古舘の実況参加が、「ジャパンマネー」、「中嶋悟」(のフル参戦)、と並んで80年後半~90年前半に起こった「F1ブーム」(これにも賛否あるが)の大きな要因となったという点は多くが指摘するところである。

同時期にF1中継を担当していた三宅正治馬場鉄志の両アナウンサーの実況手法に大きな影響を与えた。

[編集] F1中継の名言・迷言

  • 「走る英仏同盟(ドーバー海峡とも)」「最強のアングロ・ラテン同盟」「F1軍事大国」(イギリス製の車体、フランス製エンジンのウィリアムズルノーを指して)
  • 「走るワンレン・ボディコン」(バブル期、日本のアパレルメーカー、レイトンハウスの所有していたチームのマシンを指して)
  • 青山一丁目の伝説」(ホンダF1。「青山」はホンダ本社の所在地)
  • 「F1界のドリー・ファンク・ジュニア」(ロン・デニス。額が後退気味のヘアスタイルが似ていただけ)
  • 「地獄からの帰還兵」(ゲルハルト・ベルガー。1989年サンマリノGPでの大クラッシュによる車両火災からほとんど無傷で生還したため)
  • 「私生活のワールドチャンピオン」(ゲルハルト・ベルガーが頻繁に女性を入れ替える様を指して)
  • 「妖怪通せんぼじじぃ」(ルネ・アルヌー。道幅の狭いモナコGPにおいて、周回遅れ状態のアルヌーが、2位以下を執拗にブロックして1位を独走させてしまい、当時「モナコGPを凡レースにした張本人」といわれたことを指して)
  • 暴れん坊将軍」「荒法師」「オレを誰だと思ってるんだ走法」(荒っぽいドライビングをするナイジェル・マンセルを指す)
  • 「ミスター・セカンドドライバー」「200戦練磨」「史上最強の脇役」「F1勤労感謝の日」(リカルド・パトレーゼ。表彰台に立つことは少ないが完走率が高く、着実にポイントを稼ぎ、キャリアの長いパトレーゼを指して)
  • 「運転手はセナ、車掌はベルガー」(アイルトン・セナを猛追するベルガーに対して。ベルガーファンからは顰蹙を買う)
  • 「目を閉じれば瞼の跳ね馬」(かつて、フェラーリでチャンピオン争いまで経験したにもかかわらず、ドライビングが好きでオファーがある限り下位チームでもF1に参戦し続けたミケーレ・アルボレートに対して)
  • 「振り向けばブーツェン」(同様にセナを追うブーツェンに対して発言。当然顰蹙を買ったが、後に「堅実な走りでじわじわと上位に浮上する」ブーツェンを象徴する言葉として使用されることに)
  • プロストのシフトレバーはアイスピックで出来てますから」(プロストが性格的に冷たい面があるという話題の中で。勿論、ファンからは大顰蹙を買う)
  • 「勝ちゃあいいんだ走法」「F1詰め将棋」「カルタ取り名人」「F1勝利の方程式」「偏差値走法」「起承転結走法」「チャート式F1」(アラン・プロストの図ったようなドライビングを指して)
  • 「納豆走法」(下位から粘り強く順位を上げていく中嶋悟を指して。中嶋本人はこう言われることを大変嫌がっており、この話題を振られた時に露骨に遮っていた)
  • 「犬も歩けばチェザリスにあたる」「サーキットの通り魔」「走る解体屋」(クラッシュ・キングとして有名だったチェザリスに対して。同義語多数あり)
  • 「音速の貴公子」(当時全盛期だったアイルトン・セナを指して)
  • 「パワード・バイ・ホンダ、スピリット・バイ・セナ」(同じく当時全盛期だったホンダ×セナの強力なパッケージングに対して)
  • 「ホンダの戦う係長」(当時のホンダF1プロジェクトリーダーだった後藤治を指して)
  • 「張り子の虎走法」「赤べこ走法」(片山右京がコーナリング中に横Gのため頭が振られる様子から)
  • 「サーキットの伊能忠敬」(右京は徒歩でサーキットの下見をすることから)
  • 日大三高が生んだヒーロー」(右京の出身校。右京の他にも多くの著名人を輩出している)
  • 「F1日本大使館、走るJISマーク」「F1ネオジャパネスク」「F1エキゾチック・ジャパン」「日本のスピード・ボーイ」(鈴木亜久里を評して)
  • 「ベータ・エンドルフィン走法」(クラッシュやコースアウトを恐れないジャン・アレジのドライビングスタイルに対して。ベータ・エンドルフィンとは脳内麻薬と言われるホルモンの一種で、恐怖感を抑えたり恍惚状態にさせると言われていることから。なお、古舘はアレジを「アレジー」やベータ・エンドルフィンを「ベーター・エンドルフィン」と伸ばして読んでいた)
  • 「サテライトクルージング走法」「道は星に聞け」(当時ジャン・アレジが出演していたパイオニアカーナビゲーションシステムのCMから)
  • 「男セーラームーン」(ミカ・ハッキネンの甘いマスクを評して)
  • 「一人IRA」(トラブルメーカーであったエディ・アーバインを評して)
  • 「音速のかに道楽」(タイヤを外した状態のアクティブサスペンションの動きをカニの脚に見立てて)
  • 「ハイテク核兵器水鉄砲で挑むが如く」(ハイテク装備を持たないマシンで参戦するチーム)
  • 「顔面バッキンガム宮殿」(マーティン・ブランドルを評して)
  • 「親はなくとも子は走る」(幼少に元F1ドライバーの父・グラハム・ヒルを亡くしたデイモン・ヒルのF1デビューを評して)
  • 「顔面ジョージ・ハリスン」(デイモン・ヒルの顔立ちがよく似ていることと、ギター弾きという共通点から。存在が地味だという意味合いも込めていた模様)
  • 横浜中華街のようだ」(1993年サン・マリノGPでエンジンブローし、テールから大きな炎を吐きながら走ったアレッサンドロ・ザナルディに対して)
  • 「ターミネーター」「F1ティラノサウルスレックス。凶暴なまでの走り」「一人恐竜戦隊」「一人電撃部隊」「人間ユンケル、走るリポビタンD」(デビューからあっという間にトップドライバーになったミハエル・シューマッハが、レース中もレース後も元気が有り余っている様子を指して。セナを追い落とす勢いがあったためか、若干批判的に使っていた)
  • 「ワイルドセブン」(1994年頃のミハエル・シューマッハを指して。ベネトン・フォーミュラ1日本たばこ産業がスポンサーにつき、マイルドセブンロゴを表記していたことによる語呂合わせ。なおワイルドセブン(WILD SEVEN)表記はルノーF1で実現した)
  • 「顔面三浦半島」「顔面ケルン大聖堂」「顔面大倉山シャンツェ」(ミハエル・シューマッハの顔の様相を評して)
  • 「横断歩道は気をつけて渡ってもらいたい」(1993年ポルトガルGPでペドロ・ラミーがピットアウト直後にコースを横切るようにしてスピンしてクラッシュしたとき)
  • 「顔面ビッグマック」「一人インディ」(マイケル・アンドレッティを評して)
  • 「魚河岸」(ピット、及びタイヤ交換を待つ、または作業するクルー全体の様子を評して)

[編集] 世界水泳

[編集] INOKI BOM-BA-YE

  • 「本来ならこの肉体は輸入禁止だぁ~!戦うワシントン条約違反だぁ!」(ボブ・サップを形容して。2002年)
  • 「まさに銀行のATMを破壊するショベルカー」(ボブ・サップの豪腕を形容して。前日にATMがショベルカーで破壊される強盗事件があった)
  • 「プロレスでも格闘技でもない、ジャンル自体がボブ・サップ!」(2002年)
  • 「一人定員オーバー!」(ボブ・サップを称して2002年)
  • 「父なる喧嘩、母なる乱闘」(シリル・アビディの経歴を指して。2001年)
  • 「リング内ドメスティックバイオレンス」(ジェロム・レ・バンナ 2001年)
  • 「ハイキック原理主義者」(ミルコ・クロップ入場時の解説)

[編集] 筋肉番付シリーズ

[編集] 歌番組

[編集] 夜のヒットスタジオ

[編集] 同期のアナウンサー

古舘がテレビ朝日に入社した1977年は、1980年のモスクワオリンピック独占放送権を得た同社がオリンピックに向けた人材養成を見越してアナウンサーを大量採用した年である。

[編集] 関連人物

[編集] 外部リンク

先代:
芳村真理井上順
夜のヒットスタジオ司会者
第4代~第6代 1985-1990
芳村真理・古舘伊知郎
古舘伊知郎・柴俊夫
古舘伊知郎・加賀まりこ
次代:
先代:
堺正章
第45回第46回第47回
NHK紅白歌合戦
白組司会
1994-1996
次代:
中居正広
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